パーソナルブランディング 意味 メリット 方法

パーソナルブランディングの意味は「個人のブランド化」!メリットや方法を解説

パーソナルブランディング 意味

 

SNSや投稿サイトなど、さまざまな場所で自由に発言ができるようになった現代では、企業の広報活動だけではなく個人の影響力つまりパーソナルブランディングの影響力が大きくなっています。

 

今回は、

  • 個人のブランディングである「パーソナルブランディング」の意味
  • セルフブランディングとの違い
  • パーソナルブランディングのメリット・デメリット
  • パーソナルブランディングの具体的な方法やポイント

について詳しく紹介します。

 

また、女性がパーソナルブランディングを行う際に特に注意すべきポイントも記事の後半にまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

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パーソナルブランディングの意味

パーソナルブランディングとは、自分自身の価値や強みをアピールし、他人との差別化をはかって自分自身をブランド化することをいいます。

もっと具体的に言うと、企業が自社の商品の価値をアピールするためにブランドを作るように、個人が自分の知識や技術、得意な分野をアピールして周囲の人々に認知してもらうことです。

そうすることで、「この分野のことはあの人に頼もう」といった風に、指名が入るようになるのです。

 

パーソナルブランディングは経営者や著名人でなければ出来ないというものではなく、誰でも手に入れられる武器であり、自身にとっての資産となります。

さまざまなメディアから情報が得られる時代の中で、選ばれるための情報提供(ブランディング)は今後のビジネスの中で欠かせないスキルであると言えるでしょう。

 

最近では個人事業主など個人で活動する人はもちろん、組織のなかで働く人にとっても「パーソナルブランディング」は必要のものとなってきました。

組織に属するメンバー個人がブランディングを確立しファンを獲得することで、組織も信頼を獲得できたり、エンゲージメント向上や社員のモチベーションの向上につながるという効果が期待できます。

組織として社内メンバーのパーソナルブランディングの効果を得るためには、ひとりひとりが自分の個性を発揮できる環境づくりが必要です。

 

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パーソナルブランディングとセルフブランディングの違い

 

「パーソナル ブランディング」とよく似た言葉に、「セルフブランディング」という言葉があります。

 

自分自身の価値をブランド化して差別化をはかるパーソナルブランディングに対しセルフブランディングは、企業などに属していない個人が自分自身をメディア化して自らの力でプロモーションすることを言います。

それぞれのブランディングの違いは、以下のように定義できます。

●パーソナルブランディング:人が人に対してブランディングをすること

● セルフブランディング:自分で自分をブランディングすること

パーソナルブランディングは「自分で自分をブランディングすること」「他者に自分をブランディングしてもらうこと」「他者をブランディングすること」を含みます。

パーソナルブランディングのほうが広い意味を持ち、セルフブランディングはパーソナルブランディングのなかに含まれると言えます。

 

どちらも同じような意味として使うこともできますが、それぞれブランディングの目的が異なります

具体的には、企業などの組織の中での「個人」として組織のイメージ向上、業績の向上を目的とするパーソナルブランディングと、企業などの組織に属さない「個人」が自分自身のために認知度の獲得が目的のセルフブランディングに区別されているのです。

 

組織が背景にあるパーソナルブランディングでは、発信する情報も組織を意識したものになり炎上を避けるために過度な表現は避ける傾向にあるため、注目度はそれほど高くならず、短期間での認知獲得の効果を得るのは難しい反面、実直で継続的な情報発信は結果として企業の信頼獲得に繋がります。

 

一方、背負うものがないセルフブランディングでは、より自由な形でのアピールができるという特徴があるため、少々過激な手法を用いてでも注目を集めて短期間での認知度獲得を行うこともできるでしょう。

ただし、炎上してしまうリスクが高まるので注意が必要です。

 

【パーソナルブランディングとセルフブランディングの違いまとめ】

パーソナルブランディングセルフブランディング
意味人が人をブランディングをすること自分で自分をブランディングすること
目的「個人」として組織のイメージ向上、業績の向上「個人」が自分自身のために認知度の獲得

※パーソナルブランディングは広い意味でセルフブランディングを含みます。

 

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ブランディングとは 個人

 

パーソナルブランディングをするメリット

パーソナルブランディングで個人をブランド化することにより

  • 選ばれるチャンスが増える
  • 収入増につながる
  • 信頼性が向上する
  • 人脈が広がる

という4つのメリットがあります。

ここからは、それぞれのメリットについて詳しく説明します。

 

選ばれるチャンスが増える

どんなに高い知識や技術があっても、それを認知されなければ選ばれるチャンスは増えません。

しかし、パーソナルブランディングで自分自身をブランド化し、多くの人に知ってもらうことで人材を求めている担当者の頭に浮かぶ人物になることができます。

さまざまな分野や場面で名前が上がるようになれば、仕事のチャンスも選ばれるチャンスも増えていきます。

競合から選ばれて勝ち取った仕事なら、よりモチベーションも高く取り組むことができるでしょう。

 

収入増につながる

パーソナルブランディングをして他者との差別化をはっきりすることで、大きなプロジェクトのメンバーに選ばれるなどのチャンスが増え、結果的に収入増にも繋がります。

その仕事で成果を上げればより高く評価され、昇進や報酬アップにつながる可能性が高まります。

また、ブランド化が確立していれば、指名され選ばれて仕事をすることができ、選んでもらうために価格を下げたり割引サービスをしたりする必要がありません。

他者との差別化が図れると指名での仕事の受注も増えるため、価格競争から抜け出すこともできます。

他にも、パーソナルブランディングにより付いたファンがリピーターとなり、長期にわたる仕事を得られることで売上アップに繋がるというメリットもあります。

 

信頼性が向上する

持っているブランドの価値が多くの人に認知され確立されると、信頼を得やすくなります。

確立されているブランドは、それ自体に価値があるためです。

たとえ個人そのものを知らなくても、ブランディングされた価値が確立されていることで信頼度が増し、選ばれる確率が高まります。

もちろん、依頼された仕事で成果を上げることで、さらにブランドの信頼度は向上するでしょう。

 

人脈が広がる

依頼された仕事や指示された仕事だけをこなしているうちは、上司や仕事の依頼者など直接関わった人としか知り合う機会がありません。

しかし、SNSなどで広くアピールすることで、より多くの人に存在を知ってもらうことができます。

 

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パーソナルブランディングをするデメリット

パーソナルブランディングには

  • イメージが固定してしまう
  • 仕事が集中してしまう
  • 信頼を失った場合のダメージが大きい

という3つのデメリットがあります。

 

イメージが固定化してしまう

パーソナルブランディングによって広く、多くの人から認知されること自体は大きなメリットと言えます。

けれども、そのイメージが固定され過ぎてしまうと他の分野の仕事を依頼されにくくなったり、方向転換が難しくなったりするというリスクもあります。

 

仕事が集中しすぎてしまう

自分自身の得意分野をブランド化して確立すると、「この分野ならあの人に任せよう」と指名されるチャンスが増えるというメリットがありますが、自分自身に代えがきかないために仕事が集中し過ぎてしまう可能性もあります。

他の仕事に影響を及ぼしたり、オーバーワークになってしまう事態を避けるためにも、自分の仕事を上手にコントロールする必要があります。

 

信頼を失った場合のダメージが大きい

自分自身をブランド化しているため、一度信頼が崩れてしまった場合のダメージは大きくなります。

大きな期待を寄せていた顧客の期待に応えることができなければ、もう仕事を頼みたくないと思われても仕方がありません。

ブランディングを行う際には、得意分野や知識などの内容を広げ過ぎず、顧客に迷惑がかからないように注意しましょう。

 

【たったの4ステップ】パーソナルブランディングの具体的な方法

パーソナルブランディングを行うには、以下の4ステップをひとつひとつクリアしていきましょう!

  1. 自己分析
  2. ターゲットを選定
  3. アピールするメッセージを決める
  4. 情報発信をする

 

①自己分析

パーソナルブランディングを確立しようとした時、まず行わなければならないのは自己分析です。

パーソナルブランディングの目的、自分が持っている知識や技術、資格など、過去に学んだことも含めすべて羅列してみます。

第三者の意見も取り入れながらアピール出来そうなものをピックアップしましょう。

この最初の段階でアピールポイントをしっかりと決めておくことがブランディングを成功させるコツです。

 

②ターゲットを選定

次に決めるのは、誰に対してアピールするのか、つまりターゲットです。

必要とされていないところにいくらアピールしたところで意味がありませんし、広くアピールし過ぎてしまうとブランドの目的が薄れてしまいます。

自分が提供できる知識や技術を必要としていて、評価してくれそうな層にターゲットを絞り込みましょう。

 

③アピールするメッセージを決める

自己分析でアピールする知識や技術を決め、ターゲットを絞り込めた後は、自分のブランドに対しターゲットにどのようなイメージを持ってもらいたいかを明確にした「ブランドアイデンティティ」を決定してください。

ブランドアイデンティティを決めることで、他者と差別化が図れます。

決定したブランドアイデンティティを元に、アピールするメッセージを作成します。

アピールしたい知識や技術を並べて提示しただけでは、大事なことは何も伝わりません。

それらに一体どのような価値があるのか、どう相手の役に立てるのかなどを分かりやすく伝えられるよう意識してメッセージを作成しましょう。

 

 

④情報発信をする

メッセージが完成したら、いよいよ情報発信です。

インターネット上で発信するのか、それともパンフレットや名刺を作成して配るのかなど、どのメディアをどう利用し、どのような頻度で発信するのかを考え計画を練りましょう。

【情報発信に利用できる媒体の例】

  • ブログ
  • SNS
  • メルマガ
  • 名刺
  • DM

先に決めたメッセージを、ターゲットに適切に届けられる媒体を選びましょう。

たとえば、一口にSNSと言ってもTwitterやInstagram、YouTubeなど、それぞれ文章・画像・動画と投稿できるコンテンツは違ってきます。

自分が伝えたいメッセージやイメージはどのように見せるのがもっとも伝わりやすいかを検討しましょう。

また、SNSごとにメインユーザーの年齢層も変わってきますので、設定したターゲットに合わせて選択してください。

 

パーソナルブランディングを成功させるポイント

パーソナルブランディングを成功させるために押さえるべきポイントは、以下の4点です。

 

  1. 自分の専門分野からターゲットに役立つ情報を発信する
  2. 自分の今まで歩んできた過程やストーリーを発信する
  3. 嘘はつかない・作り話はしない
  4. 長期的に情報発信を続けることが重要

 

まず、自分が特化している専門分野からターゲットに有益な情報を提供することで、信頼を得ることができます

専門分野をつくることは、自身のブランドアイデンティティの確立にもつながるでしょう。

「○○と言えばあの人」というようなイメージを定着することができれば、パーソナルブランディングはかなり成功しやすくなります。

また、自分の歩んできた過程を成功も失敗も発信することで、共感を集めファンを付けることができます

自分の過去のストーリーを語る際は、嘘はつかず事実を語るようにしましょう。

「ブランディングするなら話を盛ったりしたり、ストーリーを作ってしまったほうがよいのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、そのような嘘は他者にバレることが多いです。

結果的にターゲットに「不誠実な人物だ」と思われ、ファンが離れてしまう可能性もあります。

等身大の自分のなかから、ターゲットに提供できる価値を見つけることが大切です。

そのため、パーソナルブランディングにおいて自己分析はかなり重要な過程だと言えるでしょう。

また、パーソナルブランディングは短期集中で行って成功できるものではありません

発信の軸を決めたら、ブレずに継続的に発信し続けることが重量です。

 

女性のパーソナルブランディングで注意すべき点

 

女性がパーソナルブランディングを行う場合は、「好感度問題(likability conundrum)」と呼ばれる現象に直面しがちです。

好感度問題とは、「愛想が良い」「優しくて思いやりがある」「気が利いて面倒見がよい」などといった既成の女性像に沿わないイメージを与えると、それがマイナスの評価になってしまうことを指します。

たとえば、多くの人のなかにある女性像であるおしとやかなイメージに反するような「自分の意見を強く主張する」「困難な状況でも果敢に挑んでいく」「積極的に自分を売り込む」といった行動をとることで、「傲慢な女性だ」という誤ったイメージで認識されてしまうことがあるのです。

このようなマイナスの評価を受けないためには、以下の3点を押さえる必要があります。

 

① 自分の属するコミュニティの内外で広く交友関係を築く

自分の会社やコミュニティの内外で広くつながりを持つことで、自分の能力やキャリアを理解してくれる人が多くなり、いざというときに助けを求められる人も増えます。

自分を取り巻く状況が変化したときなどのために、日ごろから属する集団の外でも積極的に交友関係を持つようにしましょう。

 

② 自分のキャリアについて、他者に理解してもらえる簡潔なストーリーを用意する

これまでに得たスキルが現在務める仕事にどう関わっているのか、他者に理解してもらえるようなストーリーを用意しましょう。

過去に従事していた仕事が現在の仕事内容と関係がないように感じると、他者はあなたに対して「無計画に成り行きで生きているのではないか」という印象を抱き、信頼を得ることができません。

そこで、現在の仕事と関係がないように思える前職で得たスキルが、今の仕事にも役立っていることをストーリーとしてアピールする必要があるのです。

これまでに身に着けた自分の強みをこれからの活動に生かすことで誰かのニーズを満たせることを主張できれば、他者はあなたのことをよりよく理解してくれるでしょう。

 

③ 自身の能力をしっかりとアピールする

多くの女性は、自分のキャリアや実績をアピールすることを苦手と感じています。

しかし、パーソナルブランディングにおいて自分が提供できる価値を他者に伝えることは必須です。

自分の能力を伝えると一口にいっても、さまざまな手段があります。

個人の場合はSNSを使って情報発信し続けることが、もっとも現実的でしょう。

講師として人に教えられるレベルの専門分野があれば、セミナーなどを開くのもよい手です。

 

女性の場合は以上3点のポイントを押さえることで、誤解を与えることがなく自分の個性や価値を個人のブランドにしていくことができます。

まとめ

  • 自分自身をブランド化するパーソナルブランディングには、イメージが固まることのメリットとデメリットがある。
  • ブランディングをする際にはそれらをよく理解した上で、自分のなりたい将来像を見据えて計画的に実行に移すようにする。
  • パーソナルブランディングが確立されて多くの人に認知されるには時間がかかる

個人のブランドを認知されたからといってすぐに仕事の依頼があるわけでもなく、成果が表れるには時間がかかるものです。

パーソナルブランディングではこうしたことを理解したうえで、一歩一歩地道に努力を積み重ねることが求められます。

 

 

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投稿者プロフィール

マーケティング出版プラス編集部
マーケティング出版プラス編集部
学生や子育て中のママなど、様々なバックグラウンドを持つメンバーが所属。

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