戦略や施策の 具体的な種類一覧 マーケティングには どんな種類がある?

マーケティングにはどんな種類がある?BtoB、BtoCの違いや戦略や具体的な施策を解説

戦略や施策の 具体的な種類一覧 マーケティングには どんな種類がある?

 

一言で「マーケティング活動」と言っても、その内容やアイデアは多岐に渡り、進化を続けています。

この記事では、

  • BtoCマーケティングとBtoBマーケティングの違い
  • マーケティング戦略の種類
  • マーケティング施策の種類

をまとめていきます。

 

【監修者】
 梶田 洋平
 ラーニングス株式会社 代表取締役
大学卒業後は証券会社に入社し、5年弱勤めて退社した後、出版事業を手掛ける会社を起ち上げる。
大学時代からこれまで自身が著者で出版した本は16冊、読んできたビジネス書・実用書は3,000冊以上。はじめて本を出版する企業や個人事業主の方を対象に、出版でビジネスを加速させるお手伝いに力を入れる。

 

 

出版 資料

 

マーケティングとは?

マーケティングとは、一言でいうと「商品が売れる仕組みづくり」のことです。

「売れる仕組みづくり」に関わるすべての活動を、マーケティングと呼んでいます。

 

マーケティング活動では検証や分析を繰り返し、商品が売れる仕組みを最適化していきます。

マーケティングの目的は、セールス(営業)をしなくても商品が売れる状況にすることです。

 

最近では消費者のニーズが多様化しており、”モノが売れない時代”になっています。

そのため、モノを売るためのマーケティングの重要性が、より高まっているのです。

 

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マーケティング戦略のプロセス

businessplan

 

マーケティング戦略は、以下の工程で進められます。

  1. 市場調査
  2. 戦略立案
  3. 広告宣伝
  4. 効果検証

市場のニーズや自社が提供できる独自価値を分析し、ターゲットを定め広告宣伝を出すという流れになっています。

マーケティング戦略を実施した後は、その効果を検証します。

その戦略にかけた費用以上の成果を挙げた場合は続行し、そうでない場合はより良い戦略にするためにブラッシュアップしていきます。

市場を調査したり戦略を練る際は、4P分析やSWOT分析、PEST分析などのワークフレームを使うことでより効率的に進めることができます。

 

こちらの記事では、マーケティングにおける代表的なワークフレームについても解説しています↓

 

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BtoCマーケティングとBtoBマーケティングの違い

BtoC(Business to Consumer)マーケティングは、自社の商品やサービスを実際に使う消費者個人をターゲットとしたマーケティングです。

多くの場合、一消費者をターゲットとするBtoCマーケティングのほうが顧客が購入するまでのプロセスが単純であるため、マーケティング施策を施してから契約に至るまでの期間は短くなります。

 

一方のBtoB(Business to Business)マーケティングは、企業が企業をターゲットとして商材を売るために行うマーケティングです。

BtoBマーケティングは商材が高額であることが多く、契約するか否かの判断に多くの人が関わります。

加えて扱う商材が無形商材の場合はさらに購入のハードルが高くなるため、マーケティング活動もより戦略的に進める必要があります。

 

このような理由により、BtoBはBtoCと比べ顧客が購入するまでのプロセスが複雑になるため、契約に至るまでの期間が長くなる傾向があります。

商材の単価セールスサイクル
BtoCマーケティング安い短い
BtoBマーケティング高い長い

 

 

BtoBマーケティングについては、こちらの記事で徹底解説していますので、ぜひご覧ください!↓

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マーケティング戦略は4種類に分けられる

マーケティング戦略は、おもに以下の4つに分類されます。

 

  • マスマーケティング
  • ダイレクトマーケティング
  • ゲリラマーケティング
  • インバウンドマーケティング

 

マスマーケティング

マスマーケティングは、不特定多数の消費者に向けて行うマーケティング手法です。

マスマーケティングでは、ターゲットを絞りません。

「手あたり次第広告を出して、できるだけ多くの人に見てもらえば、興味を持ってくれる人がいるだろう」という考え方で行われるマーケティングです。

具体的には

  • テレビ
  • ラジオ
  • 新聞
  • 雑誌

といった、老若男女問わず目にするマスメディアで広告を出します。

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20世紀までは主流だったマスマーケティングですが、デジタル技術の進歩により顧客情報が入手できるようになったことで、ターゲットを絞って行う効率的な方法へとシフトされていきました。

マスマーケティングの反対は、特定の少数の顧客にターゲットを定める「ニッチマーケティング」です。

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ダイレクトマーケティング

ダイレクトマーケティングは、デジタル技術の進歩により顧客情報を入手できるようになったことで生まれたマーケティング手法です。

ダイレクトマーケティングでは、顧客ひとりひとりの好みや適切なタイミングに合わせて商品を紹介できるため、購入してもらえる可能性が高くなります。

ダイレクトマーケティングの始まりは、アメリカでのカタログ販売からと言われています。

 

【ダイレクトマーケティングの例】

  • 訪問販売
  • 通信販売
  • 折り込みチラシ
  • ダイレクトメール
  • オンラインショッピング


Amazonで商品を購入すると、「この商品もおすすめ」のように関連商品もすすめられることがありますが、これもオンラインショッピングにおけるダイレクトマーケティングです。

ゲリラマーケティング

ゲリラマーケティングとは、公共の場でインパクトのある広告やパフォーマンスを行うマーケティング手法です。

 

【ゲリラマーケティングの例】

  • 駅前で弾き語りをするゲリラライブ
  • 突然街中でダンサーたちが踊りだすフラッシュモブ
  • バスに広告をラッピングし街中を走らせる

 

企業の例だと、大手家具メーカーのIKEAはバス停など街中に自社の家具を置くという広告を出し、人々を驚かせました。

ジーンズメーカーのLEEが街中にジーンズを飾ってジーンズをアピールした、という事例もあります。

 

ゲリラマーケティングのメリットは、少ない費用やリソースで広告・宣伝効果を得ることができることです。

インパクトのある広告は、SNSなどで拡散される可能性も高いです。

ただし、宣伝方法を間違えると人々に不快感を与え炎上してしまう可能性もあるため、注意が必要です。

 

インバウンドマーケティング

インバウンドマーケティングとは、顧客の求めている情報を発信して、顧客側から自発的にアクセスしてくるようにするマーケティングの手法です。

顧客側もSNS投稿へのいいねや拡散、口コミを寄せられるなどリアクションを取ることができるため、双方向のコミュニケーションが可能です。

 

最近の消費者は「知りたい情報はすぐインターネットで検索する」という特性を持っています。

この特性を活かし、潜在顧客にアプローチするのがインバウンドマーケティングです。

 

インバウンドマーケティングでは、顧客が普段から使用しているツールに、顧客の興味を惹くコンテンツを投稿します。

 

【インバウンドマーケティングに使う情報ツールの例】

  • SNS
  • ブログ
  • 動画サイト

 

インバウンドマーケティングは、以下のプロセスで潜在顧客をリピーターに変えていくことを目指します。

 

  1. Attract(惹きつける):SNSなどの情報ツールで顧客の興味を引く。
  2. Convert(転換):有益な情報を与えることで、見込み顧客になってもらう。
  3. Close(クローズ):顧客のニーズに合った情報を与えることで顧客になってもらう
  4. Delight(喜ばせる):購入後も役立つ情報を発信し続けることでリピーターになってもらう。

 

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マーケティング施策は2種類に分けられる

マーケティングの施策は、以下の2つに分類することができます。

  • リアルマーケティング:顧客とリアルな場面で向き合って行われるマーケティング
  • デジタルマーケティング:インターネットを使って行うマーケティング


パソコンやスマートフォンなどのデジタルデバイスが一般的になってきたことで、それまで主流だったリアルマーケティングからデジタルマーケティングへとシフトしました。

多くの場合、リアルマーケティングは不特定多数に向けた「マスマーケティング」、デジタルマーケティングは顧客データを利用した「ダイレクトマーケティング」と言えます。

 

デジタルマーケティングでは顧客の好みやニーズのデータをもとに情報を効率よく素早く届けられるので、企業にとってはもちろん、顧客にとってもメリットがあります。

しかし、最近では顧客データを利用しターゲットのニーズに沿ったコンテンツにした書籍を作るなど、デジタルの技術を利用したリアルマーケティングも活用されています。

 

マーケティング活動においては、リアルとデジタルのどちらもバランスよく取り入れ、また、組み合わせることでより高い効果を得ることができます。

総務省の令和4年版「情報通信白書」の調査報告では、年齢層別のインターネット利用率は13歳~59歳までの各年齢層では90%以上となっていますが、60歳以降では利用率は低下していきます。

デジタルマーケティングでは、マーケティング施策の効果もデータとして収集できるので、効果測定がしやすく次の戦略に生かしやすいというのも大きなメリットです。

つづいて、それぞれのマーケティングにおける具体的な施策を、ご紹介していきます!

リアルマーケティングの具体的な施策

 

新聞

 

リアルマーケティングの具体的な施策には、以下のものがあります。

 

  • サンプル品の配布
  • ダイレクトメール
  • テレアポ
  • セミナー
  • ティッシュ配り
  • 新聞・雑誌広告
  • 書籍

 

サンプル品の配布

人通りの多い駅前や街頭、イベント会場などで、試供品やサンプルを無料で配るのもマーケティング手法の一つです。

顧客は商品の味や品質、機能などを直接体験することができるため、商品やサービスの購入意欲を高めることができます。

サンプル品の配布では、潜在顧客の獲得が期待できます。

消費者に商品やサービスの良さを実感してもらうことができるため、口コミやSNSなどでの拡散効果が期待できるでしょう。

街頭でのサンプル品の配布は、あまりターゲットを絞らず通りかかる人に渡していくことが多いので、マスマーケティングの一種と言えます。

街頭で配るのであれば、だれもが使う日用品(例えば、洗濯用洗剤)などであれば、効果を得られるかもしれません。

ターゲットが絞られるような商材(化粧品など)の場合は、ドラッグストアなどで商品購入時に関連する新商品の試供品を渡すほうが、商品のターゲットに近い見込み客にサンプル品を使ってもらうことができます。

サンプル品の配布は、費用やリスクを伴うため、企業側は配布前に十分な検討と計画を立てる必要があります。

また、サンプル品の質はその後の購入率に影響があるため、事前にしっかりと選定することが重要です。

 

ダイレクトメール

ダイレクトメールとは、商品やサービスの宣伝を目的として、個人や法人に送られる印刷物のことです。

現在では印刷物によるものと同様に、電子メールによるものも一般的になっています。

電子メールによるダイレクトメールは、メールマーケティングとも呼ばれます。

 

ダイレクトメールのメリットには、

  • ターゲットを絞り、ニーズに合わせた情報を提供できる
  • 反応率が高い
  • 反応率や効果を計測しやすい

という点があります。

 

ただし、反対にデメリットとして、広告宣伝費がかかることや、受け取り拒否される可能性があること、無視されることなどが挙げられます。

ターゲットの反応率を上げていくには、よりニーズに合ったデザインやコンテンツにブラッシュアップしていくことが重要です。

 

テレアポ

テレアポとは、商品やサービスを宣伝するために、電話で直接顧客にアプローチするマーケティング手法です。

テレアポのメリットには、以下のようなものが挙げられます。

  • 比較的コストが低い
  • 即時的な反応が期待できる
  • 個人にアプローチしやすい

 

テレアポは、ダイレクトメールやサンプル・チラシ配布などと比較して、コストが比較的低いとされています。

訪問営業と比べても、交通費や移動時間がかからないため、効率的に営業活動をすることが可能です。

テレアポでは、電話で直接顧客にアプローチするため、その場で購入を決断してもらうことができます。

質問や要望がある場合には、その場で対応することも可能です。

また、テレアポは顧客に個別で対応できるため、信頼関係を築くことができるとされています。

 

対するデメリットとしては、顧客に不快に思われることもあるため配慮が必要な点があります。

特に電話で顧客と接する際は、顧客の表情が見えないためコミュニケーションには細心の注意を払う必要があります。

資料などを見てもらいながら話すこともできないため、自社の商品やサービスの魅力を伝えるためには知識や話術、経験も必要です。

 

セミナー

セミナーでは、特定のテーマについて専門的な知識や経験を持っている講師が、参加者に向けて講義を行います。

マーケティングを目的としてセミナーを開催することによる効果には、以下のものが挙げられます。

  • 顕在顧客へのアプローチがしやすい
  • 信頼関係を築くことができる
  • 販売促進につながる
  • 情報収集や意見交換ができる

 

セミナーでは、特定のテーマに関心を持っているターゲット層に向けて、直接アプローチすることができます。
そのため、よりターゲットに合わせた情報を提供し、参加者の興味を引くことができます。

セミナーを利用して、参加者に対して商品やサービスを紹介する機会を提供することも可能です。

 

また、講師が専門的な知識や経験を共有することができるため、参加者は企業や講師に対して信頼を持つようになり、ブランドイメージ向上につながるとされています。

セミナーは、参加者同士が意見交換や情報収集をすることができる場でもありますので、顕在顧客の意見を直接聞くことができるというのも大きなメリットです。

 

デメリットとしては、

  • 開催するにあたって費用がかかる
  • 参加者が集まらないことがある
  • セミナーの運営や講師の選定に手間がかかる

という点があります。

 

コロナの流行をきっかけに、最近ではZOOMなどで行われるオンラインセミナー(ウェビナー)も多くなっており、オンラインセミナーの場合は開催するための場所を用意する必要がなく、参加者も好きな場所で講義を聞くことができるので参加者も集まりやすくなるというメリットがあります。

 

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ティッシュ配り

ティッシュ配りとは、商品やサービスのPRを目的として、街中やイベント会場でティッシュを配布することです。

配布するティッシュに企業名や商品名を印刷した紙を挟むことで、商品の販売促進になったり、ブランディングを高めることができます。

ただし、街中でのティッシュ配りは、広告媒体としての効果を見込む反面、ごみ問題やマナー違反にならないように、配布の場所や方法には十分に注意する必要があります。

また、ティッシュを配布することが、人々に不快感を与えることがあるため、企業側は配布に対して慎重になる必要があります。

広告を印刷できるスペースが小さいというデメリットもあります。

 

新聞・雑誌広告

新聞、雑誌の広告欄に出稿するという手法もよく使われています。

新聞に載せる広告は幅広い世代の人の目に触れるので、不特定多数の人に向けたマスマーケティングと言えます。

新聞広告のメリットには、以下の点があります。

  • 特定の地域に住むターゲットに届けられる
  • 配達日を指定できる
  • 幅広い層にリーチできる
  • 高い信頼性がある

 

雑誌広告の場合も新聞広告と同じように、読者からの信頼を得ることができます。

また、ターゲットが好む雑誌に出稿することができるため、新聞広告と比べてより狙った見込み客に届きやすくなるでしょう。

特に雑誌は、読者が自分で読むために選ぶ媒体であるため、情報に対して高い関心を持っています。
そのため、広告が掲載される場合、読者が広告に興味を持ちやすく、エンゲージメントが高まる可能性もあるというメリットがあります。

 

注意すべき点としては、最近はニュースや雑誌をスマートフォンなどで見る人も増えているので、費用対効果を得られるのか事前にしっかり検討する必要があるということです。

 

書籍

 

企業がマーケティングやブランディングのために出版する本を「企業出版」と言います

企業出版では、著者(多くの場合、企業の社長)が抱く理念やビジョン、自社が貯めてきたノウハウなどを1冊にまとめます。

企業で得られる主なメリットは、以下の点です、

  • ブランドイメージの向上
  • 企業や商品の認知度の向上
  • 信頼性の獲得
  • 販売促進への効果

 

出版後の本は見込み客に無料で配ることで、顧客が自社を深く理解することができ、自社の信頼度アップやリピーターの獲得に繋がります。

出版後の書籍は、自社でセミナーを開催してその際に参加者に配ったり、ダイレクトメールの代わりに本を送る「ブックDM」用に活用したりなど、企業出版の利用方法は幅広いです。

また、本1冊で伝えられる情報量は、セミナーなどで話す量に換算すると10時間分と言われていますので、たくさんの情報を届けられるというのも企業出版の大きなメリットになります。

 

企業による書籍の出版の場合は、おもに自社の商品・サービスの認知度向上や売上アップを目的としていますので、本そのものの売上を狙っていません。

前述したダイレクトメールや新聞・雑誌広告などの宣伝方法に比べると、宣伝効果が限定されるというデメリットがあります。

しかし逆に言えば、読者が限定されるため、より深くターゲットに刺さる内容の書籍を作ることができるのです。

 

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デジタルマーケティングの具体的な施策

 

デジタルマーケティングの具体的な施策には、以下のものがあります。

 

  • ホームページ運用
  • デジタル広告
  • SEO対策
  • アプリマーケティング
  • コンテンツマーケティング
  • メールマーケティング
  • SNSマーケティング
  • アフィリエイトマーケティング

 

ホームページ運営

ホームページを運用するというのは、多くの企業のマーケティングにとっては必須と言えます。

ホームページを運用するおもな目的は、信頼度アップと見込み客の獲得です。

信頼感のあるホームページにするために、サイトのクオリティは高いほうがよいと言えます。

ホームページ作成に関しては、プロに外注するのもおすすめです。

ホームページのブログで自社の商品やサービスに関する記事を書くことで、興味を持ってくれた人により深く知ってもらうことができます。

 

当メディアを運営する出版社「ラーニングス株式会社」のホームページでも、自社のサービス「企業出版」について深堀りしたブログ記事を多く出していますので、ぜひ参考にしてみてください↓

 

※外部サイトに飛びます。

 

インターネットで指名検索(自社の社名や商品・サービス名での検索)されたときに自社のホームページが上位に表示されると、自社に大きな興味関心を持っている顧客が集まるためコンバージョンに繋がりやすいです。

デジタル広告

デジタル広告は、顧客の検索データなどの情報収集により、自社の商材により興味関心の高いターゲットに広告を届けることができる点が大きな強みです。

デジタル広告には、以下の種類があります。

 

  • 検索連動型広告(リスティング広告)
  • ディスプレイ広告
  • ソーシャルメディア広告
  • 動画広告 など

 

リスティング広告 スポンサー

↑リスティング広告は、ブラウザで検索時に上位に表示され、「スポンサー」や「広告」と表示されています。

 

実店舗があるお店などでは、地域名を検索したときに自社ホームページを上位に上げる施策「MEO対策」を施すと、顧客獲得に繋がりやすいです。

MEOとはMEOとは、Googleマップでの検索結果において上位表示させることを指します。

例えば、「吉祥寺 不動産」と検索した場合の検索結果は以下のようになります。

 

吉祥寺 不動産屋

 

このように検索するとすぐに目に入るところに表示される不動産屋は、顧客を獲得しやすいでしょう。

Googleマップと連携で位置情報がすぐに出るので、顧客が立ち寄るハードルも下がります。

 

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アプリマーケティング

アプリマーケティングとは、スマートフォンアプリを使い、顧客とコミュニケーションをとるマーケティングです。

 

自社でアプリを開発するのは知識と時間を必要としますが、多くの人がスマートフォンをする今、アプリマーケティングを行うことで他者と差別化することが可能になるでしょう。

アプリではクーポンを配布しすることで顧客が店舗に立ち寄るきっかけをつくったり、リピーターになってもらうことが期待できます。

また、アプリではプッシュ通知により現在行っているキャンペーン情報などを顧客に伝えることも可能です。

 

プッシュ通知は顧客に自社のことを思い出してもらうきっかけにもなりますが、あまり頻繁に通知を入れすぎると顧客が鬱陶しいと感じ、アプリをアンインストールしてしまう可能性が高まるので注意してください。

オウンドメディア運営

オウンドメディアとは、企業が自社で運営するメディア(Webサイト、ブログなど)のことです。

厳密にはSNSやメルマガもオウンドメディア(自社が所有するメディア)に含まれますが、ここではWebサイトを中心に解説していきます。

 

オウンドメディアを運営することにより、以下のようなマーケティング効果が期待できます。

  • コンテンツマーケティングの実現
  • 集客効果の向上
  • リード獲得の促進
  • リピート率の向上

オウンドメディアでは、企業が提供するコンテンツ(記事、動画、画像など)を通じて、読者に有益な情報を提供することができます。

そのような情報提供を通じて、読者に企業の専門性や知識の深さをアピールし、信頼を築くことができるでしょう。

 

読者に対して企業が提供するコンテンツを通じて、リード獲得を促進することも可能です。

例えば、メールマガジン登録や問い合わせフォームの入力を促すコンテンツを提供することで、リードの獲得率を向上することができます。

 

ただし、オウンドメディアを運営するには、コンテンツの制作や管理、更新などのコストがかかるため、運営には十分なリソースが必要となります。

メルマガの配信

メルマガ(メールマガジン)は、定期的に配信されるメールのことを指し、企業や個人がサービスや商品、情報、コンテンツなどを配信するために利用されます

顧客とのメールを介してマーケティングを行う、メールマーケティングの一種と言えます。

 

メルマガを配信することにより、以下のようなマーケティング効果が期待できます。

  • リピート率の向上
  • リード獲得の促進
  • 顧客のニーズを把握することができる
  • コンテンツマーケティングの実現

 

メルマガを配信することで、定期的に顧客に企業の情報を提供することができ、リピート率の向上につながります。

メルマガによって、読者からの反応や意見を収集することもでき、顧客のニーズや要望を把握し、サービスや商品の改善につなげられます。

 

メルマガでは、読者の属性や興味関心に合わせたコンテンツ(記事、情報、特典など)を配信することができ、より効果的なマーケティングを実現することができるのも大きなメリットです。

メルマガは、印刷物によるダイレクトメールと比べて印刷代や送料等物理的な費用がかかりません。

 

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SNS運用

Facebook・Twitter・InstagramなどSNSでアカウントを作り、見込み顧客に有益な情報を発信することで見込み客を獲得する企業も増えており、「SNSマーケティング」という言葉も一般的になっています。

 

SNSマーケティングのメリットには、以下のようなものがあります。

  • 目的に合わせたターゲット層へのアプローチがしやすい
  • コミュニケーションがリアルタイムで行える
  • シェアや拡散がしやすい

 

SNSは、年齢や性別、趣味、関心事などの情報を入力したプロフィールから、目的に合わせたターゲット層を絞り込むことができます。

また、、リアルタイムでのコミュニケーションができるため、顧客とのコミュニケーションを強化することができ、最新情報を素早く届けることも可能です

 

しかし、SNSマーケティングにはデメリットもあります。

  • 情報が飽和状態になる
  • 否定的な口コミも生まれやすい
  • 投稿内容によっては炎上してしまう可能性がある

 

SNSは、多数の企業や個人が利用しているため、情報が飽和状態になりがちです。

そのため、ユーザーに対して見過ごされることがあるため、情報の質を高める必要があります。

 

また、自社や商品に対するネガティブな口コミに対して、的確に対応する必要があります。

 

 

当メディア『マーケティング出版+plus』でも、FacebookとTwitterを運営しており、記事の更新情報や、マーケティング・出版に関する情報を発信しています。

 

 

Twitter:https://twitter.com/publish_market

Facebook:https://www.facebook.com/publishmarketing1

 

ちなみに、YouTubeやTikTokなどのSNSを使ったマーケティングを、「動画マーケティング」と呼びます。

動画マーケティングでは、特に多くの人の目を引く食べ物や住居、ファッションなどの商品・サービスが宣伝効果を得やすいと言われています。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とは、自社の商品やサービスを第三者のWebサイトやブログ、SNSなどで紹介し、その成果に応じて報酬を支払う広告形式のことを指します。

別名「成果報酬型広告」とも呼ばれます。

 

具体的には、企業がアフィリエイトプログラムに参加し、アフィリエイター(ブログやSNS運営者など)が企業の商品やサービスを自分のWebサイトやSNSで紹介し、その紹介からリンクをたどって商品を購入した場合に報酬が発生する仕組みです。

報酬は、紹介した商品の売上金額の一定割合や固定金額、クリック数など、企業やプログラムによって異なります。

 

アフィリエイト広告は、企業にとって、自社の商品やサービスの認知度向上や販売促進、販路拡大などの効果が期待できます。

また、自社で広告媒体を探し出す手間を省けるため、広告費の削減にもつながります。

 

一方で、アフィリエイト広告は、商品やサービスを紹介するアフィリエイターのWebサイトの質によって成果が大きく左右されるため、良質なアフィリエイターの選定やコンテンツのチェックが必要です。

報酬を支払う仕組みがあるため、しっかりと利益計算を行う必要もあります。

 

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自社サイトの運用にはSEO対策が必須

Google パソコン

 

自社ホームページやオウンドメディアなどを運営するなら必須となるのが「SEO対策」です。

 

SEO対策とは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、GoogleやYahoo!、BingなどのWebブラウザで、特定のキーワードを検索した際により上位に自社のサイトを表示させるための施策です。

広告費を払う検索連動型広告の場合は、SEO対策を施さなくても自社サイトが検索した際のページ上部(ユーザーの目に入りやすい場所)に表示されます。

しかし、広告として出していないWebページの場合は、SEO対策をしなければ上位に上がることは難しいです。

せっかくリソースを割いて記事を書いても検索の上位に上げられなければ顧客に見てもらえないので、SEO対策は必ず施すべきと言えます。

 

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まとめ

  • BtoCマーケティングよりもBtoBマーケティングのほうが商材が高額になり、購入に至るまでのプロセスも複雑で時間がかかる
  • マーケティング戦略には、おもに、マスマーケティング・ダイレクトマーケティング・ゲリラマーケティング・インバウンドマーケティングの4種類がある
  • マーケティングの施策は、リアルマーケティングとデジタルマーケティングの2つに分類され、これらを取捨選択し組み合わせて進めていくと効果的


当WEBメディアを運営するラーニングス株式会社は、マーケティングや売り上げアップに効果が期待できる「企業出版」を専門とする出版社です。

新たなマーケティング施策として企業出版にご興味を持たれた方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!

 

 

こちらの記事では企業出版の効果や費用ついて、詳しく解説しています↓

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企業出版とは? 自費出版との違い

 

出版 資料

 

参考文献

出典:佐藤耕紀(2022)『今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「マーケティング」』 同文舘出版

出典:平野 敦士カール監修(2021)『世界&日本の販売戦略がイラストでわかる 最新マーケティング図鑑』 宝島社

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マーケティング出版プラス編集部
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学生や子育て中のママなど、様々なバックグラウンドを持つメンバーが所属。

出版をもっと身近に感じてもらうために、自分の家族や友達にも読んでもらえるような、分かりやすく丁寧な記事づくりを心掛けています。

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知識0から本を出版する方法7Step


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