重版もできる本を宣伝する方法

著書を出すほとんどの人が、自身の作品をより多くの人に見てもらいたいと願っているものです。

認知度だけでなく、売り上げにも直結していくとさらなるモチベーションに繋がり、次の作品への制作意欲がわいてきます。

著書をどのように宣伝し、作品をどのように宣伝して広めていくかで重版が出来るものと出来ないものに分かれます。

今回は、重版もできる本を宣伝する方法について見ていきましょう。

 

重版と増刷の違い

まず知っておきたいのが言葉の意味です。

重版と同様によく耳にする増刷という言葉があります。

両方とも発行部数が増えるという意味で同じではないのかと思いますが、厳密に言うと違ってきます。

 

重版とは

重版とは、簡単に言うと「内容を変更して出版する」ことです。

具体的な例を挙げると、時代とともに言葉の内容が増えてくる辞書などがあります。

言葉の由来としては、本は印刷するときに「版」という原型を使います。その「版」の訂正版を「重ねていく」ことから「重版」となりました。

デザイン費などはかからないので新刊を出すときよりもコストが抑えられますが、原価の面では上昇してしまいます。

著書の最後のページに「第二版」とか「第三版」などという表記が有るものは重版によって作られたもので、「第三版」の場合は3回目の重版がかかったという意味です。

 

増刷とは

一方、増刷とは、重版のように変更がなく単純に刷り直して再販するので、余計な人件費やデザイン料もかかりません。

特に児童書などのロングセラー作品などになると、何百回も増刷されているため原価も下がり利益率が高くなっています。一部ではお金を刷っているようなものだと言われることもあります。

重版同様、著書の最後のページには「第二刷」や「第三刷」といった表記があり、何度目の増刷かが分かるようになっています。

 

売るために出版元ができる事

著書をどのように宣伝し、作品に対してどのようなアプローチで広めていくかで重版ができるものとできないものに分かれます。

主に著書の出版は企業などが作家に依頼して作成している企業出版と、個人でお金を出して最後まで仕上げる自費出版とで分かれています。

それぞれで違ったアプローチをしていくことで、訴求効果が高まります。

 

企業出版の場合

企業出版の場合、大手出版社という看板がバックボーンにあり、自費出版よりも優位なイメージがあります。

宣伝費に掛けられるコストも潤沢にあるためクオリティーは段違いですし、特に力を入れていきたい作品には更なる推進力を加えることができます。

出版社は、有名な企業であればネームバリューもあり絶大な宣伝効果を持っていますが、あまり知られていない出版社だと認知してもらいづらいでしょう。

ですが、その出版社でしか扱っていないジャンルや特徴的な物を前面に出して他社との差別化を図ることでより認知度が高くなっていきます。

消費者のイメージでは、「○○のジャンルであれば□□出版が強い」といった固定観念を植え付けることができ、特にそのジャンルのファンは好んで手に取るようになるでしょう。

企業出版の場合、宣伝費はもちろんネームバリューや差別化を図ることで出版社の「売っていきたい」という意気込みを世間に知ってもらうことが大切です。

また、メディア等の露出により更に認知度が深まるため、売り出したい作品がある場合は積極的にCMを打つなど、ターゲット層にはまるようなアプローチをしてく必要があります。

 

自費出版の場合

自費出版は、企業出版と比べて強力な後ろ盾が無いので広く訴求していくには難しい点が有ります。

ですが、現代社会においてネームバリューだけが強みという事ではなくなってきていますので、手段とタイミングが合致すれば爆発的に拡散される可能性もあります。

一番大きな媒体と言えば、SNSなどのコミュニケーションツールです。

例えばTwitterなどにアカウントを持ち、自分が作っている作品の一部や方向性を見せていくことでそこに興味を持ってくれる人は増えていきます。

また別のSNSでは違う作品を見せていき共通のフォロワーを増やしていくのもひとつの手段です。

SNSなどで地道にファンを増やしながら、やがて書籍化された時には今まで展開してきた作品を知ってくれている消費者は喜んで手に取ってくれるでしょう。

ただ、どんな内容でも見せれば食いつくということではなく、その時代に合ったものや皆が求めている部分にはまるような作品でないと、その他大勢の中の一つとしてしか認知されません。

そのため、作品を作る側もしっかりとしたリサーチや研究が必要になってきます。

 

企業出版ほどの広告費を使って宣伝は難しいですが、ほんのちょっとしたきっかけでそれを上回る訴求力を期待できるのがSNSの強みです。

自費出版でたくさん売っていきたい場合は、SNS上での展開方法や作品の内容をしっかりと検討していく事が大切です。

 

重版される基準

重版されるには、どのような条件をクリアしていればいいのでしょうか。

売上や認知度があれば簡単に達成できる条件なのかどうかを詳しく見ていきましょう。

 

実売数

書店にはそれぞれPOSデータという実際に売れた数を詳しく残すシステムがあります。

これによりそれぞれの著書の売れ行きや在庫の確認などを行います。

このPOSデータ上で、一定の冊数をクリアしていれば、重版の可能性が高くなってきます。

最初に流通させた数のうち、1週間で10%、2週間で20%、3週間(2週間で25%という説もある)で30%達成できていれば、おおよそクリアとなります。

この数値は本のジャンルによって異なりますが、一般的な著書の場合は上記の条件でほぼ重版となります。

この2倍ほどの売れ行きがあればすぐにでも重版してほしいという依頼がかかります。

 

在庫

売れ行きが良ければ、それだけ出版社が抱えている在庫も少なくなってきます。

出版社の在庫のことを「版元在庫」といい、これがあと何日で切れるかを計算したうえで重版や増刷のタイミングが決められます。

つまりは売り上げや認知度がかなり重要な要素となってくるという事です。

どれだけ効率よく多くの消費者に手に取ってもらえるかで重版の可能性も変わってきます。

 

注文数

在庫を切らしている書店からは、出版社に新たに注文が来ます。

売れているので重版や増刷に踏み込んだとしても、その後の注文数が減ってしまえばまた余剰在庫を抱えてしまうことになるので、出版社として一番慎重になるべき点です。

安定した注文数が確保できて、継続的に売れ続けるようであれば重版や増刷の部数や回数も増えていきますので、それ相応の利益を見込めます。

 

まとめ

作家の誰しもがベストセラーやロングセラーを狙っています。

それは自身の利益になるだけでなく、次回作への意欲や社会に訴えかったことが認知され、自分の考えが間違ってなかったと再確認できる喜びを感じられるからです。

企業出版も自費出版も、作者が練りに練って作った素敵な作品を世に広めたいと様々な手法を凝らしてアプローチしています。

良さに気づいてくれる人が初めは少数でも、小さなきっかけを期に爆発的に広がる可能性もあるこの業界で生き残っていくためには、時代の背景を読んだプロモーションや、書店やメディアとのコラボレーション等、より訴求力の高い行動をしていくことが大切です。

 

 

投稿者プロフィール

マーケティング出版プラス編集部
マーケティング出版プラス編集部
学生や子育て中のママなど、様々なバックグラウンドを持つメンバーが所属。

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