図解90分でわかる!相続実務士が解決!財産を減らさない相続対策(曽根恵子・著)

今回は「図解90分でわかる!相続実務士が解決!財産を減らさない相続対策」を出版されました、曽根恵子さんにお話をうかがいました。

 

曽根恵子(そね けいこ)

相続実務士、宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター、相続対策専門士

【相続実務士】の創始者として1万4800件の相続相談に対処。
夢相続を運営し、感情面、経済面に配慮した”オーダーメード相続”を提案。
”相続プラン”によって「家族の絆と財産を守るほほえみ相続」をサポートしている。
WEBメディア「家族をつなぐきずな倶楽部」を運営し、介護を通して家族のキモチをつなぐアプリ「家族をつなぐ介護ノート」もリリース。
(株)夢相続 代表取締役。

 

聞き手:はじめに、曽根様が代表をされております、株式会社夢相続がどのような活動をされているか、自己紹介と合わせて教えていただけますでしょうか?

曽根氏:私はこれまで相続実務を30年以上手がけ、平成の初め頃から相続のコーディネートをさせていただいております。
そして株式会社夢相続は、相続対策のご提案とサポートをする会社で、現在21年目になります。

私自身はそれ以前は不動産業の会社を運営し、コンサルティング部門で相続の実務を担当していました。
相続というのは税金、節税など経済面だけでなく、お客様の感情面のサポートも重要になりますので、今はその両方をバランスよく提案するための、オーダーメード相続プランを提供しています。

ところで相続の専門家といえば誰だと思いますか?

聞き手:弁護士さん、でしょうか?

曽根氏:はい、大抵の方が弁護士と思っていますが、弁護士の先生は争わない限り頼まなくてもいいんです。それはつまり争わないとお願いできない、ということですから、生前に相談する機会がありません。
また、税理士の先生は、相続し相続税の申告をする際にお願いをします。ですからやはり生前に相談する機会が少ないんですよね。
司法書士の先生も同じです。名義替えなど相続の際に相談します。

このように多くの専門家の先生がいらっしゃいますが、皆さん相続になってからお願いする先生ばかりです。
ということは、「相続は生前対策が必要ですよ」というアドバイスを前もってしてもらえる機会がとても少ないということで、結果、相続で失敗したり争ったり、困っている方が多く存在するのです。
そういう現場をたくさん見てきたので、ご家族が円満で争わない相続については、元気なうちに対策をしておくことが必要です。
そういう思いで、生前対策の提案サポートをしております。

聞き手:今回出版をしたきっかけ、この本に込めた思いをお聞かせください。

曽根氏:相続は資産家だけのものではなく、どなたでも関わらないといけないことです。
財産の多い少ないは関係なく、広くたくさんの方に相続に関心を持ってもらいたいと思っています 。でも皆さん、相続の話になるとどうしたらいいかわからないと言われます。

また、相続対策は1回2回ではなく、何年も何十年も必要になりますが、先ほどもお話ししたように、対応できる人がとても少ないのです。
そこで、身近なところでサポートできる人材を増やすために、夢相続では相続実務士の資格を作りました。
商標登録を取り、全国で初めて相続実務士の養成講座を開設し、人材育成に努めています。

そして、相続して財産が減って終わりという残念な結果にならないよう、今回の本のタイトルの通り『財産を減らさない相続対策』ということで、まずは相談することが大事ですよということを書きました。

またそのためには相続実務士という資格があることを知っていただき「生前から身近なところに相談できる人がいますよ」「まずは気軽に相談してみましょう」、そんな思いを全国に広めたいと、この本に込めました。

聞き手:書籍にすることで得るメリットはなんでしょう?

曽根氏:執筆につきましてはライターさんではなく、仕事での経験を基に実例を主に集めて原稿にしています。

仕事の進め方、相談、対応の紹介しているので、特段本のために原稿を書かなくてはいけないということではなく、日常的な実務が本になっています。
私自身はじめは不動産業から関わっていましたので、その時から相続で困っている方をたくさん見てきました。でも、相続の専門家と言われる税理士の先生方は、お客様と一緒に動いてるわけではありません。
その時に、どうしてずっとお手伝いしてあげないのかな、相続税を払うところまでちゃんと面倒見てあげないのかな、と思っていました。

平成4年の暮れに、管理するアパートの大家さんが亡くなり、管理会社の立場から相続のお手伝いをしたことがあります。納税のために土地の売却も必要になり、無事に手続きが終わったあと、お客様から「とても助かった」と言っていただきました。
このとき、相続は税理士の先生の仕事ではない。相続のコーディネートをする役割を誰かがしなければいけないと思いました。

そこから相続の仕事を10件ほど取り組んだころ、相続税は下げることができる、そして亡くなってからでも相続税を下げることができることが分かりました。
皆さん納税するために、大切な土地や財産を手放し本当に苦労されています。
そういう苦労している方に知ってもらいたい。でもどうしたら知ってもらえるのだろう。
考えた結果、本にして事例を読んでもらえば参考にしてもらえると思い、平成11年に1冊目の本を出すことができました。

その当時は相続の事例がわかる本がほとんどなく、おかげさまで重版もされ、全国の書店に並びました。
2冊目、3冊目と出版していくうちに、本の読者がお客様として相談に来られるようになり、売り上げにも繋がっていきました。
本を出し続けることで良い循環になり、本の力は本当にすごいと思っています。
書籍にすれば何年も何十年も使えますし、一般の方には身近な事例になり、同じような仕事をしている方にとっても参考になります。

内容に関しては、ノウハウを全部書いていいの? と言われることもあります。
たしかに同業他社の方もいますが、オープンにして他社の方にも参考にしていただくことで、業界全体への貢献もできると考えています。

実務を記録し、事例化して読んでいただく。自分で話す言葉はなかなか伝えられないものですが、本という形にし、そこにノウハウを詰め込んでいけば、名刺代わりにもなり思いも伝わります。そして仕事を記録した書籍は、会社の財産になるのです。

聞き手:書籍を作るにあたって、どのようなことに注意されましたか ?

曽根氏:実例を挙げていますので、お客様の迷惑にならないようにアレンジをしました。
また難しい言葉ではなく、出版社側はちょっと大変だったと思いますが、お客様が分かるよう、図解を多くし「みえる化、わかる化」などの工夫をしました 。

聞き手:反省点と、今後の出版についての構想をお教えください。

曽根氏:今までは実用本という形で、数字を元に割と堅い書き方をしてきました。
女性とか苦手な人もいたかもしれません。
相続は本当にお一人お一人内容が違います。今まで約14800人の方からご相談を受けましたが、皆さんそれぞれドラマがありました。

その中で沢山の気づきや学びがあり、やりがいを感じてきました。感動的な話、身につまされる話などのドラマがたくさんあるので、余裕ができれば事例ではなく、読み物として、相続ドラマなども残したいなと思っています。

聞き手:読者にむけてメッセージ、またアピールなどをお願いします。

曽根氏:相続は財産が減るものと思っている方が非常に多いです。
でも生前から対策をすれば、財産を減らすことなく、いい形に変えて相続を乗り切ることができます。是非読んで、知っていただきたいです。

また、本を読んで終わりではなく、相談、アクションを起こしていただきたいです。
そういう参考書になる内容になっていますので、何もできない、しょうがないと諦めず、自分事として取り組んでもらえればと思っています。

本の巻末には「相続プランを申し込んでいただいた方には10%オフ」というご案内もしています。
ご活用いただければ幸いです。

聞き手:インタビューは以上になります。本日はありがとうございました。

 

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投稿者プロフィール

下村(むーさん)
下村(むーさん)
大学卒業後に出版社に就職して漫画の編集に携わる。
その後、さらに別の出版社を経てラーニングス株式会社に入社。
編集業務に従事している。

社内では『むーさん』の愛称で親しまれ、お父さん的なポジションを務めている。

プライベートでは野球観戦が趣味(広島ファン)で二児の父。
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