「自分の言葉で連ねた文章を出版して世に出したい」という人はたくさんいます。
特に、人生経験の長い50代から70代の世代に、自分で書いた自分の物語を書きたいという思いを持つ出版を考えている人が多いようです。
出版するメリットとは具体的にどのようなことでしょうか。
ここでは、出版することで得られるメリットだけでなく、出版代行を使うメリットも合わせて紹介していきます。
書籍化することで得られるものとは
書籍化することで得られる対価が大きくないと、出版を考える人はそう多くないでしょう。
出版には、商業出版と自社出版の2種類があります。
商業出版は、出版社を通し営利を追求する目的、つまり、関わる仕事や収入として繋げることがその人にとって後々大きな目的になることを前提にしています。
自費出版は、自伝・小説・終活など、好きな題材を選んで執筆します。多くの場合、自分自身の満足度を高めるためや、特に読んでもらいたい題材がある場合などに出版するのが一般的です。
商業出版は、営利を追求しているため、収入が期待できます。内容について編集側の判断や意向が大きく、売れる本にするために読み手側の満足度を上げるための内容に書き換えられる可能性もあり、それが一般的な商業出版の特徴とも言えます。
ただし費用は出版社持ちになりますので、お金の面で苦労することはないでしょう。
自費出版は、自由度が高いので好きなように本を作ることができます。ただしかかる費用としては通常で数十万円、完成度を高めると100万円を超えることも珍しくありません。
販売よりも、知人や友人に配布することを目的としているケースも多いようです。
出版代行という方法もあります。営利目的の書籍はもちろん、電子書籍についても面倒な作業を全て引き受けてくれるので、著者は執筆に専念できます。
ただし出版代行手数料がかかり、販売数などのデータが自分で把握しづらいことと、代行会社によってサービスの質が変わるので、見極めが重要です。
出版することの主なメリットを大きくまとめると、以下の通りです。
- ブランディングになる
本の出版はブランドと同じで、「信用がつく」ということに繋がっていきます。
内容にもよりますが、ある分野における専門知識を持ったプロとして世間から認識されるということです。本の信頼性により、出版した人や企業の信頼へと繋がっていきます。
- 信用性が高まる
その人に対する信用がつきます。たとえば大学名や企業名を並べても、その人の人間性などを知ることは難しいですが、その人の著書を読むことでその人がどんな人でどんなことを得意としているのかがよくわかり、信用性が高まります。
- ファンの獲得につながる
個人で何かを売りたい人にとって、信用性は大切です。
出版した本の内容の信用性が高い場合、「この人の商品をもっと知りたい」、「興味がある」と感じてもらうことが出来るので、新規ファンを獲得して、商品の販売実績に繋がることもあります。
- ネットでは届かない層に届く
出版して書店展開をした場合、地方に住む人や年配の方など、インターネットに触れる機会が少ない人たちへのアプローチをすることが出来ます。
- 採用につながる
「この人の下で働きたい」、「自分もこの人のようになりたい」と感じてもらえるような魅力的な本を完成させれば、人材集めにも本の出版は効果的です。
- 出版の印税が入り、収入につながる
本を出版すると、印税が手元に入ってきます。
ですが、出版社を通した商業出版の場合は印税率は基本10%です。
自費出版の場合は印税ではなく、支払い比率という形で利益が還元されます。10〜50%と高率の設定をしている出版社もあります。
商業出版で得られるメリットについて
商業出版は、著者側には何ら費用負担もなく、宣伝や売り上げ、在庫管理まで請け負ってくれますので、メリットは大きいと言えます。
書店に並ぶ多くの書籍がこの商業出版となります。売り上げが良くなかった場合も、著者が買い取りなどの責任をとることは基本的にありません。
ブランディングに最適かつ、集客力アップに
本を出版することにより、雑誌やWebなどの媒体から取材を受けることがあります。メディアに取り上げられることは宣伝になりますので、自分のWebサイトやブログでどんどん発信していきましょう。自然とブランディングとなります。
またメディアに何度も取り上げられれば露出が増えてその業界の有名人になる可能性もあります。そのことが集客力になります。
出版することで、専門知識があるとユーザーに認知される
専門分野の本を出版することで、その分野での客観的信頼性が一気に高まります。
出版されるということは、それなりの専門知識があることを世に知らしめる事となり、多くの人にその分野の専門家として認知されることに繋がります。
印税収入が得られる
初版で終わってしまう場合は、作業した分に対しての印税収入はあまり多くはないです。
大手の出版社の場合、初版は8%が印税のため、「価格×発行部数×8%」で計算します。増刷は10%が印税となり、「価格×発行部数×10%」で計算されます。
この条件で計算すると、印税は0円か0円に限りなく近くなる可能性もあります。
ところが万が一、何100万部も売れるベストセラーとなった場合には非常に大きなメリットとなります。
自費出版で得られるメリットについて
自分の書きたいことを自由に記せる
自分が好きなジャンルやテーマに沿った本を書いて出版できることが、自費出版の大きなメリットではないでしょうか。
自分の好きな題材を自分の好きなように書いて作る本は世界に一つだけのものなので、完成したときの喜びはひとしおです。
外部の思惑や出版社の利益などの影響も受けないので、妥協しない本作りの楽しさを感じられます。
自身のステータスになり、後世にも残せる
本を出版することで、それを聞いた人の反応としては「すごい」と感じる人が多いものです。
つまり、ステータスとなることは間違いなく、会話の説得力が増したり、様々な場面で恩恵を受けることができるでしょう。
出版社の歴史に自分の本を残すことにもなり、後世に伝えることができます。また、インターネットネット上にデータを残すことも考えられます。
どちらにしても自分が生み出した作品を後世に残していけることに間違いありません。
出版代行を依頼することで得られるメリットについて
出版代行の会社に依頼することで、デザイナーが表紙を手掛けてくれたり、文章の校正や宣伝までしてくれるので、メリットとしては多くとても魅力的です。
代行会社については聞きなれない方もいるかもしれませんが、サポート体制が充実しているので、「自分でやるのが大変だからどこかに全部任せたい!」と考えている場合はおすすめです。
では、出版代行を依頼することで具体的にどのようなメリットが考えられるのでしょうか。
紙媒体、電子書籍どちらも気軽に対応可能
代行会社にもよりますが、紙と電子書籍の両方に対応可能なところもあります。
紙媒体はそれなりに費用が掛かりますが、両方をお任せできるのは嬉しいサービスですね。
文章やイラストなどの素材がプロクオリティ
代行会社と契約しているプロのデザイナーが表紙絵を手掛けてくれます。
複数のデザイナーが描いたイメージの違うデザインの中から好きなものを選ぶこともできます。
読者によっては表紙を見て買うか買わないかの判断をするので、表紙のデザインはとても大事です。
表紙は絵やイラストだけではなく、写真でもお願いすることができます。
編集者とのやり取りで文章の校正や、内容のアドバイスを得られる
出版代行社の編集者が文章を校正してくれるサービスを行っています。
電子書籍などの場合、誤字脱字があまりに多いとユーザー評価が低くなってしまいます。これは書籍の売り上げにも影響を与えかねないのです。
また、本の中身に関しても編集者がアドバイスをしてくれる場合があります。
複数発注で安くなるほか、書籍の宣伝を行ってもらえるケースも
出版代行は手数料が発生しますが、本の出版を複数同時にお願いすることで費用を値引きしてくれる場合もあります。本を2冊以上出す予定の人は、1つの代行会社にお任せした方がお得かもしれません。
その他、本の宣伝に協力・支援をしくれる会社もあります。
電子書籍は自分で宣伝をしないといけないことがほとんどですが、宣伝活動が苦手な人にとってはこれはとても嬉しいサービスと言えますね。
まとめ
本を出版することは、労力が必要な作業です。
また、自由度が高い自費出版も、費用の面を加味すると、人によってハードルが高いかもしれません。
それぞれの出版方法におけるメリットの内容を比較して、自分に合うものや望むものを検討すると良いでしょう。
投稿者プロフィール
- 学生や子育て中のママなど、様々なバックグラウンドを持つメンバーが所属。
出版をもっと身近に感じてもらうために、自分の家族や友達にも読んでもらえるような、分かりやすく丁寧な記事づくりを心掛けています。
これからも有益な記事を日々発信できるよう、尽力していきます!
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