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自費出版した本をアマゾンで販売する方法とは?KindleやPODで出品する流れを徹底解説

自費出版 アマゾン

自費出版という手段を利用することで、今は誰でも簡単に自分の書籍を出版できるようになりました。

しかしそのやり方はさまざまで、初心者にとってはイメージしにくい部分もあります。

そこで今回は、自費出版の種類や方法販売までの流れを知りたい方に向けて

  • 出版社を利用する流れ
  • アマゾンPOD(プリントオンデマンド)出版の流れ
  • Kindle(キンドル)での電子書籍の出版の流れ
  • アマゾンで自分の本を販売する方法

を詳しく解説します。

記事を読むことで、自分にあった自費出版の方法やアマゾンでの本の販売について理解することができます。

 

 

 

 

自費出版のやり方は主に3種類

自費出版のやり方は主に以下の3種類があります。

  1. 出版社を利用して書店に流通させる方法
  2. POD(プリントオンデマンド)出版
  3. Kindleなどの自己出版

 

順番に説明します。

 

出版社を利用して書店に流通させる方法

出版社を通じて書店に流通させる方法には、編集や表紙のデザイン、校正など書籍を制作するサービスと宣伝、販売代行など本を出版するサービスなどが含まれます。

サポート内容は充実していますが、その分、費用がかかることも事実です。

これらの方法は大手出版社が多く行っています。

 

POD(プリントオンデマンド)出版

プリントオンデマンド出版とは、Amazon等で書籍を販売し、注文が入ってから印刷・製本・配送するサービスのことです。

  • 出版費用を抑えられる
  • 在庫リスクがない
  • 電子書籍として出版したものを紙の書籍にできる

ということがPODのメリットです。

しかしながら、

  • ソフトカバーの本しか作れない
  • 書店に並べることができない

などのデメリットがあります。

 

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Kindleなどの自己出版

自己出版とは、原稿執筆・編集・印刷・販売すべてのプロセスを個人で行い、費用も自分で負担する方法です。

自己出版の主な方法として、Kindleなどの電子書籍出版があります。

このやり方のメリットは、費用を最小限に抑えられること。

反対にデメリットは、出版に関する知識や労力が必要になるということです。

 

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以上、自費出版といっても、さまざまな方法があるのです。

 

自費出版の流れ

続いて、上記で説明した3つの方法について出版の流れを紹介します。

 

出版社を利用して書店に流通させる方法と流れ

出版社を通じて書籍を書店で販売する流れは、以下の通りです。

  1. 出版社へ相談
  2. 原稿執筆
  3. 見積り・契約
  4. 入稿
  5. 校正
  6. 校了・印刷・製本
  7. 完成・販売

 

【1】出版社へ相談

はじめにどのような内容で書籍を出版するのか出版社に相談します。

すでに原稿を持っている場合も同様です。

本を出版する目的や目標、原稿がない場合どんなジャンルで執筆するのかなどの方針に加え、冊数やおよそのページ数など細かな部分も打ち合わせします。

 

【2】原稿執筆または原稿の整理や仕様検討

原稿がまだない場合、ここで執筆を行います。

原稿がある場合は出版社とともに原稿整理をしたり本の仕様について検討します。

 

【3】見積り・契約

原稿ができて仕様が決定したら、見積もりをして出版に必要な費用を洗い出し、条件が合えば契約をします。

出版社によって含まれるサービスの内容は異なるので、本を出す目的や自分の状況にあった出版社を選びましょう。

 

【4】入稿

完成した原稿を出版社の編集者が預かり、印刷会社に入稿します。

出版社や印刷会社によって異なりますが、一般的に入稿から本が完成するまでに2~3ヶ月かかります。

 

【5】校正

入稿して本が完成するまでに、誤字脱字や原稿内容の間違い、正しく印刷されているかどうかなどを確認します。

校正の段階ではプロの校正者が確認して、修正が必要な点や変更したほうが良い箇所を指摘・提案してくれます。

 

【6】校了・印刷・製本

修正が完了すれば、校正を終えて校了となり、印刷会社に指示をして印刷、製本を行います。

 

【7】完成・販売

本が完成すれば、出版社が指定の場所へ納品してくれます。送付先リスト等を渡しておくことで、各地に発送してくれるサービスもあります。

書店で販売したい場合は、出版社が本を預かって販売会社に取次ぎを行い、全国の書店に流通させることができます。

在庫管理や注文への対応などは基本的に出版社が代行してくれますが、その分の費用も発生します。

気になる印税(売上収入)は、各出版会社によってさまざまですので、契約時に確認するようにしてください。

 

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POD(プリントオンデマンド)出版の流れ

続いて、POD出版の流れを紹介します

ここではAmazonのプリントオンデマンド出版を使った手順の一例を解説します。

 

  1. アマゾンPOD正規取次店へ相談
  2. 原稿執筆
  3. 見積り・契約
  4. 入稿
  5. 校正
  6. 校了・納品
  7. Amazonへデータ登録
  8. 販売

 

【1】アマゾンPOD正規取次店へ相談

本を制作するまでの基本的な流れは、大手出版社を利用するときとほとんど変わりありません。

しかし、日本でアマゾンPOD出版を行う際は個人で利用できるわけではなく、正規の取次店を介する必要があります。

この際は必ず、アマゾンと正式に契約を結んでいる取次会社を利用するようにしてください。

【2】〜【5】
見積り・契約から校正完了までの流れも同様です。

【6】校了・納品

校了後は、PDFデータやEPUBデータで取次店に納品します。EPUBは電子書籍のファイルフォーマット規格のことです。

【7】Amazonへのデータ登録

取次店がPOD化を行い、Amazonに書籍のデータ登録を行います。

また、Amazonなどで書籍を流通するために必要なISBN(国際標準図書番号)も、ここで取得されます。

【8】Amazonサイトで販売

データ登録など必要な処理が完了すれば、Amazonで販売が開始されます。もちろん在庫等は無く、購入された分だけ印刷・製本され、注文者に届くようになっています。

 

以上がアマゾンPOD出版の流れです。

 

Kindleの自己出版

続いてKindleで電子書籍を自己出版する流れを紹介します。

 

  1. KDP(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)にアカウント登録する
  2. 電子書籍のデータを準備する
  3. KDPにログインして、ファイルを送信する

 

【1】KDP(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)にアカウント登録する

まず、Amazonキンドル・ダイレクト・パブリッシングというAmazonが無料提供するサイトにアカウント登録します。

こちらに登録することで、誰でもKindle出版を行うことが可能です。

 

【2】電子書籍のデータを用意する

Kindle出版を行うためには、電子書籍のデータを準備することが必要です。

Microsoft WordやMOBI、EPUBなどの形式で電子書籍作成に必要なデータを準備します。Kindleには写真等も載せることができますが、その場合は画像データが必要です。

 

【3】KDPにログインして、データを送信する

必要なデータを揃えたら、KDPにログインしてデータを送信します。このときに本のタイトルやシリーズ、著者情報、内容、分野等を入力します。ここで価格の設定も必要です。さらに、オプションでISBNも設定できます。

必要事項を全て入力して、データを送信すると完了です。

Amazon Kindleでチェックが行われて、問題がなければ72時間以内に電子書籍が購入可能となります。

 

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電子書籍で自分の本を販売するメリット

Kindleで電子書籍を出版するメリットは、以下の点になります。

  • 費用を大幅に削減できる
  • 在庫を抱える必要がない
  • 手軽に世界にも発信できる
  • 印税率が高い
  • 初心者でも誰でも出版できる

 

Kindle本は自分で原稿を用意することができれば、ほぼ無料で出版することが可能です。

紙の本だと在庫を抱え、保管しておくための倉庫代など費用がかかりますが、電子書籍ならその心配もありません。

 

出版にかかる費用が安いだけでなく、紙の本と比べて印税率が高いというのも、Kindleの魅力です。

紙の本の場合、一般的に印税率は10%というのが目安です。

一方Kindleの場合、印税率は35%と70%の2パターンから選択することができます。

※70%の印税を得るためにはいくつかの条件を満たす必要があります。

 

kindleでの出版で70%の印税を得る条件は、こちらの記事でご紹介しています↓

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Kindle出版の原稿ファイル作成時に便利なツール   

KDPが原稿ファイル作成時に便利なツールをいくつか提供していますのでご紹介します。

参考:KDP ツールとリソース

 

Kindle Create

Kindleに対応したテキストベースの電子書籍や、固定レイアウトの本、コミックなどを作成できるAmazon公式のKindle作成ソフトです。

 

Microsoft Word、Apple Pages、Google Docsなどで保存可能な形式であるdocやdocx、PDFやJPG ファイルをKindle互換の電子書籍に変換できます。

 

Kindle Createを使うことで章タイトルが自動的に検出され、目次を簡単に作ることができます。

 

Kindle Previewer

データ入稿前に、電子書籍がどのように表示されるかを確認できるアプリケーションです。 

 

Kindle Kids’ Book Creator

絵本・児童書の作成に便利なツールです。

Kindle Kids’ Book CreatorではKindle 端末および Kindle アプリに固有の機能 (テキスト ポップアップなど))を追加でき、プレビュー機能もあります。

 

Kindle Comic Creator

写真集やコミックをKindle本にするために役立つツールです。
このツールは、既存のアートワークから Kindle 版のコミック、グラフィック ノベル、漫画を作成する場合に適しています。

イラストを読み込んで調整をしたり、Kindle端末上での表示をプレビューすることができます。

 

※KDPが提供するツール以外にも、よく利用されるサービスがあります。以下にご紹介します。

 

でんでんコンバーター

電子書籍は世界標準のフォーマット「EPUB」で記述されます。

でんでんコンバーターはEPUB形式のデータの作成の際に役立つ、無料のオンラインツール(https://conv.denshochan.com/)です。

でんでんコンバーターのサイト上に、テキストファイルや画像ファイルをアップロードすると自動でEPUB形式のファイルに変換してくれます。

ほかにも「Sigi」lというネットワーク接続なしで使えるEPUB編集ソフトもあります。

Sigilは公式サイトから無料でダウンロードすることができ、EPUB形式のデータをHTMLとCSSを使って自由に編集作業をすることができます。

 

ロマンサー

doc(x)形式のファイルをEPUB形式に変換して出力するウェブサービス(https://romancer.voyager.co.jp/)です。

表紙、目次を自動作成でき、縦書きや文字のふりがなにも対応しています。

 

Canova

電子書籍向けの表紙を作成できるウェブサービス(https://www.canva.com/)です。

プロのようなデザインの表紙を簡単に作成できます。

 

アマゾンで本を販売する方法

Amazonで販売するには、大きく分けて以下の2つの方法があります。

  • Amazon出品サービス(マーケットプレイス)を利用する方法
  • Amazon e託販売サービスを利用する方法

 

Amazon出品サービス(マーケットプレイス)

Amazonで販売されている商品には、一般の出品者が販売している商品もあります。

Amazon出品サービスは、「一般の出品者」が販売できる仕組みであり、利用することでAmazonで商品を販売することができます。

 

なお、Amazonマーケットプレイスで販売した商品の配送方法は2つあります。

  • Amazonの倉庫に保管し配送する
  • 出品者が梱包して発送する

参考:https://www.sec.gov/ix?doc=/Archives/edgar/data/1018724/000101872420000004/amzn-20191231x10k.htm

なお、Amazonマーケットプレイスでは、新品の本を売ることができないので注意が必要です。

Amazon e託販売サービス

「Amazon e託販売サービス」は、商品をアマゾン配送センターに在庫として預け、販売から配送及びサポートまでをアマゾンに委託できるサービスです。 

現在、委託が可能な商品は書籍・雑誌、CD・レコード、DVD・ブルーレイとなっております。

年会費は9,000円で、1年ごとに更新します。

手数料は販売価格の40%です。

Amazonへの送料は出品者の負担となりますが、あとはAmazonに管理から発送までを任せることができます。

 

注意しなければならない点は、Amazon e託販売サービスを利用するには出品する本に「ISBN番号」がバーコード印刷されている必要があるということです。

「ISBN番号」とはなにか?という点については、こちらの記事をご参照ください↓

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また、Amazon e託販売サービスでは預けられる在庫の数はAmazon側が任意で決めることができるとされています。

「たくさん作ってAmazonに預けてしまおう」と思っても、在庫として預けることができない可能性があるので注意してください。

 

 

書店で自分の本を流通させるには?

日本の書店における本の販売は、いくつかある大手の取次会社が行っています。

そのため、取次会社に自分の本を認知してもらい、書店へ営業をかけてもらう必要があります

自費出版を行う人が書店に本を流通させたい場合は、出版社を通じて書籍を出版し、出版社側からアプローチをかけてもらわなければいけません。

(※基本的に取次会社が個人に取り合うことはほとんどありません)

 

また取次会社が書店に本を並べる方法以外にも、注文販売といって書店から直接注文してもらう手段があります。

しかしこちらはかなり有名な著名人や書籍でないと行われません。

初めから書店で本を流通させたい場合は、取次会社にかけあってくれる出版社に相談するようにしましょう。

 

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まとめ

今回は、自費出版のやり方について紹介しました。

書籍の出版方法はいろいろありますので、自分にあった手段で取り組んでみてください。

当サイト「マーケティング出版plus」では、自費出版をしたい方のサポートを行っています。

主な販売方法はアマゾンPODとなりますが、書籍の内容によっては出版社に紹介させていただき、書店へ流通させることも可能です。

自費出版を検討している方は、お気軽にお問い合わせください。

 

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マーケティング出版プラス編集部
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学生や子育て中のママなど、様々なバックグラウンドを持つメンバーが所属。

出版をもっと身近に感じてもらうために、自分の家族や友達にも読んでもらえるような、分かりやすく丁寧な記事づくりを心掛けています。

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