【ブックライターの出版】『すみません、金利ってなんですか?』生活に関わるお金のことをわかりやすく解説!

今回は、『すみません、金利ってなんですか?』(サンマーク出版)を出版された小林義崇さんに、出版された経緯や、伝えたい事、またブックライターとしてのお仕事についてお聞きしてきました!

ここだけの特別なインタビューです。ぜひご覧ください!

小林義崇さんプロフィール

元国税専門官、フリーランスライター、Y-MARK合同会社代表。一般社団法人かぶきライフサポート理事

西南学院商学部卒業後、 2004年に東京国税局の国税専門官として採用され、

以後、都内の税務署、東京国税局、東京国税不服審判所において、相続税の調査や所得税の確定申告対応等に従事。

2017年7月、フリーライターに転身。マネージャンルの記事執筆をはじめ、インタビュー記事作成やセミナーなどを行っている。

著書に『すみません、金利ってなんですか?』(サンマーク出版)、

『すみません、2DKってなんですか?』(サンマーク出版)、

『確定申告〈所得・必要経費・控除〉得なのはどっち?』(河出書房新社)など

 

 

ブックライターというお仕事について

聞き手:小林さんはフリーライターとしてご活躍されていますが、本を執筆されていますよね。

プロのライターさんはどのように本を書いていくんですか?

 

小林さん:私は「ブックライター」といって、人の本を書く仕事を主にしているのですが、まずはインタビューを行います。インタビューの時間は大体10時間ほど頂いていますね。あとは、関連書籍などの資料を読めば、1冊書けるくらいの材料は集まります。

材料が揃ってから執筆を始め、1か月ほどで1冊分の原稿を書き上げます。

 

聞き手:1か月で1冊分の文章が書けるのは本当に凄いです。

では、執筆の際に小林さんが注意していることはなんですか?

 

小林さん:そうですね。まずは全体の流れを考えて、構成をしっかり作り込みます。

インタビューをする前に、出版社側と「こういう本を作ります」という企画はできているのですが、インタビューを踏まえて、より方向性を固めていきます。

 

聞き手:では、小林さんが考える「売れる本」とはどういう本だと思いますか?

 

小林さん:うーん。時の運もありますし、売れるもの、売れないもので力の入れ具合が違うというわけではありません。

ですが、やはり読み手側に沿った本というのが売れやすいのかなと思います。

もちろん自分が大事なこと、書きたい事を書くことも大切なんですが、読む人が知りたい事はなんだろう、ということにこだわって作る本が「売れる本」になる可能性が高いのだと思います。

 

聞き手:そうなんですね。ありがとうございます。

 

お金との関わり方と知識の身に着け方について

 

聞き手: こちらの『すみません、金利ってなんですか?』は14万部売れたヒット作ですが、

まず、内容についてお聞きしてもいいですか?

 

小林さん:これは編集の梅田さんが「世界一・基本的なお金の本」というコンセプトを立てて企画された本です。ある時、梅田さんが、会社の年末調整のために、よく分からない書類に家族の名前を書いていることに違和感を感じたそうで、お金のことをわかりやすく理解できる本を作りたいと思ったようです。

中身は私と梅田さんの対話形式になっていて、とにかく生活に関わるお金のことを幅広くピックアップしています。

 

聞き手:中身を拝見しましたが、とても分かりやすかったです。私は去年初めて年末調整の紙を書きましたが、梅田さんのように、書類の意味がよく分かりませんでした。なので共感できる部分が多かったです。

また、この本を読んでやっと「控除」の意味をしっかりと理解することができました。

 

小林さん:それはよかったです。

この本は梅田さんが読者代表として、僕に色々と質問をしてくれて、それにとことん答えていったから多くの人に読んでもらえたんだと思います。

この本を僕だけで書こうとしたら、銀行の話題などは書かなったでしょうし、タイトルにもある「金利」は僕の専門性とは離れていますからね。元国税の人間からしたら「税金」をタイトルにするほうがしっくりきますが、税金だけを扱うと、ここまで生活に密着した本にはなっていなかったと思います。

梅田さんに聞いてもらうことで出てくるアイデアも多かったですし、自分ではネタにならないと思いこんでいたことも、一般の人には知らない情報なんだ、という気づきにもなりました。

 

聞き手:知っているつもりでも、やはり本を読むと知らないことが多かったです。

小林さんは、お金の知識を身に着けるメリットはどういったことだと思われますか?

 

小林さん:そうですね、お金の問題や不安を解決することは、いろんなチャレンジに繋がると思います。

僕は35歳で国税局を辞めてフリーライターになりました。当時、周りの人からしたら何でそんな危ないことを、と思われていたと思います。ですが、私にはお金の知識があったので、収入が減っても、税金や社会保険料が下がるから、しばらくはもつだろう、といったことが分かっていました。だからこそ、独立という選択ができたんだと思います。

お金の知識は、不確実なところに飛び込んでいくときに、背中を押してくれるものだと思います。

 

聞き手:お金の知識は自分の選択を広げてくれるんですね。

 

小林さん:一昔前はずっと会社勤めをすることが前提だったのでお金のことは考えなくて済んでいました。ですが、今は働き方が自由になり、また老後の準備も自分で行う必要が出てきています。そうなると、お金のことは知っておかないと結局自分が損することになるんです。

 

聞き手:小林さんは著書の中で「決して無理をしたり、背伸びをしたりしないこと」がお金と上手につきあうコツとおっしゃっていますが、これはどういった考えからですか?

 

小林さん:僕は、お金に対して世間一般の人が感じるハードルが高すぎるように感じています。

よくお金の勉強をするときどこから学べばいいのか、というご質問をいただくんですが、まずは自分の身の回りの手の届く事柄で疑問に思うことを調べるのが一番だと思います。

例えば、給与明細を見て、どうして税金が引かれているんだと思ったら、理由を調べてみるとか。

もしくはニュースとかを見て疑問に思ったから調べてみる、など、きっかけはなんでもいいんです。

必要以上にハードルが高くなりすぎないように、身の回りのことで少しずつ知識を付けていくことが大切だと思います。

 

聞き手:ありがとうございます。では、若い人、20代前半の社会人に成り立ての人たちに向けて、お金の専門家としてのアドバイスはありますか?

 

小林さん:そうですね。僕自身も以前、経済の専門家の方に同じような質問をしたことがあるんですが、投資や貯金を早い時期にするのも大事だけれど、若いというだけで時間という財産があるから、若いときは自分を高めることにお金や時間を使ったほうが良いとおっしゃっていました。

もちろん、僕もそれと同意見です。

人生は長いので、若いうちから能力を高めておけば長い時間利用できます。まずはお金の知識をつけて、そこから無理しない程度に実践をしていけば、長い人生の間にどんどん効果が出てくるはずです。

 

聞き手:では、幅広い世代の読者に向けて伝えたいことはありますか?

 

小林さん:本の反響から実感していますが、日本はお金に関してあまり知らずに年を重ねていけます。ですが、そのことに問題意識を感じている人は少なくありません。

お金の基本的なことを知らないまま過ごしていると、今ある環境から離れられなくなってしまいます。

転職や企業、また、例え定年まで働いても、いずれは会社から離れるタイミングというのは訪れます。その時にどれだけ最善の選択ができるかによって損得が生まれてきます。

僕はお金に関しては、基本的な知識を押さえて、その都度良い選択をしていくことが豊かな人生に繋がると思っています。

この本では生活レベルで関わってくるお金の話は幅広く網羅しました。

続編の『すみません、2DKってなんですか?』は住宅に関することですが、併せて読んでいただければ生活に関わるお金の知識は一通り身に着けられるようになっています。

長く傍に置いて貰えるような本なので、本に書いてあることを自分の実生活ではどうなっているか、という部分まで落とし込んで読んで貰えたら嬉しいです。

 

聞き手:銀行や源泉徴収の部分は、本の中でも読んですぐに活用できそうですね。続編も併せて読んで自分の人生がより良いものになるよう勉強したいと思います。

本日は貴重なお話をありがとうございました。

 

小林さん:こちらこそ、ありがとうございました。

 

 

投稿者プロフィール

マーケティング出版プラス編集部
マーケティング出版プラス編集部
学生や子育て中のママなど、様々なバックグラウンドを持つメンバーが所属。

出版をもっと身近に感じてもらうために、自分の家族や友達にも読んでもらえるような、分かりやすく丁寧な記事づくりを心掛けています。

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