今回は「売上が上がるバックオフィス最適化マップ ーテレワーク・コスト減・利益増・DXを一気に実現する経営戦略」を出版されました、株式会社IT経営ワークス 代表取締役の本間 卓哉(ほんま・たくや)さんにお話を聞いてきました。
在宅・リモートワークという働き方が一般的になりつつある現在、事業や作業の充実化のために求められるDXとは?
本間 卓哉(ほんま たくや)
一般社団法人IT顧問化協会代表理事。株式会社IT経営ワークス代表取締役。株式会社DXソリューション代表取締役。「IT顧問サービス」を主軸として、数多くの企業で業務効率化と売上アップを実現。2015年にIT顧問化協会(eCIO)を発足。「経営にITを活かし、企業利益を上げる架け橋に」を理念に、専門家向けのeCIO認定講座を開始。2020年に、経済産業省より「情報処理支援機関(スマートSMEサポーター)」に認定される。 |
聞き手:今作はどのくらい前からご構想されていたのでしょうか。
本間さん:本を出版する1年前くらいです。
まず前作「全社員生産性10倍計画」を出版した2017頃は、ちょうど世の中で働き方や生産性が問われていた時期でした。デジタル活動、クラウド活動をしないと業務効率上がらないよねって。
トレンドというかその時の風潮としてそういう風になってきたわけですね。
そのうえで僕自身が起業したのが丁度11年前くらいになりますが、当時から「これからクラウド活用の時代がやってくるな」という構想を持って企業し、さまざまな中小企業さんのIT活用、デジタル活動の支援をさせて頂いていました。
これらの活動をまとめたいなあと思っていたことと、ちょうど世間的にも生産性が本当問われてきたなあというタイミングで出版したというのが一つです。
そこからバックオフィス最適化マップにいきついた理由はなにかっていうと、当時生産性を軸にして掘り下げた時に、多くの企業さんが部分最適化で終わってしまっているっていうケースをよくみてきたからなんですよ。
聞き手:部分最適化とはなんでしょうか?
本間さん:部門ごとの最適化は進んでいるということです。例えばですけど、経理部は会計周りの業務はしますが、勤怠等に関してはまた別の部門が管理していますよね。部分ごとの部門最適化を行っていても、蓋を開いてみるとシステムがちぐはぐになっているケースが多いのです。
聞き手:皆さん独自の判断でやられているということですね。
本間さん:そうそう。そもそもここら辺を整えて仕組み化していかないと、本当の業務効率化に至らないよねっていう考えだったんですよね。じゃあそれをどうしたらいいのかっていうと、やっぱり点と点を線でつなげてあげるような仕組みを解説していかないと、具体的な取り組み方はみなさんやっぱりイメージがつきにくいかなあという風に思いました。
聞き手:全体像はなかなかプロの方でないと、イメージしづらいということもありますよね。
本間さん:そうです。なんでイメージできないかっていうと、基本的には会社全体の業務をしている人はあまりいないからなんです。
自分の部門については詳しいんですけど、全体の流れを知っているってケースが非常に少ないんですよね。そして、経営者サイドも現場の実業務に携わっていないケースも多く、そこまでの流れ把握してないんです。
要はバックオフィスって言ったときに、社長がバックオフィス業務をするのかっていったらしないじゃないですか。例えば、領収書や経費精算といった業務は社長はやりませんよね。
ですから、底は見えてない世界がやっぱりあると思います。じゃあそもそもバックオフィスの業務をちゃんと最適化して、効率化していくとなった時に、どういう考えを持っていたらいいのか。
それを解いていった方がいいなと思い、本を書かせていただいたという感じですね。
聞き手:経営者の方に特に注目して読んでほしいポイントはありますでしょうか?
本間さん:全体図を理解したうえで、変革の指示を与えていってほしいなと思います。社長自身が旗を振ってやるのはなかなか難しいですが、こういうことをしないといけないんだよって知る必要はあるんですよね。
「こういう仕組みがあるんだ」「こうやったらいいんだ」っていうノウハウは経営者が持つべきですし、持った方が的確な指示ができるので。そして、この本を現場に渡していってくれたら嬉しいなと思いますね。
聞き手:本書は2020年7月にご出版されていますが、コロナの時期が重なったことも関係あるのでしょうか?
本間さん:本書は2020年3月頃に出す予定でしたが、コロナで外出自粛が始まった頃だったので、少し落ち着いてきてから出そうという判断で7月に出版しました。自粛に伴ってデジタル化をしないと業務をこなせないというのを皆が感じた時期ですね。
押印・捺印するためにわざわざ会社へいかなきゃいけないとか、紙があるから受け取りしなきゃいけないとか。考えたらデジタル化できることいっぱいあるよね、っていうのを皆が感じたと思います。
もともと政府もDXを推進していた訳なんですけど、その矢先にパンデミックが起こって一気にDXの需要があがりました。業界的にはDXが飛び交っているような状態なので、ある意味トレンドにめちゃくちゃ乗った感じですね。
聞き手:この本を出版されて、どのような反響や感想がありましたか?
本間さん:「体系的な考え方を知ることができて、推進できるようになりました」という嬉しい声や、「ごもっともですが、社内にどうしても解決できる人物がいないので相談させてください」というお問い合わせをいただくケースが非常に多いですね。書籍を通じてのご相談というのは非常に増えています。
私が本を出している理由がなにかっていったら、読んでいるお客さんに満足してもらって、お仕事に繋げるための取り組みでもありますから。さまざまなところから色々な反響頂けて、ありがたいなあと思いますね。
聞き手:時期というのが、大きく反響に繋がっているところもありますでしょうか。
本間さん:これは非常に大きいですね。どちらかというと、こういうような課題は潜在的な要素が強いので、やんなきゃいけないよねって状況になったというのが大きいですね。
今、日本は人材難と言われている状態ですし、しっかり対応していかないといけません。いかに生産性高く動けるようなオフィス環境にしていくかというのが、直近の課題になるのではないでしょうか。
聞き手:インタビューは以上です。ありがとうざいました。
『売上が上がるバックオフィス最適化マップ ーーテレワーク・コスト減・利益増・DXを一気に実現する経営戦略』(本間 卓哉・著)
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投稿者プロフィール
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学生や子育て中のママなど、様々なバックグラウンドを持つメンバーが所属。
出版をもっと身近に感じてもらうために、自分の家族や友達にも読んでもらえるような、分かりやすく丁寧な記事づくりを心掛けています。
これからも有益な記事を日々発信できるよう、尽力していきます!
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