ブランディングの事例紹介 企業がやるべきこととは (1)

ブランディングの事例紹介 企業がやるべきこと

ブランディングの事例紹介 企業がやるべきこととは (1)

多くの企業が取り入れているブランディング。

消費者に自社の魅力をアピールしたり、他社との差別化を図ったりする場合に役立つ戦略です。

しかし、ブランディングの意味や重要性がいまいち分からないという方もいるでしょう。

今回は、ブランディングの概要や成功事例、失敗事例などを解説します。事例から学んで、ブランディングを成功させましょう。

 

そもそもブランディングとは?

ブランディングというのは、ブランドを形作ることを目的とした活動のことです。

またブランドとは、自社製品と別の製品の差別化を図るために用いられるデザインや名称、マークやキャッチフレーズなどの要素のことを指します。

あらゆる要素を組み合わせて形作ったブランドを消費者に伝えて知ってもらうための活動のことを、ブランディングと言います。

ブランディングの主な目的は「このマークは○○社のあの商品のものだ」、「○○社といえばあのサービスを提供している」などの認識を市場に浸透させることです。

 

ブランドは高級品だけのものではない

ブランドと聞くと、高級ブランドを連想する方がいるかもしれません。もちろん高級ブランドもブランドの1つですが、もっと庶民的で身の回りにある商品やサービスもそれぞれがブランドです。

たとえば「10円のチョコレートといえば○○」、「コーヒーショップといえば○○」のように人々が連想すれば、その企業のブランディングは成功していると言えます。

 

ブランディングの重要性

企業にとってブランディングは重要です。ブランディングによってあらゆる活動が有利になることが期待できるからです。

ブランディングに成功すれば、消費者は「この製品を買うときは○○会社」という意識を持ちます。その結果、広告や集客にそれほど力を入れなくても自然に顧客が集まってくるのです。

多額の費用がかかる広告費を投入する必要がなくなり、その分の費用を製品開発やサービス充実などにつぎ込めるでしょう。

また、競合他社との差別化を図ろうとして価格を下げる必要がなくなります。しっかりと利益を守りながら、顧客の獲得が期待できるのです。

 

ブランディングの成功事例を5つ紹介

では、成功している企業はどのようなブランディングを実践しているのでしょうか。

ここからは、ブランディングの事例を5つご紹介します。

 

スターバックスコーヒー

コーヒーショップとして全国に店舗を展開しているスターバックスコーヒー。街中で見かけたことがある方や、よく利用している方は少なくないでしょう。

そんなスターバックスコーヒーは、コーヒーショップでありながら主役を「人」だと考えています。

人の心を豊かにするためにコーヒーがあり、あくまでも脇役であるという視点を持っているのです。2011年には、ロゴからCoffeeの文字が消えました。

また、スタッフの育成にも力を入れています。アルバイトであっても徹底的に教育し、顧客を笑顔で迎え入れる、美味しいコーヒーを淹れるといった能力を身に付けさせています。

その結果、顧客は店内の居心地のよさやコーヒーの美味しさに惹かれ、スターバックスを特別な存在として捉えていると言えます。

 

マツダ

マツダは、過去に売上が悪化していた際に販売価格を下げるという戦略をとりました。その結果、ブランド価値までもが低下しました。

この状況を打破するためにマツダが行ったのは、ナンバーワンではなくオンリーワンを目指すこと。それまでは競合他社と同じような顧客層をターゲットとしていましたが、よりコアな層へとターゲットを変更したのです。

多くの人に愛されることを目標とするのではなく、「マツダでなければいけない」と言ってくれる2%の人々に向けたブランド作りを実施しました。

その結果、独自のポジションを獲得しています。

 

ダヴ

ダヴは、固形石鹸のブランドとして1957年に誕生したブランドです。

当時、固形石鹸は単に汚れを落とすためのものでしたが、ダヴはそこに「うるおい」という新たな価値を追加しました。現在では世界各国で販売されています。

また、ダヴは「女性の美しさを知ってもらう」というブランドアイデンティティを持っています。

自分の見た目に厳しい目を持っている女性たちに対して、美しさを表面的に捉えるのではなく、それぞれの美しさを発見していこうという価値観を発信しているのです。

このブランドアイデンティティは、多くの女性の共感を呼びました。

 

シーブリーズ

資生堂が展開しているボディケアブランドのシーブリーズ。今では、主に10代の学生が使う商品としてのイメージが定着しています。

しかし、シーブリーズはもともと20~30代男性をメインターゲットとしていました。海で日焼けした肌に使う商品として、売り出されていたのです。時代の流れとともに日焼けをする人が減り、売上は低迷しました。

そこで、メインターゲットを女子高生や10代の若年層へと変更。

その結果、若者が日常的に使用するものとして浸透し、売上の回復を果たしました。

 

ヤンマー

ヤンマーは、主に稲作用農業機械の開発、販売を行っている会社です。

稲作と天気に深い関係があることから、「ヤン坊・マー坊」というキャラクターを用いた天気予報CMが放送されていたことで有名です。ヤン坊とマー坊は多くの人々に定着していましたが、2014年には歴史に幕を下ろしました。

その後「ヤンマープレミアムブランドプロジェクト」を開始。

農業だけでなく、マリンインダストリーやエネルギーなどの分野にも事業を展開し始めました。庶民的なブランドイメージから、高級なイメージへと変身したのです。

 

ブランディングの失敗事例を2つ紹介

ブランディングによって成功した事例は少なくありませんが、全ての戦略が成功するとは限りません。

なかには、失敗したケースもあるのです。ここからは、ブランディングの失敗事例を2つご紹介します。

SKIP

SKIPとは、ユニクロなどを展開しているファーストリテイリングが2002年に立ち上げた事業です。

全国の農家から野菜を仕入れて、インターネット上で販売するという内容でした。SKIPは「スーパーよりも価格が高いが、安全で美味しい野菜が手に入る」ということを売りにしていました。

しかし事業は失敗し、2004年には撤退。

その理由としては、ユニクロが持つ「高品質で低価格」というイメージから乖離していたことが考えられます。

これまでのブランドイメージとあまりにもかけ離れていると、顧客はギャップを感じるのでしょう。

 

GAP

GAPは、ファストファッションブランドとして日本でも多くの店舗を構えているブランドです。

そんなGAPですが、2010年にロゴを変更しました。新たなロゴはシンプルで、決して奇抜なものではありませんでした。

しかし、顧客からは不評の嵐となり、わずか6日で元のロゴに戻されたのです。

あまりにも浸透しているロゴなどを変えることには、リスクが伴うという例だと言えるでしょう。

 

ブランディング成功のために企業がやるべきこと

では、ブランディングを成功させるには、企業はどのようなことをすべきなのでしょうか。

 

消費者の立場に立つ

ブランディングを成功させるには、消費者の立場に立って考えることが重要です。

戦略を立てる前に、消費者が自社にどのような価値を見出しているのかを分析する必要があるでしょう。

あまりにも消費者目線からかけ離れた戦略を実施すると、自社の価値を見失うことに繋がりかねません。消費者も困惑する可能性があります。

 

一貫したブランドコンセプトを持つ

自社ブランドの独自の魅力を磨いて差別化を図るためには、ブランドコンセプトを持つことが求められます。

しかし、そのコンセプトに一貫性がなければ意味がありません。新たなイメージを作りだそうとして、これまでのコンセプトから外れすぎないように注意しましょう。

 

まとめ

ブランディングによって、顧客を獲得したり市場で独自のポジションを確立したりできます。

そのため、企業がブランディングを実践することは非常に重要です。しかし、失敗する可能性ももちろんあります。

失敗事例を見てみると、消費者のイメージからかけ離れたり、馴染みのあるロゴを変更したりすることによって顧客が困惑したという理由が背景にあると推測できます。

ブランディングを成功させるためにも、事前の分析や立案は慎重に行うことが必要です。

投稿者プロフィール

マーケティング出版プラス編集部
マーケティング出版プラス編集部
学生や子育て中のママなど、様々なバックグラウンドを持つメンバーが所属。

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