【実際にあった!】自費出版で起こりうるトラブルとその対策

世の中に出回っている本は、大きく「商業出版」と「自費出版」の2つに分類されます。

「商業出版」とは、出版社が費用を負担して出版する形態のことです。

一方「自費出版」とは、著者自身が費用を負担して出版する方法のことです。

自費出版は費用さえ用意すれば誰でも本を出版することができます!

「出版」に関して知識が無い方でも本を出版できることが自費出版の魅力でもありますが、だからこそ自費出版ならではのトラブルもあります。

そこで今回は自費出版でよくあるトラブルとその対策について紹介していきます。

 

 

 

 

そもそも自費出版とは?

自費出版は著者自身が費用を負担して出版する方法です。

自費出版は売上や収益よりも、自分の経験や考えなどを伝えたいときに選択する著者が多い出版形態です。

著者が執筆したい内容を考えて構成やデザイン、発行部数なども全て自由に決定することができる点が、自費出版のメリットと言えます。

自費出版の費用は発行部数やどのようなクオリティに仕上げるのかで変わってきますが、大体100〜300万円程度でしょう。

先に資金を準備しておかなくてはならないので、費用に関してはしっかりと確認しておく必要があります。

オンデマンド出版を採用することで費用を抑え、100万円代で済ませられることもあります。

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出版形態には、自費出版のほかにも以下の2つがあります。

  • 企業出版
  • 商業出版

それぞれの形態の違いについては、こちらの記事のなかで解説しています。

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自費出版でよくある主なトラブル

費用を自己負担する自費出版だからこそ、トラブルなく自分の思い通りの本を完成させたいですよね。
ここからは自費出版の際によくあるトラブルについて紹介していきます。

自費出版でよくあるトラブルは、以下の3つです。

  1. 「費用」に関するトラブル
  2. 「流通」に関するトラブル
  3.  「本の完成度」に関するトラブル

それぞれについて具体的に解説していきます。

 

「費用」に関するトラブル

まず1つ目のありがちなトラブルは「費用」に関するトラブルです。

ひどい場合、本を作る過程で次から次へとオプションが重なり追加料金が膨れ上がり、最終的に当初に契約した金額の倍の金額を請求されたというケースもあるようです。

特に注意したいのが、出版社と著者で費用を分担する「共同出版」と呼ばれる出版方法

その場合費用の分担がさらに複雑になり、やはりこの場合でも最終的には著者の負担が初めの設定以上に大きくなったりするケースが多いです。

 

また、費用のトラブルの原因は「確認不足」であることも多いです。

出版費用はオプションが重なることで膨れ上がることが多いですが、その都度見積もりの再提示や契約書の修正をやっていないケースがほとんどになります。

こまめに確認作業と見積もりの再提示と契約の更新をすることで、費用に関するトラブルは防ぐことが可能です。

また、そういう手間をかけてくれる出版社は信頼がおける会社ということにもなります。

「流通」に関するトラブル

2つ目のよくあるトラブルは「流通」に関するトラブルです。

やはり本を出版したからには、多くの人に読んでもらいたいと考えるものですよね。

そこで思いつく方法が、書店に置いてもらうことだと思います。

書店への流通は出版に関しての知識が浅い、一般の人には分からない仕組みが多く、出版社と著者の間にトラブルが起こりやすいポイントになります。

「あなたの本が書店に並びますよ」と聞かされていたにも関わらず、実際には並んでいないのと同然といっても過言でないほど、少ない部数が並べられているだけのケースも。

「本の完成度」に関するトラブル

3つ目のよくあるトラブルは「本の完成度」に関するトラブルです。

出版前の最終確認が甘い出版社に当たってしまうと、誤字脱字多くがあったり、落丁、印刷かすれ、または著作権、肖像権等に引っかかってしまう内容が掲載された本が出来上がってしまうことがあります。

 

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出版詐欺とは?

残念ながら、出版業者と名乗っておきながら資金を搾取することが目的の詐欺業者も存在するのが実情です。

そんな業者に引っかかってしまうと、見積もりや説明資料と契約書の内容が違うといったことや、本自体が出版されないことも起こりえます。

「何となく引っかかる」と感じたときには、もう一度契約内容を見直してみることが大切です。
場合によっては、契約のプロに相談することも必要になるでしょう。

 

実際にあったトラブルの事例はこちら↓

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自費出版で起こるトラブルを未然に防ぐ方法

「費用」に関するトラブルを未然に防ぐ方法

「費用」に関するトラブルを未然に防ぐ為には、契約を結ぶ前に必ず見積書を細かく確認しましょう!

また本の制作途中に何か変更があったり、オプションを追加することになった場合には、その都度見積書を再発行するように依頼しましょう。

契約書を面倒くさがって読まない方が多いですが、必ず一読し少しでも疑問がある場合には、遠慮なく出版社に質問し常に不安をクリアにしておくことが大切です。

 

また、少しでもわからない点があるのなら、契約前にちゃんと確認しておきましょう。
確認はメールを通して行うことをオススメします

メールでの確認には、以下のメリットがあります。

  • 文字に残すことで証明の材料になる
  • 聞き漏らしや言い漏らしが起きにくい

電話やWEB会議ツールで契約内容を確認する場合は録音や録画しておいて、あとでも確認できるようにしておいてください。

「流通」に関するトラブルを未然に防ぐ方法

「流通」に関するトラブルを未然に防ぐ為には、出版社の流通の流れをしっかり確認しておきましょう。

なぜなら出版社によって、流通できる書店の地域や規模に大きく幅があるからです。

その他、トラブル回避のためにできること

  • 担当者の名刺をもらっておく
  • 契約を結ぶ前に何日か契約書を寝かす

本を作るにあたって、それに関わる人の名刺はできるだけもらっておきましょう。

また、契約する前には一旦冷静になるために、受け取った契約書の原本を何日か寝かしてみてください。
その上で3、4回内容を見直してみましょう。

 

信頼できる出版会社を選ぶための3つのポイント

大きな費用と時間が動く自費出版だからこそ、絶対にトラブルは避けたいところです。

そのためにはまず慎重に出版会社を選ぶことが大切です。

ここから信頼できる出版会社を選ぶコツを紹介します。

著者の疑問や相談に対して的確な受け答えができるかチェック!

まず初めて自費出版を踏み切る方は、出版に関しての知識が無い方がほとんどです。

従って出版にかかる費用や執筆に対しての不安、また本を作成する工程にあたっての疑問など様々な質問が飛び出すことだと思います。

そんな著者の不安や疑に対して、的確に受け答えをし、適切なアドバイスができるかどうかを確認しましょう。

もしその出版会社に出版に関しての知識や実績がある場合、どんな悩みや質問にも的確に答えられるはずです。

常に返信が迅速かつ的確で丁寧かどうかを確認することは、信頼できる会社かどうか見極める1つの材料となります。

過去に出版した本をチェック!

次に契約をする前に必ず、その出版会社が過去に作成した本の現物を直接確認しましょう

本の用紙やレイアウト、デザインなど全体的な本の完成度は、たとえ素人の著者でも実物手に取り、目で確認すればある低度その本のクオリティーは見極められるはずです。

その為にはその出版会社を直接訪問するか、または訪問が難しい場合には、本を取り寄せてまで確認する必要があるでしょう。

本と取り寄せる場合には、著者自身が出版希望するジャンルのものを取り寄せることが、大事なカギです。

見積書・契約書の内容を必ず詳しくチェック!

最後に自費出版する際に1番大事になってくる見積書をくまなく確認しましょう!

この見積書というのかなり複雑にはなってきますが、細部まで目を通し、分かりやすく明確に表記されているかを確認することが大切です。

自費出版では、流通方法、印刷・製本方法、出版部数、本の紙質など様々な要因で制作費は大きく左右してきます。

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当サイトを運営しているラーニング株式会社の取り組み

ラーニング株式会社では事前にトラブルを防ぐ為に、いくつかの取り組みを行っております。

【トラブルを防ぐためのラーニングスの取り組み】

  • 「パック料金」での提示
  • 本自体の売り上げに関して「甘い話はしない」

1つ目の取り組みは、「パック料金」での提示です。

上記でも説明したように自費出版での最大のトラブルはやはり「費用」によるトラブルです。

費用でのトラブルを回避する為に、制作途中で追加料金を頂かないよう、あらかじめヒアリングをしてトータル費用を提示しています。

イラストなど追加費用をいただく可能性がある場合については、その旨についても説明を徹底しているたため、これまで費用についてのトラブルは1件も発生していません。

2つ目の取り組みは、流通についてや、本自体の売り上げに関して「甘い話はしない」ということを徹底しています。

「この本は絶対にベストセラーになりますよ」なんて甘い言葉を投げかけ、著者に夢を見させては高額な出版費用を提示する出版会社も少なくありません。

しかし実際に本自体の売り上げは期待していた金額には程遠く、そこで著者の方から苦情がくるケースもよくある話です。

そんなトラブルを未然に防ぐ為に、甘い話を持ち掛けずに正直に自費出版の実態についてお話することに努めています。

 

まとめ

今回は自費出版で起こりやすいトラブルの事例と、その対処法について紹介していきました。

自費出版は費用を自身で負担さえすれば、誰でも出版できるというのが最大の魅力でもありながら、本の出版について知識の無い方でも出版できるということにもなるので、色んな場面でトラブルに巻き込まれやすくもなります。

だからこそ事前にトラブルを回避する為にも、前もってどんなトラブルが起こりやすいのか、またその対処法を調べて知識を付けておきましょう。

著者が出版に対して無知であることを利用し、制作会社側に有利な契約を結ばせてくるところも少なくないので、しっかりと契約書を確認し見極め、信頼できる出版会社を探し当てましょう。

 

投稿者プロフィール

久保木 彩子
新卒で羽田空港で働いた後、卒業旅行で興味を持ったバンコクへ移住しホテル勤務。
2年半のバンコク生活を終えて帰国した後、Webライターとして活動中。

【一言あいさつ】
将来は自分の書いた文章で、たくさんの人をHAPPYにできる人になりたいです!!
好きなことは絵を描くこと、代々木公園をお散歩すること、散歩している犬を触ることです♡