自費出版で印税はもらえる?

今日本は様々な形で、出版が可能となっています。一般的な出版方法は、企画出版、自費出版、共同出版、電子出版などです。

出版方法によってその費用や出版までの日数などには、それぞれに大きな違いがあります。そこで今回は「自費出版」についてのあれこれを詳しく解説します。

 

自費出版とは

企画出版の場合は出版社が出版費用を負担するのに対し、「自費出版」は出版のための経費を著者側が自ら負担することです。言い換えれば全額を負担するため「本を出版したい!」と思っている人が誰でも本を出版できると言うことです。

出版社が関わらないため自由に著書し、自由に出版できる一方で、他の出版方法に比べてプロモーションが出来ないため、売れる確率もかなり低くなっています。

 

印税とは

著作物を複製して販売等する者(出版社、レコード会社、放送局など)が、発行部数や販売部数に応じて著作権者に支払の著作権使用料のことを「印税」と言います。分かりやすく説明すると、「印税」とは「著作権使用料」のことで、企画出版や共同出版など、出版社が費用を負担して出版した場合にのみ発生します。そのため自費出版の場合、印税は発生しません。

なお「印税」には、「発行印税」と「売上印税」の2種類があります。その名の通り「発行印税」は、発行部数に応じて支払われる印税、「売上印税」は売れた部数に応じて支払われる印税です。

印税の計算方法

印税の計算方法は、「本の定価×部数×印税率」です。印税率は著者の知名度や、出版する本の専門性により変わってきますが、一般的には10%前後です。

現在出版されているほとんどの本の印税率は、7〜15%と言われています。専門性の高い本や、ベストセラーを連発している有名な著者であれば、初めから高い印税率が約束されていることも少なくありません。

実際に印税の計算方法を用いて、印税を計算してみましょう。印税率10%とし、1000円の本が1冊売れた場合、100円が印税となります。この100円を、作家は「印税収入」として受け取れるようになっています。

 

自費出版のやり方

前述の通り、出版方法にはいくつかの方法があります。しかし自費出版は、さらに複数の種類に分けられます。一般的な自費出版の種類は、個人出版・カスタム出版・オンデマンド出版などです。

「個人出版」とは、ISBNコードを付けず、書店で販売することもしない出版方法のことで、主に身内に配るために著書します。なお「ISBN」とは、国際標準図書番号のことです。

「カスタム出版」は出版にかかる費用は全額負担するものの、編集やプロモーションを出版社に協力してもらう方法「オンデマンド出版」データを用いて著書し、ISBNコードも付ける出版方法のことです。

この2つは出版社の協力を得られますが、個人出版の場合は、印刷を除く出版までを自分の手で行う必要があります。出版までには、執筆から編集、校正、図書コードを取得して印刷、製本、出版という手順を踏んでいきます。印刷や製本などは出版社や印刷会社に任せることになりますが、これらにかかる費用も当然全額負担です。

 

自費出版は「印税」ではなく「売上金」が入る

本が売れれば著者にお金が支払われますが、自費出版の場合は正確にいうと「印税」ではなく、「売上金」という形になります。前述の通り、自費出版は出版にかかる費用は全て著者が負担します。

そのため出版社が著作権使用料を支払うことは無いため、印税は発生しません。また自費出版の場合、「売上金」の支払い比率が高いのも特徴です。

企画出版の場合の支払い比率は10%前後が相場であるのに対し、自費出版の場合はほとんどのケースで20%を超えます。これは、出版にかかる費用を全額負担しているからです。

例えば、支払い比率が30%の場合、1,000円の本が一冊売れると300円が売上金として入ってきます。企画出版の場合は10%のため、100円しか入ってきません。

自費出版は、売れる確率は低いものの、売れると他の出版方法よりも多くの売上金が入ってきます。

 

自費出版のメリットとは

ではここから「自費出版」のメリットについて紹介していきます。上記で説明したように、出版にかかる費用を全額負担する自費出版ですが、自費出版だからこそのメリットも多くあります。その中から自費出版のメリットを、2つご紹介します。

初心者でも作家デビューができる

1つ目のメリットは、利益が見込めない本であっても、出版できるという点です。出版社が出版に関わる場合、利益が見込めない本はなかなか出版が難しいとされています。

特に実績のない初心者の場合、出版するにはかなりハードルが高いです。対して自費出版であれば、印刷や製本のみを出版社に依頼し、他は全て自分で行うため、誰でも本を出版が可能なのです。表紙のデザインや、ページ数なども全て自分で決めて思い通りに本を作れるため、希望に沿った本を作り作家デビューできます。

自分の経験に自信がもてる

2つ目のメリットは自分で企画した本を形にすることで、自分に自信が持てたり経験を積める、といったメリットがあります。「本を出版した」ということがステータスになり、会話の説得力が増したり、相手に好印象を与えるなど、コミュニケーションにも大きなメリットがあります。

また、自費出版の中でも個人出版の場合は、印刷や製本以外の出版に関わる作業を全て自分で行います。そのためこれらの経験が、新たな特技の発見や、今後の仕事に役立つ可能性もあります。

さらに本を出版することで、その本を後世に残すことも可能です。自費出版の場合、短歌などの作品集や自分史を著書するケースも少なくありません。これらを後世に残せるというのは、非常に大きなメリットです。

 

自費出版のデメリット

自費出版には企画出版と比べて売上金が多く入ったり、誰でも気軽に作家デビューができたり、大きな経験を積めるなどのメリットがあるということを紹介してきました。

しかし、デメリットがあるということも把握しておかなくてはなりません。ここからは、自費出版のデメリットを2つご紹介します。

出版費用が高い

自費出版は前述の通り、出版にかかる費用を全額負担しなくてはなりません。現在は昔に比べて出版にかかる費用は安くなってきています。しかし、それでも出版費用は、商業出版に比べるとかなり高い傾向です。

共同出版であれば、出版社と分割して支払うこともできますが、自費出版は全額支払わなくてならないため、自費出版の最も大きなデメリットです。特にデザインにこだわったり、ページ数が増えると、その分費用が高くなっていきます。また、出版社がプロモーションしてくれるということもなく、売れる確率も低いため、利益が出る確率もかなり低いでしょう。

出版社が制作に関わらないということは、自由に作れる一方で、費用がかかり利益も期待できないということを把握しておきましょう。

なお、自費出版にかかる費用は、並製本か上製本かや、ページ数により変わってきますが、200万円前後が相場です。

書店に流通させるのが難しい

先ほど売れる確率が低いと記しました。これは、自費出版の場合、書店の流通経路に乗らないため、個人的に販売するしかできないためです。書店も売上が見込める書籍を求めています。実際、書店に並べられている本のほとんどは、出版社から出版されているものです。

書店の流通経路には、出版社が大きく関わっており、自費出版の場合はなかなか取り扱ってもらえません。ただ身内に配るために出版するという人は問題ありませんが、不特定多数の人に読んでもらいたいという人や、利益を生みたいという人には、大きなデメリットとなります。

 

自費出版が向いている人

自費出版は独特な出版の形から、向いている人と向いていない人がいます。自費出版に向いている人は、主に下記の3つに当てはまる人です。

①利益より、趣味のひとつとして出版してみたい人

②自由に内容を書きたい人

③出版に興味がある人

まず自費出版には多額の費用がかかり、利益もほとんど見込めません。そのため利益を求めている人は、なかなか利益が出ず心が折れてしまうこともあります。そのため近くの人に自分の作品集を読んでもらいたい、経験を増やすために出版してみたいなど、利益を求めすぎない人が向いています。

また、本のデザインや形などを全て決められるため、自由に著書したい人に向いています。出版社とともに制作する場合、ページ数の指定があったり、デザインはプロに任せることになり、自分の思った通りに作ることがむずかしくなります。一方で自費出版であれば、自由に著書できます。

 

自費出版の特長を理解しよう

自分で費用を全て負担し、印刷と製本以外の作業する自費出版。初心者でも手軽に出版できるというメリットがある一方で、費用の負担の大きさや売上が見込めないなどのデメリットもあります。

そのため自費出版に向いている人、向いていない人が大きく分かれます。自費出版に興味があり、出版を考えている場合には自費出版の特徴を、しっかりと把握した上で、自分に向いているかを判断しましょう。

投稿者プロフィール

マーケティング出版プラス編集部
マーケティング出版プラス編集部
学生や子育て中のママなど、様々なバックグラウンドを持つメンバーが所属。

出版をもっと身近に感じてもらうために、自分の家族や友達にも読んでもらえるような、分かりやすく丁寧な記事づくりを心掛けています。

これからも有益な記事を日々発信できるよう、尽力していきます!

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