ブランディングでロイヤリティを高めるために必要なこと

自社製品を安定して販売するためには、ブランディングを行ってロイヤリティを高めることが非常に重要です。

ロイヤリティを高めれば他社製品との差別化を図ることができるので、企業の発展に欠かせない重要な要素といえるでしょう。

 

ロイヤリティを高めなければならないということは理解しているものの、そもそも「ロイヤリティ」とは何なのでしょうか。

 

今回は、ブランディングでロイヤリティを高めるために必要なことをご紹介します。

 

 

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ロイヤリティって何?

ブランディングによってロイヤリティを高めるのは、企業にとって非常に重要な課題といえます。

しかし、ロイヤリティとは何かよく知らないという方も多いのではないでしょうか。

ロイヤリティは企業を成長させるために欠かせない要素で、必ず対策しておきたいポイントです。

 

そこで、ここではロイヤリティの概要とロイヤリティを高めることによるメリットをあわせてご紹介します。

 

ロイヤリティとは?

ロイヤリティとは、そのブランドや企業に対する愛着のことを指します。

同じ商品やサービスが他社から発売されたとしても、より自分が好印象を抱いている企業やブランドのものを購入するという方は多いでしょう。

仮に価格が少し高かったとしても、気に入っているブランドのものを選択するかもしれません。

そういった優位性をロイヤリティと呼びます。

また、ロイヤリティは企業のブランディングにより高められることが知られています。

 

サービスや取り扱っている製品によって、適切なブランディングや工夫は異なります。

自社製品の特徴に適したブランディングを行うと、より高い効果が期待できるでしょう。

 

ロイヤリティを高めるメリット

ロイヤリティを高める大きなメリットは、顧客の単価の交渉が期待できるという点です。

世界最大規模を誇るメーカーのAppleを例にとって考えてみましょう。

 

Appleの製品だから信用できると判断してiPhoneやMacなどを購入し、利用している方は少なくありません。

そういった方は他社からより手頃な価格のスマートフォンが販売されたり、高機能をうたったPCが販売されたりしても乗り換えることはほとんどありません。

 

製品のクオリティの高さによる顧客獲得はもちろんありますが、その背景にはAppleのロイヤリティの高さも確実に影響しています。

良い印象を抱いている企業の製品であれば信用しやすく、リピーターにもつながりやすいでしょう。

 

このようにロイヤリティが高い企業はリピーターが増え、客単価も増加します。

売上にも大きく影響するポイントなので、ロイヤリティが企業にとっていかに重要なのかしっかり押さえておくことが大事です。

 

ロイヤリティを高めるために必要なこと

ロイヤリティを高めるのは簡単ではありません。

これは、取扱製品やサービスによって最適なブランディング方法が異なるので、どんな方法がよいのかの判断する必要があるからです。

ブランディング方法の選定はブランドとしての実力やサービスのレベル、製品の特徴から判断しなければなりません。

 

以下で、ロイヤリティを高める際に必要なことをご紹介します。

 

ファンへのコミュニティを形成する

ファンへのコミュニティの形成は非常に重要なポイントです。

ファンが企業に問い合わせを行いやすい環境作りや、ファン同士の意見交換の場などを設けると非常に効果的でしょう。

 

ブランドのファンの意見は企業運営に役立ちますし、ファン同士で会話することでブランドのよさが見えてくることもあります。

まだ試していない商品の情報をいち早く聞ける場になれば、既存ユーザーにとっても有益な場となるでしょう。

 

実際に、ファン同士の交流の場を設けている企業は多くあります。

既存ユーザーにだけ声をかけて行われており、企業によりますが、月に一度から半年に一度程度の頻度で実施されています。

このようにファン同士のコミュニケーションの場を設け、コミュニティを形成することがロイヤリティのさらなる向上につながるでしょう。

 

また、新商品を試すモニターのような制度を採用するのも有効です。その後、モニター同士で会話をする機会を設けるのも良いでしょう。

自社製品やサービスのよさをファンの方に知ってもらうことで、ロイヤリティの向上だけでなく既存ユーザーの流出を防ぎ、新規顧客の獲得にもつながるでしょう。

 

ロイヤリティプログラムの採用

ロイヤリティプログラムと聞くと少し難しい印象があるかもしれませんが、これは多くの場合「ポイント制度の導入」として採用されています。

たくさん購入した顧客には、企業内で通貨として使えるポイントを還元するというものです。

ポイント制度はお得感が強く効果が高いため、企業からも顧客からも人気があります。

 

また、会員ランクなどを設けて他の顧客との差別化を図る方法も有効です。

会員ランクが上がれば上がるほど優遇されるような仕組みを作ると、高ランク会員を目指す方が増えるでしょう。

斬新なポイント制度やキャンペーンを設けることでメディアに取りあげられることもあります。

ロイヤリティの向上だけでなく話題にもなりやすいので、企業独自のロイヤリティプログラムを検討してみましょう。

 

サービスや商品のシリーズ化

サービスや商品が好評だった場合、他の製品もシリーズとして販売してみましょう。

以前購入したものの印象がよければ、新たに発売したものにも関心を持ってもらえるはずです。

 

前回購入した際の商品やメーカーへの好印象が信頼へと繋がり、2商品目からさらに売れやすくなるでしょう。

リピーターの獲得につながるので、人気商品のシリーズ化は売上にも大きく貢献します。

 

前回購入した方が損をすることのないように、グレードアップの具合は調節する必要があります。

追加で購入したいと思えるようなものを考案し、シリーズ化を検討してみましょう。

 

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購入しやすく、使いやすくする

購入しやすいように価格を下げるのは、消費者心理をくすぐる有効な方法です。

バーゲンセールなどと銘打って、限定的に価格を下げるのもよい方法でしょう。

 

価格を下げることによって、既存ユーザーだけでなく「低価格から試してみたい」という新規層の獲得にもつながるので、値下げを行っても売上は上昇傾向にある場合がほとんどです。

大手デパートやショッピングサイトなどでもバーゲンセールが頻繁に行われているのはこのためです。

 

また、単価の安い商品を扱っている場合は、一つあたりの単価を少し下げて複数個でのセット販売を開始するのも有効です。

一つだけ購入するよりもお得だということが伝われば、客単価の上昇にもつながるでしょう。

 

毎回まとめて購入するのが面倒だという方や、複数個購入して家族や知人と試してみたいという層の獲得にもつながります。

 

また、既存ユーザーへのアンケートを実施し、使い勝手の改良を随時行うことも重要です。

使い勝手の向上はロイヤリティの向上にもつながるので、重視しておきたい点だといえます。

 

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商品やサービスの質を高める

ロイヤリティを高めるためには、商品やサービスの質を高めることが非常に重要です。

ファンコミュニティを作ってもシリーズ化しても、製品やサービスの質が悪ければ発展は難しいでしょう。

製品やサービスの質が高ければ、ブランディング戦略がうまくいきやすくなります。

 

さらに、ブランディングによるロイヤリティの向上は、顧客満足度と切っても切り離せない関係にあります。

顧客満足度が高い企業はロイヤリティも高い傾向にあるので、お客様を満足させられるような素晴らしい商品やサービスを提供し続けることが重要です。

 

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まとめ

ブランディングでロイヤリティを高めることは十分に可能です。

ロイヤリティの向上は、企業の製品やサービスの売上を伸ばしやすく、企業認知度を向上させてくれます。

ロイヤリティを高めることで他社との差別化を図ることが可能なので、ユーザーの流出対策や新規ユーザーの獲得にもつながります。

 

効果的なブランディングは取り扱っている製品やサービスによって異なるので、適切な方法の選定が必要です。

自社製品に合ったブランディング方法を選択し、ロイヤリティを高めましょう。

 

 

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投稿者プロフィール

マーケティング出版プラス編集部
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