企業出版における出版企画書とは?書き方や提出の流れについて紹介!

企業出版は自社の価値を市場にアピールするうえで最適なプロジェクトであり、今や多くの企業が書籍制作へのチャレンジを模索しています。

しかし、いざ出版社に打診するものの、全く相手にされなかったというケースは少なくありません。

企業出版を依頼するには、まず出版社に対し書籍の内容や契約要項などを記した「出版企画書」を提出することが必須です。

本記事では、出版企画書の書き方や提出の流れについて網羅的に紹介するので、企業出版を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。

出版企画書とは?

出版企画書とは書籍の出版を打診する際、必ず出版社に持ち込まなければいけない書類です。

出版動機や著者(経営者)のプロフィールといった基本情報に加え、書籍の中身についても目次や本文サンプルなどで、ある程度具体化しておく必要があります。

また、金銭的条件やプロモーション案など、ビジネス面においても自社の希望もあらかじめ伝えておきましょう。

出版企画書を作成する意義

出版企画書の書き込み具合は、出版契約が結べるか否かを左右するだけでなく、「出版の先にある企業目標」の達成度にも大きく関わってきます。

企画書を作る際は「出版社を納得させなければ」という義務感だけでなく、自社が本当に伝えたいこと、および社会の中で果たしたい役割を真摯に考えながら各項目を埋めていくよう心がけてください。

出版できるかどうかを大きく左右する

出版社に企画書を提出してただちに契約を結べるわけではなく、出版社内でのいくつかの会議を通過することでようやく書籍制作のゴーサインが出されます。この間に少しでもあいまいな項目が見つかれば、すぐさま出版ルートから弾かれてしまうことでしょう。

とはいえ、企業出版は出版費用を実質企業側が負担する関係上、採用までのハードルは一般的な商業出版ほど高くありません。

また、出版企画書といっても、記す内容は一般的な商品・サービスの企画書とほぼ同一です。

また、ターゲット層を絞るなどの初歩的なコツを押さえるだけでもかなり企画が通りやすくなるので、書籍制作の経験がない方もぜひ気軽に企業出版に挑戦してみてください。

書籍に対する思いが伝わりやすくなる

出版企画書を作るのは、なにも出版社と契約を結ぶためだけではありません。

原稿を書き進めていると、どうしても方向性がブレてきてしまうものですが、そんな時に企画書を再確認することで手軽に軌道修正を図れます。

また、企画書を通じて書籍に対する思いを明確にしておけば、いざ出版契約を結んだあと、本の内容を巡って企業側と出版社側で見解の相違が生じることもないでしょう。

そして、出版企画に忠実な書籍が完成すれば、ターゲット層に対しても自社の理念や存在意義を浸透させやすくなります。

企業出版は費用的にも所要期間的にも、手軽に繰り返し挑戦できるようなプロジェクトではないので、一冊の書籍で着実に成果を得るためにも出版企画書は入念に作りこんでおくよう心がけてください。

出版企画書に書く項目は?

出版企画書に関しては、出版社があらかじめフォーマットを用意している場合もあれば、企業側で一から作成しなければならない場合もあります。

しかし、いずれにしても記載が必要な項目はほぼ同じなので、企業出版を検討中の方は出版社を探す前に、あらかじめ以下の項目を明確化しておきましょう。

書籍のタイトル

企業出版に限らず、書籍を作るなら必ず初めに考えなければならないのがタイトルです。

タイトルには書籍のジャンルやターゲットに加え、その書籍を読むメリットなどを端的に示す効果があります。

(例)「〇〇だけで△△キロやせた! 最強××ダイエット」

    「〇〇業が△△時代を乗り越えるための××戦略」

なお、商業出版にありがちな、強烈かつ意味不明なワードでとにかく衆目の関心を集めるようなタイトル付けは、企業出版においてはあまり効果的ではありません。

著者自身のプロフィール

著者のプロフィールは書籍内では大抵巻末に記載されますが、出版企画書においてはかなり早い段階で書くことになります。

生年月日や職歴といった基本的な情報はもちろんですが、それ以上に「いつ何をやったらどうなった」という実績の部分を明確にアピールすることが重要です。

ウソや脚色は許されないものの、言い換えればただ有りのままを記載すればいいだけであり、企画書の中ではもっとも早く埋まる項目の一つといえるでしょう。

作品内容

書籍のタイトルや著者プロフィールが固まったら、続いては書籍の主要テーマやおおよそのページ数など、作品の全体像を作り上げていきます。

書中で取り上げたい情報や実例に関しては、必ずエビデンス込みで記載しておきましょう。

なお、企業出版の企画書における「作品内容」はあくまでも書籍の全体像を示すものであるため、小説のあらすじのように魅力的な導入等を考える必要は全くありません。

ペルソナ・企画の主旨

企業出版におけるペルソナとは「想定される読者層」のことであり、書籍を通じてペルソナをどう動かしたいかが出版企画の主旨となります。

これらは、作品の方向性やプロモーションの手法を大きく左右するため、あいまいな部分が残っているうちは出版社のゴーサインは中々出ないでしょう。

とはいっても、それほど難しい話ではありません。自社における普段のビジネス内容やターゲット層と照らし合わせれば、書籍のペルソナや企画の主旨はおのずと定まってきます。

販促方法

企業出版において、販促等のプロモーション活動は基本的に出版社側が行ってくれます。

そこに頼り切るのも決して悪ではありませんが、企画書を持ち込む段階で少しでも出版社に好印象を与えたい場合は、あらかじめ自社側でいくつかの販促手段を用意しておくのがおすすめです。

ブログやSNS程度であればコストも時間も要することなく販促に活用できるので、企業出版の成功率を少しでも高めたい方はぜひ導入を検討してみてください。

目次

作品の概要や出版企画の主旨を明確にしたら、そこではじめて書籍の目次作成を始められます。

各情報に優先順位をつけ、ページ数のバランスを整えながら章・見出しを配置していきましょう。

なお、出版企画書における目次作成は、単に章タイトルや見出しを箇条書きするだけでは終わりません。

各章の要旨や起承転結を簡潔にまとめ上げ、作品の具体的な構成を出版社に分かりやすく伝えることも必要です。

本文サンプル

書籍の中で特に伝えたい内容は、実際に原稿化したうえで本文サンプルとして出版企画書に記載しておくのがおすすめです。

企業側の執筆の手間、および出版社側のチェックの手間を考えると、文字数はおおよそ1,000字前後がちょうどいいでしょう。

なお、企業出版においては原稿執筆そのものを代行してもらえるケースもあり、そうした出版社へ依頼する場合、この項目は完全に無視して問題ありません。

希望価格・印税など

企業出版の主目的は「書籍を通じた経営課題の解決」にあり、書籍そのものの売り上げはあまり重要ではありません。

しかし、過去に企業出版の成功例があり、新たな書籍の売り上げに一定の保証がある場合は、印税や販売価格の希望を簡単に記載しておくのもアリです。

もちろん記載せずとも問題ない項目なので、よく分からない場合は素直に出版社に一任しておきましょう。

出版企画書において特に重視したい項目(なぜ重要か?という解説)

出版企画書に記載すべき項目のうち、特に採用可否に直結するのは以下の通りです。

  • 書籍のタイトル
  • 著者自身のプロフィール
  • 目次

企画の主旨や販促方法といったブランディングの肝も当然重要ですが、出版契約にこぎつけるためにはまず上記3項目の詳細化に力を入れる必要があります。

それでは、タイトルや著者プロフィール、目次の重要性について、もう少し詳しく見ていきましょう。

書籍のタイトル

書店を訪れるほとんどの客は、まずタイトルに興味を持ってその書籍を手に取ります。

実際に購入されるかはその後の試し読みで決まりますが、タイトルの存在感が薄い作品はそもそも書店客の目に留まりません。

出版社も当然それを分かっているため、タイトルのつけ方から「この著者には訴求力がない」と判断すれば、その都度容赦なく門前払いをしているのです。

また、企業出版の書籍は「自社の顧客となってくれそうな人」にピンポイントで届けることが重要であり、キャッチーな言葉の羅列で不特定多数からの注目を集めることにそれほど意味はありません。

サブタイトルも適宜活用しつつ書籍のジャンルやターゲット層をハッキリ設定し、そのうえで「読書の先にあるゴール」を数字などで明示することが、企業出版におけるタイトル作りの肝といえるでしょう。

著者自身のプロフィール

技術やノウハウに対してエビデンスを用意するように、思想や展望を語る際も確固たる説得力を付帯させなければなりません。

そして、証明不可能な領域では「何をいうか」よりも「誰がいうか」の方が重要なため、著者のプロフィールを明記しておくことは読者や出版社からの信頼獲得に大きく貢献するのです。

また、著者プロフィールに印象的なエピソードなどを記しておくと、そのまま作品のネタとして採用される場合もあります。

しかし、書籍制作においてこれだけの影響力を有するにもかかわらず、出版企画書における著者プロフィールの重要性は世間にあまり浸透していません。

確かに著者プロフィールが記載されるのはもっぱら巻末ですが、かといって「最後の最後まで読まれないオマケ項目」などと考えているならそれは誤りです。

書店客にとってそれは「裏表紙のすぐ近くにある情報」であり、試し読みにおいてはかなり早い段階でチェックされるということをぜひ覚えておいてください。

目次

書籍のテーマや読むメリット、および書籍を通じた読者・企業双方のゴールを明確にすれば、必要な情報もおおよそ固まってきます。

そして、各情報を順番分けし、設定したゴールへ読者をスムーズに導くことこそが目次の大きな役割です。

ハウツー本であれば手順をそのまま目次化して問題ありませんが、書籍のジャンルによっては結論を先に配置するなど様々な工夫が必要となるでしょう。

とはいえ、目次は出版契約後にも適宜フラッシュアップされる部分なので、なにも企画段階で100点満点のものを作る必要はありません。

最低限、作品内容や企画の主旨と矛盾しないように目次を設定し、企画書全体の統一性を守ることだけは心がけてください。

出版企画書の作成を含めた書籍が出版されるまでの流れ

書籍が出版されるまでの一般的な流れは以下の通りです。

1.書籍の出版企画書を作成

まずはここまで紹介した内容を参考にしつつ、実際に出版企画書を作り上げてみましょう。

なお、完成した企画書は出版社側でいくつかの会議にかけられるため、提出したその日に契約可否の判断が下ることはまずありません。

2.書籍の見出し構成や情報収集

無事に出版契約が結ばれたら、続いては見出し構成によって書籍の全体像を具体化していきます。

また、企業側で有していない情報やエピソードが必要な場合、取材等の情報収集を出版社が代行してくれるケースも少なくありません。

3.書籍本文の執筆および修正

見出し構成が固まり、必要な情報も揃ったら、いよいよ本文に着手できます。

執筆の途中で文章が浮かばなくなったり、方向性のブレを感じたりした場合は、いったん初心に帰って出版企画書を見直してみてください。

4.表紙デザインを確定させたのち印刷・装丁

原稿が出版社のチェックを通過した後、書籍制作の最後に行われるのが表紙デザインの検討です。

タイトルの配置や色のバランスなど考えることは意外に多く、書籍の中身と同じくらい入念に議論すべき項目といえるでしょう。

5.出版・流通および各種プロモーション

完成した書籍は実際に出版され、全国各地の書店や電子書籍ストアなどに商品として並びます。

また、制作段階で固めたプロモーション戦略も出版後ただちに実行され、ターゲット層に対して書籍の購買を長期的に促していきます。

まとめ

今回は、企業出版における出版企画書について、書き方や提出の流れを紹介しました。

企業出版で成功を収めるには、企画書作りの段階から本腰を入れて臨むべきであることがお分かりいただけたと思います。

自社の本を世に出したいと考えている方は、まず本のターゲット層や出版企画の社会的意義を明確にするところから始めてみてください。

投稿者プロフィール

マーケティング出版プラス編集部
マーケティング出版プラス編集部
学生や子育て中のママなど、様々なバックグラウンドを持つメンバーが所属。

出版をもっと身近に感じてもらうために、自分の家族や友達にも読んでもらえるような、分かりやすく丁寧な記事づくりを心掛けています。

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