はじめてのプリントオンデマンド本出版がベストセラーになった理由

 

今回は、「人材アセスメント受験者」のための本を出版されているHAコンサルティング株式会社の西山真一さんにお話を伺いました。

人材アセスメント研修の講師もされている西山氏。

当初は「受講者のために、より質の良い教材を提供したい」という気持ちから本出版を決意したそうです。

現在アセスメント受験に関する本を計3冊出版されており、どの本も好調に売り上げを伸ばしています。特に最初の本は、出版から2年経った今でも、アマゾンの売り上げランキング(プリントオンデマンド部門)では常に上位をキープしています。

自ら行った徹底的なマーケットリサーチと広告戦略。

お話を伺うと、ベストセラーになるべくしてなった秘密がありました。

優しい笑顔と丁寧な言葉選びで、穏やかなお人柄が印象的な西山さんが「スタートダッシュが肝心」と語るその本質とは・・?

これから出版を考えている方は必見です!

 

西山真一(にしやま しんいち)

HAコンサルティング(株)COO。地域金融機関を経て、現在経営コンサルタント、セミナー・研修講師、執筆などを中心に活動をしている。経営、マネジメントや人事労務管理について実戦で培った経験を持つ。ビジネス経験や経営コンサルタントのノウハウを生かし、これまで多くのインバスケット演習などのケースを開発してきた。講師としては、実戦経験を生かし、論理的かつ分かり易い講義が持ち味。研修や個別面談を通じた受講者のモチベーションアップが得意。人材アセスメントのアセッサーとしての実務経験も長い。

 

【人材アセスメント研修】人材アセスメント研修は、インバスケット演習、面接演習、グループディスカッション演習から成る。軍隊やCIAの幹部を選抜するための仕組みをアセスメントセンター手法といい、アメリカから取り入れられたもので、インバスケット演習はその中の一部の演習である。

【インバスケット演習】インバスケット演習は、未決裁の案件(In basket)を決裁して、決裁済み箱(Out basket)に入れていくことをイメージした演習(ケースメソッド)。企業や組織の中で実際に起こり得るような状況がケースとして作り出されており、組織の管理職になった状況設定の中で、プレッシャーと緊張感を感じながら、マネジメント(方針設定、分析判断、意思決定、指示、依頼など)を実践的に疑似体験し、管理職やリーダーとして求められる能力を高める事を目的とする。

 

 

聞き手(梶田):今までに3冊の本を出版されていますが、最初の本を出版しよう考えた理由は何ですか?

西山さん:インバスケット演習は一流企業の管理職が受けても難しい試験です。

人材アセスメント研修の場で、受講者に対してフィードバックする時間があるのですが、時間が限られていることもあり、受講者一人ひとりに対して、充分な対応が出来ていないと感じていました。

受講者が事前学習や復習をするのに、本という形の教材が必要である思った事、またそれにあたり効果的な教材がないと思ったため、質の高い教材で、効率よくマネジメントの勉強をしてもらいたいと思い、本を出版することにしました。

 

聞き手:本を出版することは前々から考えていらっしゃったのでしょうか?

西山さん:実はこれには経緯があって・・。

私が所属しているHAコンサルティング株式会社は4年前に立ち上げた会社です。

立ち上げ当初から本を出版することによって、先ほどお話しさせていただいたこと以外に、集客や会社の信用力の向上の材料にしようと決めており、執筆の担当者も別にいたのですが、その者が多忙でなかなか取りかかれずにいました。

これではまずいと思っていた所、梶田さんからDMをもらい一念発起。

ここまで長い文章を書いたことはなかったのですが、なんとかやってみようと自分で執筆する決意をしました。

 

聞き手:プリントオンデマンド出版に抵抗はありませんでしたか?

西山さん:打ち合わせ時に、プリントオンデマンドで出版された本の現物を見せてもらい、特に本そのものとしての不足を感じなかったので、不安はありませんでした。

出版の方法は様々ありますが、本を出版する事は初めてで実績もなかったので、費用と効果、手軽さの面から総合的にちょうど良いと思いました。

 

聞き手:西山さんはライターを使わずにご自身で執筆されましたが、本作りで苦労された事はありましたか?

西山さん:梶田さんのサポートのおかげで、それは全くなかったです。

 

聞き手:ありがとうございます。

西山さん:事前の打ち合わせで、大体のスケジュールやスピード感を決め、それを守って取りかかるよう心がけました。普段からインバスケットの講師をして解説をしていますので、事前知識があったことも味方したと思いますが、ある程度緊張感を持ちつつ、勢いがつけばどなたでも書き進められると思います。

 

 

聞き手:結果的に売れ行きが、いまだに好調ですね。

インバスケット演習という分野のニーズがあったと証明されたと思います。

1冊目は元々ご自身で書く予定はなかったとの事でしたが、書店展開で2冊目の出版を打診させて頂いた時は、どのようなお気持ちでしたか?

 西山さん:1冊目の時に自分の決意のもと、乗り切って書けた事もあって、2冊目の時は始めから別の者に頼む予定はなく自分で書くつもりでした。

 

聞き手:1冊目の執筆中にすでに、2冊目展開は視野にあったのでしょうか。

西山さん:そういう事もあるかもしれないとうっすら思っていた所はありますが、明確には考えていませんでした。

 

聞き手:人によっては、2冊目以降の執筆に苦労される方もいらっしゃいますが、西山さんはコンテンツ作りで苦労されたことはありましたか?

 西山さん:インバスケットやアセスメント演習というのは何種類もあり、私の本の場合は演習を作って解説するという構造なので、特に無理はなかったですね。

 

聞き手:西山さんは執筆から出版までとてもスムーズに進められていたことが印象的ですが、スケジュール管理はどのようにされていたのでしょうか?

西山さん:仕事柄、忙しい時期と少し落ち着く時期があるので、落ち着いている間に急ぎ集中してやるようにしました。逆に言うと追い込まれてやるから納期に間に合ったのかもしれません(笑)

 

聞き手:なるほど。では常に忙しい方は、自ら納期を区切っていく必要がありますね。

西山さん:そうですね。普段の仕事でも同じで、複数の仕事を同時並行でやらなければいけない時や納期がある仕事なども、スケジュールを守る意識がないと難しいかもしれません。

ただ一方で、自分が目指すべき事(=“目的や狙い”など)を達成したいという気持ちを強く持つことで、自分で決めた事(=自分との約束)を守ることができると思います。

 

聞き手:さらに3冊目の出版が決まり、1冊目2冊目とは違い、今度は面接演習というトピックが入っていますが、今までと違った苦労はありましたか?

また3冊目では、以前に出した本の読書の声を拾って、ターゲットは変えて書いたのでしょうか?

 西山さん:とりわけ今までと違った苦労というのは特にありませんでした。

3冊目ではインバスケット演習について少し難易度を下げたものにし、面接演習という違う演習を用意しました。教材として世の中に出すのは初めてだと思いますので、自分なりの希望や興味もあり、書いていて楽しかったですよ。

 3冊目では、1冊目と2冊目のアマゾンのカスタマーレビューも参考にしました。

とても勉強になりました、合格しました、というお声もある一方で、少し難しかったというお声を反映して、3冊目は初級管理者向け(基礎編)として難易度を下げた形で作りました。

 

聞き手:次は出版後についてお伺いします。本出す前と出した後で受講生の変化はありましたか?

西山さん:私の本を読んでから研修を受けられる方が多くなりました。中には質問してくださる方もいますよ。

 

聞き手:セミナーや研修で使用することを目的として出版される方もいますが、西山さんの研修では教材として使われているのですか?

西山さん:今まで特に要望がなかったので、私は使ったことはないです。もしご要望があれば是非使用したいとは思います。自社で主催する能力開発研修の場などがあれば、面白そうですね。

 

聞き手:今後、3冊目に続く出版は考えていらっしゃいますか?

西山さん:現時点では考えていないですね。

売れ行きをチェックしていると、春から秋にかけて売れていくサイクルで、毎年売れている部数もさほど変わっていません。

3冊とも内容は違いますが、同じような本を何冊も出しても、あまり意味がない気がしているので、今出ているものに絞って質の良いもので勉強してもらえればいいなと思っています。それでも年数が経てば、多少古びてきてしまう部分もあると思いますので、その時にまた新しいものを作るというのが、販売促進という観点でも良いと考えています。

 

聞き手:違う分野での本出版は考えていらっしゃいますか?

西山さん:全く違う分野ではなく、自分の領域の範囲内でやれたら良いと思っています。

分析発表演習やグループディスカッションなどまた新しい切り口で、良い組合せや企画が生まれたらチャレンジしてみたいです。

聞き手:最後に、初めて出版に取り組む方、特に教材系出版を考えている方にアドバイスやメッセージをお願いします。

西山さん:私の場合は、出版にとりかかる前のマーケット調査をしっかり行いました。

どのくらい市場があるのかは業界にいれば大体分かります。

例えばアセスメント研修で言えば、年間10万人の方が毎年試験を受けています。昇進昇格がかかっている試験なので、本気で取り組む方がほとんどです。

10人に1人が何かしらの教材を買うと仮定すると、そこに1万人に市場があります。

そういった市場の中で、アマゾンからデータを取ったり、カスタマーレビューを読んだりして、何が良くて何が足りていないのか、生の意見を参考にし、それに対応するような品質やレベルのものを提供しようという事は常に考えていました。

また、読者の方に喜んでもらおうという視点、読者に寄り添った気持ちを忘れずにすると、読者の方も読みやすく感じてくださり、口コミが次の販売に繋がっていったと思います。

あとは出版の目的次第だと思いますが、多くの方に本を届けたい方、部数を広げたい方は販売促進の費用も予算計画に入れることが一つの方法だと思っています。

出版はスタートダッシュが大事です。

初動が大事で1冊目の時は専用のランディングホームページも作り、SNS広告やGoogle広告費用も予算に入れていました。

ある程度販売が進み広告をアマゾンが出してくれる状態になってくると、部数を伸ばすことにも繋がります。スタートダッシュで失敗すると、アマゾンの検索でも下位になってしまって見つけてもらえない状態になりますからね。

1冊目である程度部数が伸びたおかげで、2冊目、3冊目の販売促進にも繋がったと思います。

また私は社会保険労務士の会員なので、会員向け冊子に広告を無料で載せてもらいました。出来る限りのことはやりきる事と、広告にも予算を投じる事は大事だと思います。

元々は試験を受ける方々へ向けて書いた本ですが、結果的に会社様からも問い合わせいただき、研修の受注にも繋がっています。あと地元の本屋さんに自分が書いた本が並んでいるのを見たときは嬉しいものですよ(笑)

 

聞き手:今回は貴重なお話をありがとうございました!

西山さんのお話を伺い、これから初めて本を出す方には、「その本を出す事で何が実現できるのか」目的を持つ重要さを伝えたいですね。

 

 

聞き手プロフィール:梶田洋平

出版ベンチャー企業「ラーニングス株式会社」の代表取締役。大学卒業後は証券会社に入社し、2つの支店で法人、リテールの営業活動に尽力。5年弱勤めて退社した後、出版事業を手掛ける会社を起ち上げる。これまで自身が著者で出版した本は16冊、読んできたビジネス書は3000冊以上。『出版を変える、出版で変える』を合言葉に、はじめて本を出版する企業や個人事業主の方を対象とした事業を展開。出版でビジネスを加速させるお手伝いに力を入れる。好きな本の分野は経営者の自叙伝やマーケティング、経営に関する実用書。愛知県名古屋市出身。趣味は読書とスポーツ観戦。

投稿者プロフィール

佐々木 かずみ
佐々木 かずみ
新卒で大手旅行会社に入社し企画部に4年従事。
地方にはまだ知られていない観光資源がある現状を知り、地域活性化に興味を持つ。退職後、長野の乗鞍高原の宿にて宿泊業、東京に戻りインバウンド業界に転職し経験を積む。
現在、兼業ライターとして日々勉強中。
将来の夢は、日本全国を飛び回り、地方の魅力を発信するライターになる事:)
趣味は旅行と読書、犬の画像集め。

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