出版というと、どうしてもハードルが高いと考える人が多いようです。
確かに、本一冊分の原稿というと、どれぐらいの労力が必要になるのかなかなか想像できないこともあり、とにかく大変そうと二の足を踏んでしまうかもしれません。
しかし、実際にチャレンジしてみると意外にできる人も多いものです。
今回は、美大に通う娘さんと一緒に、初めての本の出版に取り組んだケースを紹介します。
一人でプロジェクトを進めるのは至難の業
本一冊分の原稿というと何文字ぐらいになるかご存じでしょうか?
本にもよりますが、おおよそ6~10万文字程度になります。
ビジネス用のサクッと読みやすい本にしたいのであれば6万文字程度で十分でしょうし、少しボリュームを持たせて「読み応え」を重視するのであれば8万文字ぐらい欲しいところです。
でも、これだけの分量を書くとなるとどのように進めればよいのかがわからない人も多いです。
今回紹介するスクールカウンセラーの吉野潤子さんは、普段は心理学講座の講師やカウンセリングを行っていますが、本の出版について最初は「とてもハードルが高い」と感じていたようです。
娘と一緒に取り組んだ吉野さん
吉野さんは、現在美術大学に通っている娘さんが中学生くらいの頃、
「私が絵を描いて、お母さんが文を書いて本を作りたいね」と話していたことがあったようです。
その時は現実味もなく、たわいもない会話の一部だったようですが、弊社の説明を聞いて出版プロジェクトを始めてみようという決断をしていただきました。
「娘との夢がいつか実現できたら・・」という思いと、「講座でお伝えしているような内容が目に見える形としてまとめられたら」という思いから出版プロジェクトをスタートする決断に至ったようです。
それでも最初はなかなか踏み切れず、迷い始めてから決断までは半年ほど時間がかかったようです。
決断した後は夢の実現のために、原稿を吉野さんが、イラストを娘さんが描くという作業を進めていくことになります。
苦労しながらも担当者と歩みを進める
プロジェクトを進めていく段階では、スケジュール管理が大切になります。
期日を設けないとなかなか筆が進まないものですが、だからと言って期日に縛られすぎて嫌々書くと、それが読者に伝わってしまうものです。
そこで大切なことは、担当者に相談するということ。
出版プロジェクトは多くの場合で出版社の担当者がつきます。
その担当者と二人三脚で進めていくことが、良い本づくりには欠かせません。
どうすれば良いのか相談しながら、時には意見を言い合い1冊の本を仕上げていく、その過程は実は結構楽しいものでもあります。
最初は原稿の執筆に苦労していた吉野さんも、
『担当のNさんに「こういう時に無理して書いても愛せる本が出来ないので、ずっと愛してあげられる本を作りましょう」というメールをいただきました。その言葉にすごく助けられて、「ずっと愛せる本を作るんだ」と思った途端、気持ちが楽になり、するする書き進めることが出来ました』
と話しています。
最初は苦労したものの、何かをきっかけにしてプロジェクトを一気に進められることも珍しくはありません。
吉野さんにとってはそのきっかけは、担当者からの一言だったようです。
やはり一番大変なのが実は…
その後、一章を丸ごと書き直したりと、苦労がありながらも出版までたどり着くことができました。
「自分に書けるんだろうか」と最初は不安に思っていてなかなか取り組むことを決断できなかった吉野さんも出版が近づくにつれて、「何のために本を作るのか」という根本的な部分を思い出し、最終的には大満足いただける本を出版することができました。
実は出版において一番大変なことは、「出版する」という決断なのかもしれません。
出版後の利用方法について
カウンセラーとして働いている吉野さんは、出版後にカウンセリングに来ていただいた方に本を読んでいただくなどして活用しているようです。
吉野さんも、
「カウンセリングは悩みを抱えている方の話を聞いて共感や助言をしていきますが、多くは話を聞く時間に取られますし、そもそも知識を伝える場ではないんです。でも本当は、心のことを知識として学んで頂くと、問題解決がすごく早くなるし、色々な日常生活にも活かすことが出来るようになります。」
とおっしゃっていて、カウンセラーにとって本は非常に相性が良いことがわかります。
本を読んでもらうことで知識や情報をお伝えし、実際のカウンセリングの場面では相手の話をよく聞くことで効果的な問題解決を実現できているようです。
一度相談してみませんか?
「本の出版」と聞くとハードルが高いし難しいと考える人も多いものですが、トライしてみると意外にスムーズに執筆できる人は少なくありません。
「本当に出版できるのかどうか」
「どんな本ができるのか」
「費用はどれぐらいかかるのか」
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