ブランド ネーミング

ブランディングにおけるネーミングの考え方|会社名や商品名の重要性

ブランディング ネーミング

 

ブランディングしていく中で、とても大切になる「ネーミング」。

ブランドの顔になるため、何よりも重要と言っても過言ではありません。

では、ブランディングとネーミングの違いとは何でしょうか。

 

ここでは、

  • ブランディングとネーミングの違い
  • ブランディングにおけるネーミングの重要性
  • 会社名や商品名の発想方法
  • 名前を考える際のポイントや注意点

について解説していきます。

 

記事の後半では、大手企業のネーミングによる成功例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!

 

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ブランディングとは

ブランディングとは、ブランドを形作るために行う行動のことを指します。

ブランドを構成する要素というと、商品、デザイン、キャッチフレーズ、名称など、その種類はさまざまです。

多くの要素によって構成されたブランドを消費者へ認識してもらう、覚えてもらう、立ち位置を明確化することがブランディングです。

もっと簡潔に言うならば「この商品と言えばこのブランド!」と簡単にイメージが湧くようにするための行動です。

たとえば、「10円で買えるお菓子といえばチロルチョコ」のように、すぐにイメージができるものというのは、ブランディングが成功している例だと言えます。

もちろん、競合ライバルが多くいたり、BtoCではなくBtoBの商品もあるため、世間一般的であるかどうかで成功か図るものではありません。

しかし、世間一般的に広まっているものはブランディングが大成功していると言えるでしょう。

 

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ネーミングとは

ネーミングとは、その名の通り名前を付けること。かなり簡単なことのように感じますが、実はとても難しいことです。

ネーミングはセンスが問われます。会社名・ブランド名から始まり、商品名やサービス名に至るまで、ありとあらゆるものに必要になってきます。

数多くのものに名前を付ける必要がある中で、他のものと差別化を図りつつ、名前や商材を覚えてもらう。

そのためにはかなり高度な発想力とインパクトのある言葉が必要と考えるかもしれませんが、実はそんなことありません。

とは言え、「名前を通じて覚えてもらう・思い出してもらうためのネーミング」なため、意味のない羅列では意味がありません。

意味、インパクト、イメージなど総合的に判断して名前を付けることが、ネーミングの面白さでしょう。

ここでブランディングを思い出してみてください。ブランディングを構成する要素の中で名称とありました。

つまり、ネーミングとはブランディングの一部なのです。ブランディングしていく中で決めていく要素の1つと覚えておきましょう。

 

ネーミングで得られる効果とネーミングの重要性

自社サービスや商品、会社名などに印象に残りやすい名前を付けることが成功すると、

  • ターゲットに覚えてもらえる
  • 競合他社と差別化ができ選んでもらえる

というよい効果が得られます。

顧客にインパクトを与えたり、記憶に残る名前をつけることで信頼感の獲得、リピーターの獲得、売上アップなどさまざまな良い効果を得ることができます。

 

市場に出回る商品やサービスがどんどん増え、選択肢が多くなっている現代社会で業績を上げるためには、自社の独自の強みをアピールしていく必要があります。

また、商品名を覚えてもらえれば、インターネット通販でも指名して検索してもらえる可能性があります。

このように商品の種類や購入方法が多様化している現代だからこそ、ネーミングは自社のブランディングにおいて重視する必要があるのです。

 

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ブランディング的に良いネーミングの発想方法5選

差別化、独自性のあるネーミングというのは簡単に思いつくものではありません。

瞬間的に思いついたものが良い時もあれば、熟考して選んだものが良い時もあり「これ!」といった正解はありません。

ここでは、ネーミングの発想のためのポイントを5つ、大手企業の事例と合わせて紹介します。

  • 語呂を合わせる
  • 組み合わせる
  • 人の名前を使う
  • 商品・サービス名を使う
  • 逆さ読みにして使う

ぜひ、自社の商品名などを考える際の参考にしてみてください。

 

語呂を合わせる

コンセプトや商品の特徴などのゴロをとる発想方法は、昔からよく使われています。

有名な物では、「アスクル」が挙げられるでしょう。

事務用品を中心に通信販売を行う会社です。この社名は「翌日配達」、つまり「明日来る」の語呂合わせからつけられています。

この語呂合わせの発想の良さは、単純明快、何より「何を大切にしているのか」「何を売っているのか」が明確になる点です。

アスクルも名前からコンセプトを連想しやすく、急ぎで欲しい物があるときにパッと思い出しやすい社名と言えるでしょう。

組み合わせる

会社のコンセプトや商品名など、キーワードを組み合わせる発想方法です。

有名なところでは「カルビー」があります。これは造語でもあります。

日本人に不足しているカルシウムとビタミンB を含んだ商品を作り、人々を健康にしたいという意味が込められています。

カルシウムの「カル」、ビタミンBの「ビー」を組み合わせた、企業理念も込められている社名なのです。

人の名前を使う

創業者や創作者の名前を付ける発想方法です。

有名な例としては「トヨタ自動車」が思い浮かぶでしょう。

この「トヨタ」とは、創業者である豊田佐吉からつけられています。

創業者に対する敬意と尊敬を感じ、そして身近な存在のような親しみを感じられるネーミングです。

商品・サービス名を使う

提供している商品やサービスの名前を使う発想方法です。

有名な物では、「味の素株式会社」があります。この名前は主力商品の名前をそのまま社名にしています。

創業当時からこの名前というわけではなく、何度か社名を変更して、1946年にこの名前に改称、同時に株式を一般公開しています。

名前というのは必ずしも同じものを使い続ける必要がないことが分かります。

逆さ読みにして使う

単純な考え方ですが、自分が思っているより意外性が出る発想方法です。

有名な物では、「バソキヤ」という商品があります。

これは、サンヨー食品が販売しているカップ焼きそばの名前です。

単純に「焼きそば」を逆さに読んだだけですが、新しく、言葉の響きの良いものになっています。

 

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ブランディングにおけるネーミングの立ち位置とは

ネーミングの重要性をお判りいただけたのではないでしょうか。

ここからは、ブランディングしていく中で、ネーミングとはどこに位置付けるべきなのかを解説していきます。

同じ方向を見ているチームメイト

ブランディングしていく中で、ネーミングは欠かせない存在です。

そのため、ブランディングの方向性とネーミングの方向性は合わせておく必要があります。

たとえば、高級路線のブランディングをしているのに、ネーミングは安っぽいチープな物を考えているようではあまり良くありません。

名前を見てその会社、商品が分かるためのネーミングなので、ブランドの意に添うものを考案するとより良いです。

もし、商品などのネーミングの方向性を変えるとなれば、新たにブランディングをするのも1つの方法です。

しかし、これはかなり時間も労力も使うため、おすすめの方法とは言えません。

チームを牽引するリーダー

ブランディングしていく中でネーミングが必要になるとはいえ、ネーミングを前面に出し、そこからブランディングを構築していくことも可能です。

たとえば、メインとなる商品名を先に決め、そこからどのようなブランドとして育てるかブランディングしていくことが可能なのです。

ただし、ネーミングを先行してそこからブランディングしていく場合、主軸となる部分がぶれやすくなるため注意が必要です。

 

ネーミングをする際のポイント

会社・商品・サービスなどの名前を考えるときに重視してほしいポイントは、以下の3つです。

  • 独自性がある
  • 語感がよく意味が分かりやすい
  • コンセプトとビジョンが伝わる

 

現代は、あらゆる物が溢れている飽和時代です。

そんな時代だからこそ、他社と差別化を図る、独自性を出すネーミングが重要になってきます。

 

語感がよい名前にすることで、より顧客に覚えてもらいやすくなります。

また、企業や商品、サービスのコンセプトとビジョンが伝わりやすいネーミングにすると、共感を得たり魅力を感じてもらうができ支持してもらえるでしょう。

 

ネーミングをする際の注意点

名前を考えた時は、以下の点を必ず確認しましょう。

  • 似た名前の既存商品がないか
  • すでに商標登録されていないか
  • 海外の人でも発音しやすいか
  • 他言語で他の意味を持たないか

似た名前の商品があることや、すでに商標登録がされていることを知らずに名前をつけてしまうと、企業間のトラブルになる場合があるので注意してください。

 

また、海外にもビジネスを進出させることを考えているなら、海外の人でも発音しやすい名称にすることで浸透しやすくなります。

日本では問題ない名前でも海外の人からするとマイナスのイメージを持たれる意味を含む場合がありますので、他言語で意図しない意味を持ってしまわないかも合わせて確認しておくということも必要です。

大手企業のネーミングの成功事例

 

最後に、大手企業の商品のネーミングや改名による成功事例を3つご紹介します。

 

●鼻セレブ

王子ホールディングス株式会社から販売されている保湿ティシュ、鼻セレブの事例です。

もともと『モイスチャーティッシュ』という名前だった『鼻セレブ』。

改名と同時にデザインも一新し、それまでの約4倍にまで売上がアップしました!

「鼻に使える」「高級感がある」という商品の詳細がコンセプトが一目でわかるネーミングが、成功をおさめました。

鼻セレブは、2020年の日本ネーミング大賞も受賞しています。

 

●お〜いお茶

もともと『缶入り煎茶』という商品名で販売されていた『お~いお茶』ですが、1989年に改名した結果売り上げが6倍近くアップしました!

「お~いお茶」というのはもともと、販売企業伊藤園のテレビCMで使われていたセリフです。

当時の視聴者からはこのフレーズが好評で、それをそのまま商品名に採用したところ多くの人に覚えてもらうことができました。

 

●ガリガリ君

赤城乳業が製造販売しているおなじみの氷菓『ガリガリ君』は、もともと『ガリガリ』という商品名で発売される予定でした。

「ガリガリ」というだけでも氷の食感や爽快感がイメージでき、同時にシンプルながらインパクトもある名前で覚えやすいでしょう。

それに“君”を付け加えることで人の名前のようにし、親しみやすさやユニークさをプラスしました。

まとめ

  • ネーミングはブランディングの一部と言える
  • ブランディングにおいてネーミングは競合との差別化の鍵になる
  • ネーミングが思いついた際は、他者商品に類似した名前のものがないかなどを必ず確認する

 

簡単に見えて難しいネーミングについて、発想方法の選択肢を知ることは重要です。

ブランディングしていく中で必ずと言っていいほど通る道であるネーミング。

差別化、独自性を出すために、ブランディングの方向性を合わせて考えてみてください。

 

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マーケティング出版プラス編集部
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学生や子育て中のママなど、様々なバックグラウンドを持つメンバーが所属。

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