突然ですが、著者プロフィールの書き方ってご存知ですか?
著者プロフィールでは、ただの自己紹介ではなく、書籍内容と関連したプロフィールをつくることが求められます。
特に、著者プロフィールは出版企画書だけでなく、実際に本の中でも読者が著者自身のことを知ることのできる貴重な機会です。
適切に著者自身のことを印象づけることができれば、ファンの獲得や問い合わせなどに繋げられます。
そこで、今回は
- 著者プロフィールの作り方
- 書籍の内容に合わせた著者プロフィールの書き分け方
- 【複数冊出す方向け】著者プロフィールの情報更新について
解説していきます!
事例には、マーケティング出版+を運営している、ラーニングス株式会社 代表取締役社長 梶田洋平が執筆をした歴代の著書に掲載されている著者プロフィールを使いました。
梶田いち個人での出版とラーニングスの社長としての出版でのプロフィールの使い分け、情報更新は必見です!
ぜひ最後までご覧ください!
大学時代からこれまで自身が著者で出版した本は16冊、読んできたビジネス書・実用書は3,000冊以上。はじめて本を出版する企業や個人事業主の方を対象に、出版でビジネスを加速させるお手伝いに力を入れる。
著者プロフィールの作り方
まずは著者プロフィールの作り方を解説していきます!
プロフィールの作成自体はそこまで難しくなく、4ステップで完成します!
- 文章量を決める
- 必要な要素をピックアップする
- 文章にまとめる
- 写真を決める
一つずつ解説します。
1.文章量を決める
まず、どの程度の文章量が必要なのかを考えていきましょう。
出版企画書であれば、A4の中のどの程度を著者プロフィールに使うのか
書籍であれば、出版される書籍の大きさとどの部分に記載がされるのかを確認してください。
書籍の場合は、帯の記載や奥付の上部、自費出版や有名な著者であれば、著者プロフィールに丸々1ページ使えることもあります。
【表紙カバーの場合】
【奥付の上部のスペース①】
【奥付の上部のスペース②】 経営者の書籍や企業出版で多くみられる
- 黄色:著者の企業情報
- 緑:著者情報(モノクロで顔写真や企業ロゴをいれることもあります)
【丸々1ページ使った著者プロフィール】 読者に人気のある著者や自費出版、企業出版で多くみられる
- 黄色:著者の企業情報
- 緑:著者情報(モノクロで顔写真や企業ロゴをいれることもあります)
著者プロフィールは、200~300字程度のもの、500~600字程度のものを2パターン用意できるとなお良いでしょう。
なぜかというと、出版後にAmazonなどで著者ページを作ったり、プレスリリースを発信したりする際にも使い回せるからです。
【参考:梶田Amazon著者ページ】
本は出して終わりではなく、出版後もさまざまな情報発信をする機会があります。
媒体によって文字制限も変わってきますので、早めに作っておきましょう!
2.必要な要素をピックアップする
大体の文章量が決まったところで、次は必要な情報をピックアップしていきましょう。
著者プロフィールで大事なことは、書籍の内容とプロフィール情報をリンクさせることです。
書籍内容の説得力を上げられるような情報をピックアップしていきましょう。
- 名前(書籍に記載する名前)
- 出身地
- 生年月日(非公開の場合は未記載でも可)
- 肩書(○○会社代表/△△学園理事 など)
- 経歴(書籍内容に関わる部分を中心に簡潔にまとめる)
- 読者にアピールするポイント
3.文章にまとめる
②でピックアップしたプロフィールに記載する情報を文章にまとめていきましょう。
著者プロフィールの書式に決まりはないので、書籍内容と合わせて書いていきましょう。
もし、書籍内がかたい文章なのに、著者プロフィールがやわらかい文章だと違和感を覚える場合があります。
その逆もしかりです。
不安であれば、ですます調ではなく、体言止めで書くことをおすすめします。
4.写真を決める
書籍によっては著者近影(著者の最近の写真)をいれることができる場合があります。
本は形に残るものなので、できれば証明写真などではなく、カメラマンに依頼して撮影をしてもらうほうがベストです。
複数冊出す方におすすめ!著者プロフィールの作り方
出版は1冊だけでなく、継続して出すことでより大きな効果を得ることができます。
ただ、冊数が増えていってもずっと同じ著者プロフィールを使い続ける、というのはあまりよくありません。
ここでは、数冊出す方におすすめの著者プロフィールの更新方法についてお話ししていきます!
そもそも、10年前に出した本と今年出した本の著者プロフィールが同じでは、読者にとって
「この著者は進捗がないのか?」
「この著者は新しいことをやらずに新著を出しているの?」
と思わせてしまい、書籍への説得力が薄れてしまいます。
情報化社会の中、書籍を新しく出すならば、できれば2年に1回程度はプロフィールの更新を行うことをおすすめします。
では、著者プロフィールのどこを更新すればいいのでしょうか?
また、書籍内容によってどのようにプロフィールを使い分ければいいのでしょうか?
ここで、マーケティング出版+を運営している、ラーニングス株式会社 代表取締役社長 梶田洋平の歴代の著者プロフィールを参考に解説していきます!
1.著者プロフィールの使い分け
まずは、梶田のプロフィールの使い分けからご紹介します。
梶田は「ラーニングス株式会社 代表取締役社長」という肩書がありますが、大学生の頃から著者として出版を続けてきました。
大学生の頃は勉強の参考書、就職後に個人事業主になってからは株や投資信託の解説書を書いてきて、現在も著者として活躍しています。
一方、ラーニングス株式会社 代表取締役社長として出版している書籍もあり、こちらは「企業出版」に関する内容です。
それぞれの著者プロフィールを見ていきましょう!
梶田洋平 いち個人としての出版
『7日でマスター 株チャートがおもしろいくらいわかる本』の場合
- 著者プロフィールは表紙カバーの折り込み部分
- 著者プロフィール文章(273文字)
慶応義塾大学卒業後、みずほインベスターズ証券株式会社(現みずほ証券株式会社)入社。テクニカルアナリスト試験に合格するなど、株式投資の魅力にのめり込む。
支店内では株式営業担当として株式営業に関する指示を出す立場として活躍するほか、企業オーナーなどの富裕層顧客に対しての資産運用コンサルティング業務に従事。社長賞受賞。
金融教育の必要性を感じ、退社後に株勉強.com等のサイトを立ち上げる。Webセミナーや執筆などを通して金融リテラシーを高めるための活動を行い、特に株の初心者から「わかりやすい」と好評を得る。2級ファイナンシャルプランニング技能士資格保有。
ラーニングス株式会社 代表取締役社長としての出版
『1冊の本で売上をアップする! BtoB事業者のための企業出版戦略とケーススタディー』の場合
- 著者プロフィールは奥付の上部分
- 著者プロフィール文章(273文字)
ラーニングス株式会社代表取締役社長。1985年愛知県名古屋市生まれ。大学在学中に参考書をはじめとした複数の本を出版し、卒業後は証券会社に入社。2013年退社後には個人事業主として投資関連のeラーニング事業などを手掛ける。2014年から出版関連事業を個人で開始し、2017年にラーニングス株式会社を設立して代表に就任。出版の明日を創るをミッションに掲げて、これまでブランディング目的が中心だった出版物を営業ツールやマーケティングツールとして活用するサービスが人気となって売上を伸ばす。自身も証券会社勤務での経験を活かした投資に関する本などを書き続け、これまでに17冊の本を出版。
いかがでしょうか?
とてもわかりやすく、書籍内容に合わせてプロフィールが変わっていますよね?
このように、出す書籍の内容によって、著者プロフィールも変えていきましょう!
2.著者プロフィールの更新
そして、何冊も書籍を出すならば、著者プロフィールの情報も更新していきましょう!
今回は2020年と2023年にラーニングス株式会社から出された梶田の書籍の著者プロフィールを比較していきます。
2020年の梶田の著者プロフィール
『BtoB企業、高額商材販売のためのマーケティング出版ガイド』
慶応義塾大学卒業後、みずほインベスターズ証券株式会社(現みずほ証券株式会社)入社。
2017年7月に出版事業を手掛けるラーニングス株式会社を設立し代表取締役に就任。
大学在学中から参考書を中心に本を出版し、これまでに15冊の商業出版を実現。
また、学生時代からビジネス書を読み続け、これまで読んだビジネス書・実用書は3000冊以上。
愛知県名古屋市出身。
2023年の梶田の著者プロフィール
ラーニングス株式会社代表取締役社長。
1985年愛知県名古屋市生まれ。
大学在学中に参考書をはじめとした複数の本を出版し、卒業後は証券会社に入社。
2013年退社後には個人事業主として投資関連のeラーニング事業などを手掛けるも失敗。
一時は借金返済のため、金策にかけずり回る日々を送る。2014年から出版関連事業を個人で開始し、2017年にラーニングス株式会社を設立して代表に就任。
「出版の明日を創る」をミッションに掲げて、これまでブランディング目的が中心だった出版物を営業ツールやマーケティングツールとして活用するサービスが人気となって売上を伸ばす。自身も証券会社勤務での経験を活かした投資に関する本などを書き続け、これまでに17冊の本を出版。
一部の著書は台湾や韓国で翻訳出版されている。
好きな本の分野は経営者の自叙伝やマーケティング、経営に関する実用書。
趣味は読書とスポーツ観戦。
いかがでしょうか?
まず、出版点数が15冊から17冊に増え、翻訳版の出版がされているという点が以前と変わっている部分であることがわかります。
また、ラーニングスでどのような出版をしているのか、何がウリなのかもわかりやすく記載されています。
ちなみに、著者近影(コーポレート用の写真)も当時から3回ほど変わりました。
定期的に書籍を出す場合は、1~2年に1回は著者情報を更新し、読者に対して
「自身がしっかりと現在も最前線でノウハウを実践していること」
「常に進化し続けていること」
を伝えることをおすすめします。
さいごに
今回は著者プロフィールの書き方をお伝えしました。
基本的な4ステップの著者プロフィールの作り方だけでなく、複数冊出版される方に向けた著者プロフィールの使い分け、情報更新についてもまとめました。
著者プロフィールは読者への印象付けができるとても大事な場所なので、ぜひ良いものを作ってください!
くれぐれも自身の自慢や経歴の羅列ではなく、書籍内容に関するプロフィールを作成しましょう!
そして、今回事例として取り上げた、梶田洋平が代表を務めるラーニングス株式会社では、出版のご相談を受け付けています。
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前作とターゲットをずらすなど、相乗効果を図れる出版企画を相談させていただきます。
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投稿者プロフィール
- ラーニングス株式会社
アドバイザー/ブックライティングサービス『ひよどり』サービス運営統括責任者
大学時代は近世文学を専攻。 日本語教師の資格を持つ。
200名以上の経営者、士業の専門家へのインタビュー経験があり、Webメディアを中心に記事を執筆。
書籍の企画~出版を行うだけでなく、出版記念のウェビナー等、イベントの企画運営も行う。
プロフィール詳細はこちら
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