本を出版する人に多い職種は何でしょうか?
・経営者
・士業や医師
・セミナーやお稽古事などの講師や先生
が主に考えられます。
今回はその中でも特に
・セミナーやお稽古事などの講師や先生
の場合にどのような本を出せばよいのか紹介していきます。
選ばれる講師になるには知ってもらうことが大切
選ばれる講師になるためには、まず依頼してくれる個人や会社の担当者に知ってもらう必要があります。
・あなたが何者であるか
・どんなノウハウを持っているのか
・どんな経験をしているのか
・過去にどんな事例を持っているのか
これらのことを知って初めて
「この人に今度の研修の講師をお願いしよう」
「この人なら安心して学ぶことができる」
と考えるのが一般的な流れです。
何も知らない人にいきなり講師を依頼しようとは誰も思わないですよね。
選ばれる講師になるには知ってもらうことが大切で、とにかく情報を発信するというのが定説(セオリー)となっています。
なぜ本で講師ビジネスが加速するのかの3つの理由
情報発信する方法として、特に本の出版が講師ビジネスの加速につながる理由として、主に以下の3つがあります。
理由1:著者=先生 読者=生徒の構図が自然と出来上がる
例えば自己啓発本を読むとき、多くの人はどういう気持ちで読むでしょうか?
当然ですが、本から何かを学びたいと思って読むはずです。
何かを学びたいと考えている場合、自然と本を書いている著者を自分より知識のある「先生」と考えているはずです。
ブログ、SNSのWeb情報や広告と違って、最初から
「何かを学ぼう」
と考えて読み始める本は、著者=先生 読者=生徒の構図ができやすく、結果として講師ブランディングにつながりやすくなります。
理由2:6万文字もの文章でしっかりと伝えられる
本は4万~8万文字ほどの量があります。
1万文字の情報量はセミナーにすると大体1時間分ですので、仮に6万文字の本を考えると6時間分のセミナーの情報量を伝えられることになります。
・あなたが何者であるか
・どんなノウハウを持っているのか
・どんな経験をしているのか
・過去にどんな事例があったのか
等について、6時間のセミナーと同じ情報量で伝えることができるのは本ならではのメリットと言えるでしょう。
理由3:読者がメインの顧客層となる
消費やサービスを提供する際にはできる限りミスマッチを防ぐべきです。
1000人のまったく興味がない人よりも、10人の興味がある人を集めた方が仕事につながりやすくなるのは言うまでもありません。
そして、本はこれに適しています。
あなたがメインの顧客層としたい読者を選別する力が本にはあるのです。
弊社で本の出版をお手伝いした著者様の中には、
・本を買って読んでくれた人に対してはサービス紹介などのアプローチ
・そうでない人に対してはまだサービスは売り込まず、まずは本を買ってもらうよう勧めて様子を見る
という方法でセールスにかかる無駄な労力を減らしている講師の方も実際にいらっしゃいました。
「読みやすくてわかりやすい本が書けるのか?」という疑問
本が講師ビジネスと相性がよいというのは、古くから言われていることですが、一方で
「そうは言っても自分に本が書けるのか不安です」
「どのように構成を組み立てていいのかわかりません」
という方は多くいらっしゃいます。
実際に弊社でも、どんな本が書けるのか見当がつかないといった方や自分のノウハウをどのような構成にしてまとめればよいのかわからないといった相談を受けることが少なくありません。
今回は、そんな悩みを少しでも解消していただきたく、セミナーや研修講師として活躍しつつ2021年4月にはじめて本を出版された梶田貴俊さんの執筆方法を紹介します。
ちなみに梶田貴俊さんが言うには
「講師をやるほどのノウハウがある方であれば、絶対に書けます」
とのことです。
梶田さんがおすすめする方法は下記のとおりです。
①フレーズを付箋に書いて貼る
伝えたいフレーズや、伝えたい事例などを付箋に書いていきましょう。
まずは書きたいこと、書けることを洗い出すことが大切で、これを一定期間続けます。
②付箋を取捨選択、グループ分けする
ある程度付箋が集まったら、集めた付箋を取捨選択していき、残った付箋をグループに分けます。
「この事例とこのフレーズは同じタイミングで伝えたいな」とグループ分けしましょう。
③章立てとしてまとめる
一つのグループを一つの章として構成案としてまとめていきましょう。
最初の準備が大切ではありますが、一方で最初から完璧を求めすぎる必要はありません。
どれだけ完璧を目指しても執筆中に変更があるものだからです。
④一日10分でも原稿に触れながらまとまった時間に執筆を進める
構成が決まれば執筆段階です。
修正や校正作業は後からできますので、とにかくノウハウを一切出し惜しみせずに書き進めていきましょう。
梶田さんの話によると、1日10分でも原稿に触れることが大切とのことでした。
実際の執筆を進めるのは、土日などのまとまった時間に取り組むことが多かったようですが、執筆の期間が空いてしまうと
「前何を書いていたっけ」
となりやすく、また、話があっちこっちに飛んでしまいやすくなったとのことです。
⑤原稿ができれば出版社の担当者へ投げる
原稿ができたらまずは出版社の担当者に投げましょう。
あれこれと考えるよりも、まずは自分以外の目を通して客観的な意見をもらいましょう。
その後、担当者とやり取りしながら改善を重ねて完成を目指します。
以上、今回は梶田さんの例を紹介しましたが、もちろん書き方に正解があるわけではありません。
それこそ、弊社では最も著者様が書きやすい方法が良い方法だという考えを持っています。
まずは一歩を踏み出しませんか?
いかがでしたでしょうか?
講師ビジネスを加速させるために本は非常に相性が良いと言われていて、実際に古くからよく利用されてきています。
ただ、一方で本はハードルが高いからと敬遠されてきたという背景もあります。
最近は出版方法やサービスの多様化が進み、本の出版がかなり身近になってきています。
それこそ、1冊のみではなく2冊、3冊と出版に継続的にトライする方も少なくありません。
弊社でははじめて本を出版される方が多く、出版までの執筆サポート体制にも自信を持っています。
講師ビジネスを加速するために本の出版を検討したいというご要望等ございましたら、まずはお気軽に個別説明会にお申し込みくださいませ。
社員一同、心よりお待ちしております。