『会社のやってはいけない!~良い人材が辞めない人事のしくみ』(内海正人・著)

今回は『会社のやってはいけない!~良い人材が辞めない人事のしくみ』を出版した、日本中央社会保険労務士事務所代表の内海正人(うつみまさと)さんにお話を伺ってきました!

「マーケティング出版プラス」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

内海 正人(うつみ まさと)

 社会保険労務士法人 日本中央社会保険労務士事務所 代表社員

1964年神奈川県生まれ。武蔵大学卒業。
総合商社の金融部子会社で法人営業、融資業務、債権回収業務に携わる。
その後、人材コンサルティング会社を経て、株式会社船井財産コンサルタンツで人事コンサルタント、経営コンサルタントとして、コンサルティング業務に携わる。
2003年に日本中央会計事務所に合流し、日本中央社会保険労務士事務所代表となる。
退職金や人事コンサルティングセミナーを中心に行っている。
明確な解決方法を提示してくれ、特に高齢者雇用、退職金問題のプロであり、定評がある。

 

聞き手:こんにちは。まずは内海さんの経歴と現在のお仕事について教えてもらえますか?

内海氏: 大学卒業後、金融関連の会社、人材コンサルティング会社を経て、2003年に日本中央社会保険労務士事務所の代表になりました。

特に私の専門は退職金問題、高齢者雇用など、少子高齢化が進む中で現状最もホットな話題なので、さまざまなセミナーに呼んで頂いたり、ご相談にのらせて頂いている中で、おかげさまで定評を得ております。

企業に向けて社会労務士として、給与面や労働基準法、社会保険や雇用保険、退職金制度、福利厚生などをベースとし、それに加えて人事としての観点からコンサルティングやマネジメントを行っています。

具体的には労働保険、社会保険の企業の事務手続きの代行、各企業の給与計算のアウトソーシング業務を行っております。
また、就業規則等の作成、労務相談、インセンティブや賞与の給与体系等の人事考課等を行っております。

お客様は100%開業医の方や個人事業主の方など、法人や企業がクライアントになります。中小企業向けにセミナーをやっており、内容はその回によってさまざまです。

内容はパワハラやSNS、コロナ禍におけるメンタル的な部分のセミナー等、みなさんが現在目の当たりにしている旬な話題やテーマを多く扱っています。

 

聞き手: 今時の話題やテーマが盛りだくさんですね! とても興味深い内容ばかりです。
それでは、今回書籍を出版しようと思ったきっかけは何ですか?

内海氏:実は、今回のこの本は全て書きおろしというわけではありません。

私が書いているメールマガジンやホームページのコラムがあるのですが、それをリライトしたものも入っています。

より内容の濃い情報を発信していこうと始めたのですが、長年購読者の方もおり、社会保険労務士で内海という人がいるというアピール、営業面も含めて続けてきました。

そして何年か前に、『上司のやってはいけない』というテーマで本を1冊書かせて頂きました。当時リアルタイムでブログに挙げていた記事があり、それを基に書きおろししたものです。

前作の『上司はやってはいけない』との違いは、前作が1人のマネージャー焦点を当てていたのを、『会社はやってはいけない』の場合は、組織のトップに焦点を当てて書いているところです。

 

聞き手: メルマガ、コラム、ブログなど、内海様が今まで書かれた苦労の結晶が執筆に活きたという訳だったんですね!  この本を出版するにあたり、工夫した点や苦労した点はありますか?

内海氏:この本は裁判の例(判例)をかなり多く取り入れています。どんな人が読んでも分かりやすいように、専門用語や専門知識を分かりやすく噛み砕いて執筆しています。

一般の人に日常的に使わないような用語をどう表現すれば分かりやすく伝わるかという部分に注力して執筆しました。
また、導入の部分で編集の方と入念に打ち合わせを行い、分かりやすいように対話形式で書くことに決めました。

限定された文字数の中で、どうシンプルにストレートに表現するかというところが苦労した点でもあります。

 

聞き手: 導入部の対話形式は、誰が見ても大変読みやすい工夫で素晴らしいと思います。

それでは、この本はどんな人に読んで欲しいと思いますか?

 

内海氏:主に会社の経営者層をターゲットにしています。具体的に言うと、中小企業の社長や役員になります。

大企業には人事部、総務部や管理部等の専門部署があり、そこがしっかり機能していればよいのですが、機能していない会社が多く見受けられます。

例えば、法律改正に派生する内容はニュース等で見聞きしている方も多いのかもしれませんが、実際に国が出した法律とメディアとのギャップが生じる場合が大半です。
そういう細かい温度差は、専門家ではないと分からないのだと思います。

でも、企業担当者はそれを自社に当てはめようと必死で、内容を完全に理解していないことが多いのです。
そういった方々に本当に理解しながら、読み進めて頂きたい1冊です。

 

聞き手:今後、書きたい本の内容や、発信していきたい内容はありますか?

内海氏:ハラスメントの問題を専門的な知識を基礎として、もっと万人に分かりやすく書きたいです。
パワーハラスメントに困っている人に向けて書くものであり、どのラインからがパワハラに当たるのかをうまく伝えられればと思います。
経営者側も従業員側もどちらも知識として持っておくことは、とても重要なことだと思っています。

他には労務管理の問題で書きたいと考えています。
でも、こちらは今回の本の中にも出てくる内容ですし、今から始まる新しい内容というわけではありません。

今後、中小企業の承継の問題が多く発生すると思われます。
日本の中小企業には、後継者がいない会社が120万社あると言われています。120万社中半分ぐらいが黒字の会社だそうです。
その中には、隠された技術だったり、優秀なノウハウが埋もれているという話をよく聞きます。

中小企業庁を中心に、M&Aが行われていたり、企業や部門の譲渡などの承継が多く行われているのです。
労務の部分で、社員のさまざまな部分を引き継ぐことが多くなります。
私たちが実例を基に、色々お手伝いできる部分もありそうなので、こちらも後々書いていきたいと考えております。

 

聞き手:ハラスメントは難しい問題ですので、指標になる本が出れば助かる人がたくさん増えそうですね!

また、法人の譲渡や承継の際に起こる問題も、それに関する専門的で分かりやすい本があれば、どんな立場でも分からないことがなくなりますね! どちらの書籍も楽しみにしています。

それでは、インタビュー取材は以上になります。本日はありがとうございました。

 

『会社のやってはいけない!~良い人材が辞めない人事のしくみ』(内海正人・著)

「せっかく採用して今まで研修してきたのに、すぐ会社を辞められてしまう!」
「うちはワンマン社長がやっている会社だから、パワハラなんて言っていられない!」

近年、働き方改革やワークライフバランス等が叫ばれ、職場環境に対してかなり厳しい視線が送られるようになりました。
パワハラ、セクハラなどのハラスメント、残業代未払い、時間外労働、過労死やうつ病等の精神病になるぐらいの過剰労働などのブラック企業・・・。
間違った対応をとってしまうと、企業が裁判で訴えられる例も少なくありません。

でも、本当に全て法律にのっとったことなのでしょうか?
果たして、個人的な感情などはその中に含まれていないのでしょうか?

法律で理論武装してくる社員に対して、会社側が知らないことで損していることが実はたくさん存在するのです。
また、きちんと正しい労働基準法、就業規則や労務管理の仕方やルールを知っていれば、お互いに泣き寝入りすることはありません。雇う方も雇われる方も、しっかりこれらに対する知識を持つことがとても重要なのです。

会社のタブーとは何なのか、カテゴリー別に実例を基にご紹介していきたいと思います。

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