出版マーケティングとは?メリットや効果的な使い方を紹介

出版マーケティングとは?メリットや効果的な使い方を紹介

出版マーケティングとは、本やDVDなどの出版物を集客や採用に関するマーケティング上の課題解決のために利用していくことを指します。
古くから使われている方法ではありますが、見込み顧客に伝えたい情報をしっかりと伝えるという点において効果的な方法と言えるでしょう。

そもそも出版はマーケティングよりもブランディングのために使うものであるという考え方が一般的でした。
そのため、出版するとなると高額費用をかけて装丁の立派な本を作るという行為が行われてきました。
確かに、ハードカバーなど装丁にお金をかけた本を出版しているとなるとブランディング効果が期待できるかもしれません。

でも、本は誰にとっても親しみやすく、また本を読んだことのない人はいない、なじみ深いものであることは周知の事実です。
これをマーケティングに活かさない手はありません。
そこで、今回の記事では出版物をマーケティングに利用する『出版マーケティング』について解説します。

 

広く、深く届けることができるーー本のメリット

本のメリットの代表的なものとして、以下のようなものが挙げられます。
紹介するメリットはビジネスと相性が良く、上手に使うことで課題解決や売上向上といった結果につなげていくことができます。

 

広く伝えることができる

本を出版することで、アマゾンなどの電子書店にあなたの名前や社名を掲載できます。
多くの利用者がいるサイト上に掲載できるのは認知度の向上に効果的ですね。
また、例えば全国の書店にあなたの本を展開することができれば、あなたやあなたの会社の認知度を大きく上げることができます。
書店展開の本を出版することで、インターネットをあまり利用しない世代にもリーチできるというメリットがあります。

 

ブランディング効果が期待できる

ある特定の分野の本を出版したと聞くと、あなたはその著者に対してどういう印象を持つでしょうか?
おそらくその分野の専門家であるという印象を持つはずです。

ある仕事を頼もうと考えた場合、「本を出版している人」と「本を出版していない人」がいればあなたはどちらを選ぶでしょうか?
よほどの差がない限りは「本を出版している人」を選ぶはずです。
仮に本を読んでもらえなかったとしても、出版したという事実だけでその効果は期待できるのです。

 

深く伝えられる

1冊の本にはどれぐらいの情報を掲載することができるでしょうか?
本の形態等にもよりますが、1冊の本にはおおよそ5~10万文字もの情報を掲載することができます。
これは、セミナーに換算するとおおよそ5~10時間ぐらいにもなります。
電話でのセールスではせいぜい10~20分、Zoomなどのオンラインだと30~40分、対面営業では1~1.5時間ぐらいが一般的ですが、本であれば何倍もの時間をかけてあなたの伝えたい情報を伝えることができるのです。

これだけの時間をかけて見込み顧客に対して想いを伝えることができたらどうでしょうか?
きっとあなたの仕事や強みをしっかりと伝えることができるはずです。
広告ではもっと見てもらえる時間は少なくなることを考えれば、伝えられる情報量が多いというのは本の大きなメリットの一つではないでしょうか。

 

あなた自身の勉強にもなる

出版の経験者に話を聞いたときに、非常に多くいただくメリットが
「自分自身の勉強になりました」
という声です。

後ほど、出版マーケティングに取り組むための具体的な手順を紹介しますが、人にわかりやすく伝えるためには、あなたのノウハウの棚卸しをする必要があります。
あなたが持っているノウハウはどんなものなのか、どんな強みがあるのか、これらを把握することは自身の勉強にもつながりますし、ビジネスに活かすことで大きな効果が期待できるはずです。

 

長期間利用し続けることができる

出版マーケティングは、短期的で爆発的な効果よりはむしろ長期的な安定的な効果が期待できる手法と言えます。
出版してから数年してから問い合わせが来ましたということもあるぐらいで、これは一時的効果が期待できる広告などとは大きな違いではないでしょうか?

口コミツールとして利用されたり、あるいは本の購入者ではなく、その家族が興味を持ってくれるといった副次的な効果が期待できるのも本ならではです。

 

古くから使われてきた信頼ができるツール

本のメリットは上記に挙げた以上にも多くのものがあります。
その証拠に、古くから多くの企業や個人が本を利用してきたという背景があります。

例えば、世界で最も読まれている本は何かご存じでしょうか?
圧倒的なトップは聖書で、ギネス記録にも世界で最も売れた本として登録されているぐらいです。
キリスト教は世界最大の信者数の宗教ですが、そこに至るには書物である「聖書」が大きな役割を果たしてきたと言えるでしょう。

マーケティングツールとしても、ブランディングツールとしても本は古くから利用され続けているのです。
あなたのビジネスを加速させるためにも、きっと本は使えるはずです。

 

出版マーケティングの事例

一口に出版マーケティングと言っても、実際には色々な方法があります。
ここでは、よく利用される使い方について見ていきましょう。

 

事例①専門性を打ち出してPR

あなたが特定の分野で強みを発揮できるのであれば、それを活かした本を出版するとよいでしょう。

目指すのは
「〇〇と言えば△△さん」
という状況を作り出すことです。
〇〇のところにあなたの力を入れたい分野が入ります。
例えばアマゾンでこの〇〇について検索してみましょう。
もし、類似した本がなければチャンスかもしれません。

実際にこの方法を利用して、アマゾンで特定の症状を入力して検索するとほぼ自分の本ばかり検索結果に表示されるという状況を作った方もいらっしゃいます。
その方、今は全国から問い合わせをいただけているとのことでした。
特定の分野で強みを持っている方はぜひ試してみてください。

 

事例②出版と集客を絡めて使う

例えば、出版するタイミングに合わせて出版セミナーを開催し、見込み顧客を集めるという方法もあります。
また、本を見込み顧客やこれまで検討いただいていた方、名刺交換した方に配布してみるのはいかがでしょうか?

契約を結ぼうかどうか迷っていた見込み顧客の背中を押すことにつながるかもしれませんし、休眠顧客の掘り起こしにつながる効果も想定できます。
出版を目的にするのではなく、その出版物をマーケティングツールとしてどう使うかを考えてから出版することで、効果を最大限にできます。

 

事例③ランディングページ等で配布

ランディングページとは、資料を送付したり試供品をプレゼントしたり安価で販売する代わりに見込み顧客の氏名やメールアドレス、住所などの情報を登録してもらうウェブページのことを言います。

あなたの書いた本を欲しいと考える人は、きっと非常に確度の高い見込み顧客のはずです。

ランディングページで本を無料もしくは非常に安価で販売

見込み顧客の情報を獲得

見込み顧客があなたの本を読んでくれる

折を見て見込み顧客に対してアポイントを取る

関係を築きつつ、提案営業

というように、購入や契約へのスムーズな流れを考えてみてはいかがでしょうか?
本を作る費用は安くはないかもしれませんが、効果的な使い方ができれば費用以上の効果を得られると考えられます。

 

事例④展示会や採用など、特定の場面を想定

あなたの伝えたいことよりもむしろ、見込み顧客の知りたいことを中心に考えて本づくりを進めることでマーケティングツールとして、より効果を発揮しやすくなります。
そのため、展示会や採用など、特定の場面で配布することを想定してみるのもおすすめです。
出版後の使う場合を想定することで、本に掲載するべき内容が明確になるためです。

例えば、採用の場面で使うなら、
・働き方改革への取り組み
・会社の強みやノウハウ
・会社のこれまでの歩みについて
・社長の自叙伝
といったことを本の中に掲載してみてはいかがでしょうか。

これらの情報を掲載することで、会社の理念に共感した人材を採用しやすくなりますし、ある程度価値観が一致した状況で入社してくれれば戦力となってくれる日も早くなります。
特に毎年採用をしている企業であれば、その費用は相当なものになっているはずです。
毎年、多額の費用をかけても結局すぐに辞められてしまうといったミスマッチを防ぐために、経営理念や社風をしっかりと伝えられる出版物を製作してみてはいかがでしょうか?
自分の人生を左右する大切な就職活動ですから、希望している会社から本をもらえれば就職前にきっと読んでくれるはずです。

ここでは4つの事例を紹介してきましたが、共通して言えることは、出版前に出版の目的や出版後の使い方を決めているという点です。
これらをあらかじめ決めることが、出版マーケティング成功の秘訣と言えるでしょう。

 

デメリットも理解しておこう

ここまで、出版マーケティングのメリットや事例などを紹介してまいりましたが、デメリットもないわけではありません。
以下に2つのデメリットについて解説します。

 

出版後に修正ができない

ウェブサイトなどのデジタル情報は、公開した後に何度でも修正できますが、一般的に紙の書籍だと出版後の修正はできません。
致命的なミスでなければまだ良いのですが、それでも
「もっとこんな情報を掲載すればよかった」
と出版後に思いつくことは珍しくなく、例えそう思っても、もうどうすることもできないのです。
(※一部、アマゾンで販売する電子書籍のように出版後に修正ができる出版物もあります)

また、出版後に状況が変わることもあります。
あなたの会社で力を入れたい商材が変わるかもしれませんし、そうでなくても税制改正などで出版した本の情報が古くなるといったリスクもあるのです。
修正ができないからこそ信頼があるとも言えますが、出版前に誤字脱字などのミスはないか、5年後10年後でも使える情報になっているのかどうかについては確認しておきましょう。

 

費用がかかる

これは、出版に限った話ではありませんが、費用がかかることを忘れてはいけません。
例えばウェブ広告であれば、はじめは安い金額でスタートして効果を検証しながら、徐々に追加で費用を上げていくという運用ができますが、出版の場合はこの方法が使えません。
出版物を作るだけでそれなりの費用がかかってしまうためです。

詳しい取り組み手順については後述しますが、出版マーケティングに取り組むのであれば最初に目的を決め、その目的達成を第一に考えて費用をできるだけ抑えてスタートするようにしましょう。
そして、効果を得られることがわかれば、2冊目、3冊目の出版を検討していくとよいでしょう。
実際、2冊3冊と継続的に出版し続けている方も少なくありません。

 

出版マーケティングの具体的手順

出版マーケティングに少しずつでも興味を持っていただけたでしょうか?
ここからは、実際に取り組む際にはどういった手順で進めていけばよいのかについて、大きく5つの段階
1.出版の目的、出版後の使い方を決める
2.出版の形式を決める
3.手を組む出版社を決める
4.本をつくる
5.出版後に実際に使う
に分けて解説していきます。

 

1.出版の目的と出版後の使い方を決めよう

まず、最初に出版の目的と出版後の使い方を決める必要があります。
目的を決めずにプロジェクトをスタートしてしまうと出版それ自体が目的となってしまい、出版した段階で目的達成となってしまいます。
こうなると、せっかくつくった本を仕事に活かすことができないばかりか、費用ばかりがかかってしまうという残念な結果につながります。

また、出版後の使い方を決めておかなければ、②で紹介する「出版の形式」が決まりません。
出版後の使い方によってつくる本は全く異なるのです。
最適な方法を選択して最大の効果を享受できるよう、慎重に決めていきましょう。
出版社によっては、この「①出版の目的、出版後の使い方を決める」という段階から協力してくれる会社もありますので、手を組む出版社を選ぶ際の参考にしてみてください。

 

2.出版の形式を決めよう

目的や使い方に合わせた出版形式を選択しましょう。
例えば、ブランディングのことを考えず、ただノウハウを体系的にまとめたいという目的であればアマゾンの電子書籍でも事足りるかもしれません。

一方で、高額商材を富裕層に販売していく際に使う営業ツールを作りたいという意向であれば、全国書店展開の本を出版するという選択がよいでしょうし、名刺を集めることを目的として展示会で配布して使うのであれば、書店展開にかかる費用を抑え、少し薄めの本を数千部単位で製本するという方法も選択できます。
目的と使い方に合わせた出版形式を考えて選択していきましょう。

 

3.手を組む出版社を決めよう

実際に本を作る段階になったら協力してもらう出版社を選んで相談しましょう。
①、②の段階から協力してくれる出版社も多くありますので、早い段階からそうした出版社と手を組んでプロジェクトを進めていくのも一手です。

※ちなみに当サイト「マーケテイング出版®+plus」を運営しているラーニングス株式会社も、プロジェクト初期段階から協力させていただく形を採用しておりますので、出版マーケティングに取り組もうと考えた際には選択肢の一つとして検討していただければ幸いです。

 

4.本をつくろう

手を組む出版社が決まればいよいよ本を作るという段階です。
本は大きく、以下の手順を踏んで完成を目指すことになります。

①企画をまとめる
②スケジュールを決める
③原稿完成
④タイトル決定
⑤表紙デザイン

この記事は、出版マーケティングの全体像を把握してもらうことを目的としているため、本づくりの詳細記事については別記事を参照してくださいませ。

>>何から始めれば?ビジネスに使う本を出版するまでの大まかな流れ

5.出版後…実際に使っていこう

実際に出版することができたら、その後は出版前に立てた計画にしたがって本を使っていく段階になります。
ここで大切なことは、出版前に決めた計画を守りながらも、場合によっては別の使い方も試していくことです。

デメリットのところでも紹介しましたが、出版後に本の内容や装丁を変更することはできません。
しかし、使い方は何度でも変えることができます。

本来は展示会で配布することを目的としてつくった本であったとしても、社内教育に活かせるかもしれません。
また、本付きセミナーを開催することで効率的に見込み顧客を集めることができるかもしれません。

一つの使い方に縛られすぎず、臨機応変に対応しながら出版の効果を最大限得るために力を尽くしていきましょう。

 

まとめ

出版マーケティングの概要について、理解を深めていただけたでしょうか?
この記事でも紹介しましたが、古くから本の出版は人を集めることや心をつかむことに大きな成果を発揮してきました。
そして、ビジネスに取り組む多くの企業や個人が出版の持つ「力」を利用しようとしてきました。

でも、広告など他のツールと同様、成功する人もいれば失敗する人もいます。
ここまでしつこく紹介してきました通り、出版そのものが目的となってしまっては出版マーケティングは失敗する可能性が非常に高くなってしまいます。

一方で、再現性の高い成功パターンをつかむことができれば、商材や目的に合わせて2冊目、3冊目の出版を実現し、ビジネスを加速させることも可能となります。

これまで「私が本を出版するなんて・・・」と考えてきた方も多いかもしれませんが、現在は出版のハードルはどんどん下がってきています。
ブランディングやマーケティングなど、ビジネスにおける課題解決のために、一度出版マーケティングについて真剣に考えてみてはいかがでしょうか?
この記事がそのきっかけとなれば幸いです。

 

 

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