よそ者経営(山下拓馬・著)

今回は書籍『よそ者経営』を出版されたOXY株式会社 代表取締役の山下 拓馬(やました・たくま)さんに書籍の内容やお仕事の考え方についてお話を伺いました。

経営者でありながら個人投資家でもある山下さんが語る経営論は、今まさに経営を始めようと思っている方必見の内容です。
書籍でも詳しく紹介されている山下さんの経営戦略について、今回のインタビューでうかがうことができました。

 

山下 拓馬(やました・たくま)

OXY株式会社 代表取締役。
2008年に証券会社へ入社し、証券ディーラーや営業職を経験。
2012年末に独立して個人投資家へ。資金200万円から1億円を達成する。
2015年から関西を中心に全国各地に美容室「CIEL」、「ACRO」を展開。
2021年3月、愛媛県松山市に焼きも専門店「芋ぴっぴ。」をオープン。飲食ビジネスへの新規参入を果たす。
2021年4月に著書「よそ者経営」を出版する。

 

聞き手:こんにちは。まずは山下さんの経歴と現在のお仕事について教えていただけますか?

山下さん:2008年に証券会社に入社しまして、そこから証券ディーラー、証券営業を経験しました。2012年に会社を退職して、そこから個人投資家として月200万円から株の売買を始めました。

それから少し資金が貯まったタイミングで、2015年の6月に美容室「CIEL」を立ち上げました。現在は全国各地に39店舗展開しています。また、2021年3月には焼き芋専門店も立ち上げました。

 

聞き手:現在全国各地に美容室「CIEL」を展開されていますが、なぜ証券会社や個人投資家を経て美容業界に参入しようと思われたのでしょうか?

山下さん:私の考えとしまして、0から今までにないビジネスモデルを作るのは不可能だと思っているんです。不可能といいますか、私ごときが考えられるビジネスモデルであれば、過去にいろんな方が考えついていて、実践されていると思うんですよ。

なので、今あるビジネスモデルで自分が参入できて、勝ち残れる業界を探しました。

その時ちょうど美容師の方との出会いもあり、お話を聞いていく中で美容業界に参入するチャンスがあったので飛び込んだという流れです。

 

聞き手:なるほど。

それでは、今回本を出版しようと思ったきっかけは何でしょうか?

山下さん:2年くらい前にも一度お話はありました。でも当時はちょっと早すぎるかな? という思いもあってお断りしたんです。

ですが、それから店舗展開を進めていく上で、より多くの人材を確保する必要が出てきたんです。

給料は良くても知名度がなければ求人してもなかなか来ないので、それであれば、自分の本を出して知名度を上げていきたいと思ったのがきっかけです。

また、求人だけではなくフランチャイズ展開もしていたので、より多くの人たちに読んでいただきたいという思いもあり、執筆を始めました。

 

聞き手:そうなんですね。投資や株についてではなく経営をテーマにされたのはそういった背景からですか?

山下さん:出版にあたってのポイントは「美容室の求人」と「フランチャイズ展開」の2点でした。

そのために会社の知名度と僕自身の知名度をもっと増やしたいと思っていたんです。それであれば「株」というニッチなテーマではなくて、ビジネスをしたい方向けに役立つ内容を多く盛り込もうと、証券会社から今まで僕が経験したことをノンフィクションで紹介することにしました。

周りの人たちからも「よくここまで書いたね」って言われるんですけど、当時苦しかったこともそのまま書いています。色を付けず、リアルな内容にしたかったんです。だからなのか、本を出してからフランチャイズのオファーも増えてきましたね。

 

聞き手:なるほど。一般の方が読んでくれる本という媒体とフランチャイズ展開はマッチしていたのかもしれないですね。

今回の本は経営に関してかなり踏み込んでいるなという印象を受けました。

山下さん:普通は「ビジネスを始めよう」と思った時、今あるビジネスではなく新しいビジネスを探そうとすると思うんです。

株も、買う時にどの銘柄が良くて、どれくらい儲かるかを考えて買う方が多いと思うんですけど、そうではなくて、株にしてもビジネスにしても「これをすることでどれだけのリスクがあるんだろう?」「このくらいのリスクなら挑戦してみよう」と自分の中で考えることが大事だと思うので、そういった「基準」のようなものを本から感じ取っていただければと思います。

 

聞き手:ありがとうございます。次に現在のお仕事についてお話を伺えればと思います。

山下さんがお仕事で大事にされていることは何ですか?

山下さん:仕事はほとんど「ひらめき」で決めています。

この業界、業態でいきたいっていうのはなくて、ほとんどは進みだしてから考えていくようにしているんです。

投資家でもあるので「これをすることでどれだけリスクがあるのか?」を考えながら、1店舗目をまず経営するという形ですね。

経営は株と同じで「絶対勝てる」ということはないので。

株の場合は買う前にどれくらい下がるかを見て、そこに来たら売るという流れなんですけど、僕の場合は半年後、1年後を見据えてその業種でどこまで行けるか、どれだけ勝てるかっていうのを考えて行動しています。

 

聞き手:では、今後仕事で力を入れていきたいことは何ですか?

山下さん:実は本を読むのは苦手なんですけど、全部自分の知識にして、勝てるような仕組みを考えるのは好きなんです。

仕事に必要なマーケティングについても全部本を読んで勉強しましたし、「芋ぴっぴ。」のTwitterに関しても自分で発信して宣伝したいと思って、発信力もつけるよう心掛けています。

その成果か、ネット通販も今かなり好調です。売り切れ状態が続くような、そんな仕組みを今意識して作っているところです。

 

聞き手:なるほど、そこでノウハウを作って、フランチャイズに繋げていくという考えですか?

山下さん:そうです。美容室も同じような考え方で進めています。美容室って凄くフランチャイズが多いと思うんです。ライバルというか。

ですが、美容業界は美容師さんが店舗で働いて実績を積んでからフランチャイズをする方が多くて、その流れが外部からはあまり見えないんです。

だから他の美容室でフランチャイズをされている方の話を聞いて参考にしたり、改善できる点を全部改善しています。美容室に関しては、本当にゼロから作り上げながら、徐々に加えていっていくことを大事にしています。

 

聞き手:ありがとうございます。

最後に、これからこの本を読む人へのメッセージをお願いします。

山下さん:これからビジネスを始めたいという方に、この本を読んでいただきたいですね。

今あるビジネスモデルや業種で、自分が参入できる隙間を見つけることができて仕組みを作れる段階に行ければ、どんな業種、業界でも勝てると思います。

僕は新しい事業を展開する時、最初に目標を決めないタイプです。

仕組みを作っていけば1店舗、2店舗うまくいった後、「ここから先伸びそうだな」っていうのが見えてくると思います。

最初はリスクを考えながら行動することの方が多いので、そういった視点もぜひ参考にしていただければと思います。

 

聞き手:起業を目指す方や新しいことを始めたいと考えている方に読んでいただき、ぜひ一歩踏み出していただきたいですね。

この度は貴重なお話ありがとうございました!

山下さん:ありがとうございました。

 

「よそ者経営」の詳細はこちら

大手上場企業から個人投資家へと転身し、未経験の美容業界へと挑戦した山下氏。
未経験の業界でオープンした美容室「CIEL」は設立から7年で全国各地に店舗を展開し続けています。

そんな美容業界の革命児、山下氏の成功への歩みと未来への展望はどのようなものなのか。今後新たなビジネスを始めようと思っている方、経営者として現在奮闘されている方は、ぜひ本書をご覧ください!

目次:
第1章 ディーリング部は天国
第2章 デイトレーダー「ヤーマン」誕生
第3章 ブルーホール、見つけた!
第4章 天空の美容室オープン!
第5章 強い美容室を目指す
第6章 苦難の日々
第7章 事業を拡大する
第8章 出会い そして 決別
第9章 コロナ危機を越えて
第10章 僕の経営戦略

アマゾンURL
https://www.amazon.co.jp/dp/4344933613/

 

 

出版 資料

投稿者プロフィール

マーケティング出版プラス編集部
マーケティング出版プラス編集部
学生や子育て中のママなど、様々なバックグラウンドを持つメンバーが所属。

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