「自分で書籍を出版するのは難しいのでは」
「どのくらいの費用がかかるのか」
といった悩みを抱えている方も少なくないでしょう。
出版の経験がない場合は何から始めれば良いのか、どのくらいの費用がかかるのかなどわからないことが多いため不安に感じるものです。
しかし、自分で出版するのは意外と簡単で、やり方によっては初期費用なしで出版することができます。
今回は、自分で本を出版する方法をご紹介していきます。
自分で出版する場合のメリット
自分で出版を行う場合、作業数はかなり増えますが、一方でメリットもたくさんあります。
以下で、自分で出版する場合のメリットを4つ挙げます。
自分のやりたいように作れる
出版社経由で商業出版をする場合、執筆テーマが最初から指定されていることが多く、完全に自由に作成できるとは言えないでしょう。
出版社経由の商業出版の場合、当然売れるための本を作る必要があります。
そのためにはトレンドや需要などもしっかり抑えなくてはなりません。
トレンドや需要は刻一刻と変化しているため、出版社はどのようにすれば売れるのかをリサーチしています。
そのリサーチの結果から売れるテーマを絞り込みます。
このため、商業出版の場合には自分の好きなものを好きに描くということは難しいでしょう。
その点、自分で出版する場合は、テーマやトレンドを気にすることなく好きなものを好きな表現で書くことができます。
自分自身の考えやストーリーをそのまま反映したいという場合、自分で出版するという方法が良いでしょう。
自分のやりたいように自由に作れるという点が、自分で出版する場合の大きなメリットです。
費用がかからない方法もある
自分で出版した場合、気になるのは費用ですよね。
費用は10万~1,000万円程度ととても幅広く、貯金を切り崩してなんとか出版したというケースも少なくありません。
特に自分で時間と手間暇をかけて作り上げた作品のため、クオリティを求めているうちに想定よりも費用が高額になってしまうことも考えられるでしょう。
もちろん、その全てが自己負担となるため、人によっては痛い出費となることもあります。
自分で出版する方の中には、クラウドファンディングで費用を募って出版するという方もいます。
この方法を使うことで、費用はほとんどかからずに出版することができます。
費用面が気になるという方は、クラウドファンディングの活用を検討してみてください。
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還元率が高い
出版社やコンサルなどを経由して出版した場合には、手数料を支払う必要があります。
出版社やコンサルにマージンを取られる割合は意外と多く、思ったよりも手元にお金が入らなかったというケースは少なくありません。
一方で、自分の力だけで出版まで行った場合、そういった心配はありません。
売れた分全てが自分の利益として入ってくるため、書籍が爆発的に売れた場合は利益も大きくなるでしょう。
還元率だけを考えれば、自分で出版した方がメリットは大きいといえます。
誰でも挑戦できる
商業出版の場合、出版社から見て売れる本を書ける作家だと思ってもらう必要があります。
たとえば、話題になった人物や実力のある作家、トレンドに即した内容を書いてくれるコラムニストなどです。
つまり、出版社を通して商業出版をできる人間は限られており、誰でも出版できるというわけではないということです。
一方で、自分で出版する方法はどんな方でも挑戦可能です。
初期費用ゼロ! おすすめ出版ツール
一般的に自分で出版する場合、費用がかなり高額になるイメージがあるのではないでしょうか。
しかし、初期費用ゼロで利用できる出版ツールを使うことで、費用をかけずに出版することが可能です。
以下で、おすすめの出版ツールを2つご紹介します。
アマゾンPOD
大手サイトのアマゾンが行っているサービスで、完全無料で紙媒体の本を作ることができるというものです。
販売した本の10%程度は印税として支払うことになりますが、初期費用は必要ありません。
また、オプションを選択することで、有料にはなるもののさらにクオリティを上げることができます。
オプションをつけるかどうかはもちろん自由なので、予算に応じて選択するとよいでしょう。
アマゾンPODは、紙媒体での出版になるため、形に残すことができるのもメリットの1つです。
本棚に自分が作った本が並んだときには、なんともいえない感動を味わうことができるでしょう。
紙媒体で費用をかけずに出版したいという方に、おすすめの方法です。
電子書籍
電子書籍は紙媒体と比較すると、かさばらずにすぐに読むことが可能なため、若い世代を中心に人気です。
小さな電子機器の中に、数万冊の本のデータが入ります。
電子書籍での出版を選択すると、多くの場合は費用として10万円前後かかります。
なかには無料で出版できるものもありますが、その場合はPODと同様に本の売上金から10~20%引かれるというシステムであることが多いです。
手元に紙として残すことはできなくても、データとして持っておくことができるためとても便利です。
また、遠方に住んでいる家族や知人に読んで欲しいときなどにも、手軽にダウンロードするだけで読めることも電子書籍の大きなメリットです。
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自分で出版する場合のデメリット
自分で出版しようと考えている方は、そのデメリットもしっかり知っておくことが大事です。
以下に、3つのデメリットを挙げていきます。
費用がかかる
無料で本を出版できるサービスはあるものの、売り上げの一部を支払わないといけないように、費用がどうしてもかかってしまうというデメリットがあります。
また、無料で作ろうと思っていたものの、結果的にはオプションをつけて有料で作ったという方も少なくありません。
本を作っているうちに愛着やこだわりが出て、妥協したくなくなる方がほとんどなのです。
印税が全て自分の手元に入ってくる分、初期投資も全て自己負担になるということを理解しておきましょう。
本屋に本を取り扱ってもらえない
本屋に本を置いてもらいたいと考えた場合、本屋とのコネクションがなければ置いてもらうことは難しいです。
一方で出版社は本屋業界のコネクションがたくさんあるため、出版社経由で商業出版した場合には本屋に置いてもらえる可能性は高いと言えます。
自分で出版する方で、もし本屋にこだわりがない場合には、オンラインショップで販売を行うことが非常に有効です。
アカウントさえあれば誰でも自分の作品を販売できるため、自分で出版を行う方はそちらを検討してみましょう。
売れにくい
「どんな本なのか」、「誰が書いているのか」の2点を見て興味を持つ読者は多いです。
無名の人が書いた本に興味を持ってもらうのは、かなりハードルが高いと言えるでしょう。
芸能人などの著名人が書いた本が売れやすい傾向にあるのは、知っている人が書いた本だからという要素が強いのです。
また、本屋のポップで作品を知ったという方も少なくないため、本屋に本を置かない場合には宣伝方法を工夫する必要があります。
一方で出版社を通した場合、本屋に売れやすくなるよう工夫してもらうよう依頼できたり、販売面積を大きく確保してくれるよう依頼したりすることもできます。
そうすることで、人の目に触れやすくなり、売れやすくなります。
自分で出版する際は、出版社を通した場合に比べて圧倒的に売りにくいというのは大きなデメリットといえるでしょう。
まとめ
自分で出版するのは意外と難しくなく、工夫次第では初期費用なしで出版することも可能です。
自分で出版する場合はテーマや構成も完全に自由にできるため、表現したいものをそのまま本にすることができます。
ただし、ここでも挙げてきた通り、自分で出版作業までを行う場合にはさまざまなデメリットもあります。
メリットとデメリットの両方を理解し、自分に合った出版方法を選択すると良いでしょう。
投稿者プロフィール
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学生や子育て中のママなど、様々なバックグラウンドを持つメンバーが所属。
出版をもっと身近に感じてもらうために、自分の家族や友達にも読んでもらえるような、分かりやすく丁寧な記事づくりを心掛けています。
これからも有益な記事を日々発信できるよう、尽力していきます!
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