シリアルアントレプレナー 連続起業家(牧田彰俊・著)

今回は書籍『シリアルアントレプレナー 連続起業家』を出版されました、株式会社M&A DX(旧:株式会社すばる) 代表者の牧田 彰俊(まきた・あきとし)さんにお話をうかがいました。

連続起業家としての生き方や、どういった想いで本書を出版されたかなどについてたっぷりとお話していただきました!

牧田 彰俊(まきた・あきとし)

株式会社M&A DX(旧:株式会社すばる) 代表者。公認会計士。
有限責任監査法人トーマツ入所後、製造業・サービス業を中心とした各種業種の法定監査業務・IPO支援に携わる。
その後、ファイナンシャルアドバイザリーサービス部門にてM&Aアドバイザリー業務・財務デューディリジェンス業務・企業価値評価業務等に従事。
組織再編によりデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社に異動し、主に国内ミドルキャップ案件のM&Aアドバイザリーとして、豊富な成約実績を収める。
2018年、これまで以上に柔軟に迅速に各種ニーズに応えるべく牧田公認会計士事務所・株式会社M&A DX(旧:株式会社すばる)を設立し、現在に至る。
2019年、M&Aクライアント企業やオーナーへのサービスライン拡充として株式会社保険のすばるを設立し、現在に至る。
2020年、M&Aや経営の情報発信のためYoutuber「M&A DX」としても活動中。

会社HP:https://madx.co.jp/
プライバシーポリシー:https://subaru-inc.co.jp/privacypolicy/
相続・M&A大学:https://subaru-inc.co.jp/manda_souzoku_daigaku/ 
YouTubeチャネル:https://www.youtube.com/channel/UCRv33bOq5Rtg-nc6WxMyp9g
Twitter:https://twitter.com/amakita6

聞き手:こんにちは。まずは牧田さんのご経歴と現在のお仕事についてお聞かせください。

牧田さん:23歳のときに会計士の資格を取得し、有限責任監査法人トーマツに入所しました。

トーマツには10年程の在籍で主にM&Aに関する業務を行い、その後株式会社M&A DX(旧:株式会社すばる)を設立しました。現在四期目に入り、東京、名古屋、大阪を拠点に30名程度で活動しています。
今後は西日本への展開と、現在シンガポールオフィスを準備中です。

M&A DXは、「M&Aや相続、事業承継など、経営者様周りのことを何でもやります」を合言葉に立ち上げました。

世の中にM&Aの会社は多いんですが、調査や各種算定などをまとめて受けられる会社があまり無くて、経営者様はサービスごとに別々の会社に頼んでいるのが現状です。そうなると付き合う会社数が多くなるほど経営者様の負担になるため、総合的に受けられる会社を目指しました。通常5サービス程度の対応項目の会社が多い中、M&A DXでは15サービスを受けることができ、ワンストップで満足度の高いサービスを提供しています。

 

聞き手:ありがとうございます。この本のテーマである「連続起業家」とは具体的にどのような方のことなのでしょうか?

牧田さん:「連続起業家」はその名の通り連続して起業する人のことです。

起業した会社の事業を自分の才覚で伸ばし、その会社を売ることを繰り返すことで資産を雪だるま式に大きくしていきます。
5億で売れる会社を作り、売った5億を元手に50億で売れる会社を作り、手に入れた50億で1,000億を目指すといった感じですね。
事業の立ち上がりスピードは当初の資金量で全然違うため、会社を作って売った資産で次の会社を立てる方が現実的なんです。

そういった生き方をする人のことを連続起業家と呼び、私もそういった方々と一緒に頑張っていきたいと思っています。

 

聞き手:M&Aに関する書籍は色々ありますが、「連続起業家」をテーマに本を書こうと思ったきっかけは何かありますか?

牧田さん:きっかけとしては、団塊の世代のリタイアメントを中心に商売をしているM&A会社が多い中、弊社の顧客層(経営者の年齢層)は30~40代の若い世代も多いと感じたためです。

若い世代の経営者は団塊の世代の人たちのように70代まで会社を続けるのではなく、40~50代位で売却して再度起業する人が多いと感じたため、そういった方々が増えている時代の流れを感じました。
アメリカだとM&Aが主流となっているので、日本でも同様の流れが来るかと思い、連続起業家をテーマにした書籍の出版に至りました。

 

聞き手:ありがとうございます。この本を書くに当たってこだわりを持って盛り込んだ要素はありますか?

牧田さん:経営者やこれから起業する方、すなわちM&A業界にいない人でも読みやすいよう気を付けましたが、M&A自体の解説は他の本でもしているのでそこには注力していません。

M&Aは最初の事業売却がとても大変なので、どんな会社だったら売れるのかを意識して解説しています。
連続起業家のイメージをしやすくするため、何人かにインタビューをして実例を入れるようにしたのも意識したポイントです。

 

聞き手:たしかに事例を入れることで具体的にイメージしやすくなっていますね。事例を入れた部分が一番の読みどころですか?

牧田さん:そうですね。ただ、1番は「こういった人たちもいることを知って欲しい」という部分かもしれません。

「会社は途中で辞めてはいけない」という固定観念を持つ人は多いので、意外とこういう生き方もあるんだということを伝えたいです。

本では実際の事例やどういう会社が売れやすいか、売った後に待っている世界まで解説しているので、流れに沿って理解していただければと思います。

 

聞き手:なるほど。では、M&Aに適している会社の規模や条件などは何かありますか?

牧田さん:現在、M&Aの対象は大企業から中小、さらには零細まで広がっています。
家庭教師のトライをCVCが買収するという大きな話から、飲食店やネイルサロン1店舗を売るなんて話もあります。

ただ、私たちの業界では程よい規模感の会社が1番M&Aに適していると言われています。
100億を超えるような会社だと大企業くらいしか買えませんし、逆に飲食店1店舗だと、手軽ですぐ買われそうなイメージですが、人への依存度が高すぎるんです。
飲食店1店舗でファンになっている方は、店の店員や技術者が気に入っていることが多いため、M&Aすると元の売上を維持できなくなる問題点があります。

そうなるとやはりある程度人への依存度がない会社の方が売りやすく、最たる例はWEBサイトの売却です。
WEBサイトの運営はある程度誰がやってもできますし、小規模なサイトでもニーズがあれば売りやすいからです。

 

聞き手:なるほど、飲食店などの1店舗は売れやすいのかなと思っていたので意外でした。M&Aからは少し話が逸れますが、本の中で、起業と事業拡大について「0から1、1から10、10から100のどの部分が得意かは人によって異なる」という話が印象に残りました。それぞれどんな人が向いているのでしょうか?

牧田さん:まず、0からだと市場がない場合もあるので、それを恐れずにやっていく勇気のある人ですね。
0から1は本当にそれだけやっている人が知人にいますが、とにかくアイデアを形にするための嗅覚やアンテナが優れています。

1から10は優秀な社会人のような方が向いています。
馬力があって、自分1人の力で稼いで10まで持っていけるような人が適任だと思います。

10から100は個人の力では無理な領域で、組織として達成する目標です。
そのため、組織としての動きを理解して組織を組成・運用・発展させられる人が該当すると思います。
ちなみに私は、自分はこの10から100はあまり向いていないと思っています。

1人で0から100までをこなすのは大変なので、自己分析をしっかり行なって自分がどれに向いているのかを見極めることが重要だと感じています。

 

聞き手:ありがとうございます。今後力を入れていきたいテーマなどは有りますか?

牧田さん:経営者は忙しくて時間が無いため、これはこの会社、これはこっちの会社といった形で色々な会社と付き合いますが、それは非常に面倒です。
そんなときのコンシェルジュのような役割をこなし、まずはM&Aでの「御用聞き」のような存在になるよう力を入れていきたいですね。

また、最近はYouTubeの「M&A DX」チャンネルでM&Aに関する情報を配信しているんですが、引き続き経営者の役に立てるようなコンテンツを配信しつつ、今後は相続や事業継承などについても詳しく解説できれば良いなと考えています。
M&Aに興味のある方はぜひ視聴いただければと思います。

また、「相続・M&A大学」というサイトで、相続やM&Aに関する知識の解説もしています。こちらもさらに活性化していきたいですね。

 

聞き手:最後に、これからこの本を読む人へのメッセージをいただけますか?

牧田さん:IPOを目指すにしても、M&Aで売却を目指すにしても、会社運営を続けるにしても、売れる会社作りがすごく大事です。
売れる会社とは、自走できる、社長がいなくてもある程度は大丈夫な会社を指します。そんな組織作りを目指してください。

まずは売れる会社を作ってしまえば、自由な選択肢を取ることができ、あなたが本当にやりたい事の実現に近づけますよ!

 

聞き手:この本を読んで、多くの方にぜひ売れる会社を作ってほしいですね本日はありがとうございました。

牧田さん:ありがとうございました。

『シリアルアントレプレナー』の詳細はこちら

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本書は、企業経営者が連続起業家を目指すためのヒントを、さまざまな実例を挙げて紹介。
前職から現在に至るまで、数えきれないほどのM&Aに関する相談を受けてきた経験から、
イグジットのポイントを完全網羅。
連続起業家として成功するためのプロセスを解説していく。

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書籍「シリアルアントレプレナー」ご紹介動画
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投稿者プロフィール

マーケティング出版プラス編集部
学生や子育て中のママなど、様々なバックグラウンドを持つメンバーが所属。

出版をもっと身近に感じてもらうために、自分の家族や友達にも読んでもらえるような、分かりやすく丁寧な記事づくりを心掛けています。

これからも有益な記事を日々発信できるよう、尽力していきます!