ペーパーバックとはどのような本なの?出版社がその疑問にお答えします!

ペーパーバックとはどのような本なの?出版社がその疑問にお答えします!

 

最近は出版のハードルも下がり、個人で電子書籍の出版をされている方も多いと思います。

中には「電子ではなく、やっぱり紙の本でも出したいな」と思われた著者さんもいらっしゃるのではないでしょうか?

 

ただ、紙の本での出版は印刷製本コスト、在庫管理、配送など、個人でやると負担が大きいですよね。

書店に並べるのは出版社を通さなければできないし、ネットで販売するのもゼロからやるとなると何かと大変です。

 

ですが、近年Amazonでは個人でも紙の本での出版が可能になりました

 

その際、「ペーパーバック」での出版になりますが、一体どのような本が出来上がるのでしょうか?

 

 

今回は、

  • ペーパーバックとはなにか
  • ペーパーバックのメリット・デメリット

についてまとめました。

 

 

ぜひ最後までご覧ください!

 

【監修者】
 梶田 洋平
 ラーニングス株式会社 代表取締役
大学卒業後は証券会社に入社し、5年弱勤めて退社した後、出版事業を手掛ける会社を起ち上げる。
大学時代からこれまで自身が著者で出版した本は16冊、読んできたビジネス書・実用書は3,000冊以上。はじめて本を出版する企業や個人事業主の方を対象に、出版でビジネスを加速させるお手伝いに力を入れる。

 

 

出版 資料

 

 

ペーパーバックとはなにか

 

まずはペーパーバックとはなにかについて解説していきます。

 

簡単にいうと、本の製本方法の名称の一つです。

 

例えば、「ハードカバー」という言葉を聞いたことはありませんか?

表紙が厚く、本文よりもひと回り大きい作りになっているので、重厚感のある本をイメージするかと思います。

耐久性が高いので、子ども向けの絵本でも使われることがあります。

 

 

【ハードカバーの例】

ハードカバーの例

 

 

そして「ハードカバー」の逆に「ソフトカバー」というものがあります。

コミックや文庫、新書など、表紙がやわらかい紙の書籍のことです。

 

そして「ペーパーバック」は、海外ではソフトカバーと同一の意味で使われることもあるのですが、日本ではカバーのない本表紙と本体が一体化している本のことを指します。

 

イメージしやすいのは、カバーのない洋書やコンビニだけで売られているコンビニコミック、教科書などがペーパーバックにあたります。

比較的安価な紙で作られるシンプルな形の本です。

 

 

【ソフトカバー、ペーパーバックの例】

ソフトカバー、ペーパーバックの例

 

 

日本の本屋さんではカバーのある本が圧倒的に多いのであまり見かけることはないかもしれませんが、海外ではこの「ペーパーバック」の本はとても多く出版されています。

 

 

ペーパーバックの本はどこで売られているのか

 

先ほど「ペーパーバック」という言葉は日本ではカバーのない本に対して使われると言いましたが、ではこのタイプの本はどこでよく見るでしょうか?

 

一番分かりやすいのは、本屋さんの洋書コーナーです。

小説やビジネス本などジャンルを問わず見ることができます。

 

そして、その次に分かりやすいのがAmazonです。

 

 

【Amazon検索画面(ファストブック)】

Amazon検索画面(ファストブック)

 

ラーニングス(プリント・オン・デマンドを使った出版ではファストブックとなります)の書籍をAmazonで検索すると、上のような画面が出てきます。

 

Amazonではソフトカバー、ハードカバーもしっかりと表示されます。

 

 

【Amazonカバー表示】

Amazonカバー表示

 

なぜAmazonで和書のペーパーバックが多いかというと、Amazonで手軽に紙の本の出版ができる「プリント・オン・デマンド」と「Kindle ダイレクト・パブリッシング」の2つがあるからです。

 

 

「プリント・オン・デマンド」と「Kindle ダイレクト・パブリッシング」の違い

 

ここでは、Amazonの「プリント・オン・デマンド」と「Kindle ダイレクト・パブリッシング」の違いについて説明します。

 

一番違うところは、出版社(及び取次店)を通してAmazonで本を発売するか、個人で発売するか、という点です。

 

Amazonでの出版(Amazonに原稿データを入稿する方法での紙の本の出版)は、すべてペーパーバック本となります。

 

Amazonが印刷機を持っており、注文に応じて1冊ずつ印刷製本され、配送されます。

ちなみに、注文に応じて本が作られる技術を「プリント・オン・デマンド(POD)」と呼びます。

 

なので、印刷の技術、本の作られ方、配送については両者に大きな違いはないと言えます。

 

個人で出すならKindle ダイレクト・パブリッシング出版社(及び取次店)を通して出すならプリント・オン・デマンドでの出版です。

 

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※ちなみに、出版社(及び取次店)を通すと、Amazonだけでなく、楽天ブックスや三省堂書店など自社でオンデマンド印刷の機械を持っている書店でも紙の本の出版が可能になることが多いです。

Amazonだけでなく、他の販路でも発売したい方は出版社(及び取次店)を通した出版をおすすめします

 

 

出版社(及び取次店)を通すメリット・デメリット

 

出版社(及び取次店)を通しての出版も、個人での出版も、同じAmazonの印刷機で作られて配送されるなら、個人でやったほうがお得じゃん!

 

と考える方も多いのではないでしょうか?

 

もちろん、情報発信が盛んな現在、個人で出版できるのならばそのほうがお得かもしれません。

 

ただ、本は「社会的信頼度の高い媒体」でもあります。

それを支えているのは出版社の役割が大きいです。

 

著者1人だけが読んで世間に対して公表するのではなく、専門の校正スタッフ、編集者など複数名のチェックが入って出すことから、情報の信頼性の担保に繋がっています。

 

また、出版社から出すので、一定のクオリティの担保にも繋がっています。

あまりにも変な本を出してしまっては出版社としての信頼にも関わるので、慎重になる部分です。

 

個人で出す場合はもちろんKindle ダイレクト・パブリッシングが最適だと思いますが、もし、会社として出版をしたい、仕事でのマーケティングに使うために出版したい、とお考えの場合はプリント・オン・デマンドでの出版がおすすめです

 

ここからは、プリント・オン・デマンドでの出版のメリット・デメリットについて解説していきます。

 

メリット

 

プリント・オン・デマンド出版のメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

 

  • クオリティ高く出版できる
  • 企業出版(ビジネス上の課題解決のための出版)専門の出版社を通すことでより大きな効果を得られる
  • 企画立案や執筆サポートを受けることができる
  • 販促面でのサポートを受けることができる

 

まず、出版社を通すことでクオリティの高い本を出版することができます。

本の企画の立案やプロのブックライターによる執筆サポートなどもあることが多く、自身でゼロから本を作るよりも負担なく出版が可能です。

 

特に、企業出版専門の出版社へ依頼することで、売上や集客、ブランディングなどの経営課題に効果の高い本の製作、活用をすることが可能です。

 

そして、企業出版専門の出版社であれば、広告、ウェビナー(セミナー)、メディア展開などの販促サポートも充実しているので、企画~出版~販促と一気通貫ですべて任せることができ、リソースの削減にも繋がります。

 

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デメリット

 

次に、プリント・オン・デマンド出版のデメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

 

  • 数十万~数百万のコストがかかる
  • 著者としてやらなければいけないことは任せることができない(本のアイデアや特定の専門知識、ノウハウなど)
  • 出版まで時間がかかる

 

一番のデメリットは、やはり個人で出版をするよりもコストがかかる、ということです。

 

企画立案は無料のところも多いですが、ライティング、編集、校正、入稿用のデータ作成などにかかる費用以外にも、出版後に展開する販促によっては高額になることもあります。

 

企業出版の費用について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

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また、出版社を通すとなんでもやってくれる、というイメージがありますが、著者しか持っていない情報、ノウハウ、アイデアに関しては著者自身で責任を持って取り組む必要があります

 

全部お任せ、ではなく、ある程度「こうしたい」「本を使ってこういうことを実現したい」というビジョンや「自社のウリは○○」「自社独自の考えは△△」などのノウハウはしっかりと伝えなければなりません。

 

企業出版専門の出版社であれば、著者の意図の汲み取りやヒアリングなどもしっかりと時間を取って行うので、安心してください。

 

 

最後に、個人での出版と大きく違うところは、時間がかかる、という点です。もちろん意味もなく長期間制作をするわけではありませんが、クオリティの担保のために個人でやるよりもプラス2~3か月はかかります。

 

プリント・オン・デマンドの企画立案から出版までの期間は約半年です。

その間、たくさんの人の目でチェックし、納得のいくまで修正し、世の中に出します。

 

書店で売る本よりは手軽に修正(データを上げ直すこと)ができますが、それでも紙の本での出版は内容の正確さが何よりも大切です

出版社側も著者を守るために最善を尽くして仕事を行います。

 

 

もっと詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください!

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さいごに

 

今回はペーパーバックの説明やペーパーバックでの出版方法について解説しました!

 

【この記事のまとめ】

  • ペーパーバックとは、カバーのない本のこと(洋書やコンビニコミックなど)
  • ぺーバーバックでの出版はAmazonで可能
  • 企業で出版するなら、プリント・オン・デマンドがおすすめ

 

個人でも手軽に出版ができるようになりましたが、もし企業で出版する場合は、企業出版専門の出版社へ一度相談してみてくださいね!

 

Amazonプリント・オン・デマンドをやっている企業出版専門の出版社の一つにラーニングス株式会社があります!

 

ラーニングス株式会社はBtoBの売上アップを共に考える、企業のための出版社です。

売上アップを本で実現するべく、戦略を立案して伴走支援を行っており、ターゲットの設定から出版後の書籍の使い方まで、売上アップに結び付く出版プロジェクト全体の戦略を提案し実行します。

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投稿者プロフィール

南川 佳世
ラーニングス株式会社
アドバイザー/ブックライティングサービス『ひよどり』サービス運営統括責任者

大学時代は近世文学を専攻。 日本語教師の資格を持つ。

200名以上の経営者、士業の専門家へのインタビュー経験があり、Webメディアを中心に記事を執筆。
書籍の企画~出版を行うだけでなく、出版記念のウェビナー等、イベントの企画運営も行う。

プロフィール詳細はこちら
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