法人が仕事で使う本を出版する場合、
・名刺代わりとして
・営業ツールとして
という目的であることが多いです。
今回は、なぜ本は営業ツールとして使い勝手が良いのか、また実際に作る際にはどんな内容を含めるべきなのかについて具体的な事例を交えて紹介していきます。
一生に一度の買い物と言われる家
今回は、一生に一度の買い物と言われる家づくりの仕事をされている株式会社ラックオリジナルの吉原良社長の本を紹介します。
株式会社ラックオリジナルは、空間づくりのトータルプロデュースを掲げており、土地の相談から家づくりまでを一貫してお任せできる会社で、山梨県や東京都を中心に事業を展開されています。
現在6期目で社員も少しずつ増え続けている株式会社ラックオリジナルさんですが、今年「失敗したくなければ家づくりは1枚の計画シートからはじめなさい。」という本を出版されました。
出版の意図について、吉原社長は
「家づくりにおいて完成後に満足できていない人が多い。少しでも満足していただくために、そしてこれから理想の家を作りたいと考えている人に家づくりにおいて本当に大切なことをどうしてもお伝えしたくて書きました」
とおっしゃっています。
出版後の本の使い方
本の内容を見てみると、家づくりでの失敗パターンや成功するために必要なこと、またいかにして満足できる家づくりができるかについての秘訣やポイントがたくさん書かれています。
この本を読むことで「なるほど、こうやればいい家づくりができそうだな」と思っていただけるのではないでしょうか。
さて、出版後にはどのように使っているかというと、モデルルームでお配りしたり、社員が営業時にお渡しするなどして使っているとのことです。
家づくりの場合、お客様はいろいろな会社から話を聞いて結論を出す方がほとんどですが、営業時に伝えられることは限られてしまいます。
そこでこの本をお渡しして家づくりの参考になる情報を提供しているわけです。
こうした本の場合、いかに他社が良くないかということを書いてしまうケースがあるのですが、実はこれは逆効果です。
他社を蹴落として自社を選んでもらうやり方ではなく、お客様にとって必要であり喜ばれる情報を提供することこそが、選ばれるためにやるべきことです。
家づくりはなかなか複数回同じ人に仕事を依頼されるケースは多くはありませんが、株式会社ラックオリジナルの吉原社長は、
「お客様からリピーターになってもらえる、別のお客様を紹介してもらえることでお役に立てたことを実感できる」
とおっしゃっていました。
本で満足できる家づくりができるようなノウハウをお伝えすることで、仮にそのお客様に選んでいただけなかったとしても新しいお客様を紹介してもらえることでつながっていく、そんなやり方を採っているからこそ株式会社ラックオリジナルは成長し続けているのでしょう。
本はお客さんのためを想って作るべし
営業のために作る本というと、いかに他社が良くないのか、いかに自社が優れているかに終始してしまう本になってしまうケースが少なくありません。
これは著者側の論理で作られた本で、読者側からすると読んでいて面白い本ではありません。
営業ツールとしてしっかりと機能している本は、お客様の声に耳を傾けて作られた本であり、お客様にとって有益なコンテンツが掲載されているものです。
普段はお客様のことをしっかりと考えた素晴らしい仕事をされているにもかかわらず、本となると少し自己中心的になってしまう人も多いものです。
営業ツールとしての本は、非常に大きな役割を果たしてくれます。
だからこそ、読者の方から
「へ~そうなんだ!」
「なるほど、勉強になる」
「知らなかった、読んでよかった!」
と言ってもらえるような本づくりを目指していきましょう。
営業ツールとしての本づくり、いかがでしょうか?
今回は一生に一度の買い物とも言われる家づくりのサービスの営業の際に使う本を紹介しましたが、
・高額商材
・目に見えないサービスを販売している場合(コンサルなど)
の営業ツールとして本はかなりの効果を発揮してくれると考えています。
「どんな本を出版したらよいか」
「何を掲載するべきか」
どんな質問でも構いません。
一度、個別説明会にて相談できれば幸いです。(2回目の方も大歓迎です!)
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後ほど日程の候補を送らせていただきます。