本をプロデュースする出版プロデューサーとは【本を出したいなら必読】

 

仕事で培ったノウハウをまとめたい人、趣味の成果を披露したい人、自らの事業をPRしたい人など、本を出したい人は世の中にたくさんいます。

その一方で、本を出版するためにはどうしたらいいか、どうやったら本を出版できるかよくわからないという人も多いでしょう。

世の中にはこのような悩みを受け止め、寄り添い、導いてくれる「出版プロデューサー」という職業があることをご存じでしょうか。

 

今回は、出版プロデューサーとはどんな職業か、どんな出版プロデューサーに依頼するといいかを解説します。

本を出すイメージが広がりますので、ぜひ参考にしてください。

 

 

出版 資料

 

 

本を出版する出版プロデューサーとは?

出版プロデューサーとは名前の通り、出版する際にプロデュースをしてくれる人のこと。

本の出版における責任者としての役割を担ってくれる存在です。

 

出版プロデューサーは、著者を発掘し、出版社や編集者に売り込み、本を出版に導くのが仕事です。

本のプロデュースといえば編集者のイメージがありますが、実は出版プロデューサーが手掛けたベストセラーも数多く存在します。

 

仕事や趣味の世界では実績があっても普段は文章は書かない、ブログを続けていたけれど本をまるまる一冊書いたことがない、そんな人でも出版プロデューサーが作家デビューへの道を開いてくれます。

 

 

出版プロデューサーとはどんな仕事をしている?

出版プロデューサーは、一言で表すと「著者と出版社をつなぐ」ことを仕事にしています。

ここでは、大きく4つの項目に分けて説明していきます。

 

著者の発掘

出版プロデューサーの最初の仕事は、著者の発掘から始まります。

 

本を出版する場合、出版社から出す商業出版が一般的です。

商業出版であれば全国の書店に本が並ぶため、著書がベストセラーになる可能性があります。

自らの事業について書いている本であればPR材料にもなるため、実績や売上がアップするかもしれません。

 

しかし、商業出版をするには出版社に企画を応募して採用されるか、発信内容や活動が編集者の目にとまってスカウトされる必要があります。

どちらも非常に狭き門で、出版不況の昨今はますます厳しいのが現状です。

 

本を出版できればいいのであれば自費出版でも良さそうなものですが、それでは限定的な販路しか確保できません。

また、販路を拡大するにしても、追加料金で費用がかかります。

 

そんなときに頼りになるのが、出版プロデューサー。

出版社の息がかかっていないけれど、売れる見込みのある著者を発掘し商業出版へ向けて動いてくれます。

それだけでなく、初めての執筆活動となる著者の心細い気持ちを励まし支えてくれる、まさに期間限定のパートナーのような存在です。

 

なお、著者の発掘は出版プロデューサー自らネットやテレビ、雑誌などを見てスカウトしたり、出版社と同じく自社サイトへの応募、紹介を介したりして行います。

 

企画書の作成アドバイス

出版社に本の出版を申し込むには、通常は著者自身が出版企画書を書いてプレゼンする必要があります。

ですが、ほとんどの人は出版企画書など書いたことがないため不安になるでしょう。

 

そこで、出版プロデューサーが間に入り、企画へのアドバイスや出版企画書の書き方について細かく指導してくれます。

 

また、著者に内容をヒアリングして、出版企画書を作成代行してくれる出版プロデューサーも存在します。

出版プロデューサーは企画書の作成に慣れているため、短期間で採用率の高い企画書を作成することができるのです。

 

作成代行を希望の場合は、必ず申し込む前に可否を確認しておきましょう。

 

出版社へ企画の売り込み

出版企画書が完成した後は、出版プロデューサーが売り込みを代行してくれます。

出版プロデューサーは自らが過去に出版やプロデュースをした際の実績と人脈を駆使できるため、出版社へ売り込む経験も豊富です。

 

出版プロデューサーのなかには、ベストセラーを出したことがある人、元編集者として働いていた人などもいます。

 

本の出版においては、著者と編集者の相性も大事です。

相性の良い出版プロデューサーであれば、企画採用後も安心して本の制作に入れるでしょう。

 

本の販促活動

出版プロデューサーのメインの仕事は企画が採用されるまでであり、本の出版や販促活動は出版社側で行います。

 

しかし、なかには少数ながらも、書籍の販促活動までサポートしてくれる出版プロデューサーもいます。

初めての執筆活動で心の余裕がない著者にとっては、販促活動まで考える余裕がないため非常にありがたい存在です。

 

なんと著者が執筆に励んでいる間に、プロデューサーが出版社に販促計画を提案してくれるのです。

出版不況の現代では、本の内容が良ければ売れるとは限りません。販促活動も重要なだけに非常に助かります。

 

ただし、販促活動についてはプロデューサーごとにスタンスや対応範囲が大きく変わってくる可能性があります。不安な場合は事前に対応範囲を確認しておきましょう。

 

なお、さらにごく少数ですが、2冊目以降の出版につなげられるように、著者自身のブログやSNS、メルマガなどの活動についてもアドバイスをくれるプロデューサーも存在します。

このようなプロデューサーに出会えると、自分の提供するサービスを通じてブランディングが可能です。

その結果、固定ファンを獲得し、2冊目以降も安定した売上を維持できる可能性があるのです。

 

 

 

どんな出版プロデューサーに依頼すればいいか?

出版プロデューサーは、著者を知識面だけでなく精神的にも支えてくれる、ありがたい存在です。

しかし、同時に出版プロデューサーの実績やサポート範囲には個人差があるのが現実です。

 

そこで、出版プロデューサーのなかでもどんな人に依頼するのがベストか、選び方のポイントについて解説します。

 

自分自身で本を出版した経験がある

本を出したことがある人は、出版企画書を書き、編集者に売り込み、本を執筆し、本の販促活動についても目の当たりにしています。

 

つまり、採用される企画書が書けるようになるまで、企画書が採用されるまで、原稿を最後まで完成させるまで、本が出版されて売れるまでの不安な期間を経験済みの先輩です。

そのため、出版プロデューサー自身が本を出版した経験があるかないかによって、サポート内容の説得力が変わってきます。

特にベストセラーを出したことがあるプロデューサーは、自らが企画力に優れている可能性が高いです。

出版企画書を書く際にも有用なアドバイスをもらえるため、次回以降の作品にも活かせます。

 

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プロデュース実績がしっかりしている

出版プロデューサーは出版社に人脈を持っているほうが有利なわけですから、売り込み実績の確認も必須です。

 

・元編集者である

・過去のプロデュースした本が50冊以上ある

・プロデュースしてベストセラーになった著者がいる

 

このような実績は直接聞けば答えてくれるでしょうし、信頼の置ける実績があるプロデューサーなら本人のサイトからでも確認ができるはずです。

ただし、実績のある忙しい出版プロデューサーは依頼料が高い可能性がありますので、その点は考慮しましょう。

 

編集者以外の人脈も持っているか

本の出版にあたって必要な人脈は、編集者だけではありません。

本のデザイナー、イラストレーター、装丁、カメラマン、場合によってはライターにも手伝ってもらう可能性もあります。

 

そのため、出版プロデューサーは出版はもちろん、上記のような制作に関する人脈も持っているかどうかを確認しましょう。

また、本を出版したあとの販促活動も非常に重要ですから、大きな書店にも顔が効くプロデューサーを選べるとベストです。

 

まとめ

出版プロデューサーの仕事内容について説明しました。

一番必要となるのは著者自身が持っている実績と優れた企画ですが、本の出版経験がない人にとって出版プロデューサーは非常に心強い存在です。

 

ただし、対応してくれる範囲やサポートの内容、実績は人それぞれです。出版社で直接採用される場合と違い、お金もかかります。

依頼する場合は、できるだけ不安を取り除き、安心感を与えてくれるような出版プロデューサーを探しましょう。

 

出版 資料

投稿者プロフィール

マーケティング出版プラス編集部
マーケティング出版プラス編集部
学生や子育て中のママなど、様々なバックグラウンドを持つメンバーが所属。

出版をもっと身近に感じてもらうために、自分の家族や友達にも読んでもらえるような、分かりやすく丁寧な記事づくりを心掛けています。

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