本の出版というと、全国を対象にしたサービスを展開している企業イメージがあると思います。

ただ、拠点が東京でなかったり、商圏が広くなくても本を出版して効果を感じている人はたくさんいます。

今回は、山梨県にお住まいのガンズシステム合同会社の岩間崇さんについて深堀りします!

一体どのように出版を自分の事業に活かしているのでしょうか?

 

なぜ、農家の方をターゲットにした本を出版したのか

岩間さんは、農家である母親がたくさんの伝票処理をしている姿を見て、効率的にできるシステムを開発したそうです。

それが、農業分野でのシステム導入の最初の仕事でした。

以後、システム化が進んでいない農業の分野こそシステムを導入することによって仕事が効率的で楽になると気づき、事業を伸ばしてきました。

 

とはいえ、農家の方に

「ソフトを使えば仕事が楽になるよ」

と言っても、高齢の方が多くて、メリットを理解してもらうことが難しいことも多かったようです。

 

そこで、システムやソフト導入がなぜいいのかを本にまとめて出版したのです。

言葉で伝えるのは時間がかかる上に伝わりづらいため、本にまとめて自由に読んでもらおうと考えたわけですね。

 

苦労しながらもストーリーで書いた

伝えたい想いを本で伝えようと考えても、特に難しい分野である場合には門外漢の人にとってはなかなか読みやすい本にはならないものです。

 

そこで、岩間さんはストーリー形式の本を採用しました。

システムやソフトについての難しい言葉は避け、会話形式で解説していったのです。

また、ところどころに挿絵も入れて読みやすく仕上げています。

挿絵のイラストレーターさんについても、近場の人と一緒に仕事ができたら面白そうだなと考えて山梨近辺に住んでいる方を探して協力してもらったようです。

 

出版後には本をどう利用しているのか

本をアマゾンでプリントオンデマンドで出版した岩間さんは、同時に200冊を製本しました。

どのように本を使っているか聞いたところ、

「名刺代わりに使っています。本を出すとある種、専門家みたいな扱いになるので、新しい話が来たときに〝こんな仕事をしています″と説明する時に使っていますね。名刺代わりでもあるし、自分が考えていることを相手に理解してもらうためのツールにもなるのでは。」

とおっしゃっていました。

たしかに、初対面の相手でも本を出版していると聞くと信用力もアップしますし、自身の仕事が何であるのかも伝えやすそうですね。

 

伝えるのが難しいことは本にまとめてそれを手渡そう

今回はシステム開発という、知らない人にとって少しわかりづらい場合についての本の活用事例を紹介しましたが、システム開発以外にも少し伝えるのが難しい仕事に従事している人も多いのではないでしょうか?

 

例えば、コンサルタントと言っても他のコンサルタントと何が違うのか、何をしてもらえるのかはなかなか伝えづらいはずです。

また、わかりやすい仕事であっても、他社との違いが分かりづらければ選んでもらうことに苦労するかもしれません。

本はこのわかりづらいことをわかりやすく伝えるという点において長けていると言えるでしょう。

 

膝を突き合わせる商談スタイルこそ、本が有効!?

記事の冒頭で、出版は商圏が広い方向けのイメージがあると書きましたが、実はひざを突き合わせて営業するようなスタイルにも本は有効なツールと言えそうです。

 

実際、弊社でお手伝いする法人様の多くは商談の際に本を使って成果を上げているケースが非常に多いように感じます。

 

本はつくることには多少の苦労が伴いますが、営業マンの力量による売上の差を減らし、信頼度をアップさせるツールとして本づくりを検討してみてはいかがでしょうか?

 

個別説明会について

「以前、話したけど間が空いてしまって内容を忘れた」
「営業ツールの本が作りたい」
「どんな本を出すのが効果的か知りたい」
といった質問があれば、まずはお気軽に個別説明会にご参加ください。

今すぐではなく、将来的に本を作りたいと考えている場合でもお気軽に相談いただければ幸いです。