今回「大丈夫。君はやれる。不登校、パーソナリティー障害、発達障害の君たちへ」を出版されました、SMK(株式会社進路問題研究会)の代表取締役である薄井晶さんにお話をお伺いしてきました。
現在調布で「調布ゼミ」という個別指導型の塾を営んでいますが、薄井さんは学生時代に不登校になりかけた経験や、発達障害、パーソナリティー障害といったことに悩まされていました。
だからこそ過去の自分と同じような悩みを抱え苦しんでいる人達を救いたいと思い、居場所のない子供達の居場所になれるような塾を開きました。
出版された本では、不登校やパーソナリティー障害、発達障害などの問題で生きづらさを感じている方達の不安が少しでも和らぐような内容になっています。
また過去にそんな問題を抱えていた薄井さんは現在経営者として活躍していますが、そんな薄井さんだからこそできる、起業の参考になるアドバイスも詰まった本になっています。
今回薄井さんに本を出版することを決意した理由から、本の執筆で苦労した点、本出版後の反響、これから本を書いてみたいと考えている方に向けたアドバイスなどについてお聞きしました。
薄井晶(うすいあきら)
東京大学教養学部卒後、障害児の学童保育施設で働く。もう一度学び直したいと思い、アメリカのシラキュース大学の大学院に入学。帰国後、自閉症児の学童施設勤務、日本語教師、予備校校舎長などを経て進路問題研究会設立。現在は調布で「調布ゼミ」を開き、生徒さんたちに勉強だけでなく、学習することの楽しさや面白さも伝えている。
聞き手:本日はお忙しい中お時間ありがとうございます。ではインタビューの方よろしくお願いいたします。
薄井さん:よろしくお願いいたします。
聞き手:では早速ですが、現在のお仕事を教えてください。
薄井さん:はい、今は個別指導の塾を開き子供達に勉強を教えています。
もともと教育関係の仕事をする予定はなかったのですが、知人に相談したところ「教育関係の仕事があっているのでは」というお言葉を頂き、教育に関する仕事に就くことにしました。
私は学生時代、学校へ行くことがとても苦手でした。またお医者さんにも発達障害があると診断を受けたこともあり、そんな問題で苦しんだ経験がありました。
最近ではパーソナリティー障害の問題を抱え、生きづらさも感じていました。
なのでせっかく自分が教育関係の仕事に就くのならば、自分と同じような問題で苦しんでいる子供達を助けることに意味があるのではと思うようになりました。
聞き手:なるほど! 自分自身が抱えていた悩みや問題が今生きているということですね。
薄井さん:はい。また今では「発達障害」や「パーソナリティー障害」という言葉も以前より認知度が高まってきていますが、それでもそんな問題で苦しんでいる人達のサポートをする場所がないように思います。
なので、そんな問題で苦しむ子供達の学校では対応しきれない心理的サポートもできる場所を作ろうというコンセプトで、「調布ゼミ」という個別指導の塾を開きました。
聞き手:なるほど! 正直に言いますと、私は今回薄井さんが出版された本を読んで「パーソナリティー障害」という言葉を知りました。
以前よりもそういった問題はメジャーにはなってきているとは思いますが、この本を読んでそんな問題があるんだと気づく人もたくさんいると思います。
学校では解決できない問題もたくさんあるので、この塾はそんな問題を抱えている方の居場所になりますね。
では今回本を出版しようと決めた理由はなんでしょうか。
薄井さん:たまたま「本を出版してみませんか」とお言葉を頂き、伝えたいこともあったので、書く意味はありそうだなと思いました。
聞き手:その「書く意味」とは具体的にどういう意味でしょうか。
薄井さん:もともとホームページでブログを書いていましたが、ブログだとどうしても伝えたい方に届かなかったり、情報が流れていってしまう感覚がありました。
しかし本という形に残せば、しっかりと伝いたい想いや正しい情報を発信できると思い、本を出版することを決意しました。
聞き手:確かにインターネットの中の情報ってどうしても流れていってしまう感覚がありますよね。
またブログですと部分的に読んだりする方も多いですが、本の場合最初から最後までしっかりと流れを通して読んでもらえる強みもありますもんね!
今回出版された「大丈夫。君はやれる。不登校、パーソナリティー障害、発達障害の君たちへ」という本はかなり過去の経験を赤裸々に語っていますが、どんな方にどんなことを伝えようとした本だったでしょうか。
薄井さん:今回の本の内容は、先ほどもお伝えしました通りに私自身過去に「発達障害」や「不登校」といった問題に苦しんだ経験があるので、そんな同じような悩みを抱えている人達を救いたいと思い、自分の過去の経験を赤裸々に語ったような内容になりました。
この本を手にとってくれた方が、「自分も乗り越えられるかもしれない」と思っていただけたらいいなと思います。
ターゲットは一応問題を抱え苦しんでいる子供達と、その親御さんに絞っています。
実際に本を出版してみて、親御さんたちからの反応が大きいです。
聞き手:なるほど、実際に問題を抱えて悩んでいる子供達からよりも親御さんからの反応が大きいんですね! 確かに自分の子供が苦しんでいたら、親御さんも苦しいですもんね。
今回1冊目の本の出版でしたが、本の執筆の際に苦労した点などはございましたでしょうか。
薄井さん:本を執筆する前は大変かなと思いましたが、実際にやってみてとても楽しかったです!
ラーニングスさん(弊社)にも月に1回ほど訪問して頂き、的確なアドバイスを随時していただいたので、とてもやりやすかったです。
ありがとうございました。
聞き手:そんな、こちらこそありがとうございました! 楽しくできたみたいで良かったです。
しかし本を読んでみるとかなり過去の辛かった経験などをお話されていますが、実際に辛かったことを思い出す作業は大変だったのではないでしょうか。
薄井さん:いやいや、むしろそうやって過去の出来事を振り返る時間ができて良かったように感じました。
普段生活をしていて人生を振り返ることもないので、今回本を出版するとなって、振り返ざるえない環境になりちょうどいい機会だったなと思いました。
改めて自分の人生を見つめ直し、自分の中にある想いを確認することができました。
聞き手:たしかにそうですよね、普段の生活の中で今までの人生を振り返るなんてこと中々しないですもんね。
本の出版後は何か反響や効果がありましたでしょうか。
薄井さん:周りからの反響はとても大きかったですね!
特に私のことを知っている人は「こんな人だったんだ」「過去にこんな問題や苦労を抱えていたんだ」と初めて知る情報も多く書いた本だったので、驚いていました。
本のおかげでさらに他人からの自分の理解を深めることができました。
また集客の話ですと、そちらにも良い効果がありました。
実際に本を読み遠方からわざわざ来てくださる方が増えました。
また今回出版した本はよくお医者さんに読まれているので、そんなお医者さんの紹介で私の塾に通ってくださる方もいます。
本を読んで連絡をくださる方も多くいるので、ビジネス的にもWebとは違った形で本で上手くアピールができているなと感じます。
聞き手:確かに薄井さんの過去を知らない知人の方からしたら、本を読んで知ることが多いので驚きますよね。
そしてやはり本の出版は集客に繋がるんですね!
世の中に「不登校」や「発達障害」、「パーソナリティー障害」を打ち出している塾ってあまりないのでそういったところのオリジナリティを外に発信することに成功しましたね。
最近2冊目の本を脱稿していただきましたが、3冊目の出版も考えていたりしますか。
薄井さん:はい、実は3冊目も考えておりまして、現在執筆中でございます。
聞き手:お! 3冊目はどんな内容の本になっているのでしょうか。
薄井さん:3冊目は、私と同じような「居場所のない子供達の居場所を作る」といったコンセプトの塾を開きたいと考えている方に向けて、実際に自分が行ったことも踏まえてどうやって塾を開くのかのノウハウ本になっています。
聞き手:なるほど! 自社の宣伝をしていく本というよりは、そんな同じような理念をいだいている方が塾をオープンするための教えを説いた本ということですね。
ではこれから塾はどんな方針で進めていく予定ですか。
薄井さん:そうですね、今は遠方から通っている方も多くいますが、みんながみんな元気な子達ばかりではないので、もっとその子達の近い地域に今私が開いているようなコンセプトの塾があったらいいなと思います。
なのでフランチャイズの形式でもっと同じコンセプトの塾を増やしていきたいと考えています。
実際に自分の近くで塾を開きたいと考えているフランチャイジーの方達に、今回出版した本をお配りして、私の塾のコンセプトや想いに共感し、講師として勉強したいと私の塾に学びに来てくださる方もいます。
聞き手:では最後にこれから本を出版してみたいと考えている先生方達も多くいますが、「自分に本なんて書けるだろうか」なんて悩んでいる方も少なくないので、そんな方たちに何かメッセージをお願いします!
薄井さん:まず「自分に本なんて出せるかな」と考えている時点で書くこと、伝えたいことが絶対にあると思います!
なのでどんどん書いてみたらいいと思います!また逆にそんな方々に私自身も会う機会も少ないので、ぜひ本という形にしてもらって、本という形でお会いしたいですし、ぜひ色んなことを勉強させて頂きたいです!
聞き手:薄井さんも実際本はよく読まれますか?
薄井さん:そうですね、本を読むことは大好きです!
ですのでぜひ同じ業界の方の本はたくさん読みたいです。
結局私たちは子供達の為にやっているので、どんどん持っているノウハウを発信しあって勉強しあってこの業界を高めあえたらいいなと思います!
聞き手:そうですね、まずは発信していかないと世の中は活性化していかないですからね。
またWebだとどうしても情報って流れていってしまうので、本という形でじっくりお互いを刺激しあえらたいいですよね!
では今回はお忙し中、インタビューのお時間をとって頂きありがとうございました。
薄井さん:こちらこそありがとうございました!
聞き手プロフィール:梶田洋平
出版ベンチャー企業「ラーニングス株式会社」の代表取締役。大学卒業後は証券会社に入社し、2つの支店で法人、リテールの営業活動に尽力。5年弱勤めて退社した後、出版事業を手掛ける会社を起ち上げる。これまで自身が著者で出版した本は16冊、読んできたビジネス書は3000冊以上。『出版を変える、出版で変える』を合言葉に、はじめて本を出版する企業や個人事業主の方を対象とした事業を展開。出版でビジネスを加速させるお手伝いに力を入れる。好きな本の分野は経営者の自叙伝やマーケティング、経営に関する実用書。愛知県名古屋市出身。趣味は読書とスポーツ観戦。
知識0から本を出版する方法7step
これから出版に取り組むかどうかを検討している方に向けて、出版までの手順を解説します!
- 『出版の力』を知ろう
- どのような目的で出版するかを決めよう
- 出版方法を決めよう etc.
投稿者プロフィール
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新卒で羽田空港で働いた後、卒業旅行で興味を持ったバンコクへ移住しホテル勤務。
2年半のバンコク生活を終えて帰国した後、Webライターとして活動中。
【一言あいさつ】
将来は自分の書いた文章で、たくさんの人をHAPPYにできる人になりたいです!!
好きなことは絵を描くこと、代々木公園をお散歩すること、散歩している犬を触ることです♡
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