マーケティングはかんたん!身近な成功事例をご紹介

マーケティング 身近な成功事例

これからマーケティングを学ぼうと考えているときに覚えておきたいのは、これまでマーケティングを成功させてきた事例を参考にすることです。

だれでも知っている身近な成功例であれば参考にしやすいですし、失敗する可能性を低くすることもできるでしょう。

ここでは、だれでも知っている成功例から、マーケティングを学ぶことについて解説します。

 

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身近な成功事例9選!

私たちが普段から耳にしたり利用したりしているお店やブランドなどは、さまざまなマーケティング戦略によって利益を出しています。

むしろマーケティング戦略が成功しているからこそ、有名なお店やブランドになっていると言えるでしょう。

ここでは、だれでも知っている身近な成功例をご紹介します。

初詣

一年の始まりでもある初詣は、立派なマーケティング戦略の一つであったことをご存知でしょうか。

初詣のマーケティングは、明治時代中期にできたものです。
しかもマーケティング戦略を行っていたのは神社ではなく電鉄会社であり、鉄道が普及した頃から移動できるところが増えたことを活かそうとしました。

これによって自宅から神社まで電車で自由に行けることから、結果的に神社に参拝客が多く訪れるようになったようです。

恵方巻

毎年節分に恵方巻が販売されているのはなぜでしょうか。

もともと日本では、節分に恵方巻を食べるという文化は存在しませんでした。
これも当時恵方巻を流行らせようとした海苔業界と流通小売業界のマーケティング戦略であり、文化を作って流行させたのです。

それ以来、日本で節分に恵方巻を食べるという文化が浸透したため、マーケティング戦略の効果と言えるでしょう。

バレンタインデーにチョコレートを贈る

バレンタインデーにチョコレートを贈るというのは、何十年も時間をかけてマーケティングを行った結果、成功していることをご存知ですか?

バレンタインデーそのものはあっても、もともとチョコレートを贈る文化はありませんでした。

このマーケティングは1936年に始まっています。
それだけ前に始まっていても、このマーケティング戦略がようやく実を結んだのはそれから30年以上経ってからです。

土用の丑の日にウナギを食べる

今でこそ夏の土用の丑の日にウナギを食べるという風習がありますが、もともとそういった風習はありませんでした。

こちらも諸説ありますが、一番有名なのは江戸時代に平賀源内という方がとある張り紙をしたのがきっかけだそうです。

その張り紙には『本日丑の日』と書かれており、同時に「丑の日にちなんで『う』が付く食べ物を食べれば夏負けしない」という風習が生まれました。
当時はウナギ屋が、ウナギが売れないことを悩んでいたときに平賀源内がこの名案によってウナギを大繁盛させたため、他のウナギ屋も真似をして大繁盛させたそうです。

スターバックス

今でこそスターバックスは代表的なカフェとして名を馳せていますが、それは当時他のカフェと差別化を図るためにマーケティング戦略を行った結果です。

当時からカフェは基本的に禁煙と喫煙で分煙されていますが、スターバックスは完全に禁煙となっているので、喫煙しない人にとって非常に居心地の良いカフェです。
内装や外装にもこだわりがあり、おしゃれな空間の中で時間を過ごせるところがスターバックスのアイデンティティだと言えるでしょう。

次第に完全禁煙、そして非常におしゃれな空間が価値を出していることから、マーケティング戦略として知られることになりました。

ユニクロ

ユニクロは全ての年齢層をターゲットにしたマーケティング戦略を続けています。
ターゲットを限定しないやり方は、競合他社との差別化ができないのではないかと思われるかもしれませんが、ユニクロは低価格かつ高品質が約束されているのが最大のポイントです。

特に高品質を約束しているのが最も差別化されている点であり『エコテック規格100』を取得していることが一般社団法人ニッケン品質評価センターのホームページに記載されています。

エコテック規格100とは世界的に統一された試験・認証システムで、この規格を取得しているということは人体に与える可能性がある有害物質による影響や被害がないことを示しています。

だからこそ、ユニクロは高品質なのに低価格の商品が購入できるブランドとして世に知れ渡っているのです。

結婚指輪

「結婚指輪は『給料3ヶ月分』の価格で用意する」というイメージを持っている方は、多いのではないでしょうか。
この「給料の3ヶ月分」という価格帯は、日本のジュエリー会社によるマーケティング戦略から生まれたイメージです。

婚約のタイミングで結婚指輪を送る風習は中世のヨーロッパ時代が始まりと言われていますが、も日本で結婚指輪を送る風習が定着したのは1970年代ごろです。
当時は平均給料の1ヶ月分程度で用意をしていたと考えられています。

「給料の3ヶ月分」というイメージが定着したのは、ジュエリー会社が放映したテレビCMの影響です。
CM内で「給料の3ヶ月分」というフレーズを使用したことで、バブル時期も重なり急激に広まりました。

商品の購買促進に加えて、価格帯の定着化にも成功したマーケティング事例です。

 パーソナルトレーニング企業

近年ではフィットネスクラブなどに通う人が増えており、パーソナルトレーニングも身近なものとなりましたが、以前までのフィットネス業界は小さな市場でした。

そのようななかでブームを引き起こしたのが、あるパーソナルトレーニング企業です。

誰もが知る芸能人を起用したトレーニングによるビフォーアフターの変化を映しだすインパクトの大きいテレビCMの放映は、大きな話題を呼びました。

自社の強みを徹底的に打ち出している点は、どの企業でも参考にしたい点です。

ファストフード店

フライドチキンを販売している有名ファストフード店は、クリスマスを活用したマーケティングに成功しています。

もともとはアメリカの企業でしたが、1970年に日本でも1号店をオープンしました。
その際に海外でクリスマスに七面鳥を食べる習慣から着想を得て、パーティー仕様のチキンセットを販売し始めたことがヒットに繋がっています。

日本人ではクリスマスを祝う風習はありませんでしたが「クリスマスは(企業名)」というキャッチフレーズが広まったことにより、フライドチキンはクリスマスの定番となりました。

企業名を含めたキャッチコピーを作り出し定着させたことが、成功のポイントです。

 

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マーケティングに活用できる心理学5選

続いて、今日からマーケティングに活用できる心理学を5つご紹介します。

  1. カラーバス効果
  2. アンカリング効果
  3. カリギュラ効果
  4. ザイオンス効果
  5. 返報性の原則

それぞれについて、詳しくご説明します。

カラーバス効果

パーティーのようなたくさんの人が雑談しているなかでも自分が興味のある話題や自分の名前などは、自然と聞き取ることができることをカクテルパーティー効果と言います。

また、意識することで自分に関係する情報が目に留まりやすくなる現象をカラーバス効果といいます。

マーケティングに活用する際は、CMなどで「50代からのお肌に」といって年代で引き付けたり、家族構成や住んでいる場所で絞ったりしたコピーを使って、ターゲットに「これは私に必要な情報かも」と思わせることがポイントです。

アンカリング効果

アンカリング効果とは最初に提示された印象的な情報(数字)が、その後の意思決定に影響を与えてしまう心理効果のことです。

たとえば割引キャンペーンの時に、通常価格とキャンペーン価格を並べて掲載することで、よりお得だと思わせることができます。

※価格表示にアンカリング効果を活用するときには1点注意が必要です。詳細は「二重価格表示(消費者庁)」をご確認ください。

カリギュラ効果

カリギュラ効果とは禁止されている行為ほど興味が強くなり、最終的には行動に移してしまう心理効果のことです。

たとえば

  • 「稼ぎたい人以外見ないでください」
  • 「ダイエットしたい人以外はおすすめしません」

などのコピーがある広告に、逆に興味がそそられてしまいます。

このようにカリギュラ効果は、広告のキャッチコピーや記事のタイトルに活用できます。
クリック率やメルマガの開封率を高めたい場合に使用しましょう。

ザイオンス効果

別名「単純接触効果」とも呼ばれるザイオンス効果とは、もともと関心がなかった人や物事であっても何度も接触することで、だんだんと評価や高感度が向上していく心の動きのことです。
基本的に人は接触回数が増えるほど警戒心が弱まり、親近感が強まっていくとも言えます。

ザイオンス効果は、マーケティングはもちろん恋愛をはじめとしたプライベートの対人関係でも活用することができます。

マーケティングで考えると、営業マンが何度も同じ会社を訪れ、徐々に信頼関係を強めていったり、他にもメルマガ配信やブログやSNSの更新により、Webを活用して接触回数を高めるという方法もあります。

返報性の原理

返報性の原理とは、人からなにかをもらったときに「自分もなにかお返しをしたい」という気持ちになる心理のことです。
返報性の原理はポジティブなものだけでなく、敵意のようなネガティブな感情にも働きます。

返報性の原則には、以下の4種類があります。

  1. 好意の返報性
  2. 敵意の返報性
  3. 譲歩の返報性
  4. 自己開示の返報性

マーケティングでも幅広く活用できる心理効果です。

たとえばSNSでユーザーのための情報を発信している場合、ユーザー側が「いつも役立つ情報を提供してくれるから、企業の情報を拡散しよう」と考え、返報性の原理がプラスに働くことがあります。

他にも無料相談で企業の担当者が丁寧に対応した場合、顧客のなかに「ここまで親切に対応してくれたのだから、この会社で契約しようかな」という気持ちが芽生えることがあります。

 

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マーケティングの4Pとは?

マーケティングの4Pとは、マーケティングの基本的なフレームワークです
「マーケティングミックス」と呼ばれることもあります。

マーケティング戦略にはいくつかのプロセスがありますが、その一つがマーケティングの4Pです。
4Pとは、以下の要素の頭文字から来ています。

 

  • Product(商品・製品):どのような製品やサービスを提供するのか
  • Price(価格):その製品・サービスをいくらで提供するのか
  • Promotion(流通):その製品・サービスをどのように販促するのか
  • Place(流通):その製品・サービスをどのように提供するのか

 

4P分析 

この4Pはマーケティング戦略のプロセスの中で、ターゲットに働きかけるための具体的施策を考える段階です。

4Pによって、どのようにして顧客を獲得し購買行動を起こしてもらうかを決定します。

それぞれのPは密接に関わり連携しているため、あるPで決定・定義されたものと他のPでの内容に矛盾が生じてはなりません。
各要素同士の整合性を保つことが重要です。

 

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マーケティングの3Cとは?

3C分析は、主に事業プランやマーケティング戦略を決める際に使われるフレームワークのひとつです。

3Cとは、以下の要素の頭文字から来ています。

 

3C分析

 

  • Customer(市場・顧客):市場の規模・トレンド・顧客の年齢性別・地域・行動傾向
  • Competitor(競合):ライバル各社の業界シェア・マーケティング戦略・資金力・新規参入と代替商品
  • Company(自社):商品・サービス・既存商品のシェア率やバリエーション・リソース(人材、資金力など)

3つの視点から分析することで、経営戦略を立てられる仕組みになっています。

 

4P分析や3C分析といったフレームワークを活用することで、知識が少ない人でも作業を進めやすく、論理的にマーケティングを考えていくことができます。

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マーケティング戦略を成功させるためのポイント

ここまででお伝えしたように、マーケティングを成功させた事例は数多くありますが、マーケティングを成功させるためにはさまざまなポイントがあります。
ポイントを抑えることで、マーケティング戦略を成功させることができるのです。

それでは、マーケティング戦略を成功させるためのさまざまなポイントについてご説明します。

マーケティングのターゲットを明確化する

マーケティングを成功させるためには、商品を売るターゲットを明確化させることです。

年齢や性別、趣味や仕事など対象となるターゲット層は千差万別なので、これから販売する商品はどの層をターゲットにしているのかを明確にする必要があります。

ターゲット層が明確になっていれば、それ以外の層に売り出すコストが発生することがなくなりますし、中長期的に売上が伸びる可能性があるでしょう。

ただ、売り出す商品によってはニーズの多様化に対応する必要性があるため、ターゲット層を絞り過ぎないように気を付ける必要があります。

消費者が得られるメリットをハッキリさせる

商品を売り出す際に、消費者にとってどんなメリットがあるのかをハッキリさせる必要があります。
どんなに良い商品だと謳っていても、それが消費者にとってどんなメリットがあるのか分からないと購入まで繋がらないでしょう。

事前に魅力的なキャッチコピーでアピールしたり、商品の魅力を端的に説明できるようにしたりするのがおすすめです。

競合他社との差別化を図る

そして、マーケティングを行ううえで最も重要なのは、競合他社との差別化を図ることです。

自分では良い商品だと思っていても、競合他社が既に似たような商品を販売している場合、単なる模倣商品となってしまいます。

これではマーケティングに失敗してしまうので、競合他社との差別化を図るためにも似たような商品を販売していないか、くまなくチェックしましょう。
似たような商品を販売していなければ、大々的にアピールして商品を売り出すチャンスと言えます。

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マーケティングを成功させるには、有名な成功事例をチェックしよう!

だれもが知っているお店やブランドは、世間に知れ渡るようになるまで効果があるマーケティングを打ち出しているというのは珍しい話ではありません。

初詣さえ、マーケティングを活用されていることもあったため、認知度を高めて結果的に利益に繋がるようであればどんな方法でも良いと言えるでしょう。

マーケティング戦略を考えるときは、競合他社との差別化を図り、消費者にどんなメリットがあるのか、ターゲット層を絞ることが得策です。

 

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投稿者プロフィール

下村(むーさん)
下村(むーさん)
大学卒業後に出版社に就職して漫画の編集に携わる。
その後、さらに別の出版社を経てラーニングス株式会社に入社。
編集業務に従事している。

社内では『むーさん』の愛称で親しまれ、お父さん的なポジションを務めている。

プライベートでは野球観戦が趣味(広島ファン)で二児の父。
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