自由と豊かさを手に入れる 60歳からの暮らし方(浅沼静華・著)

今回は書籍『自由と豊かさを手に入れる 60歳からの暮らし方』を出版されました、らくらホールディングス 代表取締役の浅沼静華様にお話をお聞きしました!

「粋な、生き方」とは何を伝えたい言葉なのか、出版にかけた想いなどについて見ていきましょう。

浅沼 静華(あさぬま・しずか)

らくらグループ 代表
株式会社らくらホールディングス 代表取締役
ファイナンシャルプランナー(AFP)

1990年聖心女子大学卒業。
サンフランシスコ留学を経て、アメリカで貿易の仕事に従事。
その後、スイスの日系証券会社で現地採用社員となり、投資ファンドの運営会社を設立。
2008年、介護事業を行っていた父親が脳出血で倒れ、3年間は日本とスイスを往来しながら仕事と介護を両立させていたが、
2011年に父の事業を承継する決意をして、20年近い海外生活に終止符を打って帰国。
2012年に、シニア世代が自分らしく自立した心で、“粋に”生きる社会の実現を目指し「らくらグループ」を発足させた。

聞き手:こんにちは。まずは浅沼さんの経歴と現在のお仕事について教えてください。

浅沼さん: 私は札幌生まれ札幌育ちで、大学進学の際に東京へと移住しました。その後アメリカのサンフランシスコやスイスで20年ほど生活していましたが、父が倒れたことをきっかけに札幌に戻り、父の介護事業を引き継ぎました。

私が事業を引き継いだ際には、第二創業期という形で社名変更や配食サービスへの事業展開を行いました。

さらに、2016年株式会社らくらホールディングスを親会社とする、らくらグループを組織し、代表取締役として総勢410名の職員と一緒に札幌で働いています。

 

聞き手:なぜ新たに配食サービスを始めようと考えられたのですか?

浅沼さん: 高齢者の事業の中で唯一の楽しみであり絶対に欠かせないものは食べることです。

高齢者にとって一回のお食事は、それが唯一の食事という意識で、非常に重要視しています。
私の父は寝たきりの状態で施設に入居して静養しているのですが、元気だったときは施設の職員に「美味いもの作ってくれ!これが最後の食事になるかもしれないから」という事をいつも言っていました。

「心に通じる道は、胃を通る」、世界中を食べ歩いた作家、開高健さんの言葉ですが、年齢性別に関係なく、美味しい食事は人の心を豊かにしてくれると思います。

私自身も食べることが好きなため、一緒に食事をする人達、その雰囲気をとても大切にしてきました。施設にご入居している高齢者の皆様にもこの想いを形にして提供したいと考え食事には力を入れています。

また、札幌での施設が増えたことをきっかけに、自社施設の高齢者だけではなく、広く食事の提供を含めた新しい形のサービスを提供するために配食サービスも始めました。

 

聞き手:出版のきっかけについて教えてください。

浅沼さん:実は、出版のことはまったく考えていませんでしたが、出版社さんから何度も熱心なお誘いを受けました。

私たちが目指す高齢社会へ向けての考えをホームページ以外からも多くの人に知ってもらうことで、より身近なものにできると言うことと、あとは職員教育にも繋がると説得をされたのがきっかけです。

「発信しなければ伝わらない」と指摘され、言われてみれば確かに!と思って。

その結果、本を読んだ色々な人にお声をかけて頂き、私達のビジョンに興味を持って貰えたことを実感しています。また、求職者の中に既に本を読んで決めてくれたという方もいて出版して良かったと思っています。

 

聞き手:本のテーマはどのように決められましたか?

浅沼さん:本のテーマについては担当者さんからアドバイスをいただき私が決めました。

「これからのシニアに向けて」というお話をいただいていましたが、私たちのビジョンが「粋に、生きる世界へ」となっており、これからのシニアの社会がどうなっていくかということをホームページでも謳っているため、これからターゲットになるであろう50~60代の世代に向けて発信したいということで「60歳からの暮らし方」というテーマになりました。そこに、サブタイトルということで「自由と豊かさを手に入れる」とつけ足していただいています。

 

聞き手:この本のターゲットの読者はどのような年代の方でしょうか?

浅沼さん:50~60歳くらいの方をターゲットにしています。

当初は女性の方が主な購買層かと思っていたのですが、男性の方にも多く購入していただいてると聞いて嬉しかったです。

 

聞き手:男性にも支持されているんですね!なぜ多くの男性に支持されていると思われますか?

浅沼さん:おそらく、女性の場合は自分たちの未来や親の世代の悩みを話せる相手が周りにいますが、男性は中々そういう話ができないからではないでしょうか。

でも実際に親のことで悩んでいる男性の方はいますから、タイトルを見て、何かヒントを探して手に取るのだと思います。

 

聞き手:書籍で、も力を入れた部分はどこですか?

浅沼さん:第4章の「体力が衰えても生きがいは見つかる」の部分です。

60歳になるとできることが少ないから諦めるというイメージがありますが、何でもいいから社会の役に立つことが生きがいに繋がるんです。こういう考えはこれからの日本の未来を作っていく上ではとても重要で、団塊の世代の思考・活動になっていけばよいと思っています。

 

聞き手:第4章は趣味・仕事編となっていますが、印象的な部分として「働くという言葉には傍を楽にするという意味がある」とありますが、これはどういった思いから書かれたんですか?

浅沼さん:個々の章にも書いてあるのですが、若い時の仕事観と年齢を重ねてからの仕事観は変わると思うんです。

若い時は家族や生活の面があるから稼ぐのが第一なのですが、あらゆることが落ち着き始めた50~60代になってくると、あくせく働くというよりは誰かの役に立ちたいという自分の価値観をどのように表現して世の中に貢献するか、にシフトすると考えています。

マズローの欲求5段階説にもあるように、自己実現という最終段階や、さらに上の社会貢献の段階に仕事観がシフトしていくように思います。

そういう意味で、「傍を楽にする」という言葉は、世の中のために尽くすという意図を込めて使っています。

 

聞き手:本書の中では色々な事例も紹介されていますが、そのインタビューをする際に共通して意識したことはありますか?

浅沼さん:共通して意識したのは、私たちのビジョンである「粋に、生きる」が、具体的にどういうことを言っているのかを伝えることです。

私たちは「粋に、生きる」とは精神的に自立することだと捉えています。

年を重ねてから誰かに頼るのではなく、精神的に自立して自分でできることを増やし、人の役に立つことがシニアの人生の時間の充実に繋がると考えています。

今までとは違った楽しみを味わえるってもらえるような人生こそ「粋」だと考えているため、そこを強く訴えたいです。

 

聞き手:ビジョンである「粋に、生きる」について教えていただけますか?

浅沼さん:私はヨーロッパやスイスなど海外での生活が長いのですが、海外の高齢者は精神的にとても自立しているんですね。寝たきりで亡くなる際も、死に方を自分で選択できるなど日本では驚くような事ばかりなんです。また、元気な高齢者の方は、自分が積み重ねてきた経験や技術を後世に伝えたいという傾向がとても強いと感じました。

一方、私が日本に帰国した際にとても驚いたのが、施設にいる入居者の方は皆でテレビをぼーっと見ているだけだったんです。介護員はバタバタと忙しそうで、誰も入居者に目を向けておらず、介護者も無気力で全てを諦めていて、存在自体消え去っていくようで悲しく思いました。

日本は世界で先駆けて高齢化が進んでいるにも関わらず、現状を見て「これでいいのか」と強く思ったのを今でも覚えています。

一方、たまたま弊社が運営する施設に行った際に、ある介護員の方が非常に優しくお客様に話かけていて、その方も楽しそうにしているのを拝見しました。

そんな光景を見て、介護事業というものが非常に属人的であると感じました。良い介護員はお客様都合でサービスを考えますが、そういう介護員が少ないと自分都合で物事が進みます。それはとても切なく感じましたね。人生の最後に行き着く施設がこれでいいのかと。

だから、介護施設に入る前から自分で選択できる喜びを味わい、自立とはどういうことかを体験できれば、それを維持するために努力できると思ったんです。そしてそれを私達の会社でアドバイスしたり、サポートしたりできれば良いなと考えています。

高齢者施設にただ入るのではなく、最後の最後まで人の役にたち続けることの重要性を感じることは、海外の人ができて日本ができない訳が無いと思います。そういう世の中になれば、若い人も日本人の高齢者がカッコいいと思って貰えるんじゃないかと思っています。

そうやって粋な高齢者が沢山増えたら若い人も夢が持てるし、未来を明るく捉えられるような企業活動がしたかったため、「粋に、生きる」という言葉を考えました。

 

聞き手:「粋に、生きる」という言葉は、若い人や介護員の方に対しても思いが込められているのでしょうか?

浅沼さん:そうですね。私は、介護事業は人のサポートはもちろんですが、粋な生き方をコーディネートする人の集団だと思っています。

実は働き方や考え方次第で、ものすごくクリエイティブな仕事なんです。

「粋に、生きる」の考え方を持った高齢者が増え、この人みたいになりたい!と、そういう人が増えると、より「粋に、生きる」という考え方が世の中に浸透していくと考えています。

例え寝たきりになっても、常に笑顔を見せて介護員を喜ばせる方も沢山いらっしゃいます。それも「粋」な最期と捉えて、その状況を作るのはまさに私達の仕事だと考えています。

 

聞き手:書籍の中で、特に読んで欲しい部分はありますか?

浅沼さん:再度になりますが、第4章の「趣味・仕事編」は、ぜひ読んで欲しいです。

自分が歳を取ったとき、子育てや仕事も終えて時間ができて、何をすれば良いか迷ってしまう方が多いんです。

急に自分が周りから見放されているように感じて、ストレスを感じやすくもあります。

そのため、歳を取ってからやることの選択肢を増やすために、若い内に色々とチャレンジすることが大事です。色々な人たちとお付き合いをして、知識や経験を身につけるのが早ければ早いほど、シニアになってからやりたいことを見つけるチャンスが増えます。

そのため、早いうちに色々なことに好奇心を持ってチャレンジして欲しいですね。

あと、第一章に出てくる様々な粋な人達も参考になるのではないかと思います。

 

聞き手:今後力を入れて発信したいことなどはありますか?

浅沼さん:情報発信の面でいうと、SNSをはじめたいと考えています。

せっかく著書を出しましたので、粋な高齢者だなと思う方を積極的に紹介しながら、どんなところが粋なのかをもっと詳しく解説していきたいですね。

粋な生き方を身近なものにし、明るい世の中を作るために、SNSで紹介できると良いかなと考えています。

 

聞き手:今後の積極的な情報発信も楽しみにしています!本日はありがとうございました。

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投稿者プロフィール

マーケティング出版プラス編集部
マーケティング出版プラス編集部
学生や子育て中のママなど、様々なバックグラウンドを持つメンバーが所属。

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