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Amazonプリントオンデマンドやkindleが普及したことで、出版をしたことがある人が増えてきました。
その中で、次の目標として海外での出版を検討される方もいるのではないでしょうか?
実は、Amazonプリントオンデマンドでは、本文が日本語でなければアメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン等、PODのサービスのある国で出版できるんです!!
今回はそんな憧れの海外出版ができる方法をお伝えします!
大学時代からこれまで自身が著者で出版した本は16冊、読んできたビジネス書・実用書は3,000冊以上。はじめて本を出版する企業や個人事業主の方を対象に、出版でビジネスを加速させるお手伝いに力を入れる。
そもそも、POD(プリントオンデマンド)とは?
POD(プリントオンデマンド)とは、「必要なときに1冊から印刷、配送」できる仕組みのことです。
個人でも紙の本(カバーのないペーパーバックタイプ)を手軽に出版できます。
Amazonでは個人でも本を出すことが可能なため、原稿と表紙が作れれば、コストがかからずに出版できます。
もともと、出版をする際は1000部単位で事前に製本し、取次を通して書店へ置かれるのが主流でした。
しかし、PODであればネット書店となるため注文ごとの印刷製本ですし、その費用は書籍の売上から自動で引かれるため、最初の著者の費用負担なく出版できます。
また、データ入稿になるので、サービスが終わらない限りは絶版・廃版になることはありません。
海外で書籍を販売する方法
海外で書籍を販売する場合、これまでは日本で実績を作り、出版社が海外の出版社と協力して流通させるのが主流でした。
そのため、海外出版はとてもハードルの高いものだったのです。
しかし、Amazonプリントオンデマンドであれば、海外で書籍を販売することが可能です。
Amazonプリントオンデマンドを活用して海外でも書籍を販売する場合、下記内容に注意する必要があります。
- 日本語以外の言語であること
- 販売されるのは、プリントオンデマンドがある国と地域のみ
- 海外販売をする際はPOD取次店を通すのがベスト。そうでない場合はベンダーセントラルより問い合わせが必須
1.日本語以外の言語であること
海外で日本語の本を売ることはできないため、日本語の文章を英語などの外国語に翻訳する必要があります。
今はGoogle翻訳やChatGTPなどで手軽にできますが、本としてのクオリティや内容、信頼度を高めるなら翻訳会社に依頼することをおすすめします。
2.販売されるのは、プリントオンデマンドがある国と地域のみ
Amazonがある国であればどこでも流通できるわけではなく、あくまでもプリントオンデマンドのサービスがある国と地域のみでの流通になります。
販売したい国が対応しているかは、事前によくご確認ください。
3.海外販売をする際はPOD取次店を通すのがベスト。そうでない場合はベンダーセントラルより問い合わせが必須
2025年現在、Amazonプリントオンデマンドで海外販売をするためには、POD取次店を通すか、ベンダーセントラルに問い合わせて実現可能か判断を仰ぐ必要があります。
POD取次店の一つとして有名なのが、インプレスグループの株式会社パブファンが提供しているサービス「パブファンセルフ」です。
これを活用すれば、出版費用無料※で海外展開が可能になります。
※本文や表紙のデータがある場合のみ。オプションサービスは有料。
海外での出版に向いている本とは?
出版市場がシュリンクしてきているとはいえ、日本語で出版をされる方がほとんどです。
その中で海外での出版に向いている本はどのようなものなのでしょうか?
海外での出版に向いているのは、「普遍性のあるテーマ」や「ビジネス・社会に通じる知見を持つ内容」です。
日本特有の文化や制度に依存しすぎず、国や業界を越えて“共感”や“学び”を得られる本が選ばれやすい傾向にあります。
例えば以下のような内容は、海外POD出版との相性が非常に良いでしょう。
ビジネスノウハウ・マネジメント書
経営哲学、チームビルディング、マーケティングなど「人と組織の普遍的課題」を扱う内容。
日本企業ならではの経営哲学や現場視点は海外でも注目されやすく、「カイゼン」「おもてなし」などの文化的キーワードと組み合わせると差別化ができます。
テクノロジー・イノベーション関連
AI、DX、スタートアップ経営、製造技術など、世界共通の課題に対する知見。
海外の読者に「日本企業の技術的知見」や「課題解決プロセス」を発信することで、海外パートナーや投資家へのブランディングにもつながります。
リーダーシップ・カルチャー・理念本
Z世代の経営者やグローバルチームのリーダーに向け、組織文化や価値観を共有するテーマ。
多様性やサステナビリティ、人的資本経営などの話題は、国を問わず関心が高まっています。
日本文化・教育・哲学系
海外の読者は「日本的な考え方・生き方」に強い関心を持っています。
特に「ものづくり」「働き方」「教育」「心のあり方」をテーマにした書籍は、翻訳や英語要約をつけることで広く受け入れられやすいです。
ストーリー・事例・ノンフィクション型
理論よりも、実際の経験・挑戦・成功/失敗談をまとめた内容。
企業や個人のストーリーは国境を越えて響きやすく、翻訳の壁も低いです。
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つまり、海外出版に向いている本は、「言葉ではなく理念や考え方で伝わる内容」です。
数字やデータよりも、著者の哲学・価値観・ストーリーが伝わる本こそ、国境を越えて読まれます。
PODを活用すれば、こうしたメッセージを低コストで世界中に届けることができるのです。
本の企画提案やプロのライターによる原稿作成、翻訳をご希望ならラーニングスへご相談ください!
ラーニングスでは日本語だけでなく、英語での本づくり、海外出版(Amazon PODのみ)を行っています。
著作権が著者にあるため、内容の確認をしていただく必要があることから、普段から英語を使ってお仕事をされている著者様を対象としていますが、文章作成自体は翻訳会社へ依頼も可能です。
日本語でプロのブックライターが作った原稿をもとに、翻訳会社に依頼して英文を制作。
表紙も日本語バージョンと英語バージョンを制作しております。
本を出したいけれど良い企画が思いつかない、原稿を書く時間がない、英文で1冊分書くのが負担、クオリティは妥協したくないとお考えの著者様がいらっしゃいましたら、ぜひ一度ラーニングスへご相談ください。
事例は下記記事をご参照ください。
今回は、『漁業と地域に生きる知恵 上巻~「おさかなを獲る」とはどういうことか、伝えます~』『漁業と地域に生きる知恵 下巻~「包丁が価値を生み出す」仕組み、ご一緒しませんか?~』と英語版『The Japanese […]
【日本語版】
『漁業と地域に生きる知恵 上巻~「おさかなを獲る」とはどういうことか、伝えます~』
『漁業と地域に生きる知恵 下巻~「包丁が価値を生み出す」仕組み、ご一緒しませんか?~』
【英語版】
海外出版は“次の一手”になる
POD(プリントオンデマンド)の登場によって、海外出版はもはや一部の著名人や大企業だけのものではなくなりました。
翻訳技術の進化、デジタル流通の拡大によって、日本にいながら世界へ発信できる時代が到来しています。
これまで「海外出版=難しい」「英語で1冊書くのは無理」と感じていた方でも、今は国内と同じ感覚でチャレンジできる環境が整っています。
特に、
- 自社の理念や技術を世界へ伝えたい経営者
- 海外展開を見据えているスタートアップ
- 日本文化や価値観を発信したいクリエイター
にとって、Amazon PODを活用した出版はブランディングと信頼構築の最短ルートになり得ます。
出版は、単なる販促ではなく“企業の思想を形にするプロジェクト”です。
1冊の本が、国境を越えて誰かの信頼をつくり、新しい出会いやビジネスのきっかけを生み出すかもしれません。
次のステップへ
もし「海外出版に挑戦してみたい」「英語版の書籍を企画してみたい」と思われたら、まずはテーマやターゲット国の方向性を整理することから始めてみてください。
ラーニングスでは、
- 海外POD出版の実務サポート
- 日本語原稿の企画・構成・執筆
- 翻訳・デザイン・流通
までワンストップで対応しています。
出版の第一歩を、国内ではなく世界市場に向けて踏み出してみませんか?
あなたの想いを、1冊の本として世界中に届けましょう。
詳しくは当社の資料または下記フォームからご相談ください。
知識0から本を出版する方法7step
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これから出版に取り組むかどうかを検討している方に向けて、出版までの手順を解説します!
- 『出版の力』を知ろう
- どのような目的で出版するかを決めよう
- 出版方法を決めよう etc.
投稿者プロフィール
- ラーニングス株式会社
アドバイザー/ブックライティングサービス『ひよどり』サービス運営統括責任者
大学時代は近世文学を専攻。 日本語教師の資格を持つ。
400名以上の経営者、士業の専門家へのインタビュー経験があり、Webメディアを中心に記事を執筆。
書籍の企画~出版を行うだけでなく、出版記念のウェビナー等、イベントの企画運営も行う。
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