ISBNコードとは書籍を特定するためのコードです。
自費出版する時に、このISBNコードがどのように関係してくるのか分からない方もいるかもしれません。
この記事では、様々な出版方法に合わせてISBNコードが必要なのかどうか、そしてISBNコードはどうやって取るのかについて解説しました。
是非参考にしてください。
自費出版でISBNコードは必要?書店流通させるには取得が必須!
まずはISBNコードとは何か、そしてISBNが書店流通に必要な理由を解説します。
ISBNコードとは?わからない方のために簡単に紹介
ISBNコードとは、書籍を特定できる番号のことです。
「International Standard Book Number」の略で、日本語では国際標準図書番号と言います。
同じ著者が書いた同じタイトルの書籍でない限り、同じISBNコードを持った書籍はどこにも存在しません。
そのため、ISBNコードを調べることで書籍を簡単に特定することが出来ます。
ISBNコードは書店流通に必須
ISBNコードは、書籍を書店流通させるためには必須です。
書店では、書籍を管理するためにISBNコードを利用しています。
例えば、書店では書籍の注文や在庫管理にISBNコードを利用しています。
もしも、ISBNコードがない書籍が一冊でもあれば、書店はその書籍を注文するたびに全ての情報を手動で入力する必要があり、大きな手間がかかってしまいます。
ISBNコードがあることで、書籍の流通は簡単に進められるようになります。そのためISBNコードがない書籍は、書店では受け入れられません。
Amazonで書籍を出版する場合のISBNコードについての理解
ここでは紙の書籍や電子書籍を販売・出版する際に、ISBNコードが必要なのかどうかを紹介しています。
Amazonで製作した書籍を”販売”する場合ISBNコードが必要
紙の書籍をAmazon.co.jpで販売するにはISBNコードが必要になります。
なぜならAmazonでは書籍を販売する際、管理にISBNを利用しているためです。
自分で作成した書籍をAmazonで販売したい場合は、必ずISBNが必要になるので気を付けましょう。
Amazonで”POD出版”する場合、ISBNコードはいらない
一方で、紙の書籍をAmazonでPOD出版する場合には、ISBNがなくても出版可能です。
POD出版の場合、書籍の管理にはISBNを利用していません。Amazon独自の販路を利用しています。
そのためISBNを取得しなくても出版することが出来ます。
ただ、ISBNを取得することでAmazonの「なか見!検索」サービスを利用できるようになり、多くの読者に自分の書籍を見てもらえるようになり
購入されやすくなります。
電子書籍を出版する際はISBNコードの取得が必須ではない
Kindleなどの電子書籍で出版する場合、ISBNコードがなくても出版できます。
Kindleの場合、書籍の管理にはISBNではなく、ASIN(Amazon Standard Identification Number)という独自のコードを利用しています。
Kindleで自費出版したい場合は、自動的にASINが割り当てられるため、ISBNがなくても出版することができます。
後からISBNの申請をすることも可能ですので、必要に応じて申請することをお勧めします。
また紙の書籍と電子書籍には別々のISBNを取得する必要があるので注意しましょう。
個人でISBNコードを取る方法 | 出版社に依頼することも可能
最後に、個人でISBNコードを取る場合の流れと簡単な取得方法を紹介します。
個人でISBNコードを取得する流れ
個人でISBNコードを取得する場合は以下のような流れで取得することができます。
- 日本図書コード管理センターのHPでメールアドレスを登録する
- メールから申請情報入力フォームに行き、各種内容を入力して申請する
- センターから内容確認の電話がかかってくるので答える
- 決済用のURLが添付されたメールが届くので、手数料を決済する
- 決済確認後にお知らせメールが届き、後日、登録票書類一式が郵便で送られてくる
- 受領票をメールで返送する
最新の申請方法は、日本図書コード管理センターのHPにある「申請の流れ」から確認することができます。
出版社に依頼することでラクにISBNコードを取得できる
ISBNを申請するための手続きは出版社に依頼することも可能です。
依頼することで面倒な手続きをすべて任せることができ、簡単にISBNを取得することができます。
個人で取得するよりも楽に取得できるサポートがありますので、ぜひ相談してみてください。
以上、自費出版するときのISBNコードの取り扱いについて紹介しました。
投稿者プロフィール

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学生や子育て中のママなど、様々なバックグラウンドを持つメンバーが所属。
出版をもっと身近に感じてもらうために、自分の家族や友達にも読んでもらえるような、分かりやすく丁寧な記事づくりを心掛けています。
これからも有益な記事を日々発信できるよう、尽力していきます!
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