「本を出版するにはどうすればいいか教えてほしい」
「まずは本を出すために必要な基本的知識を知りたい」
「出版費用を抑える方法を知りたい」
という悩みを持っている方は多いのではないでしょうか?
本を出版するためには高額の費用が必要というイメージが先行しがちですが、実際には費用を抑えた出版方法もあります。
最近は商業出版は狭き門にはなっていますが、それでも作業の多くを自身でやることによって費用を抑える方法もあるので、ここではできる限り費用を抑えた出版方法について学習していきましょう。
本を出版するには?何よりも大切な強い出版の決意
本を出版するために必要なことは何でしょうか?
まず、大切なのは「出版するぞ」という強い決意です。
実はこれは、冗談ではなく大真面目な話なのですが、作業の多くを業者に委託するとしても著者の作業は少なくありません。
そのため、「なんとなくやってみるか」ぐらいの気持ちで始めてしまうと途中で挫折するという結果になりやすくなります
。
「出版しよう」と考えても色々と調べているうちに面倒になってしまったり、また、「とにかく原稿がなければいけない」と考えて執筆を始めても、ゴールが見えない作業に途中で嫌気がさしていつの間にかやめてしまうという失敗例も多くあります。
特に初めての本を出版する方や、なんとなく本を出してみたいという気持ちの方は「絶対にゴール(出版)にたどり着くぞ」という強い決意を固めてから実際の出版に向けた道のりをスタートしましょう。
自費出版か商業出版か
強い決意を固めたなら自費出版、商業出版のどちらで出版するのかを決めましょう。
自費出版はその名の通り、著者自らが費用を支払う出版方法のことを言います。
著者の意向通りの出版が実現できる点がメリットですが、手を組む出版社選びには注意が必要になります。
というのも、自費出版を手掛ける出版社は多くサービス内容も様々です。
ほぼ完成原稿を用意する必要がある出版社もあれば、執筆段階から担当者のサポートがある出版社もあります。
手厚いサービスがあればそれなりに費用も高額になりますが、それでも安物買いの銭失いとならないよう、出版社選びには力を入れましょう。
一方、著者の費用負担なしで出版社が費用を負担して出版するのが商業出版です。
商業出版は言ってみれば出版社が利益を得るための出版ですので、著者だけでなく出版社の意向も強くなります。
大体の場合、著者一人ひとりに担当編集者が1~2人付いて、二人三脚で出版まで進んでいくことになります。
著者負担の費用がかからないこともあり、チャンスが来たらぜひトライしてもらいたいのが商業出版ですが、出版不況と呼ばれる昨今、狭き門となっています。
・企画書を書いて出版社に送り、それが編集者の目に止まる
・編集者が企画を考えて、それを実現してくれる著者を探して見つけてもらう
といったことが一般的な商業出版実現の方法です。
費用を抑えるコツ
ここでは、自費出版に取り組むことを決めたとして、どうすれば少しでも費用を抑えられるかについえてみていきましょう。
・やれることは全部自分で
基本的にはやれることは全部自分でやることが費用を抑えるコツになります。
原稿執筆についても、ライターに書いてもらう方法もあれば自身で書く方法もあります。
当然、自身で書いたほうが費用は安くなります。
挿絵や図表を入れたいと考えても、それを自身で用意してみてはいかがでしょう?
費用を抑えることができますね。
人によっては装丁デザインまで自分自身でやるという方もいます。
これについては実はそこまで費用を抑えられなかったりもしますが、デザインを得意としている人であれば一考してみても良いでしょう。
・出版形態を簡素にする
書店流通となると1000部単位といったまとまった部数を製本する必要があります。
この場合、製本代に加えて倉庫代や書店流通のための営業にかかる費用なども負担しなければいけなくなります。
一方、電子書籍の出版にしたらどうでしょうか?
電子書籍化の作業はインターネットで調べながら取り組めばそれこそ無料でできますし、フリーランスの人に安価でお願いすることもできます。
「電子書籍ではなく紙の本が出版したい」
と考えた場合にはプリントオンデマンド出版という方法もあります。
プリントオンデマンド出版であれば1冊から印刷・製本・配送までが実現できるので電子書籍では物足りないと考える人にもおすすめの出版方法と言えるでしょう。
以上のように、出版形態の簡素化は出版にかかる費用の大幅削減につながります。
とはいえ、イメージしていたものと違ってしまうこともあるので、どの出版形態にするかは出版目的に照らし合わせてよく考えて決めましょう。
・ボリュームを減らす
出版社によりますが、ボリュームを減らすことによって編集にかかる費用が少なくなるため値下げできるケースがあります。
特に、製本するサービスの場合は一冊のボリュームを抑えることによって結構費用を削減できる可能性がありますので一考するとよいでしょう。
どんな本を出版したいかは人それぞれですが、分厚くて文字の詰まった本を1冊出版するよりも、さらっと読める本を複数冊出版した方がメリットが大きいかもしれません。
例えば、アマゾンでの販売を考えれば、複数冊出版すればそれだけアマゾン上にあなたの本の販売ページができることになります。
アマゾンでは「この本を買った人はこちらの本も買っています」といった推薦(レコメンド)の機能が充実していますが、複数冊出版することによって露出が増える効果も期待できます。
ボリュームを減らすことによって販売価格も下げられれば、読者も買いやすくなるかもしれません。
費用を抑えたいと考えた場合は、原稿のボリュームを減らすことを考えてみてはいかがでしょう。
まとめ
今回は本を出版するために必要不可欠である「絶対に出版するんだ」という強い意志について、また、費用を抑えて出版するための方法について解説しました。
出版不況と言われて久しいですが、これまでの自分自身の経験やノウハウを棚卸して一冊の本にまとめることは非常によい経験となります。
実際、出版までにはそれなりの苦労が伴いますし挫折してしまう人も少なくないかもしれませんが、出版までたどり着ければほとんどの人が
「苦労しながらも本のカタチになるまで頑張ってよかった」
と満足してホッと胸をなでおろすものです。
そればかりか、苦労したにもかかわらず2冊目、3冊目の出版に挑戦する人も多いから不思議なものです。
それほど、出版および出版物には魅力的なものがあるのではないでしょうか。
せっかくこの記事を読んでいただいたのなら、今こそ「本を出版するぞ」という強い気持ちを今固めてみてはいかがでょうか?
投稿者プロフィール
- 出版ベンチャー企業「ラーニングス株式会社」の代表取締役。
大学卒業後は証券会社に入社し、2つの支店で法人、リテールの営業活動に尽力。
5年弱勤めて退社した後、出版事業を手掛ける会社を起ち上げる。
これまで自身が著者で出版した本は16冊、読んできたビジネス書は3000冊以上。
『出版を変える、出版で変える』を合言葉に、はじめて本を出版する企業や個人事業主の方を対象とした事業を展開。
出版でビジネスを加速させるお手伝いに力を入れる。
好きな本の分野は経営者の自叙伝やマーケティング、経営に関する実用書。
愛知県名古屋市出身。趣味は読書とスポーツ観戦。
近著:
「7日でマスター 株チャートがおもしろいくらいわかる本」(2017年ソーテック社)
「7日でマスター 投資信託がおもしろいくらいわかる本」(2018年ソーテック社)
「いちばんわかりやすい 60歳で2000万もらうiDeCo年金のはじめ方」(2019年ソーテック社)
「世界一やさしい 株・FX・投資信託の教科書」(2020年ソーテック社)
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