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事務所・店舗の集客こそ個人ブランディングが重要!

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みなさんは、ブランディングと聞くと企業が行うもの、それも大企業が新聞広告やテレビCMなどで大金をかけて行うもの、という認識を持っているかもしれません。しかし、実は個人事業主や自営業者にこそブランディングは必要不可欠なのです。

ブランディングは、お金をかけなければ実現できないものではありません。ぜひこの記事でブランディングの意味と実践の手順を学んで、集客に活かしてください。

 

 

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なぜ個人をブランディングするのか?

例えば、よい商品を買おうと考えたとき、値段の安さよりもモノの価値を重視するのではないでしょうか。モノの価値は、商品の品質、販売している企業や個人の知名度によって大きく変わってきます。そういった意味で、ブランディングの必要性は個人も法人も変わりません。

ブランディングとは簡単にいうと、競合と差別化することです。つまり、ブランディングの目的は、多くの競合相手の中から消費者に選んでもらうために、自分の商品やサービスをアピールすることといえます。

なぜ個人にブランディングが必要なのか?

個人にブランディングが必要な理由は、法人と比べて、資金力も営業力もないからです。そのため、個人は大規模なブランディングのためのプロモーションや数多くのお客様へ営業することができません。

また、個人は集客に必要な営業や宣伝を担当する専門の人材がいません。営業も宣伝もすべて自分で行わないといけないため、法人と同じ土俵で勝負しても、勝つことは難しいでしょう。

では、個人はどうすればよいのでしょうか。その打開策こそがブランディングです。ブランディングするのは運営者自身でも、商品やサービスでも問題ありません。ブランディングされた商品があれば、それだけで法人の「資本力」を介した商品を上回る可能性があります。

ブランディングは資金力で劣る個人が、企業に勝つための大きな武器であるともいえるのです。

個人ブランディングのメリット

個人ブランディングのメリットは、競合との差別化だけではありません。個人や商品、サービスに対する信頼がブランディングによって高まることで、リピーターの獲得につながります。リピーターを増やすことができれば、価格競争に巻き込まれにくくなり、安定した収益をあげられるようになります。

また、多くのリピーターを獲得し、彼らとのエンゲージメントが高くなることで、ロイヤルカスタマーが育ちます。その人たちが、商品やサービスを口コミでPRしてくれます。結果的に、販促コストを押さえることができ、新商品開発やその他の新しいサービスにコストをかけることができるようになるのです。

ちなみに、ブランディングの方法はさまざまですが、どの方法においてもいえることは、ブランディング戦略が成功の秘訣だということです。ただやみくもにアピールを行っても高確率で失敗します。ブランディングを言葉で表すのは簡単ですが、成功させるためには緻密な作戦が必要です。

個人ブランディングにはデメリットもある

個人ブランディングのメリットについて紹介しました。一方で、個人ブランディングにはデメリットもあることを認識しておかなければなりません。

デメリットの1つが、個人をブランディングした場合には替えが利かないということです。あなたのキャラクターを支持しているお客様は、あなたがいなくなった途端、お店から離れていってしまうでしょう。

デメリットはこれだけではありません。1度ブランディングしたものは、そのイメージがずっとついて回ることもデメリットといえます。イメージを変えることが難しくなることで、さまざまな制限が増えてしまいます。

さらに、1度信頼を失ってしまうと、取り返しがつかなくなるという点も個人ブランディングの大きなデメリットです。1度イメージを損なう事態が発生すると、苦境に立たされてしまいます。

 

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個人ブランディングの方法

個人ブランディングの方法には、必ず効果が出るようなやり方はありません。まず行うべきなのは、自分の強みが何か、市場においてどんな価値をもたらすのかを洗い出すことです。頭の中だけにしまっておかず、言葉に表すことで情報を整理することができます。

現状を把握したうえで、店舗や商品、サービスを求める客層をイメージして、自分の強みをどのように活かせるのか、ぜひじっくり考えてみてください。

ここで「ペルソナ」を作っておくと、なおイメージがしやすくなります。自分の商品の愛用者の年齢、性別、職業、年収、居住地、家族構成、趣味などパーソナルな情報を設定することが大切です。

ブランドを広める

市場の状況を把握し、その中で商品の価値を見いだし、その商品を欲するペルソナができあがり、ターゲット層が見えてくれば、ほぼブランドの構築が完了します。ブランドを作ったら、次はブランドを広めていかなくてはなりません。

ブランドを広める方法はさまざまですが、ターゲット層が広く利用するメディアを活用していきましょう。例えば、年齢層が高めであれば紙媒体、低めであればメールやウェブサイト、若者向けであればSNSといったように分けて考えることが大切です。

まずは、このような媒体で情報発信をして、自分や自分の商品に興味を持ってもらいましょう。そのときに気をつけることは、商品の宣伝をしすぎないことです。まずは、知ってもらうことが大切であるため、宣伝は控えめにしましょう。

こうした情報発信は継続して行う必要があります。発信し続けることが大切です。

フレームワークを使うと便利

個人ブランディングを行うときは、先ほど挙げたペルソナを利用したやり方のほかにも、フレームワークを使って進めていくとスムーズに行うことができます。個人ブランディングを進めるうえで、フレームワークはサポートしてくれるツールのようなものです。以下でいくつか紹介します。

3C分析

Company・Customer・Competitorのそれぞれの頭文字を取った3C分析は、自分が参入すべき市場がどこなのかを見極めるためのフレームワークです。Company・Customer・Competitorをそれぞれ分析し、競合に埋もれず効果的に顧客を獲得する立ち位置を見いだしていきます。自分たちの強みを最大限活かしていくためにも、3C分析は不可欠です。

ポジショニングマップ

自分たちの立ち位置を定めるのが3C分析であるのに対して、ポジショニングマップは市場の中での立ち位置を明確にマッピングするためのフレームワークです。

実はこのポジショニングマップの作成はかなり難しく、自社を市場の中で的確にポジショニングするための客観的な視点と、市場を俯瞰してみる視点が必要不可欠です。多くの企業ではこれが確立されておらず、あいまいな立ち位置で市場参入した結果、苦戦を強いられるというパターンが多くなっています。

それだけに、的確にポジションをとって競合や価格競争などに巻き込まれないようすることができれば、市場で生き残るための大きな力となるでしょう。

セグメンテーション

セグメンテーションとは、セグメントされた状態を指します。競合分析のフレームワークでは、市場の細分化ということになります。セグメンテーションによって細分化することで、市場の中で、競合がいない部分が見えやすくなります。セグメンテーションもまた、無用な競争や競合を避け、利益を上げるために必要なフレームワークです。

ブランディングはマーケティングではない

個人ブランディングの方法のところでも少し述べましたが、ブランディング=マーケティングではないことに注意してください。マーケティングは商品を販売する仕組みのことですが、ブランディングはそれ以前の、いわゆる「仕込み」の部分です。

マーケティングとブランディングを混同し、ブランディングすべき段階でいきなり売ろうとしても、カスタマーは振り向いてはくれません。注意して個人ブランディングを進めていきましょう。

 

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投稿者プロフィール

下村(むーさん)
下村(むーさん)
大学卒業後に出版社に就職して漫画の編集に携わる。
その後、さらに別の出版社を経てラーニングス株式会社に入社。
編集業務に従事している。

社内では『むーさん』の愛称で親しまれ、お父さん的なポジションを務めている。

プライベートでは野球観戦が趣味(広島ファン)で二児の父。
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