なぜビジョンの共有が重要なのか?浸透させないメリットについてご紹介!

なぜビジョンの共有が重要なのか?浸透させないデメリットについてご紹介!

 

なぜビジョンの共有が重要なのか?浸透させないメリットについてご紹介!

 

 

今回は、ビジョンの共有がなぜ重要なのか、ビジョンを浸透させないデメリットについて解説していきます。

 

ビジョンが大事だということは経営者の皆さんもご存じの通りですが、実際、末端まで浸透していますでしょうか?

 

ビジョンはただ掲げればいいわけではなく、メンバーと共有しなければ意味がありません。

 

 

そこで、今回は

  • ビジョンの設定方法
  • ビジョンの共有方法

について解説しました。

 

ぜひ最後までご覧ください!

 

【監修者】
 梶田 洋平
 ラーニングス株式会社 代表取締役
大学卒業後は証券会社に入社し、5年弱勤めて退社した後、出版事業を手掛ける会社を起ち上げる。
大学時代からこれまで自身が著者で出版した本は16冊、読んできたビジネス書・実用書は3,000冊以上。はじめて本を出版する企業や個人事業主の方を対象に、出版でビジネスを加速させるお手伝いに力を入れる。

 

 

 

 

ビジョンとは

 

すでにご存じの方も多いかと思いますが、まずは「ビジョン」の意味について説明していきます。

 

「ビジョン(Vision)」という言葉には、展望や理想像、未来像といった意味があります。

この言葉はビジネスシーンにおいては「自社がどのような将来を描いているか」など、企業の目指す未来や夢を表します。

 

 

ちなみに、このマーケティング出版®+plusを運営しているラーニングスのビジョンは

出版の新しいカタチを世界に提案し続けるベンチャー企業」です。

 

常に新しいことに積極的に取り組み、出版の可能性を模索しています。

 

 

パーパス、ミッション、バリューとの違い

 

ビジョンと似た言葉に「パーパス」、「ミッション」、「バリュー」という言葉がありますが、それぞれどのような違いを持つのでしょうか?

 

一つずつ説明していきます。

 

パーパスとは

 

「パーパス(Purpose)」という言葉には目的や目標、意図という意味がありますが、ビジネスシーンでは「なぜその企業が社会にとって必要なのか」「何のために自社が存在しているのか」といった、社会的な存在価値を表します。

 

ミッションとは

 

「ミッション(Mission)」という言葉には使命や役割、任務という意味がありますが、ビジネスシーンでは「企業が果たすべき使命」を表します。

 

 

ラーニングスのミッションは「出版の明日を創る!!」で、古い体制も多い出版業界の働き方や仕事のやり方などを変えていくために、日々熱意を持って仕事をしています。

 

バリューとは

 

「バリュー(Value)」とは値打ちや価値という意味があり、ビジネスシーンでは行動指針」「社内で共有している価値観を表します。

 

 

ラーニングスのバリューは8つあり、常にこれらを意識して仕事をしています。

  1. 出版事業から軸足をずらさない
  2. 顧客志向の徹底
  3. 変化に対応する、変化を起こす
  4. 楽しくやる
  5. 成長を善とする
  6. プロフェッショナルとして仕事をする
  7. 自身に原因を探す
  8. 効率化を実現する

 

↓ラーニングスHPにも掲載しています!

企業出版のラーニングス

企業出版専門のラーニングス株式会社の会社概要ページでは、ミッション・ビジョン・バリューや代表あいさつを紹介しております。…

 

なぜビジョンの共有が重要なのか

 

ここまで、ビジョンの言葉の意味をラーニングスの事例も踏まえて説明してきました。

 

では、一体なぜビジョンの共有が重要なのでしょうか?

 

 

一番大きな理由として、ビジョンがなければ「何のために仕事をしているのか」が明確にならず、生産性や自主性のない状態に陥ってしまうからです。

 

例えば、毎日同じ内容の仕事をする場合、「なんのためにこの仕事をやっているのか」という意識がなければ単なる作業となってしまいます。

 

毎日100件テレアポをする場合、とにかく100件電話をかけることが目的になってしまっては意味がありません。

テレアポは電話をかけてアポイントをとることが目的です。

 

なぜアポイントをとるかというと、営業のためであり、良い製品・商材があることを伝えることでお客様にとってメリットのある買い物になり、自社にとっては利益を出すことができ、より自社や社会に還元することができるのです。

 

仕事をするうえで、この目的を意識しなければ良い成果は生まれません。

 

そのため、多くの企業がビジョンの共有を行うことに注力しているのです。

 

 

また、生産性、自主性の向上だけでなく、ステークホルダーへのPRとしても、ビジョンを掲げることは有効です。

自社が行う企業活動のその先にどのような未来があるのかをはっきりと示すこと、それに沿った仕事を行うことが信頼獲得へと繋がります。

 

これらの理由から、企業の価値観となるこのビジョンはとても大事なものなのです。

 

 

なぜビジョンの共有をしないとダメなのか

 

次に、ビジョンの共有をしないとどうなるのかについても解説します。

 

まず、会社にビジョンがない場合、衰退するリスクが高くなります

 

1人で起業してやるだけやって終わると最初から決めているのであればいいですが、雇っている従業員がいる場合、企業を存続させる義務が社長にはあります。

 

そのため、「なんのためにこの会社があるか」を示せなければ、M&Aや承継をする際に苦労することになります。

 

 

ビジョンがない場合、

  • 経営方針がコロコロ変わる
  • 公私混同が多々ある
  • お金儲けが主軸となってしまい、顧客や同業他社からの評判が地に落ちる

といったことが起こり得ます。

 

ビジョンがないと会社の衰退リスクは高まると言われているので、まだ考えていない場合は確固たるビジョンを設定することをおすすめします。

 

 

ビジョンの設定方法

 

ここまで、なぜ会社にビジョンが必要なのか、ビジョンがないとどのような事態になるのかについて解説してきました。

 

これを読んで「ビジョンを設定しなければ・・・」と思われた方もいらっしゃるかと思いますので、ここで簡単にビジョンの設定方法について解説していきます。

 

 

簡潔に説明をすると、現在の会社の状態を知り、そこから5年後、ないし10年後どのような姿になりたいかを考え、それに必要なことを落とし込めばいいだけです!

 

ビジョンの設定というと仰々しい感じがしますが、ただただ日々の企業活動をもとにシンプルにわかりやすく設定すればいいのです。

 

 

ビジョンの設定①

 

まず、自社でどのような事業を行っていますか?

顧客にはどのような人(企業)がいて、どんな製品・サービスを提供し、どんな価値を提供しているのでしょうか?

 

顧客解像度については、こちらの記事も参考にしてみてください。

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ビジョンの設定②

 

次に、事業を展開している業界・市場はどのような状況ですか?

成長するのか、衰退していくのかはなんとなくわかりますよね。

今後、自社がその業界・市場でどのように動けそうかを考えてみてください。

 

「シーズ」「ニーズ」については、こちらの記事も参考にしてみてください。

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ビジョンの設定③

 

そして、自社では現在なんのために仕事をしているのかをあらためて考えてみてください。

なんのために起業したのかを思い出すのもいいかもしれません。

会社の価値観をまとめる部分なので、従業員の方とぜひ一緒に話し合ってみてください。

 

加えて、未来の会社の姿を考えてみましょう。

5年後、10年後のことでも全く問題ありません!

 

なぜかというと、ビジョンは時代の変化や会社の成長によって変わるものだからです。

なので、一生このまま、と考えず、近い未来の姿をポジティブにイメージしてみてください!

 

 

 

最後に、これまで考えたこと、話し合ったことをまとめていきましょう。

ポイントは「わかりやすく・シンプルに」です。

 

入れたい単語をピックアップしてから取捨選択をして文章化すると、意図に沿ったビジョンをつくることができます。

 

最初から絶対にこれにしなきゃ…と考えずに、ポジティブに取り組んでみてくださいね!

 

 

設定したビジョンをどのように浸透させるのか

 

ビジョンは設定するだけでは意味がありません。

なぜならそれを社内で共有し社外にも発信していかなくては意味をなさないからです。

 

ビジョンの共有を行う際、頭ごなしに「これを覚えろ」「これを理解しろ」と伝えてはいけません。

 

しっかりと社員とコミュニケーションをとり、

なぜビジョンを理解してほしいのか

ビジョンを理解して仕事をした先にどのような未来があるのか

ということを伝えれば、社員からの抵抗も少なく社内でビジョンの共有を進めることができます。

 

 

社員が日々の仕事の中でビジョンを意識して仕事をすれば、お客様に対しても会社が求めるサービスを自然と行うことができ、結果として利益につながること。

その利益はただ稼ぐだけの利益ではなく、信頼や好感に繋がり、まわりまわって会社自体のイメージ向上にもつなげることができること。

 

だからこそ、働く社員一人ひとりにビジョンを意識して仕事をしてもらうことが大事だと思っている、ということを伝えてみてください。

 

 

そして、ただ社員に「やってほしい」と伝えるだけではなく、必ずそれを評価する仕組みを作ることも大切です。

人事評価に反映をしたり、昇級・昇進につながるようにしたりと、自社にあったやり方での工夫が必要です。

 

 

もちろん、中にはビジョンの共有をすると言われると、なんだか精神的な拘束を感じたり、言い方が悪くなりますが宗教みたいでなんか嫌、とネガティブに受け取る人もいます。

 

思想の自由がある現代日本で生きてきた中で「この考えのもと働け」と一方的に言われることは、人によっては怖さを感じたりすることもあるのです。

 

頭ごなしに「仕事だから」とか「自社はこの方針だから従って」と言うのはかえって信頼関係を損ねる危険性があります。

 

 

抵抗感を持つ社員がいた場合は、

この会社は○○という考えを持ってこれから経営をすることにした。賛同してほしい

と言うのではなく、

こういう考えを持っている、ということを理解してほしい

と少しハードルを下げて伝えるとベストでしょう。

 

 

社員教育に役立つ本の紹介もしていますので、よければ覗いてみてください!

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ビジョンを共有する際のポイント

 

ビジョンを社内で共有する場合、大事なことは下記の3つです。

 

  • 経営層から社員に対して説明をする
  • コーポレートサイトなどで設定の背景や理由の解説を載せる
  • 新しく社員を迎え入れる際に、あらかじめ説明をする

 

社内への情報発信だけでなく、社外への情報発信、そして、新しく加わるメンバーにもしっかりと伝えることで、おのずと社内のビジョンの共有は進んでいきます。

 

会社に勤める全員が同じゴールに向かってそれぞれのスキルを活かすことで、持続可能な企業経営を実現することができるのです。

 

 

まとめ

 

今回はビジョンの共有について、なぜビジョンの共有が大事なのか、ビジョンの設定方法・共有方法についてまとめました。

 

ビジョンの共有について、弊社ではビジョンブックの制作&活用をおすすめしています。

 

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投稿者プロフィール

南川 佳世
ラーニングス株式会社
アドバイザー/ブックライティングサービス『ひよどり』サービス運営統括責任者

大学時代は近世文学を専攻。 日本語教師の資格を持つ。

200名以上の経営者、士業の専門家へのインタビュー経験があり、Webメディアを中心に記事を執筆。
書籍の企画~出版を行うだけでなく、出版記念のウェビナー等、イベントの企画運営も行う。

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>知識0から本を出版する方法7Step

知識0から本を出版する方法7Step


これから本を出版したい方を対象とした資料を用意しました。

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