コロナ禍により不要不急の外出が避けられている中、本の需要が高まっています。
出版科学研究所の調査によると、紙と電子の合計推定販売額が昨年よりも4.8パーセント多くなり、2年連続で前年を上回る結果となりました。
合計推定販売額のうち、電子出版の売り上げは前の年を28.0パーセントも上まわる大幅な伸びとなり、その中でも電子コミックは爆発的なヒットとなった漫画の影響を受けて、前の年より31.9パーセント増えて全体の9割近くを占めました。
電子書籍の売り上げが伸びて需要が高まっていことの背景には、パソコンやスマホなどがあればいつでも読むことができ、収納スペースがいらないという手軽さや新型コロナウイルスの影響から自宅で過ごす時間が増えたこと、漫画のヒットなどが考えられます。
目次
コロナ渦により需要の高まった「電子書籍」
需要が高まっている「電子書籍」の出版とは一体何か。
また、電子出版することのメリットについて、以下で説明していきます。
「電子出版」とは?
電子出版とは、電子書籍(デジタル化)された出版物の総称です。
文字や画像、音声などをデジタル化してインターネット上でデータとして、パソコンやタブレット型端末、スマートホンなどを使ってアクセスできる形で提供する出版のことをいいます。
初期の電子出版では、CD-ROMなどの記憶媒体に記録したパッケージメディアが中心でしたが、タブレット型端末、スマートホンなどの機器が充実してきたことと、インターネット配信の大容量化に伴い、現在ではネット配信が主流を占めるようになりました。
電子出版のメリットについて
電子出版することには、さまざまなメリットがあります。
- 最大70パーセントの印税を得られる
電子書籍を出版されると紙書籍による出版と同じように、著者に印税が入ります。
紙書籍での商業出版の場合、著者には10パーセント前後の印税を受け取ることができますが、電子書籍の場合、著者は35パーセント(条件によって最大70パーセント)の印税を手にすることができるのです。
- 電子書籍から顧客リストを得られる
電子書籍内には、外部サイトへのリンクを設置できることもメリットといえます。
メールアドレスを取得するオプトインページへのリンクを挿入しておくと、顧客リストの取得にとても有効な方法となるのです。
- ブランディングも可能
ブランディングとは、類似した商品から区別するための要素となる「ブランド」を形作るための活動のことをいいます。
1つの知識を1冊に集約して出版するのではなく、小出しにして出版してシリーズ化することにより、ブランディングができるのです。
- 誰でも簡単に本を出版することができる
電子書籍は自分の書きたいものを書き、自分の好きなように出版することができます。
自分の力だけで原稿やカバーデザイン、ファイル作成などをした場合には、出版費用もかからず無料で出版出来ることが大きなメリットです。
また、電子書籍なので在庫を抱える心配もなく、修正も簡単に行えます。
他にも、絶版にならないことや書籍の金額を自分の好きなように設定できること、世界中で販売可能などのメリットがあります。
電子出版、自費での費用は?
電子書籍を購入する時、タイトルと共に重要になるのが表紙です。
自分で表紙を用意することもできますが、お金を払って表紙を作ってもらうという選択肢もあります。
安価なものの場合、テンプレートを使うだけなど自由度が低いものも多くあります。予算は5千円程と見積もっておきましょう。
また、電子書籍を出版するには、Epubファイルや専用のファイルを準備する必要があり、それぞれのストアの基準に合わせて作成しないと出版することができません。
Epubファイルが作れるフリーソフトもありますが、自力で作るのが難しい場合には有料サービスがあります。
料金は安くて5千円ですが、通常は1万円はかかります。
スキル提供サービス(ココナラなど)で、それぞれ請け負ってくれる人を探すのもひとつの手段となります。
これさえ押さえれば売れる書籍に!作り方のポイント
電子書籍の作り方のポイントには、
- 自分だけのオリジナルテーマ・コアキーワードを決める
- 「オプトインリンク」の設置でリンクを有効活用する
- ソーシャルメディアを有効活用する
などがあります。
それぞれの詳しいことは、以下の通りです。
自分だけのオリジナルテーマ・コアキーワードを決める
電子書籍を探す時、テーマやキーワードで検索することは多いでしょう。
たとえば、小説の場合だとファンタジーや異世界、ミステリーといったキーワードが浮かびますが、この中心となるキーワードのことをコアキーワードといいます。
検索の網を広げる意味と、よりニーズを明確にするという目的があるため、コアキーワードの他にサブキーワードを組み合わせて付けます。
また、キーワードを選ぶ際には主観的ではなく、最も検索度の高いキーワードを探しましょう。
「オプトインリンク」の設置でリンクを有効活用する
電子書籍の特徴の1つとして、動画やホームページなどの外部サイトへのリンクを貼り付けられることが挙げられます。
中でも、集客に役立つのは「オプトインリンク」です。
オプトインリンクとは、顧客の同意の元メールアドレスを登録してもらうオプトインページへのリンクのことです。
電子書籍を購入し読了した後のモチベーションが高いうちにオプトインページに誘導することが、集客に繋がります。
多くのオプトインページでは、メールアドレスを登録すると優良な情報などをプレゼントするページになっているのが一般的です。
ソーシャルメディアを有効活用する
電子書籍を出版した後は、ただ購入されるのを待つだけではなく、出来る限り積極的な告知などの宣伝活動をしましょう。
ネット広告を利用するという方法もありますが、おすすめはfacebook、ブログ、YouTubeなどのソーシャルメディアを有効活用することです。
「いいね!」やコメントがつきやすく、タイムラインで作品を紹介すると口コミが広がりやすいです。
また、動画の場合は10分や20分といった長めの動画より、書籍を紹介する内容や知識を3分程度の短い動画にして複数アップする方が検索キーワードにひっかかりやすくなるので効果的です。
まとめ
新型コロナの影響から需要が増え、電子書籍の販売数は伸びています。
誰でも簡単に電子出版することができ、印税も最大で70パーセントもえられるなど、メリットも多いことから今後もさらに需要が伸びると予想されます。
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