本を出版するタイミングについて迷う方もいらっしゃるかもしれません。
「自分はまだ出版するタイミングではない」
「考えがまとまったら出版したい」
「経験がもっと欲しい」
と考える気持ちもわかります。
一方、出版によって考えをまとめたり、経験値を上げていけるという考え方もあります。
名刺代わりのつもりだったけど・・・
今回は、現在は会社員でありながら退職後の独立起業に備えて本を出版した赤塚伸二さんの例を紹介します。
独立起業に向けた本の出版の事例となります。
赤塚さんは会社員として経理、財務の仕事に従事してきました。
時には会社が倒産したりと波乱万丈の会社員人生だった赤塚さんですが、退職後は独立してセミナー等の活動をしていきたいと考えているとのことでした。
そこで、セミナー活動等をしていく際に名刺代わりになればという考えで出版に取り組みます。
タイトルはズバリ、「2回の倒産を経験した経理・財務責任者が教える成長期の経営者が知っておくべき―会社を破綻させないための財務ファースト経営」。
2回の倒産という自身の経験を入れつつ、伝えたい「財務ファースト」の考え方を伝える内容となっています。
たしかに、名刺代わりとしてかなり使いやすい本に仕上がっています。
自身の棚卸し、勉強になった
とはいえ、独立起業前に、先を見越して会社員のうちに出版というのはかなり勇気がある行動とも言えます。
これについて赤塚さんは、
「伝えたい思いが大きかったですし、現役でバリバリ働いていた時に経験したことを還暦を目前としている今このタイミングでまとめなくては! という使命感がありましたので、その気持ちだけで本の出版を決意しました」
とおっしゃっています。
起業を目指すだけあって先を見据えた決断力がある赤塚さんらしさが出ていますね。
ただ、実際に執筆段階では、多々苦労があったようです。
赤塚さんも
「書く前に伝えたいことを決め、書くことのテーマを3つ、4つ絞ってからそのテーマに沿って書き始めました。
しかし話が膨らみすぎてしまってついつい脱線してしまったり、自分が意図していないことを書いてしまったりしていました。
そこからまた軌道修正して、書き直しを繰り返す作業が大変でしたね。
また、本を書きながら自分の中にある考えや伝えたいことも整理され明確になってきたので、そのゴールに向かうことでスラスラとペンが進むようになりました。」
とおっしゃっています。
執筆を進めながら執筆能力が上がっていっていく様子がうかがえますね。
早く出版すれば早く使うことができる
出版する時期が早ければ、その分、早く本を活用することができます。
それこそ、今日出版していれば、明日お会いするお客様に本を手渡しできるという考え方です。
一歩を踏み出すことにはなかなか勇気がいるものですし、もちろん書く内容がなければ難しいかもしれませんが、執筆を進めながら上達していけばいいという考え方もあります。
もし、人から何かを「教えて」と言われた経験があるのであれば、出版プロジェクトを検討してみても良いタイミングかもしれません。
反省点もあった
定年退職前に出版プロジェクトに取り組んだ赤塚さんですが、反省点もあったようです。
今回は経営者をメインターゲットとしたビジネス書を出版しましたが、もう少しターゲットを絞ればよかったと言います。
どのような業界、業態の経営者に向けた本であるかを絞って執筆すればさらに書きやすく、より深く内容を掘り下げて書くことができたであろうという反省があるようです。
これから出版に取り組もうと考えている方は、そのあたりも是非参考にしてみてくださいね。
個別説明会
弊社では、法人様の企業出版をメインとして扱っておりますが、それ以外にもお手伝いできる本があるかもしれません。
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もちろん、無理に取り組むものでもありませんので、話をした上でどうするかを検討していただければ大丈夫です。
どうぞよろしくお願いいたします。