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WEB広告ではなくあえて出版を選んだ理由 ~超スピード勝負でベストセラーに~

 

中小企業が採用や集客のマーケティング活動に取り組む場合、WEB広告を利用するケースが多いと思います。

WEB広告は比較的リーズナブルですし、何と言ってもタイムリーに出稿できるというメリットがあるためスピード感をもって事業を展開する際には適していると言えるでしょう。

ただ、あえてWEB広告ではなく、本という手段を用いてスピード感をもって出版することで成果を出す方もいらっしゃいます。

 

事業再構築補助金の公募要項が出たわずか10日後に出版

今回は、2021年4月に『「事業再構築補助金」完全攻略マニュアル』を出版された税理士の都鍾洵さんの例を紹介させていただきながら
・通常時間がかかるものだと考えられている出版という手段をなぜ選んだのか
・どのようにスピード出版を実現したのか
について深堀りしていきます。

都さんは税理士としてM&A支援や企業の助成金、補助金申請支援の業務に取り組んでいらっしゃいます。

もともと本の出版には興味があったようなのですが、事業再構築補助金の話が出たタイミングで、この補助金についての情報を求めている人は多いはずだと出版を決意して準備を開始しました。

 

それまでにも補助金申請支援の業務には取り組んでいたとのことですが、補助金や助成金は一般の人からするとわかりにくいものが多く、結果としてせっかく要件に当てはまりそうなケースであっても申請しない企業が多いようです。

これは少し、わかる気がしますね。
「きっと自社にも採択されそうな助成金や補助金はある気がする」と考える経営者の方は多いのではないでしょうか。

 

特に今回の事業再構築補助金は規模も大きくて注目度が高かったので、詳しく知りたいと考える経営者が増えると予想し、そうした方向けの本を出版したわけですが、驚くべきはそのスピード感です。

正式な募集要項が出たのが3月26日で出版が4月5日、実に募集要項発出の10日後の出版となっています。

都さんは
「これまでにも補助金申請の支援を行ってきたので、予想できる範囲で先に執筆を進めておいた」
とおっしゃっています。

 

どんな募集要項になるのかを予想して原稿を先に書いておき、実際に発出されたと同時に原稿を修正して入稿するという早業によって超スピード出版を実現したのです。

参照>>スピード出版の裏側インタビュー

 

プリントオンデマンド出版とは・・・

 

ここで一つ疑問がわいてくるはずです。
「でも、原稿ができても出版までには時間がかかるのでは?」
という疑問です。

 

確かに、本の場合、新聞や雑誌と違って印刷・製本・配送に時間がかかります。

本来かかるはずの期間をショートカットして出版できたのはプリントオンデマンド出版という方法を利用したためです。

 

プリントオンデマンド出版は、1冊の注文ごとに印刷・製本・配送される出版方法で、出版した本は主にAmazonで販売されます。

1冊ごとに本を作るという性質上、データ完成から発売開始の期間を圧縮することができるわけです。

 

実際に都さんの場合でも、4月2日に原稿を完成させて4月5日に発売開始となったのです。

 

もう一つ、プリントオンデマンド出版のメリットとして、著者も出版社も在庫を抱える必要がないという点が挙げられます。

在庫を抱えてしまうリスクはどこも取りたくないものですが、一方で在庫が足りないのもまた困ってしまいます。

プリントオンデマンド出版であれば、在庫を抱える・余る、どちらのリスクもないので安心できます。

 

広告?本?

今回都さんは、あえて広告ではなく本という方法を採用しました。

これは、「まさにいま探している人」ではなく「少し興味がある」という方を集めたいと考えたためです。

 

広告の場合は「まさに今探している」という方には効果的ですが、「自分に適しているかわからないからまず概略を知りたい」という方には、まずはわかりやすく説明してあげる必要があり、そのために本が適していると考えたわけです。

 

もし、
・少しわかりにくいサービス
・高額であるなど意思決定に時間がかかる商材
を扱っている会社であれば、広告よりも本がよいかもしれません。

 

というのも上記の商材やサービスの場合、お客様の「欲しい!」を醸成するには、広告ではまかないきれない情報をお伝えする必要があるためです。

 

タイミングを見計らって出版しよう

今回、都さんの例ではスピード感をもって出版しましたが、これは補助金申請には期限があり、できる限り早めに意思決定に必要な情報を提供したいと考えたためです。

 

商材やサービスによって、タイミングは異なります。

 

例えば中学受験専門の塾であれば、4月や5月のタイミングで「中学受験は小学4年生になった瞬間が勝負ですよ」といった本を出すのが有効かもしれません。

また、節税に関する本であれば決算の多い3月の少し手前、2月ぐらいに「節税対策、これだけは!」といった本を出すとよいでしょう。

 

本は出版したタイミングに比較的売れやすいため、タイミングを見計らって出版し、出版と同時に販促活動を行うのがおすすめなのです。

実際、都さんは本の出版と同時にセミナーを複数回開催して、集客や成約とした目に見える成果を出しているとのことでした。

 

「売り込まずに売れる」を目指すために…

今回は販促のためにあえて広告ではなく本という方法を選択した都さんの話を紹介しました。

いますぐに買いたい顧客を見つけるためには広告が有効かもしれませんが、一方で広告での販促は大手との競争が激しく、費用対効果を得るのが大変というデメリットもあります。

中小企業の場合、本という手段を考えてみても面白いかもしれません。

投稿者プロフィール

梶田洋平
梶田洋平
出版ベンチャー企業「ラーニングス株式会社」の代表取締役。

大学卒業後は証券会社に入社し、2つの支店で法人、リテールの営業活動に尽力。
5年弱勤めて退社した後、出版事業を手掛ける会社を起ち上げる。

これまで自身が著者で出版した本は16冊、読んできたビジネス書は3000冊以上。

『出版を変える、出版で変える』を合言葉に、はじめて本を出版する企業や個人事業主の方を対象とした事業を展開。
出版でビジネスを加速させるお手伝いに力を入れる。

好きな本の分野は経営者の自叙伝やマーケティング、経営に関する実用書。
愛知県名古屋市出身。趣味は読書とスポーツ観戦。

近著:
「7日でマスター 株チャートがおもしろいくらいわかる本」(2017年ソーテック社)
「7日でマスター 投資信託がおもしろいくらいわかる本」(2018年ソーテック社)
「いちばんわかりやすい 60歳で2000万もらうiDeCo年金のはじめ方」(2019年ソーテック社)
「世界一やさしい 株・FX・投資信託の教科書」(2020年ソーテック社)

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