会社の周年事業や節目を迎える際、「社史を作ろう」「会社のこれまでの歴史をまとめよう」と考えられる企業様が多いと思います。
その際、じゃあ実際に社史を作るとなった時に何から手をつけようか…となりませんか?
社史とはどんなものか、というイメージはあるものの、自社のことで作るとなるといろいろと悩みも増えるものです。
そこで、今回はどの媒体よりもわかりやすく社史の作り方について解説していきます!
ぜひ最後までご覧ください!
大学時代からこれまで自身が著者で出版した本は16冊、読んできたビジネス書・実用書は3,000冊以上。はじめて本を出版する企業や個人事業主の方を対象に、出版でビジネスを加速させるお手伝いに力を入れる。
会社で作る社史、記念誌とはどんなもの?
会社で周年や節目を記念して、これまでの会社のことをまとめた書籍を作ろうと調べると、「社史」や「記念誌」という言葉をよく目にすると思います。
社史はその会社の歴史を中心にまとめたもので、記念誌とは会社にまつわることをテーマにさまざまな企画記事(原稿)をまとめる本です。
最近はただ会社の歴史をまとめるだけ、というよりは、会社の歴史にも触れながら、社員起案のテーマごとに原稿をつくるケースも多く見受けられます。
何よりも大事なのは「その会社らしさが出ているか」というところです。
会社がこれまでやってきたこと、これからどのように展開していきたいかを社員全員があらためて振り返る機会となるので、社長の「こうしたい」も大事ですが、ぜひさまざまなメンバーを巻き込んで社史・記念誌の制作を進めてください!
制作期間、手順について
では、実際に社史・記念誌の完成までにどの程度の期間がかかるのでしょうか?
一般的には1年~数年単位で制作を進めていくことになります。
なので、もし来年〇周年という方はできるだけ早めに動きましょう。
できれば、2年ほど時間があると余裕を持って進めることが可能です。
1.準備
まず企画を考え始める前に、あらかじめ準備をしておくことが3つあります。
- プロジェクトメンバーの選定
- ざっくりとした方針の決定
- 完成時期の想定
よく言われることではありますが、社史・記念誌は社長の意向が強すぎるものよりは、社員先導で進めるもののほうが、よりよい本となります。
さまざまな部署のメンバーを巻き込み、よいものを作りましょう。
そして、大事なのがざっくりで構わないので方針を決めておくことです。
歴史だけに絞るのか、未来に繋げるために何か企画をするのか…。
どんな目的で作るのかは明確になっていますか?
社史・記念誌の制作は何よりも最初の企画の部分が重要になります。
細かい部分は後からでもいいので、何をして何をしないかはあらかじめ決めておくことをおすすめします。
そして、いつ完成させるかも最初に決めておきましょう。
長期間かけてすべて逆算して考えて動いていく必要があるので、余裕を持ったスケジュールを立ててください。
社史・記念誌の制作は専門の会社があります!
この準備の際に
「社内だけでは決まらない」
「専門的なことを知っている会社のサポートが欲しい」
と思われた際は、【社史 制作】で検索をすると専門の会社が多く出てきます。
中にはプロジェクトからサポートしてくれるところもありますし、印刷だけのところもあります。
また社史・記念誌を作るだけでなく、それを取引先の企業にも配ったり、採用活動で使う場合は、企業出版といって企業の課題解決を書籍を通して行う専門の出版社の利用もおすすめです。
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2.企画
さて、準備が終わったらここから企画を考えていきましょう。
よくあるコンテンツは、以下のようなものです。
- 社員全員の集合写真
- 社員インタビュー
- 会社の年表
- 代表メッセージ
- これまで提供してきた商品・サービス
- これまでにあったお客様とのエピソード
他にも、社員からの寄稿や若手メンバーの企画などが含まれることもあります。
社史・記念誌を制作する際はさまざまな企業の本を見てみるのもよいでしょう。
最近は社史・記念誌を取り上げた担当者へのインタビュー記事などもネットで公開されていますので、参考にしてみてください。
そして、決してどこかの会社の模倣ではなく、みなさんの会社の社風が表れる社史・記念誌を作りましょう。
また、この時点で骨子固め、出来上がりのイメージをメンバー全員で共有することが大切です。
中には、「日々忙しいのになんで社史なんて作るんだ」とあまり協力的でないメンバーも出てくるかと思います。
その際は
「なぜ社史・記念誌の制作が必要なのか」
「制作することでどんな効果があるのか」
といったことをしっかりと周知させることが肝心です。
本格的にスタートする前に、社内報や社内セミナーなどを開催して理解をしてもらう機会を設けることをおすすめします。
3.記事制作・写真撮影
ここからは振り分けられた仕事をそれぞれがこなしていくゾーンになります。
年表をつくる場合は社内報やリリース記事を集め、ない場合は創業当時からいる社員への取材が必要です。
その他社史・記念誌の制作に必要な素材を集めていきましょう。
社内メンバーの寄稿がある場合は締め切りを定め、その後校正、修正を行っていきます。
ちなみに、基本的に原稿の締め切りは守られないことのほうが多いので、サバを読んだスケジュールを伝えておくことをおすすめします(笑)。
絶対にスケジュール通りに進めたい場合、製作会社には専門のライターがいることが多く、従来社内で作成していた原稿執筆をプロのライターに任せることもできます。
社内メンバーが携わる過程を重視するか、それともクオリティを重視するかも見極めのポイントです。
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4.編集~印刷製本
原稿や素材がそろったら、1冊にまとめていく作業をしていきましょう。
社内にデザイナーさんがいる場合は問題ないと思いますが、もしいない場合は制作会社などへ依頼することをおすすめします。
長く残るものなので、自社らしいテイストで仕上げていくとよいでしょう。
そして、印刷前の原稿チェックはできる限り多くの人に見てもらうことが大切です。
特に、誤字脱字など、最後は人の目でのチェックが確実です。
原稿チェックが終わり、問題がなければ印刷製本へと進めます。
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社史の制作にかかる費用
社史の制作にはどのくらいの費用がかかるのか、予想はつきますか?
大きく2つのパターンにわけてお話しします。
①企画の段階から伴走してサポートしてもらう場合
企画の段階から伴走サポートを依頼する場合は、印刷費用などもすべて込みで500~2,000万円ほどかかることが想定されます。
内容やどの程度の文量かによっても値段が変わってきますので、ぜひ相見積もりをとって決めてください。
②印刷製本のみを依頼する場合
この場合は、どのような印刷製本をするかで費用が変わってきます。
正直なところ、年々紙の値段が上がってきており、印刷費用も高くなっています。
また、印刷所への見積もりはページ数や大きさ、製本のスタイルが決まった状態でないと出すことが難しいです。
使う紙やモノクロかカラーか、という部分以外にも、ソフトカバーなのかハードカバーなのか、製本の条件によって費用が大きく変わります。
ちなみに、本の印刷製本は刷る数が多いほうが1冊あたりの単価が安くなるので、社員数が多かったり、取引先が多い場合は多めに刷ることもご検討ください。
印刷費用としては100~300万円程度を想定しておくとよいでしょう。
印刷会社によってインクや紙の値段、機械の種類などで費用が変わるので、時間に余裕をもって相見積もりをとってくださいね。
社史・記念誌の活用方法
社史・記念誌をせっかくつくったなら活用していきたいですよね。
社内研修や採用活動だけでなく、初めて会う方や長年のお取引先などへの配布を行うことで、より自社への理解を深めてもらえるチャンスになります。
また、今回の社史・記念誌の制作をきっかけに、社内のデータベースを作るのもおすすめです。
次の10年、50年、100年へ向けた準備もしてみてください。
社史をつくる担当者になったら
ここまで社史・記念誌の制作手順や費用、活用方法について解説してきました。
もし、あなたが社史をつくる担当者に抜擢されたら、予算と完成時期と方針は事前に把握しておくことが大切です。
そのうえで、企画段階からサポートしてもらうのか、すべて自社で行って印刷製本だけを頼むのかを判断しましょう。
通常の業務もあるなかで、長期にわたって社史・記念誌の製作に関わるとなると、どうしても負担が多くなってしまいます。
その際はぜひ社史・記念誌づくりに長けている会社とタッグを組んで制作を進めてくださいね!
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そして、この記事を書いているラーニングス株式会社は企業専門の出版社としてこれまで300タイトル以上の本を作ってきました。
ただ書店やAmazonに並ぶ本だけでなく、社内だけで活用する本、社員教育用のビジョンブックなど、企業の課題を本を活用して解決してきた会社です。
企画書の作成は無料ですので、ぜひお気軽にお問合せください!
社史・記念誌以外も含めた本づくりに関する資料はこちら↓
投稿者プロフィール
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ラーニングス株式会社
アドバイザー/ブックライティングサービス『ひよどり』サービス運営統括責任者
大学時代は近世文学を専攻。 日本語教師の資格を持つ。
200名以上の経営者、士業の専門家へのインタビュー経験があり、Webメディアを中心に記事を執筆。
書籍の企画~出版を行うだけでなく、出版記念のウェビナー等、イベントの企画運営も行う。
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