図で考えると会社は良くなる(前田康二郎・著)

今回は書籍『図で考えると会社は良くなる』を出版されました、流創株式会社(るそうかぶしきがいしゃ) 代表取締役の前田康二郎(まえだこうじろう)氏にお話をお聞きしました。

なぜ図で考える必要があるのか、会社をよくするとはどういったことなのか、また本書を読むことでどんなメリットがあるのかなどについて見ていきましょう。

 

前田康二郎(まえだこうじろう)
流創株式会社(るそうかぶしきがいしゃ) 代表取締役
数社の民間企業にて経理業務を中心とした管理業務全般に従事し、2008年に経理部長としてIPOを達成。
その後中国・深センに駐在。現地法人の設立、内部統制業務などに携わった後、2011年に独立。独立後はリーマンショック後、経営難に陥っていた企業の経営再建案件等に従事。
実際に会社の組織へ入り、実務面を中心とした組織全体の業務改善や計数チェックを行うと同時に、経営者や従業員へ、経理的視点から見た、黒字化に必須な「経理的マインドセット」の指導を実施。
数字を意識した行動に会社全体が変わることで業績も変わり、黒字化を達成し、自走できる組織へと改善させている。現在は、ベンチャー企業、IPO準備企業等の顧問、社外役員等も兼務している。

 

 

聞き手:こんにちは。まずは前田さんの経歴と現在のお仕事について教えてもらえますか?

 

前田氏:大学を卒業して15年ほど会社員生活を送っていました。

20代は大手音楽制作会社の経理部などで経理業務をしていました。

その後30代で株式上場ができる人を募集している会社があり、管理責任者として総務経理やIPO、内部統制など管理業務全般をしておりました。

 

また、同じ会社のプロジェクトで上場した次の年に、深センにあるプラスチックトイの工場をグループ会社化するため、現地に1年半駐在し、金銭面での管理や内部統制などの管理をしていました。

ですが、その仕事が無事終わった後、独立したいと考え、帰国してから1人会社を立ち上げました。

 

現在は起業してから丸10年になります。独立を決めたときは周りから「経理で独立なんてできるわけない」と言われていましたが、ちょうどその頃テレビ朝日で『ドクターX』が放映されていて、作中の主人公の設定が「フリーランスの外科医」でした。私はそれを見て「フリーランスの経理」って面白いかもと思い、そこから自称して現在に至ります。

 

 

聞き手:どんな思いからこの本は執筆されたのですか?

 

前田氏:現在多くのビジネス書が出版されていますが、その中でも経営者の方は人事の本をよく読まれます。なぜかというと、答えがないからです。

特にマーケティングと人事の本は書店でも多く売られています。

 

また、経営者の方の多くは、「自分は会社の数字はよくわかっている」と自認されている方も多くいらっしゃるので、経理のような数字を中心としたビジネス本を読まれる方は、人事の本を読まれる方に比べて少ないのかなと思います。

 

ですが、人事の本を読んだ経営者の方が、自分の性格に合わない方法を会社に取り入れて、それが数字に結びついていないという実態を多く見ます。

本とはあくまでも参考とするもので、真似をするものではない、というのが私の考えです。

 

経営者の方は自分のビジョンや理念に合ったものだけを採用するのがいいと思います。

そのような現状もあって、組織論は大切ですが、理論上の話だけに流されず、「自社の」今の状態を図にすることで、自分の場所、社員の場所、組織の場所をわかるようにした上で、経営決断ができるような本を作りたいと考えました。

 

また、今の流行りの組織論の課題は、その根拠が数字に結びついていないんです。具体的に言えば、社員満足度を重視している組織論があるとすると、私にはどうしてもそれだけでは納得できない面がありました。なぜなら、顧客にはその会社の社員の満足度など関係がないからです。社員満足度を上げるために過度な福利厚生を設けると、もちろんモチベーションが上がる社員もいますし、良い会社だと思って入社を志望する人も増えると思いますが、同時にこの会社に入れば楽ができると考え、福利厚生だけを目的に志望する人も結局同じ数だけ増えるんです。その点が、経理の視点から見ると理論と結論との関係性が非常にあいまいだなと個人的にはこれまで思ってきました。

 

そこで、数字に紐づいた組織論を作りたい、必ず利益が上がる組織の本を作りたいと考えました。

そして、経営者の方が少し立ち止まってご自身や、ご自身の会社を客観視できるような内容にしたいと思い書きました。

 

 

聞き手:執筆される上で何か悩みや葛藤などはありましたか?

 

前田氏:本の企画の構想は常に50本ほどストックがあります。

 

ですが、課題としてあるのは、どれだけ誠実に書いても「ところでお前は誰だ」になってしまうことです。有名人でもなく国家資格もない私が書いた本をどうやったら読んだ人が納得してくれるのか、ということが悩みです。

これまでも、組織本の構想はあったものの、○○大学の組織論の教授とかがライバルになってしまうので、自分が本を出すのは早いのかな、とも思いました。

 

ですが、経理の企画は今までよく採用して頂いていたこともあり、経理から見た組織というアプローチでいくことにしました。

数字は絶対値ですし、情緒的な要素がなくなります。理想の組織論ではなく事実の組織論しか残らないので、より説得力が上がると思いました。

 

 

聞き手:これから本を出版したいと思っている人に向けてアドバイスやご経験から来る感想などありますか?

 

前田氏:そうですね。本を出すメリットとしては、自分の書き癖、話し癖がわかったことですかね。

 

私は一つの文章が長い、くどい、という癖がありました。完結に物事を伝えることが苦手だったんです。でも、こういったことってなかなか日常生活では周囲の人達は心で思っていても直接は指摘しづらいですよね。ですが、 編集者からの指摘でそれを自覚することができました。

 

また、人と話した後や、SNSなどで発信した後に、「言葉足らずだったな、言い過ぎたかな」と思うこともありますが、本だと、アウトプットまでに訂正や修正の時間、プロの編集者のチェックが入るので、そこをしっかりと調整することができます。自分が伝えたかったこととアウトプットが一致するので、情報を発信するという部分ではリスクがありません。過不足なく自分が伝えたかったものを等身大に表現することができます。

 

加えて、1冊本を書いてしまえば本当に伝えたいことを繰り返し言わなくて済むようになります。

例えば、経営者の方なら「営業とは。マーケティングとは」などという内容で1冊書けば、社員に対して「これを読んでおいてくれるかな」というだけで思いや考えを伝えることができます。また、自分の考えを共有してくれるという点でよりお互いの理解が進みますよね。営業先や顧客に対しても、自分の仕事に対する想いが過不足なく伝わると思います。

 

 

聞き手:出版をして何か反響はありましたか?

 

前田氏:会社員時代からお世話になっているコンサルの先生が自分のお客さんに読ませたいとのことで何十冊か買ってくれましたね。

 

また、本を出す前は「経理しかできないのかな? もっと頼みたいことあるけどどうなんだろう」と思われることも多かったのですが、本を出した後は「こんなにもいろんなことができるんだ」と知ってもらえるので周りの私に対する印象が変わったと思います。

 

 

聞き手:読者に向けてメッセージやアピールなどをお願いいたします。

 

前田氏:この本はいわゆる職場の話です。

 

経営者向けかと思われますが、会社員の方も読んで損はないものとなっています。

一日のうち長い時間いるからこそ、職場の環境はいいに越したことはないですよね。

 

また、良い職場にするためには自分から働きかけないと良くはなりません。自分がどういった職場を望んでいるのかを考えるための参考書として読んでいただけるといいのかなと思います。

 

また、経営者の方々に対してですが、経営者である以上、経営判断は自分で行うものですし、それをしたいからこそ起業されたかと思います。本はあくまでも参考書です。

本を読んで書かれていたことをそのまま実行するのではなく、書かれていたことを参考に、改めてご自身の会社であれば、どのような経営決断にすべきかというオリジナルの経営決断を作り、実行しつつ、社員の方達とも向き合って、より良い会社を作っていただきたいです。

 

 

聞き手:それでは、インタビュー取材は以上になります。本日はありがとうございました。

 

『図で考えると会社は良くなる』の詳細はこちら

どのような組織の状態にどのような事象が起きるのか?
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投稿者プロフィール

下村(むーさん)
下村(むーさん)
大学卒業後に出版社に就職して漫画の編集に携わる。
その後、さらに別の出版社を経てラーニングス株式会社に入社。
編集業務に従事している。

社内では『むーさん』の愛称で親しまれ、お父さん的なポジションを務めている。

プライベートでは野球観戦が趣味(広島ファン)で二児の父。

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