探偵の独立 依頼人から信頼される 探偵になる方法

探偵事務所として独立・開業するための条件|依頼人から信頼されるために必要なこと

探偵の独立 依頼人から信頼される 探偵になる方法

 

探偵業をしていると依頼人からの信頼を勝ち取ることが案件受注の一番のキモですよね。

 

情報過多な中、大手探偵事務所は広告宣伝に多額の費用投資が可能ですが、小規模であれば、かけられる広告費の予算にも限りがありますし、効果が出なければ事務所経営に支障をきたします。

 

広告以外に探偵が依頼人から信頼を得て依頼をしてもらえる方法が何か気になりませんか?

 

今回は、

  • 探偵の主な仕事内容や必要なスキル
  • 探偵が独立するために必要なこと
  • 探偵事務所の集客方法
  • 独立したばかりの探偵が信頼を得るために必要なもの

を解説していきます!

 

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【監修者】
 梶田 洋平
 ラーニングス株式会社 代表取締役
大学卒業後は証券会社に入社し、5年弱勤めて退社した後、出版事業を手掛ける会社を起ち上げる。
大学時代からこれまで自身が著者で出版した本は16冊、読んできたビジネス書・実用書は3,000冊以上。はじめて本を出版する企業や個人事業主の方を対象に、出版でビジネスを加速させるお手伝いに力を入れる。

 

 

 

 

出版 資料

 

探偵の主な仕事内容

探偵の主な仕事内容は、以下の通りです。

 

【調査】

  • 素行、不倫浮気調査
  • 所在調査、人探し
  • ストーカー調査
  • いじめ調査
  • 盗聴器発見調査
  • 信用調査、企業調査

 

探偵は上記の依頼者が求める情報を収集するために、聞き込み尾行張り込みなどを行います。

探偵の調査は、不倫・浮気調査が6~8割を占めると言われています。

探偵の仕事は尾行や張り込みなどが多いため、勤務時間が不規則になります。

 

【その他の仕事】

  • 調査後の報告書作成
  • 工作全般
  • 工作員や調査員の手配指導
  • お客様の対応相談
  • 一般業務

 

 

調査後は報告書の作成を行い、その他調査業務以外の一般業務を行う場合もあります。

 

探偵には特別な権限が与えられるわけではないため、調査は法令の範囲内で行わなければなりません。

 

探偵業法 第2条

この法律において「探偵業務」とは、他人の依頼を受けて、特定人の所在又は行動についての情報であって当該依頼に係るものを収集することを目的として面接による聞込み、尾行、張込みその他これらに類する方法により実地の調査を行い、その調査の結果を当該依頼者に報告する業務をいう。

 

探偵業法 第9条

探偵業者は、当該探偵業務に係る調査の結果が犯罪行為、違法な差別的取扱いその他の違法な行為のために用いられることを知ったときは、当該探偵業務を行ってはならない。

 

探偵は、事件性のない民事関連の調査のみを行います

探偵の平均年収

探偵の平均年収は、約470万円です。

日本の平均年収は男性449万円、女性347万ですので、比較すると探偵業のほうがやや高くなっています。

 

探偵事務所に属するなら大規模の事務所であるほど年収が高くなる傾向があり、フリーランスの探偵と大規模探偵事務所の探偵の平均年収はどちらも約480万円です。

探偵になる方法|資格は必要?

 

虫眼鏡

 

探偵になるために必須となる資格はありません

 

しかし、業務に従事するうえで以下の資格やスキルを保有していると役立つでしょう。

 

  • 運転免許
  • 撮影スキル(現場の証拠を残す)
  • 長時間の張り込みや尾行に耐えうる体力、集中力
  • ExcelやWordなどの基本的なパソコンスキル
  • 法律に関する知識や士業資格

 

探偵は張り込みや尾行調査の際に、車を運転することが多くあります。

調査が長時間に及ぶときには、車中泊をするケースもあります。

 

探偵の求人を見てみると、「要普通免許」と記載されている求人情報も多いです。

探偵になりたいのであれば、自動車免許の資格は必須と言えるでしょう。

探偵事務所の方針によっては、小回りが利くバイクの免許取得を推奨されている場合もあります。

 

調査で現場に出向いて働くイメージが強い探偵ですが、調査後はパソコンを使って報告書をまとめるため、基本的なパソコンスキルも身に着けておく必要があります。

探偵が法律に関する知識や士業資格を保有していることで、案件が民事訴訟に発展した場合に、必要な書類作成や手続きを請け負うこともできます。

探偵が独立するための前提条件(開業に必要なこと)

ドラマや物語の世界と違い、現実の探偵業界は本当に信頼できる事務所と、詐欺まがいの探偵事務所が混在しています。

 

ここからご紹介していく方法は、まっとうな探偵事務所だからできる信頼度を高めるための方法です!

ここではまず、まっとうな探偵事務所の前提条件を挙げていきます。

 

  • 公安委員会への届出をしている
  • 事務所が実在している
  • 代表者(責任者)の顔と名前が出ている
  • 料金体系が明記されている

 

公安委員会への届出をしている

平成19年6月20日「探偵業の業務の適正化に関する法律」が施行されました。

依頼者と探偵間での契約内容をめぐるトラブルや違法な手段による調査、恐喝など悪質な業者が増えたことにより、調査業を規制する法律ができたんです。

 

探偵として営業開始する前日までに、営業所の所在地を管轄する都道府県公安委員会に、所轄警察署長を経由して届出をする必要があります

 

届出をすると「探偵業届出証明書」が交付されるので、これを営業所の見える位置に掲示する必要があります。

もちろん、これは自身の名義で届出をする必要があり、他人に探偵業を営ませることはできません。

 

届出をせずに探偵業を営むと、6 か月以下の懲役、または30万円以下の罰金が科せられるので、独立して探偵業を営む際は、公安委員会への届出を忘れずに行ってください!

事務所が実在している

世の中のオンライン化が進み、独立したばかりの個人やスタートアップ企業などはクラウドオフィスやシェアオフィスなどを利用することが増えてきました。

しかし、依頼人の秘密保持の観点から言うと、不特定多数の人が出入りする場所では落ち着いて話すこともできませんし、書類の管理なども万全とは言えません。

 

特に、依頼者に対して書面での契約事項や説明も多いため、可能な限りは独立時から事務所を構えることをおすすめします

また、事務所がしっかりとあるだけで依頼人も安心するので、信頼を得ることができます。

小さくても一目を気にしなくて済む、応接スペースがあると尚良いでしょう。

 

事務所内は清潔に整理整頓を心がけ、HPに事務所内の写真(入口、作業スペース、応接室など)を掲載すると、より依頼人が問い合わせをしやすくなります。

事務所を構えた際は見えるところに「探偵業届出証明書」の掲示をお忘れなく!

代表者(責任者)の顔と名前が出ている

依頼人は重大な悩みを探偵に相談するので、本当に信頼できる相手なのかをとても気にします。

憔悴しきっている場合もあるので、相談までのハードルはできるだけ低い方が依頼人にとって親切です。

 

そこで、探偵の顔写真や名前、簡単なプロフィールをHPや看板にはしっかりと出してください

 

調査対象者へ顔や名前がわかってしまうと調査しずらいと感じるかもしれませんが、調査対象者に気づかれないような尾行や張り込みなどは探偵本人のスキル次第です。

そもそも依頼人の味方である以上は、安心して任せてもらう状況をつくるほうが先決ですので、独立する際はしっかりと代表者(責任者)の顔と名前を出してくださいね!

料金体系が明記されている

依頼人が悪質業者に騙されてしまう1つの理由として、探偵への依頼料の相場がわかりづらいということが挙げられます。

依頼人も大きな悩みから正常な判断ができず、そこにつけこんでぼったくる業者が後をたちません。

なので、独立開業するなら、しっかりと調査料金をできるだけ細かく設定し、わかりやすく表示する必要があります。

 

なぜこの料金設定なのか、依頼人に聞かれた際にはしっかりと答えられるよう、そして、経費、調査時間、成功報酬、など依頼人が見て納得できる料金表の作成を行ってください。

くれぐれも、儲けのために必要のない調査を実行するのはやめましょう。

探偵事務所の集客方法

プリント ペン

 

ここまで、探偵事務所開業において必要なことをまとめてきました。

そして、ここからは独立した探偵が実践できる集客方法をご紹介していきます。

莫大な広告費をかけずに誠実にしっかりと効果が出る方法をまとめていきますので、安心してくださいね!

探偵自身のことや誠実さをどうアピールするか

依頼人からしてみれば、いくらHPや口コミ、看板などを見ても、

「だれが本当に実力のある探偵なのか」
「信頼できる探偵は誰か」

はわかりづらいものです。

 

悪徳業者も信頼を得るために、自分達を良く見せるブランディングに手を抜きません。

 

また、まっとうな探偵同士でも依頼人獲得のためにはしっかりと差別化をしていく必要があります

そのために、まずは探偵としてのブランドを確立することが大事です。

いわゆるブランディングを行う必要があります。

 

ブランディングは顧客や社会に対してブランドを認知してもらうためのマーケティングの1つの手法で、これを行うためにはまずはブランドづくりが必要です。

探偵業を営む際の理念やキャッチコピーを明確化し、それを適切に周知させていきます。

 

探偵業も1つのビジネスです。わかりづらければ大手企業や地元企業などのHPを参考にしてみてください!

 

探偵のブランディングの手法

ここからは、ブランディングの手法を具体的に検討していきましょう!

一般的なのは、

  • メディアへの露出
  • 広告(CM、Web、新聞、雑誌)
  • 看板
  • 書籍

といったものです。

メディアへの露出

メディアへの露出として、代表的なのがテレビへの出演です。その他雑誌やwebメディアで取材をしてもらう方法があります。

中には掲載や取材が全て無料のものもありますが、ほとんどが取材商法と呼ばれる、掲載してもらうために料金を支払う必要があるものです。

開業したてであれば、できるだけ無料媒体での掲載をし、余裕が出来てから有料媒体への露出を増やすほうが賢明です。

広告(CM、Web新聞雑誌)

広告をかけるならば、とにかく資金が必要なのはいうまでもありませんね。

規模が大きいものだとCMですし、新聞や雑誌で広告枠を買う方法もあります。

電車の中吊り広告やタクシー広告といったものもあります。こちらは地域や路線によって値段が変動します。

 

最近ではGoogleの検索表示で上位に表示されるWeb広告も主流になってきました。

Google検索はSEO対策を行うことで、上位表示も可能です。

 

探偵の方におすすめしたいのは、広告よりも口コミや悪質コメントなどの対策です。

検索サジェストにマイナスなワードが出てこないような方法もありますので、検討してみてください!

看板

街の電柱や駅のホームなどへの看板の設置は探偵業や士業であればとても効果的です。

しかし、土地によっては設置費、維持費が高額なところもあります。

 

安ければ月数千円~というところもありますが、人気エリアであれば月数十万円~の場合もあります。

駅のホームも上りと下りで値段が大きく変わるケースもあるので、ご自身の開業するエリアによって看板を出すかは判断してください。

書籍

意外と探偵業の方に知られていないのが、書籍を用いたブランディングです。

ビジネスの世界では、ブランディングのためによく使われています。

 

特に、代表者がその企業、ビジネスの顔である場合、営業などで使う「名刺代わりの本」を作るケースが多いです。

今挙げたブランディングの手法の中では書籍は一番情報量を多く掲載することが可能です。

信頼度の獲得を狙うなら、情報量が少ないとなかなか成功は難しいのが現状です。

 

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探偵は名刺代わりに本を使うのがおすすめ

「名刺代わりの本」とは、その名の通り、代表者の経歴やエピソード、ビジネスへの想い、ノウハウなどをまとめた書籍です。

自伝と違うのは、人生の自慢話や苦労話をまとめた本ではなく、あくまでもビジネスに関係する部分だけを伝えているところです。

 

【探偵が名刺代わりに使う本に書くべき内容】

  • どんな想いでこの仕事をやってきたか(経験、技術)
  • 仕事への姿勢
  • ノウハウ
  • なぜ自社に依頼するといいかのメリット
  • 安全保障(士業との連携やリスクヘッジなど)

 

上記の内容を書籍という社会的信頼度が高い媒体で発信することで、ブランディングが可能になります。

 

また、事例を載せることも重要です。

 

もちろん守秘義務があるのでしっかりとそこは守りつつ、これまでの実績を素直に伝えましょう。

また、この出版はまっとうな探偵社でなければ手が出せない方法です。

そもそも探偵社が悪徳業者であったり、内容もクリアでなければ出版社側も出版を許可しません。

だからこそ、自身がまっとうな探偵であるアピールにはとても効果的なんです!

 

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本の大きさや流通について

ただ本を作るといっても、まだあまりイメージが固まらないかもしれません。

本屋さんに置いてある本も色々とあるので、もしイメージの本を見つけたら、ぜひ手に取って見てみてください。

【ビジネスで使う本で多いサイズや流通方法】

ページ数:150~200ページ
サイズ:B6、A5
流通方法:書店、Amazon、顧客へプレゼントする など

 

名刺代わりの本としてビジネスで使う場合、営業や展示会会場での配布も多いため、相手の荷物にならないよう、150~200ページを目安にし、大きさもB6かA5サイズが多いです。

書店流通にのせるか、Amazonなどネット上限定で販売するかもターゲット層によって異なります。

 

例えば、士業や経営者などがターゲットであれば書店への流通が効果的ですし、逆に検索して本を探す人達がターゲットの場合はAmazon限定のプリントオンデマンド出版が効果的です。

特にAmazonはGoogleとの連携が強く、事務所コーポレートサイトの下に書籍が表示されればそれだけで信頼度アップに繋がります。

 

Amazonのプリントオンデマンド出版の場合、献本がなく、著者自身もAmazonから書籍の購入をしなければならないので、別途で製本をしたものを配布することも多いです。

 

印刷会社に頼むか、出版者経由で手配してもらうことも可能です。

 

また、流通にはのせずに、ご相談に来た方へお渡ししたり、お問い合わせがあった方へのプレゼントとして本を利用する方もいらっしゃいます。

 

本の使い方には様々な方法がありますので、ぜひ比較して一番理想的な使い方を検討してください!

まとめ

  • 探偵事務所を開業するには、「公安委員会への届出をしている」「事務所が実在している」「代表者が顔と名前を出している」「料金体系を明記している」 という条件を満たす必要がある
  • 探偵が集客する際は、探偵自身の誠実さのアピールをすることが重要
  • 探偵は仕事への姿勢や技術をまとめた書籍を出版することで顧客からの信頼度アップが期待できる

 

今回は、独立開業をする探偵に向けて、事務所開業に必要なこと、効果的な集客方法を解説しました!

 

今回、この記事を書くのに参考にした書籍は当Webメディアを運営している出版社ラーニングスから出版した書籍『探偵業42年 前田龍生が語る失敗しない探偵の選び方と、探偵の神髄!』です。

ぜひご覧ください!

 

探偵業42年

 

参考書籍について、詳しくはこちら。(外部サイトに移行します)

 

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出版 資料

投稿者プロフィール

南川 佳世
ラーニングス株式会社
アドバイザー/ブックライティングサービス『ひよどり』サービス運営統括責任者

大学時代は近世文学を専攻。 日本語教師の資格を持つ。

200名以上の経営者、士業の専門家へのインタビュー経験があり、Webメディアを中心に記事を執筆。
書籍の企画~出版を行うだけでなく、出版記念のウェビナー等、イベントの企画運営も行う。

プロフィール詳細はこちら
>知識0から本を出版する方法7Step

知識0から本を出版する方法7Step


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