受験シーズンが終わり新学期が見えてくると、生徒さんの入れ替わりがあり、この時期の塾経営者は気が気でないと思います。
「来年度どのくらい生徒さんがくるか」
「継続して通い続けてくれるか」
塾を存続させるためにも一番重要なところですよね。
そして、この悩みがなくなると嬉しくありませんか?
実は、生徒が途切れない塾では、保護者から
「ここならうちの子を安心して任せられる!」
「しっかりと結果が出るようサポートしてもらえるんだ!」
という信頼度、安心感の獲得のために塾長が自ら作った本を使っているんです!
- 子どもたちに対する想いをしっかりと伝える
- これまでの結果を数値で表す
- 塾の講師陣の特色やここまでやります!という子どもと関わる部分を伝える
と上記3つのポイントを抑えた書籍を作れば効果抜群です!
今回は、保護者を納得させるための書籍についてまとめていきます!
大学時代からこれまで自身が著者で出版した本は16冊、読んできたビジネス書・実用書は3,000冊以上。はじめて本を出版する企業や個人事業主の方を対象に、出版でビジネスを加速させるお手伝いに力を入れる。
どんな塾を経営していますか?
あなたはどのような塾を経営されていますか?
規模感や対象となる生徒さんの学年、日本での進学か海外への進学のサポートか、ひとえに学習塾といっても分野は多岐にわたります。
また、大学受験や留学支援となると生徒さんからいただく費用も高額になっていきます。
しかし、規模や教える分野が違っても、塾経営の悩みは
- しっかりと結果が出るか
- 継続、及び新規の生徒さんを獲得できるか
の2点に絞られるのではないでしょうか?
結果面に関しては、講師やカリキュラム、モチベーションの維持といった塾本来の仕事となりますが、生徒さん獲得の部分は塾の本業の「教えること」とは違い、できればそこにリソースを割きたくはありませんよね。
そして生徒さんからいただく1件あたりの費用が安価であれば、それなりの人数を呼ぶ必要がありますし、費用が高額であれば、入塾が決まるまで期間もかかり、信頼度を得るためのプロセスも必要になってきます。
塾は子どもたちのための場所ですが、費用を払うのは保護者です。
その保護者を説得させる本を作ることで、実はどんな塾であっても、大きな結果を得ることが出来るんです。
保護者の不安
子どもを塾に通わせる際の保護者の不安は色々とありますよね。
この塾に子どもが合うのか、ちゃんと結果が出るのか・・・。
どんな保護者も子どもと塾の相性を気にすると思います。
それぞれの塾の特色、他の塾との違いをしっかりと保護者に伝える必要があります。
そして、費用に見合う結果が出るのか、という面も気になります。
もちろん結果には子ども自身の頑張りが大きいですが、それをどうサポートしてくれるのか、手厚いフォローがあるかも気になるところです。
塾も無形商材の1つです。
保護者も塾選びは値段だけで選びませんが、それでも判断基準の1つになります。
教育熱心な保護者は本を読む
本離れと叫ばれていますが、書店の学習参考書コーナーは常に充実しています。
また、教育熱心な親であれば、ネット検索だけでなく書店で参考になる書籍を探します。
勉強=書籍のイメージは根強く、参考書だけでなく、勉強法(○○メソッド)や受験物語、人気塾講師の書籍は日々出版されています。
つまり、保護者へのブランディングに本を作ることはとても効果的なんです。
本の持つ効果は大きく3つあります。
- 文字量に制限がないから伝えたいことをしっかりと伝えることができる
- 情報の信頼性が高い
- 社会的信用が生まれる
どれも塾を経営する上で欲しいものばかりではありませんか?
この塾(先生)は本を出している→だから信頼できるし安心だ!
と本を出すだけで自然と印象づけることができるので、これまで頭を悩ませていた生徒獲得に対する負担を減らすことができます。
塾が作る書籍の内容
では、実際に塾が本を作るとなるとどのような書籍内容になるでしょうか?
塾によって対象とする生徒さんの年齢や保護者層は変わるので、そこに合わせた内容を考える必要があります。
幼児教育専門の塾の場合
例えば、幼児教育専門の塾であれば、保護者は子どもの将来を見据えて教育熱心な方たちでしょう。
少しでも受験戦争の労力を減らすため、小学校お受験(幼稚園お受験)で大学までエスカレーター式でいけるよう希望しているかと思います。
その場合は、幼児教育でのポイントや塾のノウハウを伝え、「なぜこれを今やっておくと将来に役立つか」を明確に伝えると効果的です。
子どもの将来をイメージさせ、そのために必要なことがどのようなことかを記すことで、保護者の意欲が高まります。
大学受験の塾の場合
逆に大学受験などの場合は、ある程度子どもにも判断能力があるので、全ての決定権が保護者にある状態ではありません。
ただ、普段の授業以外にも夏期講習や模試、個人授業などのプラスαの出費が想定されます。
医学部や難関校を志望している場合は保護者側もある程度の費用が掛かることはわかっているものの、「絶対に受かってほしい」という想いは強いはずです。
その場合は学力が低い状態から難関校に合格をした際のプロセスや、どのように勉強をサポートするか、費用が高額になる理由となる部分の事例紹介を多くする必要があります。
大学受験の方式も近年変化が大きいことから、従来のやり方では通用しないことも保護者たちは気づいています。
付け焼刃ではなく、本当の意味での知識の定着、思考力の向上とはなにか、という点にフォーカスをあてることも重要です。
書籍の中で大切なポイント
塾が書籍をつくるうえで大切なポイントは3つあります。
この3つは生徒さんの学年や分野が違っても共通していることです。
- 子どもたちに対する想いをしっかりと伝える
- これまでの結果を数値で表す
- 塾の講師陣の特色やここまでやります!という子どもと関わる部分を伝える
まず、子どもたちに対しての想い、熱意をしっかりと伝えてください。
なぜこの塾を始めたのか、塾の経営方針、教育方針はわかりやすくシンプルに書く必要があります。
そして、結果を数値で表すことも大切です。
やはり合格率、成績の伸び方は保護者も気になります。
学習プログラムも細かく記載することで、子どもが塾に通い始めたときのイメージがしやすくなります。
最後に、塾の講師陣の紹介や特色、どこまで受け皿があるかを伝えるとより効果的です。
子どもたちと接する講師の人たちがどのような経歴、人柄なのかは保護者が最も気にする部分です。
教え方の工夫やこの塾にしかない勉強方法、教材、メソッドなどがあれば、結果と合わせて記載することで信頼度を高めることができます。
また、全ての生徒の成績が順調に伸びていくわけではないと思いますので、そういう場合のフォロー体制についてもしっかりとわかるようにしておく必要があります。
どんな保護者も「うちの子は大丈夫」と思う反面、「授業についていけないかも」「結果が振るわなかったらどうしよう」と考えるものです。
保護者の不安に対しても誠実に向き合う姿勢を書籍の中で示すことは、何よりも大事なことです。
弊社から出版した事例として、海外の難関大学「UCLA」への留学支援を行っている塾の書籍があります。
詳しくは下記記事をご覧ください!
今回は「UCLAに留学したいと思ったら読む本 ~カリフォルニア大学に編入・合格する方法~」を出版されました、株式会社U-LABOの小泉涼輔さんお話を伺いました。 小泉さんは、2022年にUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス[…]
まとめ
今回は、生徒が途切れない塾がどのような本を作っているか、そもそもどんな塾が本を作ると効果的なのかについてまとめました。
集客ではなく、塾本来の「学びを教えること」にリソースをさくためにも、多くの塾が書籍を営業ツールとして活用しています!
うちの塾でも作りたい! もっと詳しく事例を聞きたい! という方はぜひ下記よりお問い合わせください!
投稿者プロフィール
- ラーニングス株式会社
アドバイザー/ブックライティングサービス『ひよどり』サービス運営統括責任者
大学時代は近世文学を専攻。 日本語教師の資格を持つ。
200名以上の経営者、士業の専門家へのインタビュー経験があり、Webメディアを中心に記事を執筆。
書籍の企画~出版を行うだけでなく、出版記念のウェビナー等、イベントの企画運営も行う。
プロフィール詳細はこちら
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