今回「女性のための不動産相続の本~実家・空家を相続したいけど、どうすればいい?!」を出版されました、不動産相続アーキテクツ株式会社代表取締役の髙橋大樹さんにお話をお伺いしてきました。
大学では建築を学び、卒業後は建築現場での監督経験や不動産会社での営業経験、そして約10年間の不動産相続コンサルティング経験など様々な役職で活躍されていた髙橋さん。
2019年に独立し、現在の不動産相続の会社を立ち上げました。
今回は全く知識の無い方にとっても読みやすく、また分かりやすい不動産相続についての本を出版しました。
インタビューでは、本の書き方や出版後の本の活用方法、宣伝方法などをお聞きしました。
様々な方法で本を徹底活用している高橋さんの体験談は、これから本を出版してみたい方、宣伝方法に困っている方にとって参考になるはずです。
髙橋大樹(たかはし だいき)
1980年8月22日生まれ。法政大学工学部建築学科卒業後、建築現場での監督や不動産会社での営業を経験する。 2008年に入社したプロサーチ株式会社では、「不動産」や「相続」の知識と「建築」の知識を生かし、不動産の売買仲介、土地・建物の有効活用提案、不動産の権利関係調整など幅広く手掛け、2017年にプロサーチ株式会社取締役 副社長に就任。2019年に不動産相続コンサルティング会社の不動産相続アーキテクツ株式会社を設立。税理士、司法書士、弁護士などの専門家と連携しながら、 お客様の資産の問題解決を行っている。
聞き手:本日はお忙しい中インタビューのお時間誠にありがとうございます。
では早速ですが、髙橋さんの現在のお仕事をお伺いしてもよろしいでしょうか。
髙橋さん:大学を卒業後建築現場での監督経験や不動産会社での営業経験、不動産相続コンサルティング経験などで様々な知識を身につけました。
現在は独立して不動産相続アーキテクツ株式会社を設立し、不動産相続関係のお仕事を行っております。
聞き手:今回は弊社から「本を出版してみませんか」とお声がけしましたが、本の出版というのは、前々から考えていらっしゃったのでしょうか。
髙橋さん:そうですね! 今回たまたま声をかけて頂いたのですが、本はどこかのタイミングで書いてみたいと思っておりました。
本の出版ってどうしても費用が高く、最低でも300万円ほど準備が必要だと思っていたので、自分にはハードルが高く感じてなかなか踏み出せずにいました。
しかしラーニングスさんからいただいた提案だと、だいたい60万円からできるということで、興味が湧きました!
聞き手:ありがとうございます。今回、髙橋さんが出版された本は相続関係の内容でしたが、書く内容のプランは他にもあったのでしょうか。
髙橋さん:不動産相続についての本を書こう! とは決めていたのですが、その本の書き方については悩んでいました。
またどのターゲットに向けて書いたらいいか、という点も考えおりました。
例えば書き方は小説風がいいのか、また不動産相続と一口に言っても、不動産相続対策についての本がいいのか、または資産をたくさん持っている地主さんに向けた本がいいのか、その辺りは結構迷いました。
結局、せっかく本を書くならのその後、自分の仕事にも直結するものがいいと思い、今回は実家や空家の相続について書くことを決めました。
実際、弊社でお手伝いすることが多いというのも決め手の一つです。
聞き手:今回出版された本を手にした時、少し分厚い印象を受けました!
実は初めて本を出版される方はだいたいもう少し薄い本が仕上がるのですが、この内容量の文を書くのは大変ではなかったですか。
髙橋さん:そうなんですね! 一度書き始めたら「あれも書かなくては」というように次々に書くべきことが浮かんできた感じでした。
聞き手:もともとブログを書かれていたり、本を書く前に書くことを溜めていましたでしょうか。
髙橋さん:それは全くないんです!
聞き手:では今回本を書き始めた時にゼロからスタートしたわけですね。
髙橋さん:そうですね、まずは目次出しから始めました。
「売却のことばかり書いてしまうと不動産を売らせる本になってしまうし、不動産相続の本なので相続についての項目も入れなくてはいけないし、税金のことについてもいれなくては・・・」というように自然とボリュームのある本が完成しました。
聞き手:なるほど! では無理なく自然と書く内容が増えていってしまったということですね。
そうすると意外と執筆作業には苦労していない感じでしょうか。
髙橋さん:いやあでも、文を書く作業というのは大変な作業でした!(笑)
聞き手:基本的に執筆作業は一人でもくもくとされていたのでしょうか。
髙橋さん:そうですね、全部一人で仕上げました。
聞き手:期間はどれくらいかかりましたか。
髙橋さん:最初の打ち合わせから本の出版までは、結局1年近くかかりましたが、執筆作業自体の時間は半年ほどだったと思います。
本業が忙しくなかなか執筆作業にあてる時間を捻出するのは少し苦労しました。
書くぞと決めた日はバーと一気に書き進めることができましたが、そこに行くまでの気分を高めるのが大変でした。
聞き手:よく分かります。
なかなか本を書くスイッチが入らないということですよね!(笑)
髙橋さん:まさにその通りです!
聞き手:他に何か工夫された点はありますか?
髙橋さん:そうですね、実際にお客様に会っている時に話しているイメージで書いたところでしょうか。
正しい日本語の言い回しなどは得意ではないですが、とりあえず伝えたいことをはじめに書きあげてしまい、あとから改善して原稿を仕上げていった感じです。
聞き手:今回出版方法として、プリントオンデマンド出版を選択されましたが、それについての抵抗はありませんでしたしか。
髙橋さん:抵抗は全くありませんでした!
極端な話ですが、本が売れるかどうかとかよりも、まずは「本を書いた」という事実に価値を感じていましたので、出版方法は気にならなかった感じですかね。
聞き手:なるほど。確かに「本を出版しました」ってそれだけで十分自分のブランディングになりますからね。
髙橋さん:特に私が身を置いている業界はそういのがあるので、ただ本を出版したということだけで「なんかすごい人」という位置づけになったりします。
内容はともあれ、本を書くだけの知識があるんだなという印象を与えることが出来るのは大きなメリットではないでしょうか。
聞き手:実際本を出版した後は、どのように本を活用されていますでしょうか。
髙橋さん:自分のセミナーを行う際に、「アンケートに答えてくれたら本をプレゼントします」といったチラシをお配りしたり、お客様との打ち合わせの際に本をお渡しして、実際に案件が取れたこともありました。
またまだ実際に会ったことのないお客様に対しては、査定書を送る際に一緒に本も同封して送ったりするなどして活用しています。
大きな会社と違い、私の会社はそこまで名の知れた会社ではないので、本をお配りするだけで、お客様からしても安心できる材料になっていると感じています。
聞き手:本で周りからの信頼を勝ち取っているということですね!
ちなみに本の宣伝はどのように行っていますでしょうか。
髙橋さん:名刺の裏に本の写真とQRコードを張り付けてお配りしたり、豊島区役所の窓口封筒に本の広告をしています。
聞き手:わぁ! この宣伝方法はいいですね。
しっかり宣伝を行っていますね。
髙橋さん:はい、せっかく本を出版したので宣伝にも力を入れて活用していかないと勿体ないかなと感じたので・・・!
ポスティングチラシも5000枚ほど作成し、駅まで配る活動も行いました!
聞き手:すごいですね。
髙橋さん:ありがとうございます。せっかく出版したので宣伝は自ら積極的に行っています。
でも、正直今回出版したこの本で、売り上げを出そうということは全く考えていません。
むしろ自分で買い取って、それをバラまいてもいいかなと考えて行動しております。
私の本の出版の目的はとにかく見てもらうこと、そしてそれをきっかけにお客様の集客をアップさせることです!
聞き手:そうですね! 本で稼ぐのは難しいですから髙橋さんのように使うのが理想だと私も思います。
髙橋さん:はい、完全に営業ツールとして活用させて頂いています。
聞き手:では最後の質問になりますが、これから本を書いてみようか考えている方に向けてメッセージがあればお願いします。
髙橋さん:もし今本を書いてみようか悩んでいるなら、ぜひ書くべきです!
まず本を書くことは、自分自身のブランディング確立に貢献します。
また必ず知名度も上がるはずです。
それによって仕事で関わるお客様や周りの人からの印象がアップしていることを感じます。
特に私のいる不動産業界は少し信用されにくい部分があるので、本を出版しているだけでも信用の部分がかなり埋められるのかなと思います。
自分にとって今回出版した本は、あるいみ自分の名刺代わりの役割を果たしてくれているとも思います!
聞き手:たしかにこの本があれば信頼しやすいですし、相談してみようと思いますね。
本を書くことで自分自身のブランディング確立や集客に繋がるなら、やはり挑戦してみるべきですね!
本日はお忙しいところお時間ありがとうございました。
髙橋さん:こちらこそありがとうございました!
聞き手プロフィール:梶田洋平
出版ベンチャー企業「ラーニングス株式会社」の代表取締役。大学卒業後は証券会社に入社し、2つの支店で法人、リテールの営業活動に尽力。5年弱勤めて退社した後、出版事業を手掛ける会社を起ち上げる。これまで自身が著者で出版した本は16冊、読んできたビジネス書は3000冊以上。『出版を変える、出版で変える』を合言葉に、はじめて本を出版する企業や個人事業主の方を対象とした事業を展開。出版でビジネスを加速させるお手伝いに力を入れる。好きな本の分野は経営者の自叙伝やマーケティング、経営に関する実用書。愛知県名古屋市出身。趣味は読書とスポーツ観戦。
知識0から本を出版する方法7step
これから出版に取り組むかどうかを検討している方に向けて、出版までの手順を解説します!
- 『出版の力』を知ろう
- どのような目的で出版するかを決めよう
- 出版方法を決めよう etc.
投稿者プロフィール
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新卒で羽田空港で働いた後、卒業旅行で興味を持ったバンコクへ移住しホテル勤務。
2年半のバンコク生活を終えて帰国した後、Webライターとして活動中。
【一言あいさつ】
将来は自分の書いた文章で、たくさんの人をHAPPYにできる人になりたいです!!
好きなことは絵を描くこと、代々木公園をお散歩すること、散歩している犬を触ることです♡
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