自費出版を代筆する方法と費用

自費出版してみたいと考えている方の中には、小説やエッセイを書き溜めている訳ではないという方もいるのではないでしょうか。

そんな場合には、小説やエッセイ、詩などの代筆を依頼するという方法があります。

そこで今回は、自費出版を代筆する方法と、その費用について紹介します。

 

 

出版 資料

 

代筆=ゴーストライターとは

代筆とは、小説やエッセイ、自伝など、書けない、書く時間がない本人に代わり、作品の制作を代行することをいいます。

ゴーストライターとは、作品を制作してもその作者として名前が公表されることがない作家や、代作や代筆を職業としている作家のことです。

ゴーストライターに対し「構成」や「編集協力」など、曖昧な名目で奥付などの形で名前が出る場合もあります。

ゴーストライターは、「著者」となる人物のインタビューなどから情報を収集して作品を作り上げることもあれば、著名人のブログ記事を書くゴーストライターもいるとされています。

ゴーストライターが手がけた代筆以外の作品で注目を浴びて成功した場合、ゴースト時代の作品の名義を表に出し、復刊されることがあります。

 

「口述筆記」「リライト」の2パターン

「口述筆記」とは、ゴーストライターがインタビューなどの取材を通し、「著作者」が話したことの一言一句をそのまま文章に起こしていく方法です。

口述筆記では、1回の取材に2時間から3時間をかけ、取材は4回から5回行うのが一般的ではありますが、時には8時間から10時間もの長時間取材する強行スケジュールもあります。

この時、ゴーストライターと「著作者」との関係や相性が合うかどうかが重要となり、それによって原稿のできが左右されるといえます。

「リライト」とは、「著作者」の書いた文章に対して加除修正し、まとめていくことで読みやすく編集する方法です。

また、すでに行われた講演や、書き上げてきたメモ、ブログや日記、SNS上での発言などのあらゆる記録をまとめ、原稿にしていくこともリライトにはいります。

リライトの場合には、必ずしも取材しなければならないという訳ではありません。

ゴーストライターにも、ジャンルによっての得意不得意はありますが、取材する場合には、そのスケジュール調整や、取材前に準備や共有しておく資料やデータなどについてはしっかりと「著作者」と確認しておかなければなりません。

 

代筆を依頼する方法

ライターに代筆を依頼する場合の探し方や契約方法には、注意しておかなければならない点があります。

ライターを探して依頼するためには、「候補者を探す」ところから始め、「執筆する内容に見合ったライターを選定」、「ライターと交渉」という流れがあります。

ライターに依頼する際のポイントを押さえておきましょう。

候補者を探す

ゴーストライターを探すためには、「編集プロダクション(マスコミ関連企業)への依頼」、「求人を出す」、「クラウドソーシングで探す」、「ライターと直接コンタクトをとる」などがの方法があります。

ある程度の費用がかけられる場合には、求人サイトや求人情報誌、チラシなどの求人媒体でライターの募集をしたり、編集プロダクションに依頼したりしましょう。

また、費用をかけなくても、メディアやブランドがある企業の場合には、自社サイトにて求人募集を出し、募集するという方法があります。

あまり費用がかけられない場合には、クラウドソーシングを利用し、安い単価でも引き受けてくれるライターを探したり、ブログやSNSでの発言などから自分に合うライターを探したり、新聞や雑誌などで記名記事を書いているライターに直接コンタクトを取ったりしましょう。

執筆する内容に見合ったライターを選定

ライター候補の中から、実際に依頼するライターを決める場合、複数いる候補の内、自分に合ったライターを見つけることが重要です。

そのために、ライターを選ぶときのチェックポイントがいくつかあります。

書いてほしいジャンルの執筆実績の有無

それぞれのライターには、法律・ビジネス・旅行・コラムなど、得意とするジャンルがあるケースが多いため、依頼したい記事のジャンルに近いライターを選びましょう。

得意ジャンルに合わない場合でも、そのジャンルの執筆経験があれば慣れている可能性が高いので、全く執筆経験がないライターに依頼するよりも安心できます。

ライター経験歴

ライターは初心者や未経験者も多い職種で、経験の浅いライターの料金は低価格です。

しかし、文章を書くことに慣れていなかったり、依頼の途中で連絡が取れなくなったりといったトラブルが発生するケースもあります。

未経験者や経験の浅いライターが必ずしもトラブルに繋がることはありませんが、しっかりとした経験のあるライターを選んだ方が安心です。

対応の速さ

多数の仕事を並行して受注しているかどうか、メールをこまめにチェックしているかどうかなど、ライターによって対応の早さはさまざまです。

思った以上に連絡が遅かった場合は、納期に送れる可能性もありますので、発注前にメールなどをして確認し、出来る限り返信の早いライターを選んだ方が安心できるでしょう。

相性の良さ

言葉の感覚や意識が違うと、伝えたいことが伝わらずにストレスを感じてしまうことがあります。

発注前に連絡を取り合ってみて、できる限り相性の良いライターかどうかを判断しましょう。

ライターと交渉

依頼するライターが決まったら、引き受けてもらうための交渉を始めます。

交渉時に依頼の内容がまとまっていないと引き受けてもらえない場合がありますので、交渉までにライターに伝えることをまとめておきましょう。

では、どのようなことを決めておけばいいのでしょうか。

依頼する際に伝えたいこと

【メディアの特徴】

作成した記事がどのようなメディアで掲載されるのかを伝えます。

また、読者のターゲット層やどれ位の観覧数があるのかも合わせて伝えましょう。

【記事の目的】

観覧数を伸ばしたいのか、バズを狙いたいのかなど、記事掲載することで何を狙っているのか、なにを達成したいか、その目的を伝えます。

【文字数の目安】

過去の記事や他の記事を参考にして、大まかな文字数の目安を伝えます。

目安を伝えておくことで、記事のボリュームについてのトラブルを避けることができるでしょう。

【費用感】

費用感を伝えないどころか、一切出さないクライアントは敬遠されがちです。

見積を出すにも手間がかかるので、優先度が下がってしまう前に費用感を伝えましょう。

【納期の目安】

納期が決まっている場合には、納期の目安、締め切りを伝えます。

重要なことは、時間に余裕を持って依頼することです。

【記名記事か無記名記事か】

記名記事とは、記事の最後にライターの名前を出す記事のことをいい、無記名記事とは、ライターの名前が一切出ない記事のことをいいます。

無記名記事は引き受けてくれないライターもいるため、後々トラブルにならないためにも初めに伝えておきましょう。

 

代筆以来の費用相場

依頼料金の相場は、どのようなライターに依頼するのかによって異なります。

ライターの得意なジャンルや経験歴などである程度の堂場は決まるのですが、必ずしも質と料金が比例するわけではありません。

周囲の評価やこれまでの実績などを参考にして確認しましょう。

ゴーストライターに依頼する料金の相場は、1冊あたり400,000〜1,000,000円程度、もしくは印税の3~7%となり、この費用には、現行の執筆費用だけではなく、交通費などの実費や手数料も含まれます。

 

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著作権は著者のものに

著作権とは本来、著作物を創作した者に与えられる権利ですので、ゴーストライターが著作者となりますが、著作物を公表した際に「著作者」として表示された者が著作者と推定するという規定があります(第14条)。

また、他人名義で出版する代償として金銭を受け取っていた場合は「著作権の譲渡」となり、著作財産権はゴーストライターになくなります。

 

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まとめ

ゴーストライターに代筆を依頼する際には、自分が出版したいジャンルが得意なライターや執筆経験のあるライターを探して交渉しましょう。

この時、未経験だったり経験が浅いライターは低価格で依頼できますが、後々のトラブルを避けるためには、ある程度の経験があるライターを選んだ方が安心です。

 

 

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マーケティング出版プラス編集部
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