学ぶべし! ブランディングの失敗例

マーケティングなどに携わる人であれば「ブランディング」という言葉を聞いたことはありませんか。

そもそもブランディングとはどういう意味なのでしょうか。このブランディングは出版とどういった関係があるのか気になります。

今回はブランディングの意味を解説しながらブランディングの失敗例をご紹介します。ぜひ今後の参考にしてみてください。

 

ブランディングってなに?

ブランディングとは「ブランド」を形作るための様々な活動を指します。

ブランドには名前やブランドマークなどがあります。この会社であればこれ、とすぐさまに思いつくシンボルマークや商標、キャッチフレーズなどがあります。

 

週刊少年ジャンプの例

出版会社で言えばシンボルマークなどが有名かもしれません。例えば週刊少年ジャンプであれば海賊をデフォルトしたようなマークが有名です。作品によっては作中にも登場したりするので、目にする人も多いのではないでしょうか。

 

週刊少年サンデーの例

週刊少年サンデーでいえばロゴのサンデーの中に少年というロゴが入っています。赤字に黄色で少年とはいっているのが印象的です。毎週売られている雑誌のタイトルロゴは結構印象的なので、掲載している作品はわからなくてもどういったロゴマークやシンボルマークかはわかることもあるでしょう。

 

月刊少年ガンガンの例

週刊以外にも月刊でも連載している雑誌があります。月刊少年ガンガンも有名なのではないでしょうか。ロゴマークはオレンジですが、どちらかといえば掲載している中身の作品のほうで有名かもしれません。ブランディングはロゴなどの視覚的な部分だけでなく、作品の中身などの部分においても行われます。

 

有名雑誌3社のそれぞれのブランディング

週刊少年ジャンプ、週刊少年マガジン、週刊少年サンデーそれぞれのブランディングはロゴ以外にあるのでしょうか。それぞれのキャッチフレーズや共通項について解説していきます。

 

週刊少年ジャンプ

週刊少年ジャンプと言いますと、一世を風靡した鬼滅の刃や呪術廻戦、ブラッククローバーや僕のヒーローアカデミアといった人気タイトルで有名です。人気作品のほとんどがアニメ化されており、誰もが知る漫画雑誌となっています。

そんな週刊少年ジャンプのキャッチフレーズと言えば「友情・努力・勝利」この3つが揃っていることが多いです。ジャンプと言えばこの3つが揃っているということで覚えている人もいるのではないでしょうか。以前まではこの3つすべてを作品に組み込む必要がありましたが、現在ではどれか1つだけでも入っていればいい、とされています。

先にであげた作品もこれら3つが揃っているものがほとんどで、それもあってか、どの作品もとても高い人気を得ています。

 

週刊少年マガジン

週刊少年マガジンは七つの大罪や炎炎ノ消防隊、あしたのジョーやダイヤのAといったこちらもアニメ化された作品が多いです。

マガジンの場合はあまりキャッチフレーズというものはありません。作品に偏りもなく、あらゆる年齢層が読める雑誌になっています。アニメ化も多いですが、どちらかといえばドラマ化された作品が多いです。

金田一少年の事件簿、サイコメトラーエイジ、探偵学園Q、シバトラ、ゴットハンド輝といった推理物からジャニーズが主演を務めることが多くなっています。どちらかといえばドラマ化のほうで有名なのではないでしょうか。

 

週刊少年サンデー

週刊少年サンデーはいわずとしれた長寿アニメの名探偵コナンなどで有名です。

どちらかといえば恋愛要素の強い作品がこちらの雑誌では多くなっています。他にもすでに連載は終わっていますが犬夜叉や銀の匙、結界師といった一度は聞いたことがある人気作品も多いと思います。漫画をあまり読まない人でも作品名ぐらいは知っている、という人もいるのではないでしょうか。

キャッチフレーズはありませんが、ナマズのイラストがブランドのマスコットキャラクターとして使われています。同誌もアニメ系の作品が多いです。雑誌よりもWEB掲載漫画のほうが印象的には強いかもしれません。

 

3社ともにそれぞれのブランディングは異なってきます。

キャッチフレーズがあり、それを入れ込んでいるのがジャンプです。

キャッチコピーはないがドラマ化の印象が強いのがマガジンです。

恋愛要素系の作品が多く、漫画を知らない人でも知っているタイトルや古くから根強い人気のある作品が多いのがサンデーです。

出版会社ごとにそれぞれ独自のブランディングが築き上げられているのがわかります。

 

ブランディングの失敗例

出版会社は企業出版というブランディングに当てはまります。企業出版とは書籍を通じて企業の正しいイメージを伝え、顧客や求職者やファンを定着させることを言います。

上記に挙げた3社の出版会社は独自の企業イメージを持っており、それに見合った作品を世の中に出しています。ではどういったことをするとこのブランディングが失敗になってしまうのでしょうか。

 

書籍よりもWEB

今の世の中にある書籍はWEBからでも読むことができるようになりました。アマゾンなどでも電子書籍が買えますし、出版会社によっては独自のWEB漫画アプリを持っており、そこから最新話が読めるようになっています。

ブランディングにおけるデミリットとしては、WEB書籍はこの出版社から出した作品というイメージが定着しづらくなります。また、アプリサイトによってはあらゆる出版会社の作品が混在している場合があり、どの作品がどの出版会社の作品なのかわかりづらくなっています。

読み手からすれば、いざ単行本を買おうと思ってもどの出版社かわからず、結果的に売れない、という事態に発展してしまいます。無料のアプリは、一定時間待てば課金をせずに読めることも出来るため、益々紙媒体が売れにくくなる要因となっています。

もちろんWEBから人気が出て単行本になる作品も最近は増えてきています。それでもそこに至るまでは長い時間がかかるため、気長にやっていくしかないのが現状です。

 

コンテンツの質

出版は読んでもらって初めて成り立ちます。しかし、その読んでもらうまでの過程をおざなりにしてしまうと読み手である読者は離れていき、出版会社自体に興味をなくしてしまいかねません。

いい作品を見つけても他の作品が不作であれば、いい作品が終わった瞬間ファンは離れて行ってしまいます。そのため普段から質のいい作品を作り続けなければいけません。読まれなければ売れませんし、企業ブランディングにも繋がらないからです。

 

まとめ

今回は漫画雑誌3社を紹介しましたが、もちろん上記以外の雑誌もあります。それぞれの出版会社ごとにブランディングは異なります。ブランディングが成功すると、おのずと出版社名や掲載している作品の人気作も増えていきます。

そうなれば読者もどんどん増えていきます。そのためにも普段からコンテンツなどに力を注ぎ、顧客獲得に励む必要があるでしょう。読んでもらい、買ってもらうためには、普段から積み重ねた努力が重要です。

投稿者プロフィール

マーケティング出版プラス編集部
マーケティング出版プラス編集部
学生や子育て中のママなど、様々なバックグラウンドを持つメンバーが所属。

出版をもっと身近に感じてもらうために、自分の家族や友達にも読んでもらえるような、分かりやすく丁寧な記事づくりを心掛けています。

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