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認知を広める5つの方法|認知度向上のポイントや知名度との違いも解説

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ビジネスにおいて、知名度向上や認知拡大は大きな課題です

認知されていることはマーケティングをする上で重要な役割を持ちます。

 

この記事では

  • 認知度と知名度の違い
  • 認知を広める5つの方法
  • 認知を広める際の注意点

をご紹介します。

 

【監修者】
 梶田 洋平
 ラーニングス株式会社 代表取締役
大学卒業後は証券会社に入社し、5年弱勤めて退社した後、出版事業を手掛ける会社を起ち上げる。
大学時代からこれまで自身が著者で出版した本は16冊、読んできたビジネス書・実用書は3,000冊以上。はじめて本を出版する企業や個人事業主の方を対象に、出版でビジネスを加速させるお手伝いに力を入れる。

 

 

 

知名度と認知度の違い

認知について語るとき、認知拡大や知名度向上のように、複数の呼び方があることに気づくかもしれません。

「認知拡大」は認知を広げることと「知名度向上」は文字通り知名度を上げることを指します

2つの違いを知るためには、認知度知名度の違いを知らなければなりません。

 

結論、知名度と認知の違いは「言葉の意味」と「目的」にあります。

 

認知度知名度
意味商品の中身を知られている度合い会社名・商品名・個人名などの名前を知られている度合い
向上させる目的顧客に商材などの持つ強みや特徴を知ってもらい成果に繋がりやすくする商品の存在を知ってもらう

 

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

 

認知度とは

認知度とは、商品の中身を知られている度合いのことです。

会社名や商品名を知っているだけでなく、商品の中身について知っていれば、それは認知度の高い状態と言えます。

テレビや動画サイトのCM広告は短時間であるため、会社や商品の中身まで紹介するのは難しいものです。

CMを流しても名前を広めるだけに留まってしまい、知名度があっても認知度が足りないといった状況が起こり得ます。

たとえば、掃除機を思い浮かべたとき、名前は知っているけれど商品の細かな違いは把握していないということはないでしょうか。

家電に興味のある人でなければ、なんとなく「いいものだろう」という認識をしているかもしれません。

これは、知名度が高くても認知度が低い状態です。

 

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知名度とは

知名度とは、名前を知られている度合いのことです。

会社名、商品名、個人名などの名前が広く知られていれば、知名度が高い状態と言えます。

知名度が高ければ商品やサービスに対して安心感が生まれます。

顧客が手に取りやすくなるため、知名度はマーケティングの基本になります。

テレビや動画サイトのCM広告を見ると、会社名や商品名を連呼するタイプのものがあると思います。

そのようなCMは名前をアピールすることで知名度を上げていると言えます。

たとえば、有名な食器洗い用の洗剤を思い浮かべたとき、いくつかの商品名を最初に思いつくのではないでしょうか。

自分が使ったことのない洗剤であっても、知名度が高いため頭の中に商品名が残っているわけです。

認知度と知名度の違いをまとめると?

認知度と知名度の違いは、名前を知っているか、中身を知っているかです。

中身が知られているならば、当然名前も知られているわけですから、認知度は知名度を兼ねていると言えます。

 

認知度と知名度の役割

認知度と知名度はどちらもマーケティングにとって必要な要素です。

知名度があっても中身が知られていなければ成果に繋がりにくくなりますし、知名度が低ければそもそも商品を知ってもらえない事態に陥ります。

知名度と認知度を考えるときには、どちらか片方だけに力を入れても十分ではありません。

認知度と知名度の2つのバランスが大切になります。

 

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認知を広める目的

企業が認知拡大を行う目的は、顧客に自社商品やサービスを購入してもらったり利用してもらうことです。

知名度が高い(自社名や商品・サービスの名前が知られている)だけでは、顧客の行動にはつながりません。

認知度が高い(商品の中身を知られている)状態になってはじめて、多くの顧客は商品やサービスに魅力を感じ、利用や購入を検討します。

そのため認知拡大施策では商品・サービスの魅力や強みを、ターゲットに的確なアプローチで届けることが重要です。

 

認知を広めることの効果

CM広告などで知名度を上げたあと、認知を拡大していくことで高い成果が望めます。

さらに、認知の拡大には売上以外にも複数のメリットがあります。

ここからは認知を拡大することで、どのような効果が得られるのかを紹介します。

ブランド化できる

1つ目の効果は商品やサービスのブランディングです。

認知を拡大するということは、その商品についてよく知ってもらっている状態であり、顧客は商品についてのイメージを持ちやすくなります。

一貫したイメージが作られれば、商品の方向性が定まり、ターゲットに特化した販売訴求ができるようになります。

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話題性の向上

2つ目の効果は話題性の向上です。認知が拡大すると、SNSや動画サイトで話題になりやすくなります。

商品を認知している利用者が増えれば、中身についてのレビューや評価が行われる可能性が高まります。

単なる感想としての口コミではなく、商品の中身を広めるための情報としてレビューが広がっていくでしょう。

SNSや動画サイトで話題になると、そこからテレビや雑誌への露出に繋がることもあります。

結果として、幅広い層に販売訴求ができるようになるわけです。

ファンの人数が増える

3つ目の効果はファンの増加です。中身が認知されると商品の魅力が伝わるため、リピーターやファンの数が増えやすくなります。

認知拡大は長期的なマーケティング戦略としても有効です。

 

認知を広める5つの方法

知名度を上げるならCMなどで露出を増やすのが有効な策ですが、認知度を上げるためにはどのような施策が必要になるのでしょうか。

ここからは認知度を向上させるための以下の5つの方法を紹介します。

 

  1. 知名度アップと認知拡大を明確に区別する
  2. ターゲット層を理解する
  3. 解決策をアピールポイントにする
  4. 競合他社との差別化をする
  5. 潜在顧客に対してアプローチする

 

それぞれについて詳しく解説します。

知名度アップと認知拡大を明確に区別する

知名度アップの施策と認知度アップの施策は異なります。

名前だけを広めても、商品の中身を理解してもらえるとは限りません。

2つを区別して、目的に応じたアプローチを行いましょう。

 

ターゲット層を理解する

商品の中身を理解してもらうとき、商品のどの部分がターゲット層の興味を惹くのか、どの部分がより強いアピールポイントになるのかを理解しておきます。

ターゲット層の望みを把握しておくことで、認知拡大をスムーズに進められます。

 

解決策をアピールポイントにする

ターゲット層の望みを把握したあとは、その望みを叶える方向性でアピールポイントを作っていきます。

具体的な例を食器用洗剤で考えてみます。
すすぎが短時間で終わる洗剤があったとき、ターゲット層の望みによってアプローチの方向性が変わります。

ターゲット層が食器洗いの時間で困っていれば短時間で洗えることがウリになりますし、肌荒れで悩んでいれば短時間で洗えるので肌に優しいということがウリになります。

このように同じ機能・同じ要素を持った商品だとしても、ターゲット層に応じてウリになるポイントが変わります。

ウリになるポイントを見つけ、それをアピールすることで利用者に認知して貰いやすくなるわけです。

ターゲット層に合わせたアピール方法を選ぶことも大切です。

 

競合他社との差別化をする

アピールポイントが決まったら、競合他社・競合商品との差別化を行います。

競合商品を調査してリストアップしていくと、類似しているアピールポイントが見つかります。

競合商品と比較したときに、どの点が優れているのかを明確にしましょう。

比較することで商品の魅力が伝わりやすくなります。

 

潜在顧客に対してアプローチする

商品について既に知っている見込み顧客とは違い、潜在顧客は商品の存在を知らない顧客を指します。

潜在顧客に対しては、まず商品を知ってもらうことから始めなくてはいけません。

露出を増やして知名度を高める施策が有効です。

それと同時に認知拡大を狙います。
潜在顧客に対しても商品内容をしっかり伝えることができれば、潜在顧客から見込み顧客にシフトする可能性が高くなります。

潜在顧客を見つけるためには、商品に合わせた媒体でアプローチすることが大切です。

テレビCM、動画サイトCM、雑誌、新聞、プレリリース配信メディアなど、ターゲット層にマッチしやすい媒体で広報活動を行います。

広報に適切な媒体を選ぶことで効果的な認知度アップを図ることが可能です。

 

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認知拡大のための具体的なマーケティング手法

認知拡大のための具体的なマーケティング手法の例を、4つご紹介します。

  • ネット上でアプローチする
  • SNSでアプローチする
  • 展示会に出展する
  • イベントを開催する

 

ネットでの発信なら、多くの人にいち早く情報を伝えることができます。

自社のホームページに商品の特徴を記載したり、ブログで会社や商材について紹介するのもよい手です。

当サイトを運営するラーニングス株式会社も、ホームページでブログを更新しています。

企業出版のラーニングス

マーケティングやブランディングのために出版することを検討した際には ●どの出版社を選ぶべきか? ●何を比較するべきか? …

 

新しい取り組みや商材については、プレスリリースとして発信するのもよいでしょう。
以下は出版社であるラーニングスが、新刊を出版した際に出したプレスリリースです。

プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES

ラーニングス株式会社のプレスリリース(2022年10月12日 10時00分)【新刊情報】『無責任廃業―小規模事業こそM&…

 

Twitter・Facebook・インスタグラムなどのSNSを使用すれば、広告費をかけずに認知拡大をすることも可能です。

当サイトでもTwitterとFacebookを活用し、オススメ記事の紹介などを行っております。

公式Facebook:https://www.facebook.com/publishmarketing1
公式Twitter:https://twitter.com/publish_market

 

展示会やイベントへの出展・開催では、顧客と直接話し商品を見てもらうことができるので、顧客が商材に対して興味を抱きやすいというメリットがあります。

 

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認知度 向上 方法

 

商品の認知度を上げる方法

以下で、商品の認知度を上げたい場合におすすめの具体的な施策をご紹介します。

●マーケティングキャンペーンを実施する
オンライン広告、テレビ・ラジオCM、ポスターなど、適切な広告媒体を活用して商品を宣伝します。

 

●SNSを活用する
Facebook、Instagram、Twitterなどのプラットフォームを使って、商品の魅力や特徴を積極的に発信します。
SNSなどを通してインフルエンサーや専門家などに商品を紹介してもらうのも効果的です。

 

●口コミを促す
客観的で信頼性のあるレビューサイトやSNSの口コミを活用し、既存の顧客や影響力のある人々に商品の良さを伝えます。

 

●コンテンツマーケティングを行う
Webサイトやブログを通じて、商品に関する情報やコンテンツを提供し、オンラインでの存在感を高めます。
Webサイトを活用する際は、SEO対策(自社サイトが検索エンジン上位に表示されるようにすることを目的とした対策)が必須になります。

 

●イベントや展示会に参加する
商品を実際に展示したり、デモンストレーションを行うことで、直接顧客と接触し、商品の魅力を伝えます。

 

●メディアやプレスリリースなどでPR活動を行う
メディアを通じて、商品の特徴や利点を積極的にアピールします。

 

●割引やキャンペーンを提供する
一時的な価格優遇や特別なオファーを設定し、購買意欲を高めます。

 

●品質向上や顧客サポートに注力する
商品やサービスの品質や顧客サポートに注力し、顧客満足度を向上させることで口コミを生み出します。

 

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認知を広める際の注意点

認知拡大のためにおさえておきたい注意点は、以下の2点です。

  • 認知拡大を目的にしない
  • 商品・サービスの質を重視する

 

認知拡大施策を続けていると、その目的が「認知度を上げること」になってしまいがちです。

認知度拡大の目的は、あくまでも顧客に自社商品やサービスを購入・利用してもらうことであることを忘れないようにしましょう。

また、認知度拡大が成功して商材が顧客に届いても、その質が悪いとリピートにつながらず、ネットで低評価の口コミを書かれてしまう可能性があります。

認知拡大に使った時間やコストを無駄にしないためにも、商材の質にはこだわり続けましょう

 

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【まとめ】ターゲットの絞り込みで認知拡大を図ろう

  • 「認知度」は商品の中身を知られている度合いのことで、「知名度」は名前を知られている度合いのことであり、マーケティングにおいては2つのバランスが重要になる
  • 認知を広める際の具体的な施策としては、自社メディアやSNSでのアプローチ・展示会に出展・イベントの開催といった方法がある
  • 認知を広める際は認知拡大を目的にせず、商品・サービスの質にこだわり続けることが重要

認知を広めることに成功すれば、ファンの獲得や話題性向上など、様々な効果が期待できます。

ターゲット層を絞り込み、アピールポイントを整理することが認知拡大のコツだと言えるでしょう。

 

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投稿者プロフィール

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学生や子育て中のママなど、様々なバックグラウンドを持つメンバーが所属。

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